「次の方どーぞー」
ガチャ
「はい! 」
「12番の豊田正人さんですね。こちらへどうぞ」
「はい!失礼しますっ!」
バタンッ!
スチャ
「(おお…)」
「あの!」
「はい」
「ここは、転生とか、そういう感じのアレをするところでしょうか!」
「はい、その通りですが」
「っシャァ!!」
「………」
「いやー、暴走車に轢かれた時、もしかしてと思ったんですが、まさか本当に転生することになるなんて!」
「えーっと…」
「あ、すみません。自分そういう作品のファンだったもので、テンション上がってしまって」
「いえ、その、大丈夫ですよ。早速転生についての説明をさせていただこうと思うのですが、よろしいですか?」
「はい!お願いします!」
「はい、『かくかくしかじか』ということになっております。豊田さんの知識にあるような転生は⚃~⚅:⚂を出さなければできません」
「な、なるほど。それにしても物語の世界に転生するとは、そんなものもあるのですね」
「(二次創作の類を知らないことにびっくりですよ)ではサイコロをどうぞ」
「はい。とやぁ!」
がちん! からからから
⚅:⚂
「おめでとうございます。6と3なので、豊田さんにはファンタジーの世界に転生していただきます」
「おー!」
「転生していただく世界は、剣と魔法・勇者と魔王の存在するファンタジー世界です。魔王が復活する混沌の時代に、勇者の生まれる田舎の村に転生していただきます」
「おー!(それっぽい!読んだことのあるような世界観!)」
「豊田さんは勇者と同い年で生まれ育っていただくことになります」
「なんたらかんたらサーガとか、そんな感じの大冒険ですか!」
「そんなかんじですね」
「次は特典を決めていただくわけですが『かくかくしかじか』な仕組みとなっております。初めに“アイテム特典”の数を決めてください。赤い方を返していただきます」
「はい」
「(6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 !!!)」
からん!からからから
⚀
「 (;゚Д゚) 」
「………1ですね。出目の数が1なので、特典の数は1つ。くじを一枚引いてください」
「あ…はい…」
がさ
2370
「豊田さんの特典は2370番『
「えっと(なんだそれ)」
「はいこれは漫画『武装錬金』に登場する核鉄という道具です。
まず“核鉄”。これは錬金術によって生み出された戦術兵器で、見た目は片手に収まるほどの大きさをした六角形の金属塊ですが、精神の深層にある本能に反応して超常の力を発揮、使用者独自の形と特性を持った「武装錬金」へと変化させ、現代科学の力を遥かに越えた力を秘めた武器を振るうことができます。
また、本能に働きかける事で所有者の治癒力を高め、怪我を治したりもできます」
「(ふんふん)…ん? 使用者独自なのに変化するのがもう決まっているんですか?」
「はい。神様が作った特典が原作搭乗のものに限っているので、豊田さんが今回引いた核鉄は必ず「シークレットトレイル」に変化します。
シークレットトレイルとは、忍者刀の形をした武装錬金で、能力は【刀で斬ることで亜空間の入り口を開き、使用者とその遺伝子情報をもったものを移動可能にする】というもの。亜空間内部に潜伏も可能で、潜伏中のモノが接触している物体に対しても、亜空間を移動することで移動・潜伏ができます。水中・空中は空間を開くことができませんが、それ以外なら生物にだって潜伏可能です」
「忍者っぽい…!」
「欠点は、武装錬金全般に言えることですが、使用者が生身ということと、シークレットトレイル単体ではごく普通の刀としての攻撃力しかないことですかね」
「ああ、まっ!でもそれは仕方ないですし。わかりました」
「では次に“能力特典”を決めていただきます。どうぞ」
「はい…!」
から、からからから
⚃
「4ですね。豊田さんの“能力特典”は『リスタート×1』です」
「(おおおおお……)」
それでは転生です
あなたは1つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。
今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。
これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。
あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。
私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。
三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。
転生を実行します。それではよき人生を
「いってらっしゃいませ」
「はいっ!ありがとうございました!転生先で『よき人生』を送って見せますっ!」
No.12 豊田正人
転生先で両親の元すくすくと成長し、ファウス(勇者)とも友人になった。その一方、武装錬金を展開してこっそり鍛錬を行っていた。
慣習に従い、都市に行って冒険者登録をすることになり、帰ってきたら村が全滅していて、両親も殺されていた。←よそうがーい。「いや、だって親が死ぬとか思いつかないでしょ普通!」
外へ駆け出し、悪魔と遭遇。「よくも!」と武装錬金で立ち向かったが咄嗟の遭遇戦で特性を活かせなかったことと、実戦経験がなかったことで敗北、殺された。
“能力特典”発動
殺される前、駆け出す前に「死に戻り」。急いで地面に亜空間を作り潜伏した。
そして色々終わった後、出て見たらもう誰も村にはいなかった。
しょうがないので村を出てどこかに行こうとして、死にかけた。
別に魔物に遭遇したとか、盗賊に襲われたとかではなく、普通に空腹で行き倒れた。
その後、運よく(?)奴隷商人に拾われ命は助かったものの奴隷に。
そして売られ、闇の組織()に鉄砲玉として買われた。
特典を使って利用価値を示し、暗殺者として活躍したが、3年ほど経った頃に勇者がやってきて組織を根絶やしにした。豊田さん逃げようとしたが範囲魔法で薙ぎ払われて死んだ。
はい。
ど、どんまーい…。