レイの過去を知り、それを全て受け止めた事で四人がさらに友好を深めていった一方で、ハリー達は『秘密の部屋』についてまた一歩前進していた。
ハーマイオニーが石にされた事で、当初はその仇を取ると一層『秘密の部屋』について執着を見せていたハリー、ロン、そしてエステルの三人であったが、それもいくつかの出来事により苦渋の思いで待機をせざるを得なくなった。
まずは学校全体の厳戒態勢だ。ハーマイオニーが石にされた事でいよいよ持ってまずいと感じた教師陣は、教室や寮までの行き来を護衛として引率することにしたのだ。これもあって身動きを取るのが難しくなった。
休日も基本寮内待機であるが、例外として事前に教師に話を通していれば、図書室や教室での自習も話を聞いた教師が引率してくれる。レイ達の訓練もこれに当てはまる。
だが、そんなものはハリーが持つ『透明マント』があればどうとでもなるものだ。なら、何が彼らを行動に移させなかったのか。
それは、ギルバートからの毒という名の忠告と、ハーマイオニーの側に佇むレイの姿が彼らを思いとどまらせていた。
そんなこともあり、ハリー達はしばらくの間行動を自粛していた。……いつもよりも明らかに無理をして勉強と呪文習得に励むレイを傍目にしながら。
しかしそれも、とある日記から得られた情報が、彼らの正義心を再燃されることになる。
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ハリー達が再び行動し始めたことなど知らないレイは、目の前の光景を目を点にして眺めていた。それは、隣のネビルも一緒であった。
「ハッピィー、バレンタイィィンっ!」
彼らの目の前では、着々とホグワーツ内で名声を失墜させているロックハートが趣味の悪い桃色のマントを羽織り、桃色の花びらが舞う桃色の大広間を席巻していた。
そんな彼の周りには未だ熱狂的に彼を崇拝する少女達が黄色い歓声をあげていた。……そんなロックハートの両隣にいるミネルバとスネイプの顔は字に起こすことも憚れるような渋面であった。
また、ロックハートの後ろでは作り物の羽を生やした小鬼のような人物達が複数待機していた。
「ね、ねぇレイ。これはなんなのかな?」
「さ、さぁな。バレンタインが関係するのは分かったけど、もうなんというか……言葉が出ないってこういうことか」
呆然と大広間の入り口付近で佇む二人に、少し前にやってきていたエステルが近づいてきた。
「おはようレイ、ネビル。えっと、大丈夫?」
心配そうに両者の顔を覗き込むエステルに、レイとネビルはなんとか頷く。レイは事情を知ってそうな彼女にこれはどういうことかと問うた。
「ロックハート先生がね、ここ最近の陰鬱な空気を取っ払おうってダンブルドア校長先生に取り計らったらしいの。それでね、今日はバレンタインデーだからこういう飾り付けにしたんだって」
「……あの小鬼は?」
「えっと、愛のキューピッドの代わりって言ってた。さっきも言ったけど、今日はバレンタインデーでしょ? だから普段心に秘めた想いを彼らに届けてもらうんだって」
「えー……」
エステルの説明を聞いたレイは、呆れと共に考えることをやめた。これ以上深く考えようとすれば、頭が痛くなると確信したからだ。隣のネビルはすでに考えることを放棄して、目に痛い桃色に頭をクラクラさせていた。
深いため息をついていたレイだったが、ふと視界の端でエステルがもじもじと体を揺らしていることに気が付いた。
「どうしたんだステラ?」
「……えっとね。レイってさ、誰かから好きって言われるなら、やっぱり直接の方がいい、よね?」
「あん?」
あんな小鬼達に頼らずさ、と心なしか頬が赤いエステルに言われたレイは、突然の質問に戸惑うがとりあえず答えようと口を開く。
「さてなぁ。俺には恋ってもんがちっとも分からんからな。やっぱり直接言うのが恥ずかしいって言う人もいるんじゃないか?」
まぁ分からんけど、というレイにステラは残念そうにそっか、と言うしかなかった。レイが好きなエステルにとって、彼が恋は分からないと言うことは自身の恋が成就するのがまだまだ先だと言うことを意味する。残念そうにするのも無理はなかった。
そんなエステルの様子に気がつく事なく、レイは自分なりに答えを出そうと腕を組んでウンウン唸る。しかし結局答えが出ることはなかった。
「やっぱり分かんねぇや。けどさ、どんな想いであろうとやっぱり直接言うってのが大事なんじゃないか? 他人から言われるより、手紙に起こされるより、直接言われた方がその人の想いは相手に伝わると俺は思うよ」
「レイ……うんっ、そうだよね。その通りだよねっ」
レイが肩をすくめながら何気なく答えたそれは、エステルを確かに満足させるものだった。これによってエステルは、レイに告白するときは絶対に直接言おうと心に誓う。
しかし自分がサラッと告白すると考えてしまったエステルは顔が一気に熱くなり、恥ずかしさでレイを直視することが出来なかった。
そんなエステルを疑問符を浮かべながらレイは眺め、ネビルは微笑ましげに二人を見つめた。そんな二人に気付いたエステルは慌てて誤魔化すように手を振った。
「そ、そうだ! レイ、あのね……」
「なんだ、この悪趣味な飾り付けは……ん? ああレイ、これはどういうことなのだ?」
エステルが何か話しを切り出そうとしたとき、大広間に入ってきたシルヴィアが扉の前で立ち話をするレイへとこの惨状についての説明を求めてきた。
そんなタイミング悪く話に割って入ってきたシルヴィアにレイは朝の挨拶と共に少し待ってもらうことにした。
「おう、おはようシルヴィ。ちょっと待っててな……それでステラ、なんか話があるんだよな?」
「うぇっ!? え、えーっと……な、なんでもないよっ。気にしないで」
「そうか? ……ま、いっか」
シルヴィアの出現によって出鼻をくじかれたエステルは、勢いで言おうとしていたことが言えなくなってしまった。レイはそんなエステルを不思議そうに見ていたが、また何かあれば話してくれるだろうと今はそっとしておくのだった。
そして二人と別れてシルヴィアと合流したレイは、すぐにギルバートとアリスも合流したので彼女達に現状説明をした。
話を聞いたあと、シルヴィアとギルバートはあからさまに顔をしかめ、アリスは乾いた笑いを漏らすのだった。
こうしてかつて類を見ないホグワーツ内でのバレンタイン行事が始まったのだが、この行事によってレイ達は酷い目に合うことになる。
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怒涛のバレンタインデーもひと段落つき、生徒と教師が夕食にありつく大広間にて一部の生徒がひどく憔悴した様子を見せていた。
レイとシルヴィアもその内の二人であった。
「……あ゛あ゛ぁぁぁ」
「……レイ、奴の殺害許可をくれ。というか一緒に奴を闇に葬ろう」
「……流石に許容できねぇよ。気持ちは分かるけど、すんげぇ分かるけど」
夕食が並べられるテーブルに突っ伏すレイと肘をついて顔を覆うシルヴィアは息も絶え絶えだ。そんな二人をアリスが心配そうに見つめる。
「お、お二人とも、大丈夫ですか?」
「な、なんとかな」
「私はもうダメだ。アリス、私の癒し。死に体の私を癒しておくれ」
「は、はいっ。えと、えと……よしよし」
アリスはシルヴィアに言われて、自分がされて落ち着くことを彼女にしてあげた。つまりは頭なでなでである。これには死相を浮かべていたシルヴィアも恍惚の笑みを浮かべた。
負の感情が浄化されていき、アリスへの愛を募らせていく。その光景を馬鹿げたものだと冷たい目線を向けていたのはギルバートだ。彼も今日という日の被害者であったが、二人よりもいくらかマシであった。
彼ら……主にレイとシルヴィア、ギルバートにであるが、何が起こったのかを説明するとこうである。
まずはレイについて。レイは今回のイベントは自分は無関係だなとタカを括っていたのだが、まさかまさかの授業のど初っ端から自分宛の詩と手紙がキューピッドに扮した小鬼を通じて送られてきたのだ。しかも複数である。
これには流石のレイも面食らった。また最初の授業は変身術であり、恩人であるミネルバの担当する教科である。間を置いてやってくる小鬼達によって授業が遮られ、レイはミネルバに対して申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
しかしミネルバはレイを責めることなどなく、貴方のせいではありませんと諭した。……彼女が内心、レイがモテていることに嬉しくなっていたのは彼女だけの秘密である。
そもそもミネルバはこの件について誰も叱るつもりはなかった。今回の件の全ての元凶はロックハートであり、彼女の怒りの向く先は当然彼であったからだ。
さて、レイがなぜこうまでモテているのかといえば、全ては決闘クラブでのシルヴィアとの闘いが原因だった。
去年よりレイがハリー達と共に活躍したと知るものは数多いのだが、レイの実力を正確に知るものはグリフィンドール内でも少ない。しかしあの決闘によってレイの実力が多くの目に晒されることになった。
天才相手に引き分けにまで持ち込んだ実力者。泥臭く勝利を掴もうと足掻き闘うその姿に多くの者が魅了された。
また、努力家であることやおおらかな性格、達観した大人びた雰囲気なども合わさり、レイという物件は高騰していたのだ。
自分の評価が鰻登りとなっていたことにまったく気が付かなかったレイは今日一日、なんで俺みたいなのにこんなに来るんだと疑問符を浮かべながら周囲に自身への想いを綴った詩を朗読されるという地獄を何度も味わうことになった。
これに面白くないのがエステルである。レイがこんなもので心動かされないことは重々承知しているが、それでも彼が多くの女の子に言い寄られてる様は面白くない。恋する乙女は複雑なのだ。
それに朝に切り出そうとしていた件も合わさって、エステルの機嫌が急降下していたのだった。そして彼女の隣で授業を受けていたネビルは顔を青くして震え上がることになる。
余談だが、ハリーとロンも同じ男として面白くない顔をしていたが、それもハリー宛にジニーから詩が送られて来るまでだった。ハリーはレイの気持ちを知って心から謝罪し、ロンは自身の妹が親友に送ったことに複雑な思いをするのだった。
ではシルヴィアはどうかといえば、こちらはレイなどとは比較にならないほど多くの小鬼が襲来していた。それも全て同性からであり、年下年上限らず『お姉様』呼びで。これにはかの天才たる女王様も色々な意味で心が滅多打ちにされた。
こちらもレイと同じで決闘クラブでのことが原因の一つだが、しかしそれだけではない。
元々の美貌もそうだが、純血筆頭一族にも関わらずマグル純血関係なく平等に接するなど、彼女の魅力を上げればきりがない。
また、今となってはアリスを助けたことも、弱者を虐げることを許さない、正義感溢れるところとして、シルヴィアが『お姉様』として姉のように頼られる要因の一つだろう。
そんな頼れるお姉様は今日一日小鬼の特徴的な金切り声しか耳に入って来ず、また最愛の友に集る有象無象も目にしている。五感のうち二つも不愉快な感覚に支配されてしまえば、この状況を作り出した元凶たる男に殺意の一つや二つ湧くものだろう
ところでギルバートはといえば、こちらもレイと同じぐらいの数の小鬼が押し寄せていた。しかし彼はやって来る小鬼を誰宛関係なく呪文で排除していたために授業が滞ることはなかった。……ギルバートから漏れてくる殺意にも似た怒気に誰しも怯えてはいたが。
彼もまた細面のイケメンであり、傲岸不遜で孤高な毒舌家というステータスは一部の女子の心を強く掴んでいるのだ。……彼女達がどのような性癖かはこの際問うまい。
よってギルバートに悉く排除された自分達の想いを見ても、彼女達はさらに彼への想いを募らせていた。正直、お手上げである。
ではアリスはどうだったのか。幸いにも彼女の元には小鬼がやってくることはなかった。密かに人気がある彼女ではあったが、このイベントが女子メインのものであったことで彼女の元には男子達の想いが届くことはなかったのだ。
まあたとえ来たとしても、その人物は後日とある隊に脅されることになるだろうが。
そんな影の組織の存在を露ほども知らないアリスは復活したシルヴィアに抱きしめられ、彼女のしたいようにさせていた。
「……はふぅ、ありがとうアリス。君のお陰で私の荒んだ心に潤いが戻ったよ、よしよし」
「えへへ、よかったですっ」
アリスの太陽のような笑顔にまた癒されるシルヴィア。代わって今度はシルヴィアがアリスの頭を撫でていたが、そんな彼女に精神疲労からある程度回復したレイが頬杖をついてふと笑い声を漏らした。
「なるほどねえ。たしかにシルヴィなら『お姉様』も納得だ」
「……やめてくれレイ。せっかく潤った私の心にヒビを入れるな」
「ははっ、悪りぃな」
「で、でもでもっ、私にとってはシルヴィさんはお友達でもあってお姉さんでもあるみたいな感じですから」
「ふふっ、君の姉なら大歓迎さ。そうだ、これを機にバウンディ家の名をいただこうかな?」
「愚かなことを抜かすな。貴様のような甘やかしが姉になればこの泣き虫は取り返しが付かぬほど落ちぶれるだろうが」
レイとシルヴィアの調子も戻り、合わせてレイ一行の普段の雰囲気も戻ってきた。こうして、精神に甚大な被害を受けた1日を乗り越えた一行は歓談しながら夕食を楽しむのだった。
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「ふぃーっ、疲れた疲れたっと」
ぼすんっと自室のベッドにダイブしたレイは枕に顔を埋めて一息つく。それはこのまま着替えもせず眠ってしまいそうな勢いだ。まあそれも今日一日の出来事を振り返れば無理もないだろう。
同居人であるネビルはいない。談話室でネビルのペットであるカエルのトレバーが暖炉前から動こうとしなかったのだ。ネビルはそんなトレバーのお守りのために一緒に暖炉の火に当たっていた。
そんなわけで自室に一人横たわっていたレイであったが、早速夢の世界へ船を漕ぎ出していた。これではまずいと心の中で思いながらも脳みそと身体は言うことを聞いてはくれない。
何度か瞬いた瞼もとうとう閉じ、夢の世界へ出航しようとしていた。しかし、その出航を祝福しない者によってその船出は見送られることになる。
「レイ、今いいかな?」
「……んぁ? ステラ、か? おういいぞ、入ってこいよ」
ノック音と共にかけられた聞きなれた友の声に、レイは重い瞼を開けて入室を許可する。ベッドに腰掛けて大きく背を伸ばし、顔を叩いて眠気を飛ばす。
入ってきたエステルはレイの一連の行動を見て、彼が就寝しようとしていたことを悟った。
「あっ。ご、ごめんね、起こしちゃって……」
「いや、気にするな、というより逆に感謝だ。着替えや風呂もまだだったからな。あのままだったら眠気に負けてた」
「あはは、今日は大変だったみたいだしね。やっぱり疲れが溜まっちゃってたか」
「まあな」
二人は顔を見合わせて苦笑する。エステルは不機嫌になりながらも、レイがウンザリした顔をしていたのも見ていたために少しは溜飲を下げていたのだ。というよりそれは同情へと変わっていた。自分に置き換えて考えたエステルは、衆人環視の中で自分宛の詩の朗読など絶対にお断りであった。
改めてレイの疲れた顔を見たエステルは、どうしようかと逡巡してしまう。しかし朝にシルヴィアに邪魔をされてしまったことを思い出し、気合いを入れてレイにここに来た本題を切り出す。
「ねえレイ。実はね、今夜は渡したいものがあって来たの」
「渡したいもの?」
「うん。……はいっ、ハッピーバレンタイン」
数回の深呼吸の後に渡されたものは、長方形の箱と手のひらサイズの小さな箱だった。
レイは驚きで目を見開くが、次にはその表情が嬉しさと喜びで満たされた。たとえ今日の疲労の原因であるバレンタインの贈り物であろうと、友達からの贈り物が嬉しくないはずがなかった。
「ごめんね? あんなことがあったのに私までバレンタインだなんて」
「何言ってるんだ。すごい嬉しいよ、ありがとな」
レイの満面の笑みを見て、エステルは渡してよかったと心の底から思った。エステルは贈り物の外見を手首を回して見ているレイに話しかける。
「小さな箱にはチョコレートが入ってるの。それで、そっちは私からのプレゼントだよ」
「へー。なあ、開けていいか」
「うんっ」
エステルの了承を得て、長方形の箱に手をかける。梱包された紙を綺麗に剥がし、フタを開けると、そこには美しくもどこか力強さを感じさせる羽で作られた羽ペンが鎮座していた。
「おおっ、なんか綺麗な羽だな」
「それはね、ヒッポグリフって魔法生物の羽で作られてるの。それで字を書くと疲れにくくなって書く早さも少し早くなるんだって。レイはいっぱい勉強するからピッタリかなって思ったの」
「……本当にありがとうなステラ。絶対に大事にする」
エステルへと向けられた笑みは、先ほどとは違い優しい微笑みだった。その笑みと言葉を送られたエステルは嬉しさのあまりノックダウン寸前であった。
「でも、よかったのか? チョコだけでも嬉しいのにこんなものまで……」
少しだけ申し訳なさそうにするレイに、どうにかこうにか立ち直ったエステルは慌てて両手を振る。
「いいのいいのっ。そのプレゼントはお詫びも兼ねてるから」
「お詫び?」
「……えと、ハーマイオニーのこと。私達がまた危ないことをしたせいで、レイにすごく心配かけちゃったから」
それを聞いたレイは両目を何度か瞬く。そして言われたことを理解するとそんなことかと苦笑した。
「ステラ達は自分達の身の危険を感じたから動いたんだろ? たしかに心配はしたけど、だからってそれを責めるようなことはしねぇよ」
だから気にするなと微笑みを向けられたエステルは、今度は胸の痛みに襲われていた。
自分達はまた面倒ごとに首を突っ込んでいる。思い浮かべるのはハリーが拾った黒い日記帳だ。そして、石になったハーマイオニーの側で悔しげに見下ろすレイの小さな背中。
石になったハーマイオニーを見舞ったレイがしばらくの間無理をしていたのは記憶に新しい。いつの間にかいつものレイに戻っていた時は安堵したものだ。
レイがそんな状態であったために、ハリー達は日記の事について話すことを躊躇われた。しかし、目の前で嬉しそうに羽ペンを握るレイにもはや前にあった焦燥感というものはない。
そして思い起こされるギルバートの分相応という言葉。ハーマイオニーは石になる前に言っていた。レイ達はすでに自分達よりも確実に『秘密の部屋』に近づいていると。
自分達よりも遥かに実力が優っている四人組。日記の事を知れば即座にその情報を有効活用するだろう。いや、下手をすれば『秘密の部屋』にたどり着くかもしれない。
……話さない言い訳は、もうなかった。
「……レイ」
「ん? どうしたステラ、突然そんな深刻そうな顔して」
不思議そうに尋ねるレイに、エステルは日記について語り始めた。
「実はね……」
こうしてエステルより謎の日記について話を聞いたレイであったが、その翌日に今のホグワーツにとって致命的な事件が起こってしまう。
それは……現代最強の偉大な魔法使い、アルバス・ダンブルドアの校長職の停職処分だった。
お知らせです。
誠に申し訳ありませんが、来週は投稿をお休みさせていただきます。理由としましては、書き溜めている二章のラストの内容に納得がいっていないからです。出来るだけ読者の皆様には違和感なく楽しんでいただけるものを提供したいと思いましたのでお休みさせていただくことにしました。
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次回の投稿は7月9日月曜日の18時の予定です。変更することがあるかもしれませんので、ツイッターや活動報告を見ていただけたらと思います。
長々と失礼しました。これからも応援よろしくお願いいたします!
次回、『秘密の部屋』の在り処は?