俺の名前は。   作:kwhr2069

15 / 47
どうも、お久しぶりです!!
予告していたよりも遅くなってしまいましたが、本日をもって連載の方を再開させていこうと思います。

休んでいる間、UA数やお気に入り数が増えたり高い評価を頂いたりするたびに、有難い気持ちと申し訳ない気持ちで複雑に満たされておりました...(笑)
読んで下さる方々、評価をつけて下さる方々にこの場でお礼を。誠にありがとうございます!!
拙い作品ではありますが、これからもどうぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m


久々なので忘れている方もいらっしゃるかもしれませんが、物語は全国少年軟式野球大会一回戦、vs東斗ボーイズ戦の模様から再開していきます。
どうぞ、よろしくお願いします。


第十四話

()()()()

 

 試合が、始まる。

 待ちに待った、全国大会の初戦が。

 

 相手は、神奈川県代表の東斗ボーイズ。

 東斗の先発は、エースの眉村道塁ではなく、背番号11の小松という投手。

 

 対するこちらの先発投手は...背番号11の茅ヶ谷 滉(ちがや こう)

 エースの大屋は、怪我のこともあるので出場できず、ベンチで戦況を見守る。

 

 エースがいないという穴は大きいかもしれない。

 

 

 でも。

 皆でその穴を埋められるようにいつも以上に頑張って、勝利を掴むんだ!

 

 

 審判の合図で声を出しながら駆け出し、ホームベースを挟んで一列に並び向かい合う。

 よろしくお願いします!と礼をし、俺たち鹿瀬少年野球クラブは守備に散っていく。

 

 先攻は、東斗ボーイズ。

 慣れない登板で緊張する滉のために、何よりも大事になるであろうこの回の守備。

 

 1番として打席に入るのは、エースでありながら今日はファーストとして出場している道塁ちゃん。

 投じられた三球目を思いっきり引っ張り打って、打球はライト方向へ...

 

 

 しかし、そこにいるのはセカンドの菊地原。

 慣れた素早い動きで打球を処理し、ファーストへ送球。

 

 アウト。

 幸先よく先頭打者を打ち取る。

 

 その後の滉は、2番打者を空振り三振に抑え、3番打者にはミートされたが今度は間宮が良い動きを見せ、ショートゴロでアウト。

 これでスリーアウトチェンジ。良い流れだ。

 

 攻守交替で、代わってマウンドに上がるのは東斗のピッチャー小松。

 少しぽっちゃりした体格から、重そうなボールが放られている。

 ただ、先程までの投球練習の様子を見ていても思ったが、決して打てない球ではない。

 滉を少しでも楽に投げさせてあげるためにも、早めに先制点を取っておきたい。

 

 そんなことを考えつつ、1番打者の俺は右打席に入る。

 初球はアウトコースに外れるボール球。

 二球目はインコース厳しいところにストライク。

 

「(結構ボールが荒れるタイプの投手なんだろうか、だとしたら少しメンドいな)」

 

 そんな心配をしてみたが、次にきたボールがストライクだったのでミートする。

 センター前に抜け、ヒット。

 一塁をオーバーラン。

 

 ベースに戻ってベンチに向かってガッツポーズをしつつ、サインを確認。

 ”送りバント”だ。

 

 

 ふとそこで、視線を感じる。

 

 気付くと、ファーストの道塁ちゃんがこっちを見ていた。

 

「(え...?もしかして俺のこと覚えてんのか?気付いたのか...?)」

 

 何か言わないと、と思い、つい「何?」と聞いてしまう。

 

 道塁ちゃんは、少し考えているような顔をしてから「…どこかで会ったこと、あります?」と聞いてきた。

 

「えっと...」

 

 質問に困り俺が口ごもっていると、キャッチャーの子から道塁ちゃんに声がかかる。

 その子のちゃんとファーストについておけ、という指示に頷いた後、

 

「…ごめん、さっきの質問は忘れていいから」

 

 と俺の方は向かずに呟いた。

 

 了解の意を込めて、俺は首を縦に振る。

 その後2番の間宮は一球で送りバントを決めて、俺は二塁へ進塁。

 

「(…まさか、俺に気付くなんて)」

 

 考えていなかった...と言えば嘘になるかもしれないが、俺のことなんてすっかり忘れられているだろうと思っていたから、正直ビックリした。

 

 続く3番柳沢のセンター前ヒットで、俺は三塁へ進塁。

 

「(…なんだか難しい試合になりそうだな、これは)」

 

 4番の筒本の打球が一二塁間を抜ける。ライトゴロの間に俺は本塁生還。

 色々あったが、幸先よく先制点を取れた。これはすごく大きい。

 次の5番内樺はサードゴロに倒れ、スリーアウトチェンジに。

 

「滉!初回みたいな感じで、気楽に投げていけよ!守備は任せとけ」

 

「はい!」

 

 活気づく鹿瀬ナインに呼応するかのように、滉は二回の4、5、6番をセンターフライ、サードゴロ、ファーストゴロと三人で抑える。

 

 二回裏の攻撃。

 先頭の糸魚川がライト線にツーベースヒットを打つと、7番の菊地原が送り、8番森戸が犠牲フライ。

 9番の滉は空振り三振に倒れたが、この回も追加点を挙げることに成功し、2-0とする。

 

 変わって三回表。

 滉の好投はなおも続く。

 この回先頭の7番はセカンドフライ、8番はボテボテのショートゴロ、そして9番からは空振り三振を奪ってみせる。

 

 そして三回裏は、打順がはやくも一回りして先頭打者は1番の俺。

 初球、インコースのボールに上手く反応して打ち返し、打球はレフト前へ。

 

 ファーストの道塁ちゃんは、少し前の一塁上でのことはまるでなかったかのような感じだった。

 

「(…まあ、そりゃそうか)」

 

 2番の間宮が、またまた一球で送りバントを決め、俺は進塁。

 ワンナウト二塁と、初回と同じチャンスを作る。

 

 

 ここで、東斗の監督が動いた。

 

 審判に告げられたのは、投手の交代。

 

 小松に代わってマウンドに上がるのは...もちろんエースの眉村道塁。

 

 二塁ベース上で、投球練習をしている道塁ちゃんの後ろ姿を眺めながら俺は、左のサイドスローという、今までに対戦したことのないタイプのピッチャーから、どうやったら点を挙げられるのかを考えるのだった。

 




久々の投稿緊張しました...(笑)

そういえば触れていませんでしたが、アニメの方の感想について。
…といっても、期間が空きすぎていて正直思った事がたくさんあるんですよね...(笑)
ですので次話以降の前書きで、部分的に触れていくことにします。ご理解のほどよろしくです。

では。
今回はこのあたりで失礼させてもらいます。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。