超次元インフィニット ネプテューヌ・ストラトス 作:友(ユウ)
「どこなのよ…………ここ…………?」
鈴音がバスの中で窓の外に映る景色を見ながら呟いた。
そして同時に困惑していた。
自分は先程まで修学旅行に行くためのバスでの移動の途中で、眠気からウトウトとし始めた所だった。
鈴音の隣にはユニとピーシェも居て、ユニは修学旅行に行くにしては気を張り詰めているようだった。
ピーシェはユニの腕の中でスヤスヤと寝息を立てている。
そのままトンネルに入って窓の外が暗くなり、トンネルを抜けて明るくなったと思ったらいきなりバスの運転手が急ブレーキを踏んだのだ。
鈴音は何事かとビックリした拍子に眠気が吹き飛び、窓の外を改めて確認したらそこは木々が生い茂る森の中だった。
「一体何が…………?」
隣にいるユニも呟く。
鈴音が呆気にとられているとユニが挙手し、
「先生! 一先ず状況を確認するために私とピーシェと専用機持ちであるリンで偵察に出たいのですが……………」
「うゆ?」
「えっ? あっ、ええっと……………」
ユニの言葉にピーシェは首を傾げ、2組の担任の教師も突然の状況に頭が追い付いていないらしい。
「そ、その…………お願いできるかしら?」
回らない頭を何とか働かせ、状況的にユニの提案が妥当だと判断し、確認を取る教師。
「あ、は、はい………!」
鈴音も呆けていたが、担任の言葉で我に返り、偵察を了承する。
プシューという空気が抜ける音と共にバスの扉が開き、ユニとピーシェ、鈴音が外に降り立つ。
3人が降りるとドアはすぐにしまった。
するとユニはライフルをコールし、
「さ、変身してピーシェ。リンも何があるか分からないからISは展開しておいて」
「うん!」
「え、ええ………」
ピーシェは返事をしてイエローハートに変身するが、鈴音はまだ驚きが抜けきらないのか若干上の空だ。
曖昧な返事を返しながら甲龍を展開する。
3人はとりあえずバスの周りをぐるっと見回ってみるが、森の中である事には間違いが無いらしい。
一応バスが通れそうな道らしき場所はあるので移動は何とかなりそうだ。
「とりあえず、森の中って事は間違いなさそうね…………何で高速道路のトンネルを抜けたら森の中なのよ………わけわかんないわ!」
鈴音はそう愚痴を漏らす。
一方、ユニは不思議な感覚を覚えていた。
(なんだろう? この雰囲気………この空気………私、知ってる気がする…………)
ユニが既視感を覚えていると、
「ユニ、とりあえずあたしが空から周りの様子を伺ってみるわ」
「えっ? あ、そうね………頼める?」
ユニは考え事をしていた所為で反応が遅れて少し慌てる。
そして、鈴音が上昇を介ししようとした時、突如茂みがガサガサと動く。
「「ッ!?」」
3人は警戒心を強め、ユニはライフルを構え、イエローハートはクローを構えて、鈴音はいつでも衝撃砲を放てる体勢になる。
そして、その茂みの中から飛び出してきたのは、
「シャーーッ!!」
1mほどの高さの茸に手足と埴輪の様な顔が付いた地球では絶対にいないであろう生き物が現れた。
「な、何アレ………!?」
鈴音は初めて見る生物に驚きを隠せない。
だが、
「あいつは……………ッ!」
ユニは一瞬驚いたようだが、すぐにライフルを構えて狙いを定めると引き金を引いた。
閃光がその茸の様な生物を貫くと、その生物は光の粒子となって消える。
「ちょ、ちょっとユニ!? 確かに訳わかんない生き物だったけど、いきなり撃っちゃっていいの!? もしかしたら大人しい原住生物だったのかも……………」
鈴音が少し慌てたような口調で言うと、
「問題ないわ。あいつはマタンゴって言って、人を襲う立派なモンスターよ。ちゃんとした討伐対象よ」
ユニがそう言うと、
「そ、そう………それならいいんだけど…………って! アンタあいつの事知ってるの!?」
思わず流しそうになった鈴音だが、ユニが何気に重要な情報を口にした事に突っ込んだ。
「ええ。私の予想が正しければここは…………」
ユニがそう言いかけた所で、再び茂みがガサガサと揺れる。
しかも今度は一ヶ所ではなく複数だ。
「「「ッ!?」」」
3人が再び警戒すると、先ほどと同じ茸型モンスターに、狼型のモンスター、更には人狼型のモンスターまで出てくる。
その数は合計で10匹以上。
「な、何か沢山出てきたわね…………守り切れるかしら…………?」
鈴音は初めてのモンスターの戦闘に若干の不安が伺える。
だが、ユニはそんな鈴音に対して余裕の態度で、
「大丈夫よ。ここが私の思ってる所なら……………!」
そう言った瞬間、ユニが光に包まれた。
「アクセス!」
「な、何っ?」
ユニが突然光を発したことで驚く鈴音。
そんな鈴音を他所に、ユニは姿を変えていく。
黒髪だった髪が銀髪となり、カールしたツインテールになる。
更に瞳が翠色になり黒いボディスーツを身に纏う。
巨大なビームランチャーを携えた姿、ブラックシスターにユニは変身した。
「ユ、ユニ……………アンタ…………」
その姿に鈴音が驚愕の顔で見つめる。
「ふふん、驚いた? 女神候補生で変身できるのはネプギアだけじゃないのよ」
ユニが得意げに言うと、
「って、変身できるなら何で今まで変身しなかったのよ!? そうすれば今までだってもっと上手く解決できた事件だって………!」
「仕方ないじゃない、そっちの世界じゃ変身出来なかったんだから。プルルートさんやピーシェは私達とは変身の条件が違うみたいで変身出来たし、ネプギアもプルルートさんから変身に必要なアイテムを貰ってたから変身出来たけど、私達は普通自国のシェアが無いと変身出来ないの」
「意味分かんないわよ!」
鈴音が叫ぶが、それとはお構いなしにモンスター達は近付いてくる。
「話は後よ! 今はコイツらを片付けるのが先よ!」
「ああもう! 後でちゃんと説明しなさいよね!」
ユニの言葉に鈴音はそう言いながらモンスターに向き直る。
ユニは空中に飛び上がると、
「くらいなさい!」
ビームランチャーからビームが放たれ、モンスターを次々と撃ち抜いていく。
「てやぁあああああああっ!」
イエローハートはモンスターに突撃して光のクローの一撃でモンスターを殴りつける。
「くらぇえええっ!!」
鈴音も衝撃砲を放ってモンスターを吹き飛ばす。
その攻撃にモンスターは光となって消える。
「何よ、大したことないじゃない」
鈴音はビビッて損したと言わんばかりに余裕の態度を見せるが、
「リン! まだよ!」
「えっ………?」
爆煙の中から人狼型のモンスターが飛び出してくる。
「なっ!?」
鈴音は慌てて青龍刀を両手に呼び出し、目の前でクロスさせて人狼の爪の攻撃を防御する。
「くうっ!?」
思った以上の攻撃の重さに鈴音は声を漏らした。
「リン! 離れて!」
ユニはそう叫びながらビームランチャーを構える。
「ッ…………!」
鈴音はそれに気付くと力を込めて人狼の爪を弾き返し、即座に後退して距離を取る。
その瞬間、
「エクスマルチブラスター!!」
ユニが強力な砲撃を放ち、極太ビームが人狼型モンスターを呑み込んだ。
閃光の中に消えるモンスター。
「ふう…………」
モンスターが消えたことを確認し、一息吐くユニ。
「流石女神ね…………凄い威力だわ」
一撃でモンスターを消し去ったユニの攻撃を見てそう漏らす鈴音。
「フフン………!」
得意げな顔をするユニ。
今まで変身出来なかったのでその反動もあるのだろう。
だがその時、
「「「「「「「「「「きゃぁああああああああああああっ!!??」」」」」」」」」」
バスの方から悲鳴が聞こえた。
「「「ッ!?」」」
3人がバスに振り返ると、複数のモンスターがバスに群がっていた。
「しまった!」
「皆!」
「あぶなーい!」
3人が駆け付けようとした時、
「はぁあああああああああっ!!」
銀閃が駆け抜けた。
バスに群がっていたモンスター達が次々と切り裂かれる。
そして、
「レイシーズダンス!!」
最後のモンスターが切り裂かれた時、そこには青い3対6枚の光の翼を広げ、変身したユニと同じ銀髪を持った女性が直剣を持って空中に佇んでいた。
「アンタ達、大丈夫だった?」
その女性はユニ達に振り返りながらそう呼びかけ、
「………………お姉ちゃん」
そう呟いたユニの言葉に呆然となった。
「えっ? お姉ちゃん!?」
ユニの言葉に鈴音が思わず反応した。
「嘘………………ユニ………………?」
その女性、ノワールが女神化したブラックハートは呆然としたまま呟く。
同じくユニも呆然とブラックハートを見つめていたが、ふと手に持っていたビームランチャーを手放し、
「……………………お姉ちゃん!!」
瞳に涙を溜めながら弾かれたように飛び出した。
「ユニ…………!」
ブラックハートもユニに向かって飛び出す。
空中で飛び込むように抱き着くユニとそれを受け止めるブラックハート。
「お姉ちゃん…………!」
「ユニ…………よく無事で…………!」
ブラックハートは縋りつくユニをしっかりと抱きしめる。
涙こそ流してはいないが、その目は潤んで泣くのを我慢しているようだった。
「うん………心配かけてごめん…………!」
一方、ユニは我慢できずに涙を流している。
「いいのよ………ユニが無事ならそれでいいわ…………!」
感動的な姉妹の抱擁。
「…………う~ん…………説明してほしいんだけど流石に声を掛け辛いわね………」
それを遠巻きに見ていた鈴音は空気が読めるので声を掛けようかどうか迷っていた。
しかし、
「のわる~~!」
精神年齢が幼いイエローハートはそんな空気も何のその。
気にせずにブラックハートたちに近付いて行って声を掛けた。
その声でハッと我に返る2人。
「ハッ………って、ピーシェじゃない!? 何でアナタも………!?」
ブラックハートはピーシェことイエローハートに気付き、驚きの声を漏らす。
「あ………お姉ちゃん、それはね……………」
ユニが今までの出来事を簡潔に説明した。
「…………そうだったの………シオンが元居た世界に……………それでユニは、ネプギアやロム、ラム、ピーシェ。それにプルルートと一緒にシオンの所に厄介になってたわけね」
「うん………」
「そう、それなら後でシオンにはお礼を言わなきゃね」
ブラックハートはそう言うと地面に降り立ち、光に包まれて変身を解除する。
ユニとイエローハートも同じように地面に降り立って変身を解除した。
変身を解除したブラックハート………ノワールはいつもの黒髪にツインテールの姿となる。
ノワールはユニと一緒にバスの前に来ると、
「先生! とりあえず大丈夫なので降りてきてもらえますか?」
ユニがそう呼びかける。
すると、2組の担任教師が恐る恐るといった仕草で出てきた。
「え、えっと…………」
担任は伺うようにノワールを見ると、
「あなたがこのクラスの担任ね。私はノワール。このユニの姉よ」
「は、はあ…………」
突然の展開に曖昧な返事を返す担任。
「そっちの大体の事情はユニから聞いたわ。突然こんな場所に飛ばされて困惑してるでしょうけど安心して。あなた達は私の国で保護するわ」
「え? あ、え?」
サクサクと話を進めるノワールに困惑中の担任はついていけない。
「先生、大丈夫です。この人が私のお姉ちゃんって事も、皆を保護できる立場にあるって事も本当です。安心してください」
ユニが担任に補足を入れる。
「えっと………それなら安心………なのかしら?」
いまいち状況を掴み切れない担任はボソボソと呟いていると、ノワールはわなわなと震え、
「しっかりしなさい!!」
「はひっ!?」
突然担任を叱りつけた。
「見知らぬ場所に飛ばされて困惑する気持ちは分かるわ! だけどね、あなたは生徒達の先生で、ここにいる皆を護り、安心させなきゃいけない立場にいるのよ! あなたがそんなんじゃ生徒達も安心できないし、何より生徒達を危険な目に遭わせることになりかねないのよ!? あなたはそれでもいいの!?」
ノワールのその言葉に担任はハッとした。
「……………そうですね…………あなたの仰る通りです…………」
そう言って顔を上げた担任は、先ほどまでのオドオドしていた態度とは違い、責任を持った先生の顔になっていた。
すると、担任はバスの中に振り返り、
「皆! 落ち着いて、困惑している人も多いでしょうけど、まずは冷静になって! 幸運にも、ユニちゃんのお姉さんが私達を保護してくれるそうよ。一先ず彼女の保護を受けて、それから今後の事について考えましょう?」
その言葉で幾分か生徒達が落ち着きを見せる。
「やればできるじゃない」
ノワールはそう言って口元に笑みを浮かべる。
「いいえ、あなたのお陰です」
そう言って担任はニッコリと笑った。
その後、ノワールの案内で2組のバスは森を抜け、目の前には工場などが多く、正に工業都市と言わんばかりの景色が広がった。
「おおぉ………!」とどよめきの声が広がる車内。
「どう? あれが私が治める国、『ラステイション』よ。“重厚なる黒の大地”なんて呼ばれ方もしてるわね。見ての通り、工業が盛んな国よ。まあ、そうは言っても隣国であるプラネテューヌにはまだ技術的に何歩も劣るところがあるんだけどね。けど、いつかは追い抜いて見せるんだから!」
自分の国を車内の生徒達に紹介しながらも、何故かプラネテューヌに対抗意識を燃やすノワール。
そんなノワールはさて置き、バスはラステイションの門の前に到着する。
当然のようにバスは衛兵に止められるが、
「私よ」
ノワールが顔を見せただけで検問はスルーされる。
「顔パスなんて本当に出来るのね…………」
鈴音が変な所に感心していた。
バスがそのまま暫く進み、都市の中央部にあるラステイションの教会へと到着する。
教会とは言っても、その形状は塔に近い。
中の作りもハイテクなようでどこか古風な見た目をしている。
ノワールが生徒達を会議などに使う大部屋に案内すると、
「とりあえず皆、座って頂戴」
ノワールがそう言い、生徒達は困惑しながらも席に座る。
「まずは改めて自己紹介するわね。私はノワール。ユニの姉でこの国、ラステイションを治める『女神』よ」
『女神』という言葉にざわつく生徒達。
「まあ、シオンから聞いた話では、あなた達にとって『女神』って言う存在は空想や神話の産物らしいからいきなりそんな事言われても受け入れられないでしょう。そうね………あなた達で言えば、国王や大統領っていう一国の代表だと思っておけばいいわ」
昔に紫苑から聞いた話やここに来るまでにユニから聞いた情報を元にそう説明するノワール。
一方、生徒達はその説明で目の前のノワールがこの国の最大権力者であり、ユニもその妹だという事を理解し、顔が引きつる者が多数いた。
ノワールはそれに気付くと、
「ああ、別に口調に関しては気にしなくてもいいわ。よっぽど酷い態度や意図的な悪意を持たない限り、罰を与えるなんてことそうそうしないから」
その説明に安堵の息を漏らす生徒達。
「とりあえずあなた達の現状を説明するけど、この国………いえ、この世界は『ゲイムギョウ界』。あなた達が居た世界とは根本的に次元の違う、所謂『異世界』ってヤツよ」
その言葉にざわつく生徒達。
信じられないのも無理ないだろう。
「信じられないのも無理ないでしょうから、その辺は追々この国を見回って自分の目で確かめればいいわ。あと、あなた達の他のクラスのバスも一緒に走ってたそうだから、そのバスも一緒にこっちの世界に来ている可能性が高いわね。その辺は他の国と連絡を取り合って行方を調査してみるわ。話を聞くに、それぞれのバスにはゲイムギョウ界の関係者が1人は乗っていたそうだから、最低限の行動や自衛は出来るはずよ」
他のクラスに友達の居る生徒達は安堵の息を漏らした。
「今の所、あなた達が元の世界に戻る方法は不明。その辺りについては技術の一番発展してるプラネテューヌに頼る事になりそうね。あの国はあなた達の世界じゃないけど実際に次元ゲートを作って別の世界と行き来した実績があるから。時間は掛かるかもしれないけど、きっと元の世界に帰れるわ」
ノワールの言葉に生徒達に不安が広がるも、実際に別次元と行き来した実績があると聞いて、幾分かホッとする。
「少なくとも、この国にいる限りはあなた達の生活は私が保証してあげる。この国を見て回るのも自由よ。沢山は無理だけど、その為の資金もいくらかは出せると思うわ」
今までとは違う意味でざわつく生徒達。
不安もあるが、未知の国を見て回れる楽しみも確かにある。
すると、教会の職員の1人が入室してきてノワールに耳打ちする。
「ありがとう」
ノワールは職員にお礼を言うと生徒達に向き直り、
「教会の近くにある宿泊施設を貸し切っておいたから、暫くはそこで寝泊まりして頂戴。勿論、食事やお風呂もついてるわ」
その言葉で今までで一番の安堵の声が漏れた。
女子にとってお風呂に入れるかどうかは死活問題である。
「それじゃあ……………」
ノワールは改めて生徒達を見渡すと、言った。
「ようこそラステイションへ! 私達はあなた達を歓迎するわ!」
第42話の完成。
2組はラステイションに飛ばされました。
そんで早速ユニとノワールの再会。
ピーシェのノワールの呼び方って『のわのわ』で良かったっけ?
ベールが『べるべる』ってことは覚えてるんだが……………
とりあえず2組はこんな感じかな。
それでは次はルウィー編。
お楽しみに。
本日のNGシーン
「アクセス!」
「な、何っ?」
ユニが突然光を発したことで驚く鈴音。
そんな鈴音を他所に、ユニは姿を変えていく。
黒髪だった髪が銀髪となり、カールしたツインテールになる。
更に瞳が翠色になり黒いボディスーツを身に纏う。
巨大なビームランチャーを携えた姿、ブラックシスターにユニは変身した。
「ユ、ユニ……………アンタ…………」
その姿に鈴音が驚愕の顔で見つめる。
「ふふん、驚いた? 女神候補生で変身できるのはネプギアだけじゃないのよ」
ユニが得意げに言うと、
「アンタ………………………胸が!!」
鈴音がくわっと目を見開きながら叫んだ。
「へっ?」
ユニの胸は、変身前は僅かだが膨らみがあった。
カップ数で言えばBはあった。
鈴音にとってはそれだけで悔しい事だ。
だが、変身したユニの胸は膨らみが無くなりペッタンコ。
つまりはAカップになっていたのだ。
鈴音は思わずユニに近付き、その手を両手で握った。
「ユニ! アンタはアタシの心の友よ!!」
「えっ?」
「ピーシェやプルルートは裏切者だった…………でも、アンタはアタシを裏切らなかった!!」
「うゆ?」
2人の横ではたゆんと大きな胸を揺らすイエローハートが首を傾げている。
「今ここに! ペッタンフレン同盟……………結成よ!!!」
鈴音は拳を天に突き上げ、そう言い放った。
テンションMAXで叫ぶ鈴音とは逆に、ユニは項垂れ、呟いた。
「そのカテゴリー、あんまり嬉しくない」