化け鮫転生放浪記   作:萌えないゴミ

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一年近くの休載、大変申し訳ございません。これからはぼちぼち更新していきたいと思います。


好事魔多しなんとやら

 

 

 目が覚めた瞬間ティガレックスのアギトに死ぬほどびっくりし、天井に頭を強打したしばらくした後。俺はまだクラクラする頭を抱えていた。

 

 どうにも寝起きの頭に衝撃を与えてしまったのがいけないようだ。一年近く寝ていた気がする。よく分からないがなぜか謝っておかねばいけない気がする。一応謝っておくか、すみませんでした。

 

 さてさてそんなことより朝ご飯の時間だな。何か食べに行きますかね。

 

 俺はアギトに手を合わせ一日の平穏を願った。なんだかんだこの前もテツカブラのときもこのアギトのおかげで助かったみたいなもんだしね。あ、でも俺は無宗教だからな!勘違いするなよ!俺は宗教とか大っ嫌いだからな!俺は穏健派左派だぞ!(どうでもいい)

 

 まぁ宗教が嫌いっていうよりも他人に信仰を押しつける人が嫌いなだけで別に宗教とかその信仰全てを否定したいわけではないことに留意するべき。

 

 閑話休題!

 

 やたらと下らないことばっかりが頭に浮かんでくるがどうしたのだろうか、やはり俺はキチガイなのかな?どうにもその線が濃厚である。

 

 だがそんな俺でもちゃんと警戒をしながらちゃんとエリアを進んでいるあたりこの世界の環境に順応してきたということなのだろうか。キチガイ撤回俺天才。

 

 しかしどうするかな・・・・・・

 

 俺は何の計画もなしに巣穴から飛び出してきてしまったことに些か後悔していた。というのも食事のあてがこの前堀り当てた血石しかないからだ。その血石というのが問題だ。

 

 この前見たスクアギルの急速成長、あれができれば俺ももう少しは大きくなれるのではないか?しかしここで一つの疑問。

 

 そう、鉱石もとい血石でもあれができるのかという問題。ちゃんとした動物タンパクを摂取しなければならないとするならお世辞にも栄養分たっぷりとは言い難い血石を食っている間は俺はゆっくりとしか成長できないのでは?

 

 というわけで今日こそは何かしらの動物タンパクを摂ろうというわけなのだが、肝心のそのあてがない。まぁまた死骸探しかねぇ。

 

 俺はため息をついて慎重にエリアを移動した。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 エリアを移動することしばし、俺はエリア3に来た。

 

 ここは大型モンスターならどんなやつでも来るエリアだから正直来たくはなかったのだが、ポポの死骸でもあるかなとささやかな希望を・・・・・・。

 

 エリア3は傾斜がかかっているため、エリア6から来ればエリア全域を見渡すことができるのだが残念なことにポポはおろかメラルーやスクアギルでさえもいなかった。これはもしやクシャルダオラでもいるのかと空を見上げてみても天候は吹雪でも曇天でもない。

 

 こりゃあどこかしらに大型モンスターがいるのか・・・・・・?

 

 俺は恐ろしくなってエリアをキョロキョロしたり耳を澄ませるもそれらしき音は聞こえてこない。可能性にすぎないにしても警戒しておくにこしたことはない。

 

 どうする、とりあえず引き返すか?いや空腹も捨て置けぬ問題だ。ここは多少無理しても食料を探しにいくしかない。

 

 それにこのままエリア1まで行き、エリア8、5の順に回っていけば最短で巣穴に帰れる。その分大型モンスターに出くわす可能性も下がる。これでいくか。

 

 俺はエリア3の壁に必死に爪を食い込ませてヨチヨチと降りていった。え?飛び降りないのかって?そんなことできるのはハンターだけですよまったく。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 エリア3に降り立った俺の目に映ったのは凄惨な光景だった。辺り一面地面の雪は紅に染まり、毛皮や肉片が散乱している。そしてその中心にはポポの原型もとどめていないほどの死骸が一つ。かろうじて大きな湾曲した牙で判別ができるくらいだ。

 

 雪上には乱れた足跡が残っているも俺には足跡でモンスターの種類を判別するなんて高等スキルはない。何がここでポポを殺して食事をしたのかは分からないがいくつかの足跡がエリア2へと続いているのを見るに残りのポポは逃げたらしい。

 

 ひでぇやこりゃ・・・・・・

 

 俺はポポの無残な死骸を見てポツリと呟く。これが氷海という過酷な環境で生きる上での生存競争、食物連鎖であり自然の摂理であることは言うまでもないが今まで人間という自然環境としてはぬるま湯の環境で生きてきたためかこういう光景にはマイナスの感情しか沸かない。だが今はモンスターなのだ。これも慣れなくては。

 

 俺は大型モンスターがいやしないかと内心ビクビクしながらポポの死骸に近づいた。

 

 まだ死骸から湯気が立っている、つまりまだ殺されて間もないということだ。大型モンスターが近くにいる可能性は十分にあるが、まだスクアギルや氷海の掃除屋達が集まってきていないのは幸運だ。大型モンスターの残したあととはいえ俺からしたら十分な肉の量がある。この幸運を逃さず早速いただこうか。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 食い切れなくなるまで食事を続けてみたが一向にあの急速成長の気配がしてこない。ただゲップだけが本当に頻繁に出る。下品だと思うかもしれないがこればっかりはどうしようもない。いやマジで病気なんじゃないのかってくらい頻繁なんですよこれがええ。

 

 なんてゲップばっかりしているとどこからともなくわらわらとスクアギルが沸いてきたので俺は退散を余儀なくされた。俺より大きなスクアギルがポポに齧り付くのを少しばかり恨めしく見ていたが、いつまでもそうしているわけにもいかないので、俺は当初の計画通りエリア8へと向かった。

 

 だが俺も馬鹿ではない。幸運にも手に入れた食料を一度の満腹で終わらせる気はない。ちゃんとポポの死骸から肉片を頂戴してきているのだぁ!それをいまくわえてえっちらおっちら運んでいるのだ。これを巣穴に運んでいけば非常食になるからね。凍らせれば鮮度も心配ない。やだ俺天才すぎ・・・・・・。

 

 にしても何があのポポを捕食したのだろうか。やはり気になるのはそこだ。この氷海に何かしらの大型モンスターがやって来たのなら俺の行動が著しく制限されてしまう。食料を探しに出かけて俺が食料になるなんて笑えない結末はごめんだ。

 

 まず思い当たるモンスターはティガレックスだ。あの凄惨な殺し方と捕食のしようからは簡単にかの絶対強者の凶暴性が想像できる。まぁティガレックスでないことを願うのだが・・・・・・。もっと最悪の場合はイビルジョーという線もありえる。あり得てほしくないものだが可能性は否定できない。まぁイビルジョーだったら食べ残しなんて残さないとは思うけどもさ。

 

 しかし何度も言うように咆哮や足音、翼の羽ばたく音などが聞こえないのでそう近くにはいないのだろう。ひょっとしたらこの前のテツカブラかもしれない。そう悪い方向に考えるのはやめよう。そうだ今は満腹だし非常食も手に入った。これ以上を望むのは贅沢ってもんだ。

 

 そんなこんなでエリア8をポポの肉片を引きずりながら歩いていると、ふと地面に落ちている木の実らしき物が目に入った。

 

 食えるんかな?つかこんなクソ寒いところによく生えてんなこれ

 

 俺は肉片をいったん置いといて、その木の実(のような物)をしげしげと眺める。見た目はクルミっぽい。色は赤みがかっている。いくつか密集して生えているのでいくつか採っても平気そうだが。

 

 まぁあれよね、モンハンで赤い実っていったら龍殺しの実か怪力の種よね。まぁ十分違う可能性もあるけども。

 

 竜殺しの実だったら俺死ぬんかな

 

 俺はなんてことを考えながら鼻先でその実をうりうりとやってみるも別に爆発もしないし龍属性を迸らせるでもない。うんともすんとも言わないので何の実かはさっぱり分からない。

 

 まぁ死んだらそれまでだよな・・・・・・。よし!これは2択のギャンブル!ならその50%を引き続ける!倍プッシュだ!

 

 俺は意を決してその実を口に放り込む。

 

 ・・・・・・まぁ木の実だわな

 

 味は、まぁ、なんかよく分からんけど、ちょっと刺激があるみたいな?食感は、うん。質の悪いクルミみたいな感じ。つまるところ微妙。

 

 でもまぁ腹の足しにはなるだろうし、なによりちょっとは味に違いがあったほうが食う方としても嬉しいから全然良いんだけど。待てよ。ひょっとしてこれは肉の保存に使えるか?大航海時代の胡椒とかの香辛料的な。まぁ保存のしたかもクソもないし、凍らせればいいんだから必要ないっちゃ必要ない。なんならどうやって香辛料とかを保存に使うのかも知らない。

 

 まぁ全部は採らないで少しだけもらっておこうかね。また摂りに来られるからね、うんそうしよう。

 

 俺はもういくつかの木の実をポポの肉片と一緒に口の端に加えエリア5の巣穴へとまた這っていった。

 

 今日は良い日だ。食い物にもありつけたし、非常食も手に入った。調味料とは言い難いが木の実も見つけた。この前はアギトも手に入ったし、今度は玉でも手に入りそうだなこりゃ。二度あることは三度あるっていうからな。ガハハ、こりゃ3日後は天鱗ですなガハハ。

 

 だが忘れてはならない。好事魔多し。月に叢雲、花には風。ともいうことを。人生うまくいっている時にほど邪魔が入りやすい。

 

 まぁ俺の人生うまくいっている時なんて無いんだけども。

 

 そもそも今は人ですらないしね

 

 

 

 




 誤字脱字、アドバイス等ありましたらよろしくお願いします。そして重ね重ね、長らく活動を休止していたことを深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。
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