何よりも前回のアニメは、あの茂野吾郎が満を持して登場することとなりましたね!
これまでも時々、特に今のEDアニメーションでも思っていたんですが、やはり元祖メジャーの登場人物やそこの話を出されると、ずるいな~ってなっちゃう自分がいるんですよね(笑)
そしてなんと噂によれば、アニメメジャー2ndは今日が最終回らしいです。中学生編もアニメ放映されるといいのですが...まあそれは、気長に待っておこうと思います。
では、ここからは本編へと参りましょう。
今回は...いやまあ、読んでのお楽しみということで。よろしくどうぞ。
番外編:もう一人のミチル
家が近いというそれだけの理由で遊ぶようになった私たちが、たまたま同じ名前だったこと。
それは”運命”なのだと、そう思っていた―――幼い頃は。
幼稚園に通っていた頃はまだ、色んなことが分かっていなくて、仲良くすることは普通だと思っていたし、周りから言われることも、たいして気にしていなかった。
年を重ね、次第に男女が別になって遊ぶようになり。
周りの子たちは、私とその子が同じ名前であることに違和感を抱き始めた。
だからなのか、よくその子は周りからイジられるようになった。
でも私は、そんな状況に違和感を感じていた。
どうして、下の名前が同じというだけでその子は周りから色々言われないといけないのか。
男子と女子が少し話しただけで、どうしてすぐ恋愛的な話にしようとするのか。
私には、理解しがたいことばかりだった。
その中には、仲のいい友達が周りの子にからかわれていることに関する、モヤモヤのようなものが少なからずあったのかもしれない。
そんなこんながあって小学二年生になり。
ちょうど梅雨の時期が始まった頃だっただろうか。
何も言わず突然、美智琉くんは違う学校に転校していった。
なんでもないことのはずだった。
意識してることなんて何もないつもりだった。
でもなぜか、何かが無くなってしまったような、そんな気持ちにさせられた。
私は自分の気持ちを、どこにどうぶつけたらいいのか分からなくなった。
どういう経路で知ったのかは分からないが、美智琉くんの家の電話番号をクラスメイトが話していて、何となく電話をかけた。
もしもし、と最近まで聞いていた声が聞こえてきて。
どうしていいかわからず、美智琉くんのイジワル、とだけ言って受話器を置いた。
なんでそんなことを言ったのか、私にも分からなかった。
だけどどこかすっきりしたような、でもまだモヤモヤしたような気持ちだった。
そんな感じで退屈に日々を過ごしていた私だったが。
小学三年生の時、運命の出会いをした。
きっかけは、双子の弟である渉がパパの出場したワールドシリーズの試合のDVDを観ていたこと。
その頃の私は、野球なんて特に興味もなかったけれど。
そこで初めて見た
だが、現実はそうは甘くはない。
近くの軟式野球クラブに入ったはいいものの、私は女子。
周りの男の子たちにまざっている中、ピッチャーがやりたいなんて言えるわけなかった、というか言っても無理だろうと思っていた。
だから私の少年野球は、外野手から始まった。
渉がチームのエースになり、私は外野手。
私はピッチャーをやりたい思いを抱えたまま、野球を始めて二年になろうとしていた。
しかし、野球の神様が私に微笑む時が来た。
渉がヒジに違和感を覚えたため、怪我にうるさいパパが渉に投球禁止を命じたのだ。
それを受けた監督が、ピッチャーに私を指名してくれた。
だけど、甘くない現実が再び私に叩きつけられた。
それは、制球力の問題。
憧れの人のような豪快なオーバースローで投げていると、どうしてもコントロールが悪かった。
やむをえずチームのために、制球のまとまるサイドスローで投げていくことになった。
相手に攻略された場合に備えてアンダースローの練習をすることもあった。
でも私はそんな中でも、憧れを追い続けていた。
隠れてオーバースローの練習をし、なんとかコントロールが良くならないかと画策した。
なんとかして、憧れのあの人のようになりたかったから。
そんなある日。少年野球の全国大会に出場した時。
その頃は、ピッチャーにもすっかり慣れてきていた私。
最初に抱いたのは、違和感。
”牧篠”という名字を見て、なんとも言えない感覚があった。
どこかで見たことがあるような、でもどこで見たのかは分からない、そんな感覚。
その子を一塁上で見たとき、確信に変わった。
すると目が合い、何?と聞かれた。
私はその問いを聞き、自分の事は覚えられてないのかと思った。
正直、ショックだった。いや、なぜショックを受けたのかは分からないけど。
忘れられているはずはないだろうと、どこかで会ったことがないかを聞いた。
それに対し、えっと...と何か悩んでいる様子を見せる美智琉くん。
しかしこれ以上話すことはできず、私から質問のことは忘れていいと言って、私たちの数年ぶりの会話は終わった。
後になって考えてみれば、美智琉くんは周りから私とのことでからかわれていたわけで。
そのことを忘れようとしていたに違いないわけで。
私は、嫌な記憶を思い返させてしまったのではないかと後悔した。
だから、一度三塁ベースまで進んだとき、小さくごめんと呟いた。
おそらく美智琉くんの耳には届かなかっただろう。
そしてその後、全国大会準優勝を成し遂げた私たち東斗ボーイズ。
決勝戦は正直不本意だったけど、私はすっきりしたような気持ちがしていた。
それは、あの日美智琉くんに電話をかけた後の気持ちとは違っていて。
色んなモヤモヤが心からなくなって、本当にスッキリな感じだった。
そうして、色んなことがあった小学校での生活も終わりを迎えた。
明日からは私も、中学生になる。
私は憧れのあの人に近づくため、中学では軟式野球部ではなく硬式の野球クラブに入るつもりだ。
渉も、パパに禁止されていたピッチングが中学からはまた出来るとあって、すごく張り切っている。
これから私が、どうなっていくのかは分からない。
でも今は、とても希望に満ち溢れていて。
その希望に私は胸を膨らませて、ゆっくりと眠りにつくのだった。
…ということでメインヒロイン回でした~いかがだったでしょうか。
自分なりの道塁ちゃん像、しかも原作とは状況も違いますからね...読者の皆さんの想像とは違うところもあるかもしれませんが、まあその辺は大目に見てもらえればと思います。
そして、次話に関してですが。
来週は言ってしまえば、ストーリー展開ではなく、登場人物紹介...みたいなものになります。
興味のある方は是非どうぞ。
10月からはとうとう中学生編。頑張って書いていきたいです!
それでは、今回はこのあたりで失礼します。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。