超次元インフィニット ネプテューヌ・ストラトス 作:友(ユウ)
この日、プラネタワーの一室である重大案件が話し合われていた。
この話し合いに参加しているのは紫苑、ネプテューヌ、プルルート、そしてベール。
いつもはこのような話し合いではやる気の無いネプテューヌですら今回は真剣な表情をしている。
そして、机が囲う様に並べられているその中央には翡翠が座らされていた。
「な、何か犯罪者になった気分なんだけど…………これって何の集まり?」
翡翠は意味も分からず連れて来られ、困惑から乾いた笑いを零す。
すると、
「ではこれより、第一回ヒスイちゃんの兄姉会議を始める!!」
ドドンと効果音が鳴りそうな雰囲気でネプテューヌが発言する。
「はい?」
翡翠は訳が分からずに首を傾げる。
「あ~…………簡単に言えばな、お前の立ち位置が凄い微妙な立ち位置だからこの際ハッキリと決めておこうという事だ」
紫苑が分かり易く説明した。
「立ち位置って言うと?」
「元々お前は俺の妹でネプテューヌの義妹になるわけだ。だが先日お前はグリーンシスターになったから、ベールの妹でもあるわけだ。だから、プラネテューヌかリーンボックス、どちらに住まわせるかでネプテューヌとベールの間で口論になってな」
「あ~、そういうコト…………」
漸く翡翠は納得できた。
「因みにお兄ちゃんの意見は?」
「俺はお前の意見を尊重する」
「まあお兄ちゃんらしいと言えばらしいけど、それってある意味無責任だよね」
「相談ぐらいには乗るぞ」
「やっぱりお兄ちゃんらしいね」
あははと翡翠は笑う。
すると、ネプテューヌが声を張り上げた。
「ヒスイちゃんはシオンの実の妹でこの私の義妹でもある! ならば当然プラネテューヌに住むのが当然である!!」
ネプテューヌが自分の意見を威厳がありそうな雰囲気で述べる。
すると、
「いいえ! ヒスイちゃんは『グリーンシスター』というリーンボックスの女神候補生になったのです! ならばリーンボックスに住むのが筋と言うもの!!」
ベールも負けじと反論する。
バチバチとネプテューヌとベールの間で火花が散る。
その時、
「じゃあ~、間を取って~、あたしのプラネテューヌで暮らすって事で~」
何気にプルルートがかすめ取ろうとしていた。
「「却下!!」」
同時に叫ぶ2人。
「え~~~~~…………!」
不満そうに声を上げるプルルート。
「ちょっとシオン! シオンも何か言ってよ!?」
ネプテューヌが紫苑を促す。
「俺はさっきから言ってるように翡翠の意見を尊重する。例えリーンボックスを選んだとしても、今生の別れになるわけじゃないしな。それとは別で第三者的視点から見た意見を言わせてもらえば、翡翠はリーンボックスに居るべきだと思う」
「ねぷっ!?」
「フフッ………!」
紫苑の言葉にネプテューヌは予想外だと言わんばかりに声を上げ、ベールは得意げに笑みを浮かべる。
「翡翠の出自がどうあれ、翡翠は“リーンボックスの”女神候補生になったんだ。その力もリーンボックスの為に使う義務がある。当然最優先するべきはリーンボックス。だから翡翠の居場所もリーンボックスになると思う」
「ぬぬぬ…………!」
ネプテューヌは悔しそうに唸り、
「あらあら? 実のお兄さんから許可を得てしまいましたわ」
ベールは勝ち誇った笑みを浮かべる。
「う~ん………私としてもリーンボックスの人達を護りたいっていう思いがあるからどっちか選べと言われたらリーンボックスかなぁ…………」
「ぐふぅ…………」
翡翠からも言われてしまい、ネプテューヌは机上に沈んだ。
「でも……………」
翡翠が言葉を続ける。
「ベール姉さんも、ネプお姉ちゃんも、プルお姉様も、それにもちろんお兄ちゃんも…………皆大好きな家族だから!」
満面の笑みを浮かべてそう言った。
「フ…………」
紫苑は口元に小さく笑みを浮かべ、
「はぁ………残念だけど仕方ないか………」
ネプテューヌは残念そうに溜息を吐き、
「あは~~~」
プルルートは普通に嬉しそうに笑い、
「ウフフ」
ベールは勝者の余裕を見せていた。
「へ~、結局翡翠ちゃんはリーンボックスに住むことに決めたんだ?」
会議の後、お茶をしながら翡翠から説明を受けた刀奈が呟く。
「うん。でも、今回の一連の事件が終わるまでは日本にいるつもり。リーンボックスに来ちゃったら、学生生活を楽しむことも出来なくなっちゃうから」
「そっか。女神候補生になったから本来は学校に通ってる暇なんか無くなるだろうしね」
シャルロットが納得する様に頷く。
「……………ウチの女神は遊び惚けてるけど」
割と辛辣な一言を零す簪。
「その分紫苑が働いているがな」
ラウラもそう言う。
「本来は守護者や戦姫が居ないのが普通だけどね。2人の女神に守護者が居る今の状況が特殊なんだろうけど………」
アリンがそう指摘する。
「ベール姉さんもゲーム好きだけど、女神の仕事はしっかりやってるらしいよ」
「こっちの女神様もそれぐらいの分別があればもっと良かったんだけど」
マリアナが半分呆れた様にそう呟き、
「ネプテューヌは遊ぶことに全力だからね! でも、私は嫌いじゃないよ」
ハーラーが笑いながらそう言うと、
「それには同意しますね。仕事をして欲しいとは思いますが、それでも私達を裏切ることは無いと思えますから」
果林もハーラーに同意する。
「なんだかんだでネプお姉ちゃんも国民達から慕われてるもんね」
「うん。先日も子供達と仲良く声を掛け合ってたよ」
「精神が同じレベルなだけかもしれんがな」
「あはは………」
ラウラの言葉に翡翠は乾いた笑いを零す。
すると、刀奈がお茶を飲んでカップをテーブルに置くと、
「さてと、今日も張り切ってクエストを熟すとしますか!」
その言葉に全員が頷いた。
第四十話です。
ぐふっ、更に短くなった。
やはりオリジナルは中々話が進まない。
つーわけで次回からはちゃっちゃと2学期に入る事にします(爆)