ノーゲーム・ノーリライフ   作:ライム酒

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エピローグ

あの少年は言った。

『勝てない勝負はない』と。

 

あの青年は言った。

『今度こそ勝ってやる』と。

 

 

 

世界を創り変えて六千と二百余年。

ほ~んと退屈な時間だった。

 

森精種(エルフ)地精主(ドワーフ)は相変わらずいがみ合い。

精霊種(エレメンタル)森精種(エルフ)の奴隷となり。

獣人種(ワービースト)は部族間で争い続け。

吸血種(ダンピール)海棲種(セーレーン)と滅びに瀕している。

 

神霊種(オールドデウス)は拗ねて引きこもり。

そして人類種(イマニティ)も――。

 

 

あ~あ、いつからだろうか。

こんな世界に嫌気が差したのは。

 

僕がせっかく世界を創り変えたっていうのに。

彼らがせっかく大戦を終わらせたというのに。

 

誰も彼も仲良くしようとしない。

 

何がいけなかったんだろう。

もしかして彼らには僕の言葉が難しすぎたのかな。

 

何て考えたりもした。

 

 

 

そして僕は。

あれから永い月日がたって。

もう二度と使わないと決めていた力を。

世界を創り変えることもできる力を。

万能なこの力を行使した。

 

何かないか。

この状況を、打開する何か。

 

僕は何かに取り憑かれたかのように、何かを探し求めた。

僕自身、いったい何を探しているのかわからないのに。

一心不乱に、無我夢中に。

何かを探し求めた。

 

陸を、海を、空を。

この星の至るところを探した。

 

けれど、何も見つからなかった。

 

しかしよく考えたら当たり前で、その何かがこの星にあったら、こんな今はない。

 

だから僕は、この世界の外を観た。

 

 

すると二つの、いや一つの光を見つけた。

 

それは確かにくすんでいた。

 

けれどしっかりと周りを照らせる光だった。

 

 

すると世界が再び変わった。

 

僕の世界に再び色が付いた。

 

止まった歯車が動き出したかのように。

すべての時計が動き出したかのように。

 

僕の世界が再び動き出した。

 

 

 

ふふ、これはゲームをするしかないよね♪

 

――そういえば初めてだね。僕から君にゲームを挑むなんて。

 

さあ、僕に見して欲しい。

君たちの力を、君たち二人が一人となった力を!

 

 

 

そうして僕は、はじめて負けた。

 

浮かれていた。

冷静さを欠いていた。

でも全力で挑んだ。

 

それでも負けた。

 

 

ゲームの神様として、神髄をもらう前からもらった今まで、一度も体験したことがなかった『敗北』。

 

なるほど。

僕は『最強』のものではないけれど、君が最期に感じたものがわかった気がするよ。

 

――ああ、何て清々しいんだろう。

 

だから僕は言う。

『――ゲームを続けよう♪』と。

 

 

 

 

 

でも。

――ああ、何て悔しいんだろう。

 

だから僕は思う。

『一回は一回、だよ?』と。





第1章『ゲーマー兄妹は夫嫁となり、もう一度世界に挑むそうです』完


さて、ここまでくそさむポエムを読み遂げた選ばれし読者諸兄のために、ほんの少し、今後のネタバレを語ろうではないか。

今章何かと影が薄かった、むしろ物理的に消えていた彼女。
原作最大の活躍場、存在オセロすら取られた彼女。
だが安心して欲しい。
次章の対戦相手は六千年も一途に想い続けるヤンデレ達と、あのラスボスだ。

そしてその最中(さなか)、彼は王の座を失った。


では次章。
『ゲーマー嫁は過去を清算するようです』

よろしくお願いします。
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