幻想郷仮面録〜博麗霊夢はハーフボイルド探偵じゃない〜   作:塩田総司

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「どこだ?」
照井竜は怪しい竹林の中にいた。


2話 Aは迷走する/Mから始まる謎

「迷いの竹林と言われている」

照井は驚いた。こんな夜中竹林を歩く女…怪しい。

「君は何故こんな所を歩いているんだ?」

女は呆れた顔をして言った。

「怪しいのはあんただよ、ほら人里に返してやるわ」

人里?何のことだ?

「人里?何のことだ」

 

「もしかして記憶喪失かい?永遠亭に運ぶべきか…」

永遠亭だと…俺はどんな目に合うというんだ…それより俺は記憶喪失ではない!

「記憶喪失ではない!永遠亭とは何だ!すまないが帰らして貰おう!」

 

「帰る所はあるのか?」

 

「俺に質問をするな!」

 

「やれやれ」

変な人間が迷い込んだものだ。仕方ないが私の家にでも泊めてやるか。

 

霊夢と魔理沙は魔法の森を歩いていた。

「マスカレイド…ねぇ…どこの誰かが作ったんだ?」

魔理沙は興味津々といった顔だ。

 

「外部の人間が侵入していたら…大事件になるかもしれないわ…」

 

 

幻想郷に外部の人間が入ってしまえば博麗の巫女の名に傷をつけることになる…

 

何より幻想郷が崩れてしまうかもしれないのだ。

霊夢は焦っていた。

 

 

紅魔館の門前には危機が訪れている。

「えぇーーーーー!」

 

 

(ん?…)

大道は気づいた…ベルトが無い…と。

エターナルメモリが消えた!?どういうことだ?

瞬間大道の背中に文字列が現れる。

(どういうことだ…?)

「え?どういうことですか?」

 

すると大道の背中には、マントが装着される。

 

エターナルローブだ。あらゆる自然現象を打ち消すことが出来るのだが…これだけではどうにもならない。

一体どうしろというんだ…

 

 

 

 

 

「実に興味深いな。」

霖之助は満足気にマスカレイドメモリを眺めていた。

どう改造しようか。どのように使い、どのように利用しようか、霖之助はマスカレイドメモリのことで頭を埋め尽くしていた。

店の奥の方から物の落ちる音がした。

 

ガタンッ!

 

「ん?」

 

どうやら霧雨の剣が落ちてしまったようだ。急いで拾いに

行かなければ…

 

\マスカレイド!/

 

どういうことだ?マスカレイドメモリを剣は吸い取ってし

まった。剣にはMという字が刻まれた。

霧雨の剣がメモリを吸収した?それにどことなく錆も少し剥がれたような気がする…

好奇心は僕の不安を打ち消した。この剣は利用価値があるかもしれない。

 

 

 

「翔太郎、最近あの刑事を見かけない気がするんだけど、何か知らない?」

 

「まあ警察だからな。事件で忙しかったりでもするんじゃないか?」

頭にクリップを付けた男は少し不満な顔をしていたが、ふたたびパズルで遊びだす。かれこれ5時間近くはやっている。

 

「パズルというのは実に興味深いゲームだねぇ。過程は長いが、完成した時に新しい世界を見せてくれるよ。」

 

いつもなら所長が事件だ事件だと騒ぎ立てているのだが、

やけに静かだ。嵐の前の静けさというやつか…

男の勘だけどな




照井竜はまだW本編で探偵事務所と馴染めてない頃くらいです。(設定的に)ちなみにフィリップと翔太郎は風都にいます

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