「次の方どうぞ―」
ガチャ
「こ、こんにちは」
「はいこんにちは。15番 前田
「は、はい」
「えっと、ここは転生するところです。転生っていうのは『かくかくしかじか』ってことです。わかりましたか」
「えっと、はい。なんとか」
「よし。では早速転生先を決めてもらいます。いいですか~?このサイコロをコロコロってして、その出た数で決めます。がんばってくださいね」
「は、はい!
………てやー!」
からんころころ
⚀⚂
「おお1と3が出たので、前田さんの転生先は『IS-インフィニット・ストラトス-』の世界ですね」
「いんふぃにっと・すとらとす どういった世界なのです?」
「えっと…『既存の兵器を遥かに凌駕する性能を持つが、女性にしか動かせないという新兵器「IS〈インフィニット・ストラトス〉」が10年前に発明されたことで女尊男卑となった世界。』でのバトルラブコメディです」
「他には?」
「すみません。あまり詳しい情報は与えられないのです」
「そうで すか」
「そうなのです。では次に特典を決めましょう」
「特典?何かくれるのですか?」
「はい。『かくかくしかじか』というふうに特典が神様から与えられます。その内の“アイテム特典”の数をまずは決めてもらいます。一つ投げてみてください。よいですか~?」
「はい
………てやー」
からんころから
⚄
「おおー!」
「おおー! おめでとうございます~。出たのは5なのでくじを5枚引いてくださいませ」
「はぁい」
がさごそがさごそ
1226・・・1411・・・531・・・1800・・・747
※それぞれの“アイテム特典”の原作についても前田くん知らないのでいちいち説明していますが、全部書いていたらきりがないので、その場面はカットします。
「1226番は『カイオーガの入ったモンスターボール+あいいろのたま』です」
「カイオーガ…」
「ホウエン地方の伝説のポケモン、かいていポケモン・カイオーガ。たかさ4.5m おもさ352.0㎏ タイプはみず 特性は、場に出るとしばらくの間天候が「あめ」になる「あめふらし」
ホウエン地方の神話でこの世界の「海」を作り出したポケモンと言われており、雨雲を操り天候を雨にする能力を持ちます。その昔この能力を使って人々を長く続いた「干ばつ」から救ったともいわれているとか」
「ほへー」
「そしてこの特典におまけとしてついてくる「あいいろのたま」を持たせることでカイオーガはゲンシカイオーガに原始回帰します。
たかさは約倍の9.8m おもさは430.0㎏ 特性は「はじまりのうみ」に変化しています。これはあめふらし以上に強い雨を降らせる特性です」
「ほえー」
「どうですか?わかりましたか?」
「はいっ!」
「………1411番は『アトラクション・
「まじかるー?」
「はい。これは『魔法少女オブ・ジ・エンド』に登場する
~カット~
というお話に登場するわけです」
「ほー」
「で、この『アトラクション・
妹キャラで強化後の姿では巨乳です。性格・口調はおっとり」
「きょにゅう?」
「ああ、胸が大きいことです」
「おおー」
「この特典では、
「ほへー」
「他には…ないですね。では次の説明に移ります」
「はい!」
「3個目の特典は531番『仮面ライダーフィフティーン変身ツール一式』です」
「仮面ライダー!」
「前田さん仮面ライダー好き?」
「大好き!
でもフィフティーン?てのは知らない」
「仮面ライダーフィフティーンは『仮面ライダー鎧武』に登場した仮面ライダーで、映画に出たやつですね」
「そうなんだ。ぼく、鎧武はDVDで見たけど、映画は見てないから知らないの。どんな仮面ライダー?」
「仮面ライダーフィフティーンは映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』に登場した仮面ライダーで、その名の通りアギトから鎧武までの“十五”の仮面ライダーの力を使うことができるのが特徴です」
「ディケイドみたいに?」
「はい。フィフティーンは『平成ライダーロックシード』というものを持っていまして、それを戦極ドライバーにセットし、各ライダーのアームズを装着することで力を使えます」
「おおー!」
「まぁ、アギトからキバは『ディケイドアームズ』を使えば力を使えるので、いらない子なのですが」
「確かにー。ディケイドってやっぱり、すごい強い」
「ですね。この特典はそういう訳で『戦極ドライバー(変身者制限なし)』と『フィフティーンロックシード』『平成ライダーロックシード』のセットとなっております。よろしいですか?」
「はーい!」
「4個目の特典1800番は『台風のたまご』です」
「んー?」
「これはドラえもんのひみつ道具です」
「あー。ドラえもんですか」
「おやおや」
「もうずいぶん見てないんですよねー。映画も見に行きませんでしたし」
「(1年見てないのがずいぶんなのか)このひみつ道具は未来の気象台の学者が、観測実験のために作ったもので温めると短時間で孵化し、台風の子供が生まれてきます。餌は熱い空気で、ロウソクの火などで熱して与えます。生物であるので成長や睡眠もします。そして悪戯をしたり、泣いたりもします。ただし言葉は「フーン、フーン」などとしかしゃべれません」
「いたずらですかー」
「なにか?」
「ぼくのともだちに犬を飼っていたのがいたんですけど、おしっこかけられたとか言ってて…面倒そうだなって…」
「大丈夫です。孵化したとしても特典であることは変わりないので、卵だった時同様に、身の内にしまって飼っていられます。なのでイタズラなんかは外に出している間見張っていて、もししそうになったら仕舞ってしまえば大丈夫ですよ」
「なるほどー。それはえっとポケモンの『もどれ!』みたいな?」
「そうですね。そんな感じです。勝手に出てくることもないので安心ですよ」
「はい!」
「では最後、5個目の特典は747番『アルジュナのセイントグラフ』です」
「あるじゅな? せいんとぐらふ?」
―FGO・その他諸々について説明―
「さて、こんなところです」
「ふぉー! ふぉー! 」
「はい。この特典は先ほども見ていただいた『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』のクラスカードを模していて、3つの使い方があります。
一つ目は『
二つ目は『
三つ目は『英霊召喚』。アーチャー・アルジュナをサーヴァントとして召喚します。ただし令呪はありません。セイントグラフを介してパスは繋がっていますが、令呪がないため強化や抑制ができません」
「ふぉー! ふぉー!」
「(駄目だ、意思疎通ができない…!)」
―しばらくして―
「…さて、落ち着いていただいたところで“能力特典”をサイコロで選んでいただきます」
「はーい!」
「どうぞ」
「……たやー!」
からん からから
⚂
「おー!!」
「おめでとうございます!出目は3 『翻訳』です」
「うわー。ありがとうございます。ぼく英語教室に通ってたけど全然うまくなれなくて。でもこれでお母さんに怒られなくて済むようになります!」
「………そうですね。この特典はどんな言語も理解可能ですからね。英語だってペラペラですよ」
「うわー!」
では転生です。
あなたは5つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。
今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。
これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。
あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。
私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。
三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。
転生を実行します。それではよき人生を
「さようなら! ありがとうございました」
「はい。いってらっしゃーい!」
「ばいばーい!」
No.15 前田愛秀
IS原作知らないので、普通に 親に隠れて孵した「台風」の“ふー太郎”と戯れたり、アトラクション・
そして白騎士事件発生、各国から日本に向けてミサイルが発射された。ニュースを聞いた前田は仮面ライダーフィフティーンに変身
《フォーゼ!》《ロック オン!》
《フォーゼアームズ 青・春・スイッチ・オン!!》
即座にロケットモジュールを起動し移動。途中、海にカイオーガを放ち、ロロをカイオーガの上に落とした。
自分は変身を解除し、アルジュナにドライバーとロックシードを渡す。
「ミサイルを打ち落として!」
承諾したアルジュナは正体を隠すために仮面ライダーフィフティーンに変身。
《アギト!》《ロック オン!》
《アギトアームズ 目覚めよ!そ の魂 !!》
マシントルネイダーを召喚し、スライダーモードに変形させ空高く浮かび上がった。
後は飛んできたミサイルをアルジュナがスライダーに乗ったまま打ち落とし(アーチャーの放つ矢はミサイル並。しかもアルジュナはカルナと同等の超級鯖)
サポートとして、飛んでくる他のミサイルをロロが魔法で引っ張り、カイオーガの冷凍ビームで かちんこちん に凍らせる。などなど。
全体の三分の二以上処理した。ISの活躍なんてなかった。
白騎士もとい千冬さんに「お前は何者だ」と聞かれるも、答えず
《ロック オフ》
《カブト!》《ロック オン!》
《カブトアームズ! 天の道!My Way!!》
クロップアップして逃げ、前田がまた変身。龍騎アームズになってミラーワールドを乗り継いで帰った。(カイオーガの回収は特典を仕舞うのとおんなじ方法で、煙のように消失させた)
世間ではISのこと、仮面の騎士のこと、青い怪獣のことなどで話題沸騰だった。ISの株は原作ほど上がらなかったが、他国で同じような事件が起き、ISが活躍したことで問題なく、『IS⁻インフィニット・ストラトス⁻』の土壌が成り立った。
そして数年後、織斑一夏がISを動かし、原作が始まったころ、前田愛秀はインドにいた。←卒業旅行。言葉は通じるし、いざとなったら武力行使可能だし、で。
おかげで検査されることはなく、原作にはかかわることはなかった。高校卒業後、世界一周旅行に挑戦。旅の途中で同じく旅をしている女性に会い、意気投合して二人旅に。なんだかんだあって婚約。嫁が実は資産家の娘で跡継ぎに認めてもらうためアピール。
などなどあって、最終的に2人の子どもを持つパパになった。
特に働くことなく、ガーデニングや料理、ちょっとした旅行を楽しむ高等遊民ライフを送った。
はい。
なんでこうなったのかな。作者的には原作に関わらせようとしたのですが、
「仮面ライダーカブト」を見てから書いたからでしょうかね。高等遊民になりました。今見ても天道総司かっけぇかったです。