サイコロ・くじ引き転生【短編集】(改題)   作:しゃしゃしゃ

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 ※胸糞注意※下劣注意報※

 GW最後の更新。間に合った~。
 R-18が書けなかった………。アイデアはあるのに、気分が乗らないッ!

佐遊樹先生の『転生したら天災(♂)だったし一夏は一夏ちゃんだしハーレムフルチャンやんけ!!』で織斑姉弟の出生についてを知りました。いやーそうだったんですねー、と。
二次創作するならやっぱり原作は読んどかないとだめだなと思いました。

後書き(本編)


★■ 7番 木村俐人 享年21歳の場合

 

「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

「はい(なんだ男か)」

 

「(男性体になっておいてよかった)番号札7番、木村俐人(りと)さんですね? どうぞ席にお座りください」

 

「わかりました(転生だな、こいつ神様か? おっと心読まれたりするかも)」

 

「(勘がいいな)もうお察しかと思いますが、木村さんには転生をしていただきます。ここではその転生する世界を決める・転生特典を決める・大まかな説明を行います」

 

「はい(よっしゃ! 転生キタよ! )」

 

「ではまずは転生と転生先の世界について説明します。『かくかくしかじか』です」

 

「なるほど(神様ァ…自分で選ばせてくんないのかよ…)」

 

「ではまずは転生する世界を決めていただきます」

 

「(なんでサイコロなんだよ)」

 

「サイコロをどうぞ」

 

「はい、っふ! (4・4・4・4!)」

 

 

からん からから

 

 

 

⚁⚂

 

 

 

「おぉ、お(えっと? )」

 

「2と3なので『IS』の世界です。木村さんの転生先は『IS 〈インフィニット・ストラトス〉』を模した世界に決定しました」

 

「よっし!(まぁよし。無難。特典はどうすっかなー)」

 

 

「次に特典の説明をさせていただきます。『かくかくしかじか』でまずは“アイテム特典”の数をサイコロの出目で決めていただきます。青いサイコロを振ってください」

 

「はい、わかりました(くっそ、特典も自由に決められないのかよ、なんとなくそうじゃないかと思っていたけれどもっ! )」

 

ピッ!

 

 

からん からん

 

 

 

 

「よし(はー、よかった。4つもあれば使えるのあるだろ)」

 

「4ですね。ではくじを4枚引いてください」

 

「はい(頼むぞー)」

 

 

 

がさごそがさごそ

がっさごそ

 

 

 

387・・・1267・・・24・・・1864

 

 

 

「では最初の特典は387番、これは『仮面ライダーインペラーのカードデッキ(契約は転生してから10年後に強制的に)』」

 

「仮面ライダーインペラー(みんなのトラウマの! )」

 

「はい、詳しく説明させていただきますと、平成仮面ライダーシリーズ第3作目「仮面ライダー龍騎」に登場するライダーの一人、レイヨウ型モンスター:ギガゼールと契約した仮面ライダーインペラーに変身できる特典です」

 

「契約強制的にって、ISの世界にもモンスターいるんですか?(なんてこった)」

 

「いいえ、ミラーワールドは存在しますがモンスターは存在しません。この度契約するモンスター:ギガゼールは神様が用意する特典の一部ということになります。インペラーはギガゼールを通じて多数のレイヨウ型モンスターを従えるのも特色なので、そこを再現して、この特典では契約モンスターギガゼール一体と、それに付随する疑似契約モンスター(レイヨウ型)50体の51体セットとなります」

 

「ちょ、ちょっと待ってください…契約モンスター以外にモンスターいないんですよね? 」

 

「はい」

 

「契約ってことはエサ与えないと契約者が襲われるんですよね? 」

 

「はい」

 

「………エサは? 」

 

「蟹刑事のように………ですかね」

 

「………疑似契約でも? 」

 

「本家はそこらへん不明ですが、この特典では、疑似契約でもエサ与えてください」

 

「………」

 

「………」

 

「(なんてものを引いてしまったんだ)」

 

「ミラーワールドにおける活動時間はテレビ版の9分55秒。ライドシューターで移動可能で、どの鏡からでも出入り可能です。鏡を使って密室に侵入したりも可能です」

 

「(メリットと釣り合うか? うーん………でも使えるな、コレは。ん? )」

「あの、モンスター51体ってのは多すぎじゃないですかね、ファイナルベントでもせいぜい20体ぐらいだったような」

 

 

「それは、神様の決めたことなので」

 

「(かみぃ………)」

 

 

 

 

 

 

 

「次の特典は1267番で『クレセリアの入ったモンスターボール』です」

 

「クレセリア? ポケモンの? 」

 

「はい。「ポケットモンスターダイアモンド・パール」に登場するシンオウ地方の準伝説ポケモン。ダークライと対になるみかづきポケモンです。エスパータイプ、たかさ1.5m、おもさ85.6gの入ったモンスターボールが特典です」

 

「1.5m……意外に小さいんですね(ダークライ…そっちがよかったなぁ)」

 

「そうですね。伝説級ということで、レベルは最初から50となっています。といってもゲームのように言うこと聞かない訳じゃないので安心してくださいね」

 

「は、はぁ(レベル? )。どうやってレベルを上げればいいんですか? 」

 

「野生動物などを倒して経験値をためてください」

 

「………(えー)」

 

「ダークライが悪夢を見せるのに対して、クレセリアはいい夢を見せる能力を持ちます。それだけでもいい特典と言えるでしょう」

 

「なるほど(そうなのか…いい夢ってなんだ? 気持ちいい夢かな? そうだと最高だな!)」

 

 

 

 

 

 

 

「では3つ目、26番です。これは」

 

「(どうしたのか)」

 

「大当たりですね。『ゴロゴロの実』です」

 

「! (エネルの?! ワンピースのエネルのか! っしゃあ! )」

 

「漫画「ONE PIECE」より、自然系の悪魔の実。作中で食べたのは空島編で強大な敵として立ちふさがった“神”エネル。自信を雷と化し、雷速で移動、触れた者は感電。電撃や電熱を用い、圧倒的な力を見せつけました」

 

「あれはすごかったですね…(アニメ版は、まだ枠移動する前で…こち亀と一緒にやってたの懐かしいなぁ)」

 

「食えば、雷人間になることができます」

 

「わかりました(十分すぎるほどだな、ていうかISに電波攻撃とか電磁パルス?とかしたらどうなるんだろう。いやさすがに対策とってるか、絶対防御とか)」

 

 

 

 

「最後の特典は番号1864番、『ねむらせまくら』です」

 

「なんですかそれは」

 

「ドラえもんのひみつ道具の一つで、名称の通り、周囲にいる人をたちまち眠らせる催眠電波を放射する道具です」

 

「(おぉ!)」

 

「まくらという名前に反して座布団の形をしています。同様の道具で『グッスリまくら』というものがありますが、グッスリまくらが一番近くにいる一人を眠らせるのに対して、ねむらせまくらは周囲の人すべて、使用者すらも眠らせます」

 

「えー(いや? 電波? 電磁バリア! )」

 

「これで“アイテム特典”の選択は終了です。よろしですか? 」

 

「はい! ありがとうございました。(―規制―)」

 

 

 

 

「次は“能力特典”を決めていただきます。サイコロを振ってください」

 

「はい(5・5・5・5・5・5・5 !)」

 

 

ひゅん! からから

 

 

 

 

 

 

 

「! ~~~~っ!(やったやったやったやった! )」

 

「(うわぁ………)…5ですね。“能力特典”は『○○○コントロール』に決定しました」

 

「(―規制―)」ニヘラ

 

「(うーわっ…)」

 

 

では、

 

 

あなたは4つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

 

 

 

 

 

 






No.7 木村俐人(りと)
 おぎゃあと生まれ、両親の元、すくすくと育つ。
 4歳で「ゴロゴロの実」を食い「雷人間」に。幼少期のルフィのように、幼く力も技術もなかったため、試しに手と手の間にバチバチとスパークさせようとして、うっかり暴発。落雷を呼んでしまい、電化製品が火を噴き、台所から出火。
 家は燃え、両親は亡くなった。←能力使うのに見られたらまずいと思い、ねむらせまくらで眠らせていた。(俐人はクレセリアのしんぴのまもりで眠らないようにしていた)(俐人は煙を吸って倒れ、救助されて生き残った)

 目を覚まし、自分のしでかしたことに唖然となり、実際にしでかしてしまった罪の意識にさいなまれる。←Q.なんで俐人は罪の意識感じてるの?そのうち自分の特典使って悪行はたらくつもりだったんじゃないの?  A.妄想と現実で実行するのは違ったのよ。彼の中ではね。
 俐人、自首「自分が雷呼んでお父さんとお母さんを殺したんだ!」←相手にされず。「ゴロゴロの実」の能力を見せれば一発だったろうけど、ISの世界ならそれで拉致られたり研究対象にされて、解剖されたり実験されたりするかもと思い、証拠を出せず、捕まることはなかった。
 近くに住む親戚の家に引き取られる。しかし、火事の原因は自分だと訴えたり、「おかしな子」とみられていたので、暖かくはされなかった。
  その家の2歳年上の子どもにいじめられるように。いじめの原因はお菓子が少なくなって理由を聞くと「あの子(俐人)が家に来たから」と言われたため。俐人は「これは罰だ」と(自分に酔って)甘んじて受け、子どもはへらへら余裕そうにする俐人(能力があるので心に余裕がある)にイラついて、続けるように。

 小学校に行かせてもらい、成績はトップだったが暗かった。
 織斑一夏・篠ノ之箒とクラスメイトだった。二年生の時、一夏が箒を守って、いじめっ子に殴りかかるのを見て、暗い感情が芽生える。←嫌悪と羨望(暴力なんて短絡的な。言葉で解決しようとしろよ)(羨ましい。なんで拳が振るえるんだ。俺だって、俺だって■■■に)

 暗い感情を抱え、日々を過ごし、三年生の10月、居候先の子どもが「彫刻刀の切れ味試させろー」と言ってきた。さすがに命の危険を感じ、刺された際無意識でロギア系のすり抜け発動。雷に感電。←またやってしまった。無我夢中でコンセントで感電した事故のように偽装。今度は自首しなかった。(「どうせ信じてもらえない」という思いと「あいつが悪いんだ、俺は自分を守っただけだ、俺は悪くない」という暗い逃避から)

 その後、学校で「いなくなってすっきりしたよねー」という陰口を聞いた。
ぞくりと興奮した。自分がやったんだと言って回りたい気持ちになった。称賛を受けたような気分になってたまらなく気持ちいいと感じた。

 十歳になり、俐人はギガゼールたちと契約した。そして、自分の周りで嫌われている人やいなくなってほしいと言われる人をエサとして食わせた。集団失踪事件として扱われ、ニュースにもなった。自己顕示欲が満たされるのを感じた。
 そんなことを続け、ミラーモンスターを捉えた写真なんかも出回り始めたが、止めなかった←やめられなかったともいう。一週間に一人としても、ギガゼール達51体で一週間に51人。一年で約2500人。食わせないと食われるわけで。

 見知らぬ誰かとして称賛されるだけでは満たされなくなり、ギガゼール達に食った後にはタロットカードの皇帝のカードを置いてくるように指示。見知らぬ誰かではなく「エンペラー」と呼ばれるように。←カードは体を電気に変えて電線を伝わり侵入し盗んだものを使用。(要はレッチリと同じ手口で盗んだもの)

 色々と心のブレーキがぶっ壊れた俐人は、能力を使うことにためらいが無くなっていった。
  例えば、お金が欲しいからと住宅に侵入して泥棒したり、終業した店のレジを破壊して現金を奪ったり。
  例えば、クラスメイトの携帯に電磁パルス攻撃してデータぶっ飛ばしたり、渡ろうと思ったら赤になった信号を壊したり(追突事故が起きました)。
  例えば、良いなと思った女性の家に「ねむらせまくら」放り込んで眠らせ、睡●したり、ギガゼール達に押さえさせて強●したり。


 完全におかしくなっていった。ド外道くそ野郎になった。
 ただ表面上は暗い雰囲気の子どもで通していた。←生活能力がないし、親戚の後ろ盾がなければ普通に暮らすこともできないから。

 そんな怪物外道な日常は、うっかり織斑一夏がISを動かしたことで行われた全国一斉IS適性検査を受けたことで崩壊した。←動かせることが判明し、検査用に血液採取をして色々したら、DNAが連続女性強姦事件の犯人と一致した。
↑Q.なんで俐人は検査を受けたの?  A.自分もIS学園に行ってハーレム状態になりたかったの。遺伝子情報は独占されると思っていたし、バレるとは思っていなかったの。



 バレ、捕まりそうになったので、もはやこれまでと能力を明かし、捕まえに来た警官を殺害。自分を世間にアピールした。完全武装の警官隊が来たが攻撃をすり抜け、雷速で駆け抜け放電。ISが来たが、攻撃を悉く無力化し、放電。絶対防御で助かったもののエネルギーが尽き、逃げようとするパイロットを捕まえ、「―規制―」。

 行方をくらます。クレセリアに乗って海外に。
 そっちでも闇に紛れてひそかに大胆に変わらぬ悪行を繰り返した。

そして、IS学園が夏休み明け、始業式なんかを行っているタイミングでミラーワールドから襲撃。凌辱の限りを尽くした。


 その後も一切反省することなく、悪びれることもなく、好き勝手に暴れまわろうとしたが、傍に置いていた更識楯無に毒を盛られあっさり死んだ。

 後の世では「雷の悪魔」「邪悪な魔物使い」「邪神」などファンタジーな悪名で呼ばれた。






はい。思いのほかくそやろーになってしまいました。
でも書いていて楽しかったです。

上の■■■は「主人公」です。木村さんからした意味は悪い奴をやっつけて称賛を浴びるもの、と考えてくだされば。

 なぜここまで暴走したのか、理由は一つではありませんが、力に溺れた・力に飲まれた。というのがあるかあぁ、と。

 暴走し、周囲に迷惑をかけ、力を過信し、倒れた。
これが今回の転生者木村俐人さんを表しているかなぁと。

 今回は歪んでしまいましたが、この人は承認欲求が強い人で、おだてられると何でもするタイプなので、「なんちゃってファンタジー」や「ハイスクールD×D」など明確な敵がいて、倒して名誉が得られる世界なら主人公並みの活躍をし、英雄として歴史に名を刻んでいました。


次回の更新までは結構間隔空いてしまうと思います。ではでは~。

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