超次元インフィニット ネプテューヌ・ストラトス 作:友(ユウ)
「うっ…………あぁっ……! お姉ちゃん…………シオンさん………!」
ネプギアは蹲りながら涙を流し、2人の名を呼ぶ。
ネプギアの目の前では、赤黒い炎が轟々と燃え上がっていた。
「フフフ…………お前の姉はたった今死んだ…………」
「死んだ……………?」
「だが心配するな。すぐにお前も同じところに送ってやる」
マジェコンヌはそう言う。
すると、ネプギアは地面に着いていた手を握りしめる。
「………………………よくも………」
「あん?」
「………よくもお姉ちゃん達を!!」
ネプギアは涙を流しながら怒りの籠った眼でマジェコンヌを睨み付け、ビームソードで斬りかかる。
マジェコンヌは剣で防いだが、
「ぬあっ!?」
その剣が大きく弾かれる。
「あああああああああっ!!」
ネプギアは感情のままにビームソードを振り回し、一撃をマジェコンヌに与える。
「ぐあああああああああああっ!!」
マジェコンヌは大きく吹き飛ばされ、体勢を崩した。
「うぁあああああああああああああああっ!!」
ネプギアは更に追撃しようとマジェコンヌへ飛翔する。
しかし、
「調子に…………乗るなぁあああああああああっ!!」
強引に体勢を立て直したマジェコンヌが、翼の非固定部位を射出し、ネプギアを包囲する。
その無数の非固定部位からビームが放たれた。
ネプギアはそれらを無視してマジェコンヌに攻撃を仕掛けようとしていたが、
「…………くっ………きゃぁあああああああっ!!」
「ネプギア!?」
「ギアちゃん!?」
背中に一撃を受けて動きが鈍ったところで集中攻撃を受け、途中で撃墜されてしまう。
地面に墜落したネプギアは身体を起こそうとしたが、その際に燃え盛る赤黒い炎を目にしてしまう。
「あ………お姉ちゃん………シオンさん…………」
今までは怒りで“その事”を心の隅に追いやっていたが、それを再び目にした事でネプギアの心に絶望が広がっていく。
ネプギアはその炎を目にしたまま動けなくなってしまった。
「フン…………以前は4人がかりで不覚を取ったが、いくら力を上げたとはいえ女神の妹1人に後れを取るマジェコンヌ様では無いわ!」
マジェコンヌはそう言うとネプギアの前に降り立ち、剣を振り上げる。
「ネプギア!」
「ギアちゃん!」
アイエフとコンパが駆け付けようとするが、
「黙っていろ!」
非固定部位からの射撃が2人の前に無数に着弾し、2人の足を止める。
「貴様たちは後でゆっくりと料理してやる………!」
マジェコンヌはそう言ってネプギアに向き直る。
ネプギアはパープルハートと紫苑がいるであろう炎を見つめ、
「……………お姉ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!! シオンさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
我慢できずにそう叫んだ。
「最期の言葉がそれとは………………情けないなぁ、女神の妹!!」
マジェコンヌがその言葉と共に剣を振り下ろした。
その瞬間、マジェコンヌの背後で爆発音の様な音と共に赤黒い炎が内側から吹き飛ばされるようにかき消され、呪いの炎とは違う、紅蓮の炎による火柱が立ち昇った。
「なにっ!?」
マジェコンヌは驚愕して振り返る。
「え…………?」
ネプギアも突然の事に声を漏らす。
「紅蓮の炎…………」
「綺麗ですぅ…………」
アイエフとコンパは炎の柱を見上げながらそう漏らす。
すると、その炎の柱が四散する様に消え、その根元に何者かが立っていた。
その者はパープルハートを横抱きに抱きかかえ、赤と黒のインナーを身に纏い、バイザー型のヘッドギアで目元を隠し、胴、手首、膝に赤をメインカラーとしたプロテクターを。
背中には一対の赤き翼を持った20歳前後と思われる背丈をした青年がそこにいた。
「あ………………」
抱きかかえられているパープルハートも呆然とその青年を見上げている。
すると、その青年の前方に三重の赤い魔法陣が浮かび上がり、
「マジカルエフェクト………『バーン』………!」
青年がそう唱えた瞬間、その魔法陣から2発の火球がマジェコンヌへ向けて放たれた。
「なっ!? くっ………!」
マジェコンヌは咄嗟に飛び退き、ネプギアの傍から離れる。
「きゃっ!?」
ネプギアは慌てて伏せるが、その火球は曲線を描き、空へと消える。
一方、空へと退避したマジェコンヌは、
「な、何者だ!? 貴様は!?」
その青年に問いかけた。
すると、その青年はゆっくりと口を開く。
「俺は…………女神パープルハートの守護者……………騎士『バーニングナイト』……!」
そう名乗りを上げた。
「守護者………? 騎士だと………?」
聞き覚えの無い単語にマジェコンヌは訝しむ。
一方、バーニングナイトと名乗った青年はパープルハートを抱き上げたまま歩き出し、ネプギアへと歩み寄る。
「大丈夫か………? ネプギア」
ネプギアを見下ろしながら声を掛ける青年。
年相応の低い声に聞き覚えは無かったが、その雰囲気はいつもの少年の姿が重なる。
「もしかして…………シオンさん…………?」
ネプギアが立ち上がりながら信じられないと言わんばかりの表情で訪ねる。
「…………………」
彼は声を出さずに微笑むことで答えた。
「ネプ子! ネプギア!」
アイエフとコンパが駆け寄ってくる。
「アナタは…………」
アイエフが怪訝そうな声で尋ねると、
「この人は………シオンさんです………!」
答えたのはネプギアだった。
「嘘っ!? シオン!?」
「シオ君です!? ねぷねぷみたいにおっきくなってるです!」
驚いたように仰け反る2人。
すると、彼はゆっくりとパープルハートを地面に降ろす。
「シオン…………」
パープルハートは紫苑を見つめる。
「…………何が起きたのかは俺にも分からない…………だが、これだけは分かる」
「えっ…………?」
「俺の使命は………女神パープルハートとその庇護下にいる者達を護る事…………!」
バーニングナイトと名乗った紫苑はそう言うと振り返ってマジェコンヌを見上げる。
そして手を横に翳すと、機械を組み合わせて作り上げたような意匠を持つ、やや大型の片手剣が現れた。
紫苑はそれを掴むと、マジェコンヌに向けて構える。
「マジェコンヌ…………ネプテューヌを苦しめた落とし前は付けさせてもらう………!」
そう言い放つバーニングナイト。
マジェコンヌはその気迫にやや気後れするが、
「き、貴様が何者かは知らんが、このマジェコンヌ様の敵では無いわ!」
マジェコンヌは武器を刀剣に変化させて、上空から急降下してくる。
しかし、バーニングナイトも地面を蹴って空へと飛翔した。
「クロスコンビネーション!!」
マジェコンヌは剣を大きく振りかぶる。
それと同時にバーニングナイトも剣を振りかぶった。
剣と剣がぶつかり合う。
相殺………いや、バーニングナイトの剣が上手くマジェコンヌの剣の威力を受け流し、マジェコンヌの体勢を流すように崩すと同時に、その勢いでバーニングナイトは身体を回転させる。
その勢いのまま繰り出した右足の回し蹴りがマジェコンヌの側頭部に入る。
「がっ!?」
マジェコンヌは怯むが、バーニングナイトは更にその蹴りの勢いを利用して一回転。
「シューティングスラッシュ!!」
そのまま斬撃を繰り出した。
「ぐあああああああああああっ!?」
最後の斬撃をまともに受け、マジェコンヌは吹き飛ばされて大地に激突する。
「凄い!」
それを見ていたネプギアが声を上げる。
「女神さん並の強さですぅ!」
コンパもそう評する。
バーニングナイトはマジェコンヌに向かって左手を向けると、その手の先に再び三重の赤い魔法陣が発生し、
「マジカルエフェクト 『バーンラング』!!」
先程よりも大きな火球を一発放った。
その火球はマジェコンヌに直撃すると、
「がぁああああああああああああっ!?」
激しい火柱を噴き上げ、マジェコンヌを包む。
すると、
「調子に………乗るなぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
その叫びと共に炎を掻き消し、武器を斧に代えてバーニングナイトに襲い掛かった。
「……………アクス」
だが、バーニングナイトが呟くとその手に持つ剣が機構を組み替え、変形していく。
そして、
「な、何だと!?」
バーニングナイトの剣も斧へと変わり、マジェコンヌの斧を受け止めた。
驚愕して動きが止まるマジェコンヌ。
その隙をバーニングナイトは見逃さない。
「ナックル………!」
そう呟くと斧だったバーニングナイトの武器が更に変形して両手に大型のナックルグローブとして装着される。
バーニングナイトはマジェコンヌの懐へ飛び込むと、
「ふっ! はぁああああああっ!!」
左ジャブでマジェコンヌを怯ませ、その顔面に思い切り右ストレートを叩き込んだ。
「ぐはぁああああああああっ!?」
再び吹き飛ぶマジェコンヌ。
それでも空中で体勢を立て直すと、
「これならどうだ!?」
マジェコンヌは翼の非固定部位を射出し、遠距離からの包囲攻撃を試みてきた。
雨の様に撃たれるビーム。
しかし、それすらもバーニングナイトは見切っていた。
背中にも目があるかのように次々と避けていくバーニングナイト。
そして、
「ショット………!」
更に武器が変形し、銃となる。
引き金を引くと、放たれた弾丸が非固定部位の一つを貫き、破壊する。
「くっ! おのれっ………!」
バーニングナイトは次々と非固定部位を破壊していく。
攻撃は避けられ、こちらの手駒は破壊されていく。
その事実にマジェコンヌは苛立っていく。
しかし、それこそがバーニングナイトの待っていた『意識の隙間』。
「……………? 奴は何処へ行った?」
マジェコンヌはいつの間にかバーニングナイトを見失っていた。
キョロキョロと左右を見るが、バーニングナイトの姿は何処にもない。
だが、ジャキンと何かが変形するような音が背後から聞こえた。
「ッ!?」
マジェコンヌが慌てて振り返ると、そこには大剣を振りかぶったバーニングナイトの姿。
「ま、待てっ………!」
マジェコンヌは制止を呼びかけるが、そんなものをバーニングナイトが聞くはずもない。
「エクステンドエッジ!!」
バーニングナイトは思い切りその大剣を薙ぎ払った。
次の瞬間、炎の衝撃波が大剣から放たれ、マジェコンヌを飲み込んだ。
「うああああああああああああああああああああっ!!??」
マジェコンヌは叫び声を上げながら炎の中に消える。
やがてその炎が収まると、マジェコンヌの姿は何処にもなかった。
バーニングナイトは辺りを確認してからゆっくりと地面に降りる。
すると、
「倒したの?」
パープルハートが声を掛けてきた。
バーニングナイトはその質問に首を横に振る。
「いや………手応えはあったが離脱しただけだろう………しぶとい奴だ………」
バーニングナイトは呆れるように呟くと、光に包まれる。
その光が消えると、元の少年の姿に戻った紫苑がそこにいた。
しかし、紫苑は少しの間動かずに立ちつくしていると、ふらりと身体を傾けてそのまま倒れようとした。
「シオン!?」
パープルハートは慌てて受け止めると、
「こんぱ! シオンを診察して!」
「はいですぅ!」
コンパも急いで紫苑に駆け寄ると、可能な限りの診察を行っていく。
「どう………?」
パープルハートが心配そうに尋ねると、
「呼吸、脈拍共に正常ですぅ。外傷も見当たらないですから、さっきの慣れない力を使って疲れたんだと思うです」
その言葉を聞いて、パープルハートはホッとする。
「それにしても、シオンのさっきの姿は一体何だったのかしら? 見た感じ女神化に近いような雰囲気だったけど…………」
「でも~、シオ君は男の子ですよ~?」
アイエフの言葉にコンパが答える。
「さっきシオンは自分の事を私の守護者と言っていたわ………守護者と言うのが何なのか分かればシオンの身に何が起きたのかはっきりするはずよ」
「そうと分かれば、早く教会に戻ってイストワール様に調べてもらいましょ?」
「賛成ですぅ」
「うん」
コンパとネプギアも頷く。
気を失っている紫苑を担ぎ、一行はプラネタワーに帰還することにした。
あれから3日後。
イストワールからの連絡で守護者について調べ終わったとの報告が来た。
「シオンさんに起きた変化について分かったって本当ですか?」
ネプギアが代表して聞く。
因みにネプテューヌはこの3日間紫苑にくっついて片時も離れていなかったりしている。
「はい。まず『守護者』というものは、女神と生命と力を共有する男性の事を言います」
「生命と力の共有?」
アイエフが声を漏らす。
「本来女神になれるのは女性だけであり、女神の力を使えるのも当然女性だけになります。ですが、『守護者』となった男性は女神から力を受け取ることで、女神と同等の力を得ることが出来るようなのです」
「確かにシオ君、女神さん並の力をもってたですぅ」
コンパもその時を思い出して頷く。
イストワールも頷くと、一旦間を置き再び話し出した。
「ですが、それは同時に多大なリスクを背負う事になります。まず、『守護者』の力は女神の力に依存する為、女神の保有するシェアエナジーが少なくなれば、当然ながら『守護者』の力も弱くなります。また、『守護者』が力を十全に発揮するためには女神か、もしくはシェアクリスタルの近くに居なければならないそうです」
「女神かこの国から余り離れられないってことですね?」
「はい…………そして、次が『守護者』と『女神』にとって最大のリスクとなります。女神と守護者は生命を共有しています。即ち、女神が死ぬの時、守護者も死に、逆に守護者が命を失う時、女神もまた命を失います」
「俺とネプテューヌはその名の通り一蓮托生になったって事か…………って待てよ! 俺が寿命迎えたらネプテューヌも死ぬって事じゃ…………!?」
とんでもないことに気付いたと言わんばかりに声を荒げていく紫苑。
「あ、寿命については心配いりません。女神と生命を共有したことで、『守護者』も女神と同じくシェアがある限りその命が寿命を迎えることはありません」
「あ、そうなの?」
「はい…………ですが未だ信じられません」
「どうしたのいーすん?」
言葉の通り信じられないという表情を浮かべたイストワールに対し、ネプテューヌが首を傾げる。
「シオンさんが『守護者』になった事が、です。守護者となる為には、いくつかの条件をクリアしなければならないのです」
「その条件とは?」
アイエフが尋ねる。
「まずは『守護者』となるべき男性の、女神への想いの強さです。強い想いを持ったそのシェアは、シェアクリスタルを介さずに直接女神へ受け渡すことが出来ると言われています」
「……………あー! あれってそう言う事だったんだ!」
「思い当たることがあるのですか? ネプテューヌさん」
「ほらあの時! 私達がアンチクリスタルの結界で捕まってた時に、結界を破壊した後にアンチエナジーの影響で動けなかったじゃん。あの時にシオンからあったかいシェアが流れてくるような感覚がしたんだ!」
「そう言えば、あの時にシオ君のシェアで変身してたですぅ!」
コンパも思い出したようにそう言う。
「そうですか………一先ず前提条件はクリアしていたという事ですね…………話を続けます。『守護者』となる為には、その条件をクリアした後、大勢の女神の信奉者の前で女神への想いを口に出し、それを大半の人々に認めてもらわなければなりません。そしてその後、女神の刃を恐れる事無くその身に受け入れ、命を散らした後に女神による口付けによって新しい命が吹き込まれ、その者は『守護者』へと昇華するとありました」
「………んー? 女神の刃を受け入れるって言うのも覚えがあるし、恐怖も無かった。順番が違うけど女神への想いを口に出すって言うのも………まあ、クリアしたな………」
その言葉を出すときに若干顔が赤くなる。
「キスもしたよ~!」
ネプテューヌが付け足すようにそう言ったことで、紫苑の顔が更に赤くなった。
「えっ!? マジ!?」
思わずそう聞いてしまう紫苑。
「えへへ~♪」
はにかむように笑うネプテューヌ。
その頬は僅かに赤い。
「と、とにかくその辺の条件はクリアしたけど、大勢の信奉者の前でって言うのはクリアしてないんじゃ…………」
「そう言えば…………あの時の状況って生中継されてたんじゃなかったかしら………?」
「ネズミさんがカメラ回してたですぅ」
「あ………………」
その事を思い出し、紫苑は顔を真っ赤にする。
「ってことは、俺の告白は………………」
「ばっちりとプラネテューヌ全域に放送されてたって事ね」
「うぉぁあああああああああああああああっ!!??」
その事実を認識した紫苑は頭を抱えて叫ぶ。
「と、言うより、それを利用してシオンさんはシェアの低下を防いだんじゃないですか」
苦笑するネプギアの追撃。
「死んだ後の事なんか考えてねぇええええええええええええええっ!!」
穴があったら入りたいぐらいの気持ちになる紫苑。
「まあ、ともかくシオンさんは『守護者』となる為の条件をすべて満たしていたという事ですね……………」
「凄い偶然ですね」
イストワールの言葉に、アイエフは頷いてそう言う。
「それにしても………『守護者』になる為の条件って、女神の刃を受け入れる事以外は、何と言うか………何となく結婚式みたいな流れがありますね…………」
ネプギアが苦笑しながらそういう。
「はい、まさにその通りなのです」
ネプギアの言葉をイストワールが肯定する。
「『守護者』とは、女神の伴侶とも言うべき存在なのです」
「伴侶!? 伴侶って言うと、夫とか旦那さんとかお婿さんとかアナタとかいう伴侶!?」
「ネプ子………それほとんど同じ意味よ…………」
アイエフは若干呆れた表情を浮かべる。
「女神は本来、特定の男性と関係を持つことは暗黙のルールとして禁じられています」
「え? そーなの?」
ネプテューヌは首を傾げながらそう返す。
「ネプテューヌさん………」
イストワールは呆れた声を漏らすが気を取り直し、
「当たり前です! 全ての国民に分け隔てなく接しなければならない女神が特定の男性と関係を持ったとなれば、それだけでシェアの低下を引き起こしかねません」
「…………アイドルが恋愛禁止なのと同じようなもんか?」
シオンはイストワールの言葉にそう漏らす。
「その唯一の例外が『守護者』なのです。国民に認められ、『守護者』となった男性だけが、唯一女神の傍に立つことを許されるのです」
イストワールの言葉にネプテューヌは、
「良くわかんなかったけど、よーするにシオンは私の旦那さんでこれからも一緒に居て良いってことだよね?」
かなり端折って強引にまとめた答えを言った。
「まあ、間違ってはいません…………」
イストワールはいまいち意味を理解してないネプテューヌに対し、溜息を吐きながらそう呟く。
「何にしても、これでシオンがネプ子から離れる理由が無くなったわけね」
唐突にアイエフが言った。
「そうですね~。シオ君も女神さん並の力を持った訳ですし~、足手まといになることはありませんね~」
「一番の問題だった寿命もお姉ちゃんと命を共有することになって解決済みですしね」
コンパとネプギアがそう答える。
「じゃあ、これからもシオンと一緒に居られるんだよね?」
ネプテューヌが紫苑に笑顔で問いかける。
「…………ああ、そうだな」
紫苑は微笑を浮かべてネプテューヌに答えると、
「それにこれで…………この言葉が言える………」
そう言ってネプテューヌを見る紫苑。
「シオン…………?」
不思議そうな顔をするネプテューヌだったが、
「俺は………ずっとお前の傍に居る」
紫苑の嘘偽りのない本心からの言葉。
「…………うん!」
一瞬呆けたネプテューヌだったが、すぐに満面の笑みを浮かべる。
「ずっと一緒だよ! シオン!」
バーニングナイトの姿はフェアリーフェンサーエフ ADFのファングのフェアライズ状態です。