超次元インフィニット ネプテューヌ・ストラトス   作:友(ユウ)

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EXルートの追加事項
・オリ弟アンチ
・白い束さん
・亡国の3人が味方
というテンプレが追加されています。
あと、
・設定の変更有
・オリ設定の追加
・初っ端から12巻最後のネタバレ有
等があります。
一応ご注意を。



EXルート
プロローグ もう一つの序章(プロローグ)


 

 

 

少年が居た。

少年は優秀だった。

学校での成績は平均以上をキープしており、出来ないことも努力すれば殆どの事は出来る程度の才能を持っていた。

本来であれば、少しいい高校に進学し、優秀な生徒として卒業して、有能な社員として何処かの大会社に務めていた事だろう。

しかし世間はそれを許さなかった。

何故なら少年の姉は偉大過ぎた。

ISが世に知られ、女尊男卑の風習が広がる中開催されたISの世界大会。

少年の姉はその大会で優勝。

世界一位の称号を手にしていた。

そんな姉の弟として生まれた少年を、世間は多少優秀な程度では許してくれなかった。

そして何より、少年の双子の弟は天才だった。

少年と同じ遺伝子でありながら、100年に1人の才能を持ち、全く努力せずとも全てにおいて少年を上回った。

そんな弟と比べられ、少年は出来損ないの烙印を押された。

それでも少年は努力した。

陰口を囁かれ、時には嫌がらせを受けようとも、少年は耐えた。

ずっと支えてくれる姉に報いるため、認められたいがために、少年は愚直に努力を続けた。

しかしそれでも、少年は弟に何一つ勝てるものは無かった。

姉に勧められ、弟と共に始めた剣道も。

勉学も。

最も少年が受け持っている家事ですら、普段やらずともその気になった時には弟には敵わなかった。

それでも少年は努力を続けた。

いつか報われると信じて。

しかし、少年の心は摩耗していた。

自身が気付かぬうちに………

いや、気付かない振りをしていた。

やがて少年の心は限界を迎えようとしていた。

だがある日、少年は弟と共に姉の試合観戦に連れて行かれた。

第二回モンドグロッソ。

そこで少年は誘拐された。

誘拐犯の目的は少年の姉の二連覇阻止。

誘拐犯は日本政府に、少年の姉を棄権させるように脅迫した。

しかし、少年の姉は出場した。

日本政府が脅迫をもみ消し、少年の姉に伝えなかったのだ。

聡かった少年はそれに気付いた。

しかし、誘拐犯にとっては少年は人質にもならない役立たずだった。

少年はうっぷん晴らしに殺されそうになる。

だが、突如として現れた黒い穴に少年は吸い込まれ、意識を失った。

 

 

 

 

 

少年は別の世界で目覚めた。

少年は『夢見る白の大地』を統べる白の女神に保護されていた。

少年は見知らぬ場所、世界に不安を覚えるが白の女神はそんな少年を保護し、不自由なく生活できるように手配した。

最初こそ見知らぬ国に外出を控えていたが、白の女神を始めとして、女神の妹達、女神の侍女や教祖など、この国の面々と触れ合う事により、徐々に打ち解け、この国に馴染むのに時間は掛からなかった。

ある日、この国がモンスターの襲撃を受けた。

少年は、偶然にもその襲撃に居合わせた。

少年は逃げ遅れた幼い子供を救うため危機に飛び込み、窮地に陥った。

だがその時、白の女神が降臨し、真の力でモンスターを殲滅する。

少年は、国民達を護り、国民達に慕われる白の女神の姿に憧れを持った。

少年は一度手放した剣を再び持つことを決意する。

元々努力家だった少年は、毎日剣を振り、やがてモンスターの討伐クエストも請け負うようになった。

モンスターを倒し、国民達から感謝された少年は、元の世界では得られなかった充実感を得ていた。

いくら努力しても認められなかった元の世界とは違い、この国では必要とされている気がして少年は嬉しさを感じていた。

そんな時、少年は白の女神の友である紫の女神と出会い、同時に紫の女神の守護者の少年に出会った。

理想主義者(ロマンチスト)だった少年は、現実主義者(リアリスト)だった守護者の少年に反感を覚え、反発した。

守護者の少年の在り方が認められなかった少年は剣で挑みかかり、呆気なく敗北した。

それからというもの、少年は守護者の少年と会うたびに挑みかかり、何度も敗北した。

それでも少年は諦めなかった。

負けるたびに努力し、何度も挑みかかった。

そんな事が1年ほど続いたころだろうか。

ある時、少年は気付いた。

守護者の少年は、決して自分を見下していないことに。

少年は、弟に敗北したことは何度もある。

その度に無駄な努力などと罵声を浴びせられたり、見下した目で這い蹲った自分を見下ろしていた。

しかし、守護者の少年は決してそんな目をしなかった。

逆に、何度でも挑みかかってこいと言わんばかりの自信を持った、それでいてどこか楽しそうな眼をしていた。

それに気付いた時、少年と少年は無二の友となった。

それからは、純粋に互いの技量を高め合うために剣を合わせるようになった。

とはいえ、少年は守護者の少年に一度も勝てていない。

そんな時、少年は守護者の少年に武器の変更を勧められた。

守護者の少年が示した武器は大剣等の大型の武器。

少年は最初反対した。

姉や幼馴染の道場で培ってきた剣を捨てたくないと。

守護者の少年は言った。

捨てるのではない。

積み上げてきた土台の一部になるだけだと。

少年は少し後ろ髪引かれる思いが残りつつも、大剣を手に取った。

その結果はすぐに現れた。

元々性格的に直情的なため、搦め手や技よりも真正面から挑み、力で押し切る事を好んでいた少年と大剣は相性が良かった。

その為、手加減があったとはいえ少年は守護者の少年に初めて土を付けた。

それからも少年は努力を続けた。

そんな少年の努力を支えていたのは、白の女神やその従者、教祖達だった。

白の女神達は、努力する少年を見守り続けていた。

少年は白の女神達に支えられ、努力し、守護者の少年と切磋琢磨し、時にはモンスターと戦い、この国の人々に認められていった。

そんな日々が続くかと思われたある日。

白の国は突然変異で発生した強力なモンスターに襲われた。

白の女神やその妹達が応戦するも、徐々に追い込まれていった。

他国からの応援も間に合わず、白の女神は絶体絶命に陥った。

だがその時、少年が白の女神を庇い、致命傷を負った。

女神ですらかなりのダメージを負うモンスターの攻撃。

少年には掠っただけで致命的だった。

即死だけは免れたものの、傷は深く、事切れるのは時間の問題。

白の女神は涙を流しながら少年に問いかけた。

なぜ自分を庇ったのかと。

少年は、ずっと心の内に秘めていた想いを口に出した。

白の女神を愛してしまった事を。

それと同時に白の女神も気付く。

自分の心にあった想いに。

最後に想いが通じ合った少年は満足そうに静かに息を引き取ろうとした。

だが、白の女神は諦めなかった。

この場は街の中心部。

周りには多くの国民が少年の告白を聞いていた。

白の女神は自分の武器を少年に突き立てた。

命を失う少年。

だが、白の女神の口付けによって、新たな命が吹き込まれる。

少年は白の女神の守護者として新生を果たした。

少年は闇の力を使う影の騎士となった。

影の騎士は白の女神と共にモンスターを撃破した。

少年は、ずっと探し求めていた居場所を見つけた。

白の女神の隣。

それが少年の居場所。

少年は自分を受け入れてくれた世界で生きていくことを決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

その少年の名は、織斑 一夏。

 

 

 

 

 

 

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