なんでこれ食べたのかといいますと、私、ヒダル神が怖いのです。5期鬼太郎のヒダル神「だるい、ひもじい、ひだるい」の文言は私の意識に根付いています。
今回後書き駄文注意です。
「次の方どうぞー」
ガチャ
「失礼します…」
「はい、番号6番 星野
パタン
「は、はい」
「では説明を行います。『かくかくしか』」
「ちょ、ちょっと待ってください! ここ、転生? え? 私死んだんですか? 記憶にありません! いつも通り仕事して、電車乗って、それで………それで? あれ? 」
「………星野さんは残念ながらお亡くなりになっています。帰宅途中に駅の階段から足を踏み外し、頭をぶつけてそのまま亡くなりました」
「は、は、は、………私の両親は、どうなりましたか! 父は認知症で、母一人じゃどうしようもなくて、私が私が頑張らないと、私が稼いで、面倒を見ないといけないんです! 私が! 」
「星野さんのお父様とお母様は亡くなりました」
「は」
「お父様がうっかりガスの元栓を開いたまま忘れて、お母様がそれに気づかず…引火して」
「あぁ。ああ。………う、っく。うあ、く。うううう! 」
「落ち着きましたか」
「はい。失礼しました」
「いえいえ。『かくかくしかじか』ということで転生してもらいます。このサイコロで転生先を選ぶことになります」
「転生ですか。現実感がなくてよくイメージできませんが、わかりました。その」
「はい? 」
「この転生する権利を別の誰かに譲渡することはできませんか? 」
「私は未練がないわけではありませんが、第二の人生を送るほどではありませんし、こんなつまらない男を転生させるより、別の方の方が神様も楽しいと思うのですが」
「それは、できません。この転生は選ばれた時点で決定事項です。権利の譲渡は認められません」
「そうですか」
「では、どうぞ」
「はい」
からんかちかち
⚁⚃
「(あぁ…)2と4なので『ハイスクールD×D』の世界ですね」
「『ハイスクールD×D』…? これはどんな作品なんですか? 」
「えっと、詳しく説明することはできないんですが、平凡な高校生の主人公が悪魔になって、敵対する堕天使や悪魔、怪物や神様と戦う現代バトルハーレムファンタジーです」
「よくわからないんですが…」
「すみません。本当に詳しいことは話せなくて。神話で語られる天使や悪魔や神様が実在している世界です」
「なるほど、わかりました」
「では次に特典を決めていただきます。『かくかくしかじか』。“アイテム特典”の個数を決めていただきます。どうぞ」
「はい」
からんかちんから
⚃
「4ですね。では4枚くじを引いてください」
「はい」
がさごそがさごそ
428・・・1378・・・146・・・939
「最初は428番、これは『ダークカブトゼクターとライダーベルト』です」
「ライダー? 仮面ライダーですか?………うっすら記憶に残っているんですが」
「では手助けをさせていただきます。これは平成仮面ライダー第7作品『仮面ライダーカブト』に登場するライダーの一人、主人公の天道総司に擬態した擬態天道が変身する「マスクドライダーシステム第0号」に変身するためのものです。仮面ライダーカブトの色違いのような感じの」
「なんだか思い出してきました。黄色と黒のカブトムシ…」
「はい。クロックアップはキャストオフして、ライダーフォームになればできますが、ハイパーゼクターはついてこないので、ハイパーキャストオフ・ハイパークロックアップはできません」
「わかりました」
「2個めは1378番。これは『イベルタルの入ったモンスターボール』です」
「モンスターボール? ポケモンですか? 」
「はいそうです」
「私全然知らないので説明をお願いしてもいいでしょうか」
「もちろんです。まずイベルタルは普通のポケモンではありません。ポケットモンスターXYの舞台、カロス地方の伝説のポケモンで、図鑑のぶんるいは「はかいポケモン」あく・ひこうタイプ。たかさ5.8m、おもさ203.0㎏のポケモンです」
「はかいポケモンとは物騒ですが………」
「物騒なポケモンです。カロス地方の生態系の破壊を司るポケモンで、寿命が尽きると活動を始め周囲一帯の生き物の命をすべて吸い取る、というポケモンです」
「命を…」
「ゲームとアニメでは違うところもありますがこのイベルタルはアニメ・劇場版のイベルタルということになっています」
「どう違うのですか? 」
「専用の技でデスウイングというものがあるのですが、これが『当たったものの命を奪い石化させる』ビーム攻撃になっています」
「………」
「特典として贈られるポケモンは伝説ポケモンであっても、転生者の指示に従ってくれるので、星野さんが命じればイベルタルは全ての生き物を石に変えてくれます」
「そんなことはしません。絶対に」
「そうですか」
「………」
「………」
「3個目くじの番号は146番。これは『
「?」
「転生先の世界のリストにもあった『BLEACH』という漫画ご存知ですよね」
「ええはい。ほんの少しですけど」
「その漫画に、星野さんが読むのを辞めた後に出てきた敵、「破面」のうちの一人、
「???」
「この特典について説明する前に、「破面」「十刃」「帰刃」などについて説明させていただきます。『かくかくしかじか』というわけです」
「『まるまるうまうま』。なるほど、よくわかりました。しかしそれだと「破面」の斬魄刀は死神のソレとは違うのですよね。そこはどうなっているんですか? 」
「はい、それは、先ほど説明したように死神の斬魄刀にはそのものの自我と意思が存在しています。この特典ではその斬魄刀の意思にバラガン様に入ってもらって、彼と対話することで刀剣開放、帰刃形態になれるという仕組みになっています」
「なるほど………」
「それでは肝心の特典『
能力は『老い』帰刃前でも使える〈あらゆる事象や物体の劣化を促進させて自身に接近する動きをスロー化させ、意志を持って触れた物体を老化・崩壊させてダメージを与える〉能力を強化したもので、使った技は『
弱点は『老い』の力は本人にも影響を及ぼせること。自分の表面にはじく結界のようなものを張って防いでいますが、転移などで『老い』の力を体内に送り込まれれば、自分自身の力で朽ちてしまいます。原作においてもバラガン様は『老い』の力に侵された敵の腕を体内に転移されて消滅しました」
「およそ無敵といっても過言でないですね………」
「まぁバトルものでは、こういう能力は気合で耐えるとかされるものですが、そうはなりませんからね、これ。よろしいですか? 」
「はい」
「では最後の特典は、939番『
「?」
「さて、この特典は『家庭教師ヒットマンREBORN!』という漫画に出てくる武器なのですが、星野さん知りませんよね」
「はい」
「では、説明します『かくかくしかじか』で、これはその「匣兵器」とそれを開くための炎を灯すリングのセットとなっています」
「なるほど」
「十年後の“跳ね馬”ディーノが使用した、馬型匣兵器。死ぬ気の炎を翼として生やし、その翼に触れたものを大空の炎の属性『調和』で炎と調和させ灰にすることができる。です」
「炎出せるでしょうか」
「それは、星野さんの覚悟次第ですね。波動は大空の物に転生するとき調整されるので、絶対に灯せないということはないです」
「はい」
「では最後に“能力特典”を決めてもらいます」
「はい」
からからから
⚅
「はずれですね」
「そうですね」
………
では転生です。
あなたは4つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。
今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。
これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。
あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。
私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。
三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。
転生を実行します。それではよき人生を
「行ってらっしゃいませ、星野快仁さん」
「あの、私の父と母は、成仏しましたか? 」
「 ええ、成仏なさいました」
「そうですか。ありがとうございました」
※星野快仁さんは初老を迎えた両親のもと産まれ、働き始めた途端、父親は定年退職。認知症になり、一人で一家を支える大黒柱になりました。両親を大切に思い毎日働く「善い人」でした。
No.6 星野快仁
転生してすぐは両親を「父さん・母さん」と呼べなかった。
どう生きるのか、将来をどうするのか、自分が持つ身の丈以上の破壊の力をどうするのか、を考え幼年期を過ごし、悩みとりあえず使ってみることに。ダークカブトに変身したり、リングに炎を灯そうとしてみたり。偶に家から離れた森の中でやるようになった。
ある日、いつものようにリングに炎を灯そうとしていると、突然悪魔が現れた←クレーリア・ベリアルの粛清(その他)にやってきた悪魔。
快仁は「姿を見たから」という理由で殺されそうになり、死の恐怖で炎を灯し身体強化。避ける。そして無我夢中でダークカブトゼクターを呼び、変身。
「キャストオフ」
「クロックアップ」
「ライダーキック」
大空の炎を纏わせたライダーキック。命中。悪魔は原子レベルで粉々になった。
この世界が、あんな無茶苦茶な理屈で人を殺す化け物が生きる世界だと自覚し、力をつけることを決意。
バラガンとの対話のため刃禅を行い、イベルタルを放牧。自主鍛錬を命じる。←できるだけ目立たないようにといったものの、目立った。眷属にという悪魔がいたり、討伐しようとした戦士がいたり、調べようとした研究者がいたりしたが、基本石にした。殺した。経験値にした。敵わない相手と会った場合は言われたとおりに「自分で自分に攻撃」してひんしの状態になり、ボールに戻った。
そして中学生の頃両親のことを「父さん・母さん」と呼べるように。クラスメイトに告白された。うれしくて小躍りしてたら、「おまえ騙されてるぞ」~色々あって、兵藤一誠と友達になった。←兵藤一誠=主人公とは気づいていない。スケベな友人が主人公だとは思いもしなかった。
駒王学園に入学。本当は公立高校に進学するはずだったのに気が付いたら駒王学園に進学することになっていた。←ここが『ハイスクールD×D』の舞台なんだなと考える。
ずっと気を張り、一年間を過ごす。イベルタルLv.63 そして何年もやってようやく斬魄刀の意思との対話成功。すごい高慢な感じだったけど話ができた。そして話を続け、同調に移り、高校一年生2月末、「帰刃」ができる状態になった。察知される可能性があったのでやってはいない。
そして高校二年生春、原作がスタート。変わらず友人だった兵藤一誠に「彼女ができた」と自慢される。「騙されてるんじゃないか? 」と思い、やんわり諭してみたが相手にされなかった。
後日「お前も夕麻ちゃんのこと覚えてないのかよ」と言われる。快仁さっぱりわからない。記憶を消されていた。
ところが、バラガンは覚えていた。なので伝える。一誠の周囲で何かが起こったことを察する。
木場が一誠を迎えに来る。←“リアス・グレモリーの使い”? グレモリー? グレモリー! 気づく。
一誠が危ない!と思い、一緒に行こうとするが結界のせいでオカルト研究部にたどり着けなかった。
一誠に何があったのか気になり、夜「何があった?」と聞いてみる。
「別に何も」とはぐらかすので、「悪魔」というキーワードを告げ、自分が関係者であるように装う。そして、一誠が悪魔になったことを知る。「この世界の主人公は兵藤一誠だ」と思うように(正解)。
他の部員は悪魔で、尾行に気づくかもしれないが、一般人だった一誠なら気づかないだろうと、尾行を開始する。
アーシアとのイベントやレイナーレとのイベントも監視。力を量る。
一巻の終わり部分、レイナーレ消滅のあたりで、介入。自分の存在をグレモリー勢に明かす。
自分が幼いころ悪魔に襲われ、超能力(死ぬ気の炎)で何とか撃退した。とうその混じった事情を話し、眷属にしてくれないかと(仲間に入れてくれないか)と頼む。←駒が足らず(コストが高すぎて)転生させることはできなかった。(転生する気はなかったけど)
そうして潜り込み、学園の悪魔関係者のこと、支取会長が悪魔で、生徒会は全員悪魔であることなども聞き出す。
知りたいことを知り、レイナーレ討伐後のオカルト研究部部室にて、帰刃。
反撃する暇を与えず、最高速の「
時間をおいて、魔獣使いの安倍先輩のような駒王町の悪魔関係者を襲撃消滅させた。
そしてソーナ・シトリーとその眷属たちも同様に白昼堂々遠隔から「
その後、何事もなく卒業、入学、卒業、就職、結婚、そして永眠した。
子どもはおらず、妻と二人暮らし。死因脳梗塞。享年71歳。妻は91歳まで生きた。
はい。
盛大な原作ブレイクかましました、星野さん。主要登場人物を根絶やしにするという。
解説すると、星野さんはこの作品を知りませんでした。知っているのは転生するときに聞いた「現代バトルハーレムファンタジー」ということだけ。そして、星野さんは「バトル系ってことはインフレつきものだな。ファンタジーな火力なんだろうな。爆発とかビルが倒れたり大暴れとかするんだろうな」と考えました。
そうして星野さんは町の被害や人の被害があると思い、物語が始まる前に閉じてしまおうと考えました。その結果がこれなわけです。
星野さんは平穏に普通に人生を送ることを望み、それを叶えました。
消滅させた後の駒王町は魔王の妹が消えたため、聖剣の試験場や戦争再開の生贄に選ばれるなんてこともなく、和平を結ぶ会談/テロリストが襲撃をかけてくる会談が開催されることもなく、平和でした。←その裏で、死んだ人間もいましたが。
兵藤一誠が『乳神の精霊』を呼び出すこともなかったので、クリフォト以降の事件も劣りませんでした。
ちなみに消えた魔王の妹たちの兄・姉は全力で捜索しましたが、どこに消えたのか、誰がやったのか、何のためにやったのかも分からず、抜け殻のようになりました。
色々がばがばですねー。二部になってから、下世話な転生者ばっかり書いてるなと思い、「善い人」な転生者で書いてみようとしたら、こんな感じになってしまいました。
自分と異なる性格の持ち主で書くのは難しいなぁ、と。
特典も悪かった。暴れさせたかったー。強力な特典引いた回だったのに活かせなかったのが残念でなりません。次はハチャメチャな性格の小悪党転生者かくぞー!
というわけで、ばいならー。