FGO2部を速攻で終わらせたが、カドアナ尊い。
マスター対決はほんと面白かった。
三ノ輪銀との出会いは養子に出されて新しい家族に、いやよりその家特有の教育が漸く身に付いていたあのとき。それが嫌で逃げるように宛もなく彷徨ってた。イネスで。
格だけでいうなら乃木、上里と引けを取らないこの家なら行くことすら禁止しそうなこの場所。からこそここにいた。いるとは思われないから。
日頃の鬱憤を晴らすように買い食いしまっくったからか尿意を覚え、トイレに向かった。
「うぅ~、大丈夫だからな、お姉ちゃんが着いてるからな、ああもう男が簡単に泣くなよ。お前はこの私の弟だろ?」
目の前に一緒に迷子になってしまった弟と慰める姉。特に姉の顔は不安を弟に悟られぬよう明るく振る舞っている。けれど、彼女もまだ幼い。お姉ちゃん、という責任感はあるけれど、まだ親がいなくては不安な年頃。次第に仮面が剥がれていく。
あの顔を曇らせてはいけない、そんな考えが浮かんだ。だからだろうか思わず声をかけていた。
「大丈夫か?迷子?ご両親一緒にさがしてやろうか?」
「ちがうし、それあんたじゃん」
グウの音もでない。ていうかここトイレの前。大方母親がトイレに行ってるのだろう。そして母親が姉に幼い弟を任せたのだろう。よほど信頼されていると見える。それに比べ声をかけたのは独りの小学生。迷子に見えるのは断然後者。
「いや、迷子じゃないから。1人で来てるだけだから。それくらい出来るから。1人でカラオケくらい行けるから」
「1人でカラオケとか自慢できるようなことじゃないからな?てかつくづく迷子みたいだぞお前。親御さんどうした?」
「いや、マジで1人でぶらぶらしてるだけなんだけど」
「えぇー高嶋くん、ホントでござるか~?」
「えっ、お前俺知ってんの?」
「同級生の顔くらい覚えてないの?」
「・・・・・三木さんだろ?覚えてるよ」
「おい何だ今の微妙な間は、てか三ノ輪だよ。時間かけておいて間違えるとかないわー」
「す、すまん」
「いいよ、暇してたし。まあ改めて私の名前は三ノ輪銀。それじゃ宜しく覚えててね、高嶋士郎君?」
同時に彼女母親が出てきて、一緒に彼女たちはいってしまった。
「銀、あの子は?」
「高嶋士郎。クラスメイトだよ、人の名前あんま覚えないやつだけど」
「へぇー、あなたも?」
「うん、だから教えてやったの、この銀様の名前!」
なんて会話をしながらベビーカーを押しながら、2人は行く。
士郎はそんな2人の背を見てることしかできなかった。あまりにも自分には遠すぎて。
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讃岐中勇者部は人のために勇んで活動する部。猫の里親探しにお悩み相談、果てはボランティア活動まで、何でもござれ。そんな部活。要はスケッ〇団や割とゆるくなった奉〇部、美少女しかいなくてちゃんとしてる〇事屋みたいなもの。
さて、そんな彼女たちは今。
子供たちの前で劇の真っ最中。
ナレーターが喋り、人形が中の人の声に合わせ動いている。
『もう悪いことは止めるんだ、魔王!』
『私を怖がって悪者扱いしだしたのはのは村人たちの方でないか!』
キャラの掛け合いが進み、勇者は魔王と対話を試みる。そして次第に声に熱が篭もり始めてきた。だが忘れてはならない。これは人形劇。熱が篭もっていいのはセリフと人形の動きのみ。演じる側に身振り手振りはこの際要らない。でなければ。
「君を悪者になんかさせn、『バンッ』あっ」
どこかが当たり、舞台(ハリボテ)倒れて人形を
「やっちゃった・・・」
「あ、当たんなくてよかった・・・、でもどうしよう」
中の人が見えてしまうアクシデント。遊園地やヒーローショーのそれに比べればまだマシだが、今回の劇はややこしいことになる。だから勇者役は。
「ゆ、勇者キーック!」
誤魔化しとして勇者が蹴り(頭突き)を魔王にかます。
話し合いとは何だったのか。これが言っていた話し合い(物理)なのか。なんか白い魔王の家に伝わってそうな交渉術である。
それはそれとして子供たちが騒ぎ出す。
「話し合いっていってたじゃない!ああ、もう、ええい、樹ミュージック!」
「えぇ!?えっとえっと、えい!」
そして流れる魔王のテーマ。中の人もノリノリである。勇者、ピンチ。
そしてナレーターは事態を収めるため、策を弄する。すなわちヒーローショーあるあるのひとつ、子どもたちの応援パワーで奇跡の逆転勝利というテンプレ!
「みんな、勇者を応援して!みんなグーで勇者にパワーを送ろう!がーんばれ♪、がーんばれ♪、がーんばれ♪、がーんばれ♪」
意外!勇者にパワーを届ける応援は勇者にバフではなく魔王にデバフ!(魔王役のアドリブです)魔王は弱まった!
「今だ!勇者パーンチ!」
勇者、ではなくその中の人の拳で魔王(中は手)を攻撃!魔王は倒れた。剣と盾いらなくね?
「これで魔王も分かってくれたよね!」
「こういうわけで魔王は改心し、祖国は救われたのでした。万歳、万歳、万歳♪」
「「「「「「万歳、万歳、万歳!」」」」」」
アクシデントがありはしたものの、勇者役の結城友奈の咄嗟の行動、それに触発された犬吠埼樹のファインプレーにその姉、魔王役犬吠埼風のアドリブとナレーターの東郷美森の機転により劇は幕を下ろし、勇者部の活動は成功となった。
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再生されていた映像が終わる。仮面を付けた男がそのディスクを回収しながら
「以上が勇者部での本日の活動でございます。過去のそれと似たようなシチュエーションではありましたが今のところご学友の記憶はやはり兆しは見られません」
声変わりしたばかりの仮面は感情のない声で報告する。
「・・・そっか、楽しそうで何よりだよ。でもやっぱり普通の記憶喪失とは違うんだね、わっしーのは。」
「そして貴方様のご懸念の通り、次の勇者は彼女たちとなるでしょう。神樹様からの信託も降りました」
「わかった。もういいよ、ありがとうね。ねぇ、しまs「他の人にバレると厄介ですので私はこれで」・・・・・」
相手が言い切る前に返し彼は踵を返して暗闇へ消えていった。学校に行けない彼女に、学校に行ってる自分がこれ以上話をするのは、嫌味にしかならなそうだったから、
───なんて理由付けしても誤魔化しきれない
(逃げてるだけだよな・・・俺)
「・・・・」
ベッドの柱と柱のあいだに膜のよう広がる暗闇、そしてその中にある微かな蝋燭の明かりだけが彼女の視界に残っていた。
偶に来る彼がいなくなればいつもと同じ。もう慣れてしまった孤独に彼女はいる。
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勇者部には5人部員が居る。
笑顔と元気担当結城友奈。情報担当東郷美森。占い担当犬吠埼樹。部長犬吠埼風。これらが基本メンバー。──そして偶に手伝いに来てくれる幽霊部員になりかけの男子生徒、結城士郎が1人いる。パッと見、美少女しかいないこの部は男が1人で入るのには割と肩身が狭かったりするのかあれこれ理由を付けてよく欠席する。その癖にいい所で助っ人になるような便利キャラ。
「いやー、この前の劇は大成功だったわねー、幼稚園の方からお礼のメールきてたんだって?
」
「ええ、園児達からすごい好評で、また今度やって欲しい、って。次も脚本お願いしますね、風先輩?」
「はっはー、まっかせなさい!しかし私の意外な才能がこんなところで発揮されちゃったかー、辛いわー、才能ありすぎて辛いわー」
「もう、お姉ちゃんたら。あまり調子乗りすぎたらダメだよ?占い今日微妙だったし」
「このくらい大丈夫よ。しかし次回はもう少しキャラ増やそうかしら、丁度手の空いてそうなのいるし。友奈、士郎は?」
「いや、今日から3日ほど学校来ないって。なんか色々あるらしいんだけど、教えてくれないんです」
「またか。相変わらずの秘密主義ねあいつていうか、あいつ出席日数いけるの?」
「公欠扱いだから大丈夫だぜヒャッハー、とかアレが抜かしてたから大丈夫でしょう」
「東郷、あんた妙に士郎に棘あるわね?」
「そ、そうですか?」
「さては、寂し「それは無いです」あっはい」
「えぇー、ほんとにー?」
「もう友奈ちゃんまで。私には友奈ちゃんが、いるからいいの」
「ありがとー東郷さん、私も東郷さんいるから寂しさなんて平気だよ!」
「もう友奈ちゃんたら」///
「まーたはじまった。ていうか、あいつほんとどこいってんのよ?しかも公欠扱いって」
「それが私にも何も話してくれないし、お父さんともお母さんとも妙に距離とってるし私もどうすればいいのかなって」
(まぁ、養子先に出されてて、いきなり血の繋がった家族と暮らす、ってそりゃいきなり他人と暮らすのと大差ないわよね・・・)
この便利キャラは力仕事のいる活動の時以外はどこかに行ってしまっている。家庭環境が割と複雑なのか妹とも距離を置いている
続きますけど、書きだめそんなに多くないです