超次元インフィニット ネプテューヌ・ストラトス   作:友(ユウ)

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第38話 ルウィーでのお仕事(ワークライフ)

 

 

 

プラネテューヌで刀奈達が依頼(クエスト)を熟していた頃、ルウィーでも同じように箒達が依頼(クエスト)を熟していた。

 

「はぁあああああああっ!」

 

箒が大鎌でアイスゴーレムの腕を切り裂く。

 

「そこですわ!」

 

セシリアが薙刀で逆の腕を切り裂くと、

 

「どぉりゃぁああああああっ!!」

 

鈴音がアイスゴーレムの胴に拳を叩き込み、アイスゴーレムを消滅させる。

 

「今のでアイスゴーレムの討伐依頼は完了ね。楽勝じゃない!」

 

鈴音が自信に満ちた笑みを浮かべながらそう言う。

 

「鈴、そう言いたくなる気持ちも分からんでもないが、この力は全て一夏とブランの…………延いてはルウィーの人々の力だ。それを忘れるなよ」

 

箒が嗜めるようにそう言う。

 

「わ、分かってるわよ………ちょっと調子に乗ってみただけじゃない……」

 

鈴音はバツが悪そうにそう言うと、

 

「それにしても、不思議よね」

 

鈴音は自分の腕についているナックルグローブを見る。

 

「人の思い………シェアが物質化した武器…………」

 

「確かに地球では考えられませんわ」

 

セシリアも自分の薙刀を眺めながらそう言う。

 

「…………何故私の武器の基本形態は大鎌なのかは納得できんが……………属性が風なのはともかく…………」

 

箒は己の武器である大鎌を軽く振ってから眺める。

 

「そうね~。その武器で黒いフード付きのローブを纏ったらまるで死神よね?」

 

「ぐ…………否定できん…………! せめてミナや月影さんのように片手剣であればまだ納得がいったのだが……………」

 

鈴音の言葉に箒は悔しそうな表情をする。

 

「ですが、一夏さんの話では、守護者や戦姫の武器は、その人物の本質に影響されるようですわよ?」

 

セシリアがそう言うと、

 

「そうね。一夏は性格的に大剣で合ってるし、紫苑も冷静な鋭さから片手剣っていうのも頷けるわ。そう言う私もナックルグローブは性に合ってるし」

 

「わたくしも薙刀を初めて使った時は、意外なほどしっくりきましたわ」

 

「そ、それは私も否定せんが…………」

 

箒は否定できない事に複雑な感情を抱く。

普通に考えれば、大鎌という武器はあまり現実的ではないのだろう。

イメージもあまり良くない。

 

「とりあえず戻りましょ? ギルドに依頼の達成を報告しないと」

 

「そ、そうだな………」

 

鈴音の言葉に箒はとりあえず頷いた。

 

 

 

 

ギルドに戻って報告を済ませる。

すると、

 

「あ、あのっ! ちょっといいですか!?」

 

突然男性に声を掛けられた。

 

「えっ? 私達?」

 

鈴音が思わず確認の質問をすると、

 

「はいっ! あの、あなた方は、シャドウナイト様の新しい戦姫様ですよね?」

 

「ああ、そうだが」

 

男性の質問に箒が肯定する。

 

「ああっ、やっぱり! あの、握手してもらえませんか!?」

 

「えっ? それは…………」

 

鈴音は知らない男性に握手を求められて、反射的に断ろうとした。

しかし、

 

(鈴、ここは握手をするべきです)

 

甲龍のコア人格であるソウジがプライベートチャネルでそう口を出してきた。

 

(何でよ? 知らない男に握手するなんて………)

 

鈴音はそう言い返したが、

 

(鈴、今のあなた方は一夏の戦姫です。あなた方の行動一つ一つが一夏の………延いてはこの国の女神であるブランの評価に直結する可能性があります。もしここで握手を断ったとして、一夏の新しい戦姫は素っ気ないと悪評が立てば、巡り巡ってブランに対するシェアの低下に繋がりかねません。故に、国民からの求めには可能な限り応じるべきです)

 

ソウジに諭され、鈴音は内心己を恥じた。

 

「あ、あの………?」

 

男性が何も答えない鈴音に声を掛ける。

 

「あっ、ご、ごめんなさい。突然の事だったから驚いちゃって………! 握手でしょ? もちろんいいわよ!」

 

鈴音は断ろうとしたことを誤魔化すように笑みを浮かべながらハッキリと頷き、手を差し出す。

 

「ああ………! ありがとうございます!!」

 

鈴音が差し出した右手を、男性は両手でしっかりと握り、

 

「ああっ………! 感激だぁっ…………!」

 

感極まるように震えた声で感動していた。

 

「な、何かくすぐったいわね……………」

 

たかが握手でここまで感動されるとは思っておらず、鈴音は思わず照れる。

すると、その男性に続くように、

 

「あのっ! 私とも握手を!」

 

「お、俺も!」

 

「自分もお願いします!」

 

老若男女問わず次々に握手を求めてきた。

 

「お、落ち着いて! 出来る限り握手するから………!」

 

鈴音と箒、セシリアはまるでアイドルの握手会のように列を作ってもらい、1人ずつ握手する様に頼んだ。

すると、3人にそれぞれ長蛇の列が出来ていたわけだが、箒、セシリアと比べると、鈴音の列だけは異様に長い。

 

「何故鈴さんだけあのように長い列が出来ているのでしょうか?」

 

セシリアが首を傾げる。

 

「私達の倍以上はあるぞ」

 

箒がそう言うと、

 

(そう言えば~、前にネプギアちゃんに聞いたんだけど~、ルウィーの人達って小さいモノ好きらしいわよ~)

 

紅椿のコア人格であるマリサがそう言う。

 

「小さいモノ…………?」

 

箒とセシリアは鈴音を見つめる。

箒とセシリアが大きく、鈴音が小さいモノ。

 

「「……………………ああ、そういうコト………」」

 

箒とセシリアは同時に呟いた。

その視線の先にあるのは鈴音の胸部。

 

「鈴さんはブランさんとあまり変わりがありませんものね」

 

「以前ブランに理不尽に怒りを向けられたことがある故、本人は気にしているようだがな…………」

 

「とりあえず、鈴さんには戦姫の中で一番頑張ってもらうという事で」

 

「うむ、仕方あるまい」

 

2人がうんうんと頷いていた時、

 

「何か納得いかなーーーーーーいっ!!」

 

鈴音の悲しき叫びが響いた。

 

 

 

 

 





第38話です。
モチベーションが上がらない…………
何とか更新したけど短すぎる…………
やっぱり蛇足に手を出さない方が良かったかなぁ…………?
真面目に凍結中の小説を再開させようかなぁ……………?
とりあえず次も頑張りま
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