超次元インフィニット ネプテューヌ・ストラトス   作:友(ユウ)

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第22話 夢の中の邂逅(クロスマインド)

 

 

 

 

突如としてこちらの世界に現れたネプギアを護る為に重傷を負ってしまった紫苑。

現在は旅館に運ばれ、治療されている所だ。

しかし、未だ意識は戻っていない。

千冬が医師から経過報告を聞き、専用機持ち達が待機している大部屋に戻ってくると、

 

「織斑先生!  お兄ちゃんは…………!?」

 

一目散に翡翠が駆け寄り、紫苑の容態を尋ねる。

 

「安心しろ。油断は出来んが一命は取り留めた。月影の回復力も鑑みれば、命の危機は脱したと言っていいだろう」

 

その言葉を聞いて、翡翠はあからさまにホッとした表情を見せた。

すると千冬は視線を移動させ、部屋の片隅で俯いている薄紫の髪の少女―――ネプギアの方を向いた。

 

「…………それでお前は何者だ? プルルートやピーシェの様子から知り合いの様だが、何故月影を『兄』と呼ぶ?」

 

そう問いかける千冬。

 

「あ………わ、私はネプギアって言います…………! お兄ちゃん…………シオンさんとは、義理の兄妹になります……………!」

 

「お兄ちゃんの義理の兄妹………?」

 

問いかけられてハッとなったネプギアの口からたどたどしく出てきた言葉に翡翠は不思議に思って聞き返す。

 

「えっと…………私のお姉ちゃんがお兄ちゃんと結婚してるので…………」

 

その言葉に、

 

「え? お兄ちゃんの奥さんって確かプルお姉様と同じ『女神』だって…………」

 

「あ、はい。私のお姉ちゃんは、プラネテューヌを治める『守護女神』です」

 

「えっ? 女神様に妹っているの!?」

 

ネプギアの答えに翡翠は驚く。

 

「う、うん。私は『女神候補生』だから…………」

 

「『女神候補生』って…………女神にも代表候補生みたいなのがあるのね…………」

 

鈴音が思わず突っ込んだ。

 

「あの、私からも聞きたいんですけど…………どうしてあなたはお兄ちゃんを『お兄ちゃん』って呼ぶんですか?」

 

ネプギアが翡翠に問いかけると、

 

「どうしてって…………私はお兄ちゃんの実の妹だから………」

 

翡翠はそう答える。

するとネプギアは驚いた表情をして、

 

「えっ!? で、でもお兄ちゃんは、実の妹は死んだって………!」

 

思わずそう聞き返した。

 

「あ~、うん………お兄ちゃんからしたらそう取られてもおかしくはないんだけど、実際には右腕が千切れちゃっただけで、私はテロ組織に捕まってただけだったんだよね」

 

翡翠は右腕の機械の義手を見せながら言う。

 

「それで少し前にお兄ちゃんが私をテロ組織から助け出してくれて、こうやって今は一緒に居るの」

 

「そうだったんだ……………」

 

ネプギアは驚きが混じった声を漏らす。

 

「そう言えば、ネプギアちゃん………だっけ? お兄ちゃんの義理の妹になるんだよね?」

 

「う、うん…………そうだけど…………」

 

「じゃあ私とも義姉妹って事になるんだね! 私は翡翠。これから仲良くしよう!」

 

嬉しそうに言ってネプギアの手を取る翡翠。

だが

 

「え? あ、その…………」

 

何故か戸惑いを見せるネプギア。

 

「あっ! いきなり馴れ馴れし過ぎたかな?」

 

パッと手を離して慌てて離れる翡翠。

 

「あ、ううん! そうじゃないけど…………」

 

ネプギアは気まずそうに眼を逸らすと、

 

「その………あなたは嫌じゃないんですか…………? 私の所為でお兄ちゃんが怪我を……………」

 

言いにくそうにそう言った。

すると、翡翠はきょとんとして、

 

「あ、もしかしてその事を気にしてたんですか? あれはネプギアちゃんの所為じゃないですよ。あんな状況だったら、お兄ちゃんだったら誰が相手でも同じ行動を取ってたと思います。それに、お兄ちゃんが身を挺して庇うほど、ネプギアちゃんはお兄ちゃんに大切にされてるって事でしょう?」

 

それを聞いて、ネプギアはハッとなって翡翠に向き直る。

 

「ヒスイちゃん…………」

 

「だからネプギアちゃんは気にする必要は無いんです。お兄ちゃんだってそう言うと思いますよ」

 

それを聞いて、ネプギアはクスッと笑う。

 

「お兄ちゃんの事、良く分かってるんですね?」

 

「そりゃお兄ちゃんの妹ですから!」

 

翡翠は腰に両手を当てて胸を張って答える。

それからお互いに笑い合うネプギアと翡翠。

 

「ふむ、とりあえず今のところは危険は無さそうか…………では月影妹、その者の監視はお前に任せる。プルルート、ピーシェも一緒に待機していろ。他の者も同様だ。以後、状況に変化があれば召集する!」

 

千冬はそう言うとその場を解散させ、自分はブリーフィングルームへと戻った。

 

 

 

 

 

 

 

夕日が差し込む部屋の中で、人工呼吸器が取り付けられた紫苑が横になっていた。

その横には、翡翠、ネプギア、プルルート、ピーシェの4人が座っている。

 

「お兄ちゃん…………」

 

翡翠が心配そうに見つめる。

先程はああ言ったものの、流石に心配をしていないわけでは無い。

これで紫苑が死ぬとは思っていないが、心配な物は心配だ。

 

「ぱぱ、おきないね?」

 

ピーシェがプルルートに抱かれながらそう言う。

 

「大丈夫~。シオン君なら~、ちょっと疲れて寝てるだけだから~。だから~、ピーシェちゃんも静かにして~、シオン君を休ませてあげようね~」

 

プルルートがピーシェに言い聞かせるように頭を撫でながらそう言った。

 

「うん! ぴー、しずかにする!」

 

言葉の内容とは逆に元気よく返事をするピーシェ。

しかし、その姿が逆に場を和ませてくれた。

 

「それにしても、まさかマジェコンヌがこの世界にいるなんて…………」

 

ネプギアが神妙な顔で呟く。

 

「お兄ちゃんも知ってたみたいだけど、あの不健康そうなオバサンって誰なの?」

 

翡翠がそう尋ねる。

 

「ふ、不健康って…………」

 

翡翠の言葉に思わず吹き出しそうになるネプギア。

 

「だって、あんな青白い肌の色してるんだもん。病気かと疑っちゃうよ」

 

「フ、フフフッ………!」

 

翡翠の物言いに思わず笑いを零してしまうネプギア。

 

「ゲイムギョウ界にはいろんな人がいるんだよ。この世界みたいに普通の人間だったり、動物が喋ったり、ロボットが居たり……………モンスターなんかもいるんだよ」

 

「へ~、まるでファンタジーな世界だね!」

 

「他にも…………」

 

いつの間にかゲイムギョウ界の談議に花を咲かせる2人。

そんな2人をプルルートはピーシェを抱きかかえながら微笑ましそうに見る。

すると、

 

「失礼する」

 

そう言って部屋に入ってきたのはラウラ。

 

「ラウラちゃん」

 

翡翠が呟く。

 

「紫苑の様子はどうだ?」

 

ラウラがそう尋ねると、

 

「今のところは大きな変化は無いよ」

 

「そうか…………」

 

すると、今度は翡翠が口を開く。

 

「そういえば、箒ちゃんは如何してる? 精神的にだいぶ堪えてたみたいだけど…………」

 

「そちらの方は心配いらない。一夏が少し声を掛けただけで元気になっていた」

 

多少呆れる様に言うラウラ。

 

「そ、そうなんだ…………」

 

苦笑する翡翠。

 

「だが、それとは別で一夏が気になることを提案していた」

 

「気になる事?」

 

「ああ…………あの女へのリベンジを行おうとしている様だ」

 

「マジェコンヌに!?」

 

ラウラの言葉にネプギアが驚いたように声を上げた。

 

「そんな! マジェコンヌは普通でも女神と同等の力があるのに!」

 

「ああ、それは私も奴と対峙して肌で感じた。私が知る女神はプルルートとピーシェだけだが、並外れた力の持ち主であることは理解しているつもりだ。故に、私は止める様に進言はしたがな」

 

「そ、そうですか…………」

 

ネプギアはホッとしたように息を吐く。

 

「だが、一夏の言い分にも一理ある」

 

「えっ?」

 

「お前は聞いていたか分からんが、奴は逃げる前に言っていた。『まだISが完全にこの身体が馴染んでない』とな。その事を聞いた一夏が言うには、奴の準備が完全に整う前に勝負を掛けた方が勝率が高い………とな」

 

「あ~………確かに~、そんな事言ってた気がするよ~」

 

ラウラの言葉にプルルートが相槌を打つ。

 

「だがそれでも、ISでは勝機は無いと言わざるを得ない」

 

ラウラは神妙な顔で呟く。

 

「うん……………本当に強かったもんね、あのオバサン」

 

「ああ、特に攻撃力の高さが一番の問題だ。あの小さな遠隔攻撃の翼ですら、量産機といえどシールドを一撃で破壊する威力を持っている。近接攻撃に至っては絶対防御すら貫くからな……………専用機持ちが束になって掛かったとしても、時間稼ぎが精々だろう…………」

 

ラウラは冷静に状況を判断している。

 

「プルルート…………お前なら奴に勝てるか?」

 

ラウラはそう問いかける。

 

「うんとね~、あたし1人だと微妙かな~? ピーシェちゃんと2人ならさっきの状態なら勝てると思うよ~。でも~、今以上にパワーアップしちゃうと~、女神クラスがあと1人か2人は必要かな~?」

 

「思った以上に危険だな…………やはり一夏達は念を押して止めておいた方が良いだろう」

 

プルルートの言葉にラウラはそう判断し、踵を返すと部屋の扉に向かう。

その時だった。

 

「たたた、大変です!」

 

ガラッと勢いよく部屋の襖が開き、真耶が慌てた表情で入ってくる。

 

「山田先生? どうしたんですかそんなに慌てて?」

 

翡翠がそう尋ねると、真耶は息を吐きながら、

 

「はぁ、はぁ………大変なんです! 織斑君達が無断で出撃を…………!」

 

驚愕の一言を言い放った。

 

「なっ!? 本当ですか!?」

 

ラウラが驚愕する。

 

「本当です! おそらく福音…………いえ、それを奪取した犯人と戦うためだと思われます!」

 

「馬鹿な事を………! 勝ち目など殆ど無いぞ!」

 

ラウラは忠告を無視した一夏達に苛立ちを募らせる。

 

「それから織斑先生からの指示です! 皆さんにはすぐに織斑君たちを追って出撃。撤退を促してください! できればプルルートさん達にも協力をお願いします!」

 

真耶がそう言うと、

 

「了解しました!」

 

ラウラが返事をする。

すると、

 

「………………ピーシェちゃん、お願いできる?」

 

プルルートが抱きかかえているピーシェに呼びかける。

ピーシェは腕の中から飛び降りると、

 

「うん! ぴー、頑張る!」

 

片手を上げて元気よく答えた。

 

「ありがと~、あたしはまだここを離れるわけにはいかないから~」

 

プルルートはそう言う。

 

「えっ?」

 

「どういうことですか?」

 

真耶と翡翠が声を漏らす。

 

「ん~?」

 

プルルートはニコニコと笑うだけで何も言わない。

 

「だが、それだと戦力的に不安が残るが…………お前とピーシェの2人掛かりでなければ勝てないのかもしれないのだろう?」

 

「うん~、そうだよ~。だからね~」

 

プルルートはネプギアに視線を移す。

 

「えっ?」

 

「ギアちゃんが代わりに行ってくれないかな~?」

 

「で、でも、私はこっちの世界に来てから変身出来なくなってますし…………」

 

ネプギアがそう言うと、プルルートはポケットに手を入れて何かを取り出した。

 

「これ、使って~」

 

プルルートが差し出したものは、菱形の結晶体。

 

「これは………?」

 

「これはね~、『女神メモリー』って言うの~。あたしたちの世界だと~、『女神メモリー』を取り込んだ人が女神になるんだ~。以前見つけておいたものを取っておいたの~」

 

「これがあれば、私も変身が?」

 

ネプギアの言葉にプルルートは頷き、

 

「女神になるには素養も必要だけど~、ギアちゃんなら大丈夫だよ~」

 

ネプギアは少しの間ジッと『女神メモリー』を見つめていたが、決心した顔になるとそれを手に取った。

すると、ハッとした表情をすると、

 

「取り込むって………どうすればいいんですか?」

 

使い方が分からずそう尋ねる。

 

「食べればいいんだよ~」

 

「た、食べるんですか!?」

 

思いがけない言葉にネプギアは声を上げる。

 

「そうだよ~」

 

ネプギアの言葉を肯定するプルルート。

 

「ううっ…………!」

 

ネプギアは少し躊躇していたが、

 

「えいっ!」

 

意を決して『女神メモリー』を口の中に入れ、やや強引に呑み込んだ。

すると、ネプギアが光に包まれた。

 

「わわわ………!?」

 

真耶は驚きのあまり尻餅を着く。

すると、

 

「変身、完了です!」

 

白いプロセッサユニットを身に纏い、パープルシスターとなったネプギアがそこに佇んでいた。

 

「ホントに変身した…………って、あんまり変わってないね」

 

翡翠がそう零す。

 

「あはは…………私は女神の中でもあんまり変わらない方だから」

 

苦笑するネプギア。

 

「ぴーも、へんしーん!」

 

ピーシェも元気よく飛び上がると同時に光に包まれる。

 

「え~っと…………イエローハート!!」

 

何故か決めポーズを取りながら言う変身したイエローハート。

 

「よし、時間が惜しい。すぐに出撃する!」

 

ラウラはそう言うと窓を開けて外に出ると、シュヴァルツェア・レーゲンを展開する。

ラウラに続いてネプギアとイエローハートが外に出ると、

 

「翡翠は如何する?」

 

ラウラが翡翠に訊ねた。

 

「あ…………!」

 

翡翠は一瞬眠っている紫苑に視線を向けるが、

 

「……………ッ!」

 

直ぐに気を取り直し、

 

「私も行くよ!」

 

翡翠も窓から飛び出てISを展開する。

それから一度振り向くと、

 

「プルお姉様! お兄ちゃんをお願いします!」

 

紫苑の事をプルルートに任せ、4人は空へと飛び立つ。

 

「みんな~! 頑張ってね~!」

 

相変わらずのほほんとした声で手を振りながら見送るプルルート。

4人の姿が見えなくなると、プルルートは紫苑の隣に座り、

 

「シオン君、早く起きないと間に合わないかもしれないよ~」

 

呟くように紫苑に語り掛けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旅館から20㎞程離れた海上の上空でマジェコンヌは最適化を進めていた。

 

「フフフ…………もうすぐだ…………もうすぐで完全に馴染む………………」

 

マジェコンヌはISを取り込んだ身体を確かめる様に動かしている。

その時、

 

「ん?」

 

マジェコンヌが何かに気付き、振り向いた瞬間、マジェコンヌにレーザーが直撃した。

 

「初撃命中ですわ! 続けて攻撃します!」

 

マジェコンヌが振り向いた先には、スナイパーライフルを構えたセシリアの姿。

 

「あの小娘は…………」

 

ダメージを感じさせないマジェコンヌは怪訝な表情を浮かべる。

 

「ふん、このマジェコンヌ様に楯突こうとは愚かな…………!」

 

マジェコンヌはセシリアに向けて飛翔する。

 

「来ましたわね!」

 

セシリアは接近するマジェコンヌに向けてレーザーを3発撃つ。

しかし、マジェコンヌは避ける素振りすら見せず、翼、肩、頭と被弾した。

だが、

 

「狙いは悪くない。だがその程度の攻撃、蚊に刺された程度にしか感じんなぁ!」

 

マジェコンヌは全く減速することなくセシリアに接近する。

その時、

 

「うぉおおおおおおおおおっ!!」

 

雲の中から雪片を構えた一夏が飛び出してくる。

そのまま一夏はマジェコンヌに斬りかかるが、

 

「フン…………」

 

マジェコンヌはつまらなそうに鼻で笑うと、手に持った刀剣で一夏の一撃を軽く受け止める。

 

「それで奇襲のつもりか? その程度の子供騙しにこの私が引っかかるとでも?」

 

嘲笑うマジェコンヌ。

 

「ぐぐぐ…………!」

 

一夏は押し切ろうとするが、マジェコンヌは余裕の表情で受けきっている。

だが、

 

「さあ、それはどうかな?」

 

一夏は突如不敵な笑みを浮かべた。

 

「何………?」

 

マジェコンヌは訝しむ様な声を漏らすが、

 

「掛かった!!」

 

上空にシャルロットが現れ、二丁のショットガンを構えて発砲する。

 

「くっ!?」

 

その直撃を受け、マジェコンヌは怯む。

シャルロットは追撃の為に高速切替(ラピッドスイッチ)でアサルトライフルを呼び出し、それをフルオートで連射する。

 

「チィッ! 小賢しい!」

 

マジェコンヌは体勢を整えながら高機動で攻撃を躱す。

更に翼の非固定部位を6機射出。

シャルロットに迫る。

 

「ッ!?」

 

シャルロットは攻撃を中断し、シールドを前面に展開すると、その盾をエネルギーフィールドが覆う。

それは、リヴァイヴ専用防御パッケージ『ガーデン・カーテン』。

実体シールドとエネルギーシールドの両方で防御することにより、高い防御力を誇る。

だが、

 

「ぐうっ………!?」

 

非固定部位からの攻撃を受けたシャルロットは予想以上の衝撃に声を漏らす。

 

「こ、この『ガーデン・カーテン』でもギリギリ防げるぐらいだなんて…………!」

 

マジェコンヌの攻撃力に戦慄を覚えるシャルロット。

 

「シャル………! このっ!」

 

一夏が再びマジェコンヌに斬りかかる。

マジェコンヌはそれを躱すと海面に向かって距離を取る。

それを追う3人。

すると、マジェコンヌの眼前の海面が膨れ上がり、

 

「「逃がすかぁ!!」」

 

海中から箒と鈴音の2人が飛び出してきた。

 

「チィ!」

 

マジェコンヌは舌打ちすると武器を槍へと変化させ、同時に斬りかかってきた箒と鈴音の攻撃を受け止める。

 

「まだまだぁっ!!」

 

鈴音が叫ぶと増設されて計四門となった両肩の衝撃砲を放つ。

マジェコンヌはその直撃を受けて爆炎に呑まれる。

 

「やりましたの!?」

 

「ッ………! まだよ!」

 

セシリアの言葉に鈴音が叫んだ。

煙が晴れていくその中からは、相変わらず余裕の表情でマジェコンヌが姿を見せる。

 

「そう簡単にはいかないって分かっていたけどね………」

 

「だが、全く敵わないという訳でもない」

 

そう判断する箒。

 

「ああ! 皆で戦えばきっと勝てる!」

 

皆を鼓舞する様に叫ぶ一夏。

気持ちを切り替え、全員が再びマジェコンヌと戦おうとしていた。

全員が動き出そうとしたその瞬間、

 

「なっ?」

 

マジェコンヌが別方向から飛んできた弾丸の直撃を受け、爆発に呑まれる。

 

「今のは!?」

 

一夏が弾丸が飛んできたであろう方向に振り向くと、その先にはレール砲を構えたラウラを先頭に、翡翠、イエローハート、ネプギアが飛んできていた。

 

「ラウラ、皆、来てくれたのか!」

 

一夏は嬉しそうな声を上げる。

 

「よーし、これなら………!」

 

一夏が改めてやる気を出そうとした時、

 

「馬鹿者!! 何をしようとしている!? 織斑教官からの命令だ! 総員、直ちに撤退しろ!!」

 

ラウラが怒気を込めて叫んだ。

 

「えっ?」

 

突然の言葉に呆ける一夏。

 

「何言ってんのよ!? 今押してるんだからこのまま倒しちゃえばいいじゃない!」

 

文句を言う鈴音。

 

「そうですわ! これだけの人数が居れば恐れることなどありません!」

 

セシリアも強気な発言をする。

しかし、

 

「愚か者! 紫苑が最大限に警戒する相手がこの程度だと本気で思っているのか!? 遊ばれているだけだという事に何故気付かない!?」

 

「「「「「えっ?」」」」」

 

5人が同時に声を漏らす。

 

すると、

 

「フッフッフ…………」

 

先程のレールガンの着弾地点から不敵な笑い声が聞こえた。

 

「ようやく来たのか女神共。暇潰しにガキ共のお遊びに付き合っていたが、退屈で仕方が無かったぞ」

 

マジェコンヌがネプギア達を見る。

 

「ほう、変身出来たのか女神の妹。それと、もう1人は如何した? 怖気づいたのかな?」

 

嘲笑う様な笑みを浮かべながらそう言うマジェコンヌ。

 

「マジェコンヌ…………!」

 

険しい表情でマジェコンヌを睨み付けるネプギア。

 

「ふーん! お前なんてぴー達だけで十分だもんねー!」

 

子供らしく言い返すピーシェ。

 

「面白い、見せてもらおうではないか!」

 

マジェコンヌはそう言うと、翼の非固定部位を一斉に射出した。

無差別に攻撃を放つマジェコンヌ。

 

「なっ!? うわあっ!」

 

シャルロットは『ガーデン・カーテン』で防御しようとしたが、一撃でシールドが破壊されて大きく吹き飛ぶ。

 

「シャル!? うわっ!?」

 

シャルに声を掛けた瞬間、別方向からの攻撃を受けそうになり、慌てて避ける一夏。

 

「ちょ、シャレになんないわよこれ!?」

 

無数の攻撃に避けるとが精一杯の鈴音。

箒とセシリアも攻撃に翻弄され、連携どころではない。

しかし、

 

「行くよ! ピーシェちゃん!」

 

「うん! ねぷぎあ!」

 

ネプギアとイエローハートの2人は後方に円陣を発生させてそれを足場に一気に前方に飛翔する。

 

「ヒスイちゃん! ラウラちゃん! 援護をお願い!」

 

「うん!」

 

「任せろ!」

 

ネプギアの言葉に頼もしく応える2人。

翡翠はスナイパーライフルを呼び出し、構えると無数に飛来する非固定部位に狙いを定める。

 

「今!」

 

翡翠は引き金を引き、放たれた弾丸が非固定部位の1つに直撃する。

非固定部位に罅が入り、大きく吹き飛ぶが完全破壊には至らない。

だが、

 

「まだ!」

 

翡翠は続けて2発目を発射。

弾かれた非固定部位に着弾し、今度こそ完全に破壊した。

 

「ここだ!」

 

ラウラは非固定部位が密集している場所にレールガンを放つ。

密集していた非固定部位は散開する様に避けるが、

 

「そこっ!」

 

ラウラに一番近かった非固定部位に向かってワイヤーブレードを集中攻撃させ、その一つを破壊する。

 

「ちぃっ、分かってはいたがあれ程小さな物を破壊するだけでもこれだけの手間がかかるとは…………!」

 

「仕方ないよ、今は出来ることを頑張ろう?」

 

「ああ、その通りだ」

 

ラウラと翡翠は非固定部位の破壊に集中する。

その間に、ネプギアは光線の嵐を掻い潜ってマジェコンヌに接近。

 

「やぁああああああああっ!!」

 

一気に斬りかかる。

ガキィィィィンと甲高い音を立てて、マジェコンヌが刀剣でその一撃を受け止めた。

そのまま鍔迫り合いに入る2人。

 

「ほう、以前よりも斬撃の威力が上がっているな」

 

「私だって、この3年間何もしてこなかったわけじゃありません!」

 

一度弾き合うと、ネプギアは再び斬りかかった。

 

「ミラージュダンス!!」

 

「クロスコンビネーション!!」

 

互いに必殺技を相殺し合う。

再び弾き合い、間合いを取って2人は睨み合う。

 

「なるほど、言うだけの事はある」

 

マジェコンヌは感心したような声を漏らす。

 

「まだこれからです。お兄ちゃん仕込みの剣技、見せてあげます!」

 

ネプギアはそう叫びながら斬りかかると、マジェコンヌも刀剣を振るう。

剣と剣の激突で火花が散り、暗闇が広がる夜空に花火の様に閃光を産む。

幾度も剣が激突し合い、再び鍔迫り合いの状態に入る。

 

「はぁああああああっ………!」

 

「ぬぅううううううっ………!」

 

剣と剣の接触部分に火花が散り続けるほどに力を込めあう2人。

だがその時、

 

「ふっ……!」

 

ネプギアが力を抜き、マジェコンヌの剣を上手く受け流す。

 

「なっ………!?」

 

マジェコンヌが驚愕して声を漏らす。

ネプギアは流れるような動きで1回転し、銃剣の銃口をマジェコンヌに向ける。

 

「ここです!」

 

ビームが発射され、回避も防御も出来ずに直撃するマジェコンヌ。

大きく吹き飛び、隙を晒した。

 

「ピーシェちゃん!」

 

ネプギアが叫ぶ。

 

「まっかせてー!」

 

頼もしい返事が返ってくると、上空からイエローハートが急降下してくる。

イエローハートは右腕を振りかぶり、

 

「ヴァルキリーファーーーーーング!!」

 

渾身の一撃をマジェコンヌに叩き込んだ。

 

「ぐわぁあああああああああああああっ!?」

 

叫び声を上げながら叩き落されたマジェコンヌは海面に激突。

大きな水しぶきを上げてマジェコンヌは海中に沈んだ。

 

「やったぜ!」

 

それを見て、嬉しそうな声を上げる一夏。

すると、

 

「馬鹿者! まだ撤退してなかったのか!?」

 

ラウラが叱るように叫ぶ。

 

「いいじゃない。もう倒したんだし………」

 

鈴音がそう言うが、

 

「まだです! あの人がこの程度で終わるとは思えません!」

 

ネプギアがそう叫ぶ。

その瞬間、海面が黒い光の珠に覆われた。

 

「「「「「なっ!?」」」」」

 

全員が声を漏らす。

すると、

 

「フッフッフ…………ようやく完全にISが馴染んでくれたようだ」

 

その黒い光の珠のかから声がした。

すると、今まで実体翼だったマジェコンヌの翼が黒い光の翼に変わり、4対8枚となる。

 

「さあ、見せてやろう。本当の力を!!」

 

そう言うと黒い翼が大きく広がり、無数の黒い光弾を撃ち放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――ゲイムギョウ界

 

「ネプ子、ネプ子起きてる?」

 

プラネタワーの居住フロアで、ネプテューヌの自室の扉をノックしながら声を掛けているアイエフ。

しかし、その中から返事はない。

アイエフは俯き、その扉の前から離れる。

リビングに戻ってくると、

 

「あ、アイエフさん。ネプテューヌさんの様子は?」

 

イストワールが声を掛けてくる。

アイエフは首を振り、

 

「駄目です。全然答えてくれません」

 

「そうですか………無理もありません………」

 

「いーすんさん。ギアちゃんが何処に行ったか分からないですか?」

 

コンパの言葉にイストワールは首を振る。

 

「今のところは全く…………黒い空間の穴に呑み込まれたとネプテューヌさんは言っていましたが…………」

 

「まるでシオンが消えた時みたいね…………」

 

「はい、私の推測ですが、おそらくシオンさんもネプギアさんと同じような現象に巻き込まれたのではないかと…………」

 

「今回ばかりはネプ子も堪えてるでしょうね…………」

 

ネプテューヌの部屋の方を見ながらアイエフが呟く。

 

「最近やっと元気が出てくるようになってきたのに、また逆戻りですぅ」

 

「逆戻りで済めばまだいいんだけど…………」

 

3人は心配そうにネプテューヌの部屋を見つめた。

 

 

 

ネプテューヌは、ベッドの上で布団に包まり、蹲っていた。

 

「ネプギア………ネプギアぁ………!」

 

涙を流しながらネプギアの名を呟く。

目を瞑れば、ネプギアが消えたあの瞬間が蘇る。

 

「ううっ…………!」

 

いつもの元気一杯なネプテューヌの姿は何処にもない。

ただ、家族を失い泣き叫ぶ唯の少女の姿だった。

 

「ネプギア……………シオン……………会いたいよぅ…………」

 

願いを口にするネプテューヌ。

大切な妹。

そして最も愛する伴侶。

その2つを失ってしまったネプテューヌの心は限界に近かった。

 

「ネプギア………何処に行ったの…………? シオン…………出てきてよ………お願いだからぁ……………!」

 

涙を流し続けるネプテューヌ。

 

「ネプギア……………シオン………………」

 

やがて泣き付かれたのか、ネプテューヌの意識は闇に沈んでいった。

 

 

 

 

 

 

次に気付いた時、ネプテューヌは見渡す限りの草原にポツンと立っていた。

 

「あれ………? ここは……………?」

 

ネプテューヌは一瞬何故こんな所に居るのかと疑問に思ったが、すぐにベッドの上にいた事を思い出し、

 

「そっか…………夢なんだ…………」

 

そう呟いた。

 

「……………でも、夢ならシオンやネプギアに会えるかな?」

 

それが現実逃避だという事にもネプテューヌ自身気付いていたが、夢だろうと何だろうと今は縋りたかった。

ネプテューヌは歩き出す。

少しすると、ネプテューヌの視線の先に見覚えのある少年の後ろ姿が見えてきた。

ただ、服装だけはネプテューヌに見覚えの無い白い学生服のような服装だった。

 

「…………………シオン?」

 

ネプテューヌはその後姿に呼びかける。

その少年はゆっくりと振り返ると、

 

「……………ネプテューヌ?」

 

ネプテューヌの望み通りに名前を呼んでくれた。

少年………紫苑に向かってネプテューヌは駆け出す。

 

「シオン!」

 

紫苑の名を呼びながら抱き着くネプテューヌ。

 

「ネプテューヌ…………」

 

紫苑はやや困惑した声を漏らしたが、すぐに優しく彼女を抱きしめた。

長い時間そうしていると、ネプテューヌは紫苑から離れる。

 

「えへへ……………何やってるんだろ私。これは私の夢だって分かってるのに………」

 

自嘲する様に笑みを浮かべながらそう呟くネプテューヌ。

すると、

 

「は? ちょっと待て、夢だとしても俺の夢だろう?」

 

突然そんな事を言う紫苑。

 

「何言ってるのさ? 私、ついさっきまでベッドにいたんだよ? なら私の夢に決まってるじゃん!」

 

「いや、多分俺も今は意識不明なんだが……………マジェコンヌの奴に背中をバッサリとやられたから…………」

 

「なんでそこでマザコングの名前が出てくるのさ? 私の夢なんだからマザコングは関係ないじゃん!」

 

「いや、だからこれは俺の夢………って、ちょっと待て!」

 

突然叫んで話を止める紫苑。

 

「ネプテューヌ…………確認するが、お前は本当にこれが自分の夢だと思っているんだな?」

 

「さっきからそう言ってるじゃん! 私の夢の住人なのに、なんでそんな事言うのさ!」

 

ネプテューヌの言葉に紫苑は若干戸惑った表情をして、

 

「あ~~…………ネプテューヌ。俺の予想だが、これは多分夢であって夢じゃないぞ」

 

「ほえ? どういう事?」

 

「つまり、俺とお前は魂で繋がっている。お互いが意識の奥底に沈んでいる今、夢を通じてお互いの言葉を交わしてる状態なんじゃないか?」

 

「えっ? じゃ、じゃあ………もしかして本物のシオン?」

 

「少なくとも俺は自分を俺自身として認識しているが?」

 

「私も自分を私自身として認識してるよ………」

 

呆気にとられたように見つめあう2人。

 

「本当に………本当にシオン?」

 

「ネプテューヌ…………なんだな?」

 

改めて確認しあう2人。

 

「シオン!!」

 

「ネプテューヌ!!」

 

お互いを認識し合い、改めて抱擁を交わす2人。

 

「シオン! 会いたかった!」

 

「俺もだ! ネプテューヌ………!」

 

またしばらくそうしていると、落ち着いたのか2人は離れる。

 

「ねえシオン。シオンは今どこにいるの?」

 

ネプテューヌはそう問いかける。

 

「ああ…………俺は今、俺が元居た世界にいる」

 

「シオンが元居た世界?」

 

「そうだ。あの日、依頼を受けた遺跡で黒い空間の穴に呑み込まれてな。気付いたら元の世界にいたんだ。お前に何の因果かISを動かしてIS学園に入る羽目になるし………」

 

「黒い………空間の穴…………!」

 

その言葉を聞くと、ネプテューヌは驚いたようなショックを受けたような、そんな表情になる。

 

「どうした?」

 

「あ………うん…………実は、ネプギアもそれに呑み込まれて行方不明なんだ………」

 

ネプテューヌは俯きながらそう言う。

すると、

 

「ネプギアなら大丈夫だ」

 

ネプテューヌの頭に手を置きながら紫苑が明るい声で言う。

 

「えっ?」

 

ネプテューヌが顔を上げると、

 

「ネプギアは俺の所に居るからな」

 

「ええっ!?」

 

紫苑のその言葉にネプテューヌは驚愕の表情を浮かべる。

 

「ネプギアだけじゃない。プルルートやピーシェも一緒だ」

 

「ええっ!? ぷるるんとピー子も!?」

 

「後序にマジェコンヌの奴も出てきやがった」

 

「マザコングも!?」

 

驚きの連続で盛大に仰け反るネプテューヌ。

 

「ああ、その所為で俺はこうして意識不明なわけだが…………まあ、お前と久しぶりに会えたから結果オーライだな」

 

紫苑はそう言って笑う。

 

「シオン…………」

 

紫苑に寄り添うネプテューヌ。

 

「ああ、もう一つ報告が」

 

「何、シオン?」

 

「俺の妹が生きてた」

 

「えっ、ホント?」

 

「ああ。テロ組織に捕まってたんだが、何とか助け出して今は一緒に居る」

 

「そうなんだ。良かったねシオン!」

 

「ああ、お前の所に帰った時には、ちゃんと紹介するよ」

 

「うん! 楽しみにしてるね!」

 

いつもの笑顔で笑うネプテューヌ。

すると、

 

「そう言えば………さっきマザコングがそっちに出てきたって言ってたけど………」

 

「ああ。正直、俺もISが使えるんだがそれだけじゃアイツを相手にするのは力不足だな。プルルートとピーシェはこっちでも変身できるから、マジェコンヌの相手は2人頼みになるしかないんだ…………お前が居れば俺も変身出来るんだが、それは仕方ないな……………」

 

「……………………」

 

すると、ネプテューヌは何か考え込む表情をする。

 

「…………どうした?」

 

「ねえシオン………………ぷるるんの気持ちを受け入れてもいいよ」

 

「……………いきなり何言ってるんだお前?」

 

突然のネプテューヌの言葉に困惑する紫苑。

 

「だから、ぷるるんの『守護者』になっても良いって言ってるの! ぷるるんの『守護者』になれば多分そっちでも変身できるでしょ?」

 

「いや、理屈は分かるがそれはある意味プルルートに失礼じゃないか? まるで力を得るためにプルルートの気持ちを弄んでる気がするんだが…………」

 

「別にシオンに力を与えて欲しいから許す訳じゃないよ。それはあくまで序。ぷるるんの気持ちにはシオンも気付いてるんでしょ?」

 

「それは、まあ…………」

 

「私もぷるるんなら良いって前から思ってたから。それに、シオンの一番は私でしょ?」

 

「あ、ああ…………」

 

改めて言われると恥ずかしいのか紫苑はそっぽを向く。

 

「とはいえ、『守護者』になる条件がこっちと同じだったら如何あがいても守護者には慣れんが…………」

 

『守護者』になる条件を思い出し、元の世界ではどうしてもクリア不可能な条件がある事に気付く紫苑。

 

「まあ、何とかなるって! だって私、主人公だし! その旦那さんであるシオンも主人公補正持ってるから!」

 

相変わらずの楽観的な意見に呆れると同時に安心する紫苑。

その時、フッと体が浮き上がる感覚がした。

 

「……………どうやら時間みたいだな」

 

「そうだね……………」

 

見つめ合う2人。

 

「なら、これだけは言っておきたい」

 

紫苑はネプテューヌを真っすぐ見て、

 

「ネプテューヌ、必ずお前の所に帰るからな」

 

「うん。待ってる」

 

その言葉を伝える。

それと同時にお互いの姿が見えなくなった。

 

 

 

 

「……………はっ!」

 

ネプテューヌが次に気付いた時、自室のベッドの上に居た。

窓からは朝の光が差し込んでいる。

 

「……………………シオン」

 

ネプテューヌはゆっくりと身を起こして胸に手を当てる。

確かに感じる紫苑の温もり。

 

「………………よし!」

 

ネプテューヌは立ち上がった。

 

 

 

 

リビングでは朝食の用意がされていたがアイエフ、コンパ、イストワールは心配そうにネプテューヌの部屋を見つめていた。

 

「ネプ子、大丈夫かしら?」

 

「ねぷねぷ………とっても心配ですぅ」

 

「ネプテューヌさん…………」

 

暗い雰囲気が漂うリビング。

すると、ネプテューヌの部屋の扉が勢いよく開き、

 

「皆、お待たせ! プラネテューヌの女神ネプテューヌ! 只今完全復活だよ!!」

 

三本指のピースサインをビシッと決めながらネプテューヌが元気よく現れた。

その様子に呆気にとられる3人。

 

「…………ネプ子? 一体何があったの? 昨日とまるで様子が違うじゃない!」

 

アイエフが代表して問いかける。

 

「うん! 夢の中でシオンに会ったんだ!」

 

そう語るネプテューヌ。

 

「それで、ネプギアもシオンと一緒に居るって言ってたから心配事が無くなっちゃって!」

 

「……………あの、イストワール様? ネプ子は夢の中でシオンに会ったと言ってますが、そんな事があり得るんですか?」

 

ネプテューヌの言葉に呆気にとられたアイエフがイストワールに訊ねる。

 

「何分『守護者』の情報は少ないので………ですが、魂でリンクしているのであり得ないとは言い切れませんね」

 

「そ、そうですか…………」

 

「ねぷねぷ、元気になってよかったです!」

 

そんな2人を尻目にネプテューヌが元気になった事を純粋に喜ぶコンパだった。

 

 

 

 

 

 

 






はい、1週間遅れましたが22話の投稿です。
ネプギアの正式参戦とマジェコンヌとの決戦の前半。
そんでネプテューヌの立ち直りでした。
おまけにプルルートの守護者化のフラグも立ってます。
こっちの世界でバーニングナイト出すにはネプテューヌを引っ張ってくるか他の女神の守護者にするしかないので。
Bルートではネプテューヌを引っ張ってくるつもりは無かったのでこうなりました。
何か一夏達がアンチ風味になってる気が………
とりあえず次回はマジェコンヌとの決戦の後半になります。
お楽しみに。
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