俺の名前は。   作:kwhr2069

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今日はちゃんと時間通りの投稿です。
また、先週の自分の手違いのため、今回はアニメの感想を述べる余地はないので、早速第三話になります。
では、どうぞ。


第三話

全力で

 

 俺が野球部に入ってから一年経ち、俺は小学四年生になった。

 

 父の野球のセンスを受け継いだのか、そもそもチームの人数が少なかったからか。

 俺は、四年生ながら試合に出してもらえるようになっていた。

 もちろん、毎試合出るようなレギュラーではない。

 たまに先発出場する準レギュラーとしてだ。

 

 試合に出るようになった俺は、先輩の部員の人と仲良くすることが増えた。

 

 特に仲の良かった先輩が二人。

 その時六年生だった、茅ヶ谷 綜(ちがや そう)さんと濱内 健竜(はまうち けんりゅう)さんだ。

 

 綜先輩は右投げ左打ちの外野手で、3番センターでレギュラーとして、またチームのキャプテンとして、すごく俺に優しくしてくれた。

 健竜先輩は左投げ左打ちの投手で、制球力が持ち味のチームのエース。また、俺と家が近く、部活がない日も一緒に遊ぶようなお兄ちゃん的存在だった。

 

 

 とある大会にて。

 対戦相手の運にも恵まれて、俺たちのチーム、鹿瀬少年野球クラブは決勝戦まで進んでいた。

 

 決勝戦の相手は、北畠シャーク。

 俺たちの地区で一、二位を争う、強打のチーム。

 特に、4番の磯田と5番の徳地は、市営球場のスタンドに入れるホームランを打ったことがあるほどのバッター。

 

 なんとその試合に、俺は先発出場した。

 

 先攻:鹿瀬少年野球クラブ、後攻:北畠シャーク

  鹿瀬           北畠

 9 左 鈴木  1番 4 右 堀

 5 右 牧篠  2番 6 左 本郷

 8 左 茅ヶ谷 3番 1 右 双葉

 3 左 王城  4番 7 左 磯田

 7 左 町井  5番 2 右 徳地

 2 右 村野  6番 8 右 中山

 1 左 濱内  7番 3 右 佐藤

 6 右 新木  8番 5 右 後藤

 4 右 波多  9番 9 右 来島

 【※ 右・左、という表記は打席】

 

 

 初回、鈴木先輩がサードゴロに倒れて、俺の打順。

 俺は、右打席に入る。

 相手のピッチャーは右投げで、五年生。

 学年は一つだけ上なのに、強いチームにいるだけあってすごく威圧感がある。

 

 初球、二球目は、背がまだ低い俺の、頭くらいの高さのボール球。

 ツーボールから、今度はインコースの際どいところにストライク。

 カウント1-2となって、四球目。

 ベルトの高さのボールに、バットを振りにいく。

 弱弱しくはじき返した打球はファーストフライで、俺は凡退。

 

 その後、綜先輩はセカンドライナーに倒れ、初回の攻撃は三者凡退に終わった。

 

 一方、相手の初回の攻撃。

 健竜先輩が、空振り三振、セカンドゴロ、ピッチャーゴロに抑える。

 

 

 イニングが進み、三回の裏。

 この回先頭の7番佐藤に、健竜先輩がデッドボールを当てる。

 8番後藤は、バントの構え。サードの俺はバント警戒で前めの守備位置に。

 バントを前進して捕球し、一塁へ。ワンアウト二塁になる。

 9番来島は空振り三振で、ツーアウトに。

 打席には、1番堀。その初球だった。

 

 コツン

 

 絶妙なセーフティバントがサード前に転がる。

 意表を突かれながら前進、捕球し、一塁へ送球する。

 

 しかし、俺の投げたボールは逸れて、ファーストの王城先輩のグラブに収まらず。

 ライト方向へと転がるボールを見て、二塁ランナーが一気にホームへ生還。

 俺のエラーで、先制点を与えてしまう。

 

 後続は健竜先輩が抑え、それ以上の広がりは防いだ。

 

 

 四回の表。

 一巡した打線は先頭にかえって、この回は1番鈴木先輩から。

 

 ネクストバッターサークルで、俺はさっきの回のエラーを引きずっていた。

 だから、鈴木先輩がチーム初ヒットを打ったことにも声をかけられてから気付いた。

 打席に入ってサインを見ると、送りバントだった。

 

 俺は、素直にバントを決める。

 

 2番に入っていることからもわかるように、俺は、バントは得意な方だ。

 アウトになってベンチに戻ると、楢崎監督に名前を呼ばれた。

 

「牧篠、交代したいか?」

 

 突然そう言われ、俺の頭は困惑した。

 何も言わないでいると、監督はこう続けた。

 

「エラーを気にするのは当たり前だが、それで試合への集中力が途切れたらダメだろう」

 

 確かに、俺はエラーのことを気にしていた。

 それで若干、集中出来ていなかったことは否定できない。

 

 でも、それでバントをミスしたならともかく、バントは決めた。

 チームの足を引っ張ったのはあの一回だけ…

 

 

「それなら、あのテキトーな走塁は何だ?」

 

「……」

 

 閉口せざるをえなかった。

 

 監督が言いたいのはおそらく、俺がバントをした後のことだろう。

 確かに、気を抜いて一塁まで走った。

 

「自覚は、あるみたいだな」

 

「…はい、すみません」

 

「いいか?野球は、一時たりとも気を抜いちゃいけないんだよ。

 そんなことをしたら神様から見放されて、チャンスももらえなくなっちまう。

 どんな時でも全力でプレーする、それがとにかく大事なんだ、覚えておけ」

 

「はい!次からは、気を付けます」

 

「分かればいい。それと…ナイスバントだったぞ」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

 

 そうこうしている間に、四回の表の攻撃が終わった。

 ワンアウト二塁から、綜先輩がセカンドゴロでツーアウト三塁に。

 そして、王城先輩がフォアボールの後、町井先輩がセンターフライに倒れた。

 点は取れなかったけど、チャンスは作れた。

 きっとまだ勝てるチャンスは残ってるはずだ。

 

 次打席が回ってきたら、絶対にエラーを取り返してやるという気持ちで、俺は声を出しながら守備位置についた。

 




今のうちに言っておくと、私は野球の試合描写はまだまだ初心者なので、この作品が皆さんの満足のいくものになるかはわかりませんが、これからもどうぞよろしくお願いします。

話は変わりますが、パワプロ2018やりたい…笑

今回は、後書きもコンパクトにしてこの辺りで。
では、ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
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