サイコロ・くじ引き転生【短編集】(改題)   作:しゃしゃしゃ

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あとがきが本文の二倍です。
渾身の出来ッ!

後書き(本編)


☆□ 20番 笹木こうき 享年17歳の場合

「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「こ、こんにちは~…」

 

「こんにちは。20番、笹木こうきさんですね。どうぞこちらに」

 

「は、はい!」

 

パタン スト…

 

「では、

おめでとうございます。笹木さん、あなたは神様転生の権利を得ました!」パチパチパチー

 

 

「おおっ!(やっぱり!)」

 

「お気づきの通り、ここはいわゆる神様転生を行う場所です。これから笹木さんには転生先と特典を決めていただき、二次元世界に転生していただきます」

 

「(死んじゃったのはすごくつらいけど、まさかこんなことがあるなんて!神様ありがとう!)」

 

「転生のシステムが、笹木さんの知っているテンプレとは違うので、まずはそれの説明をさせていただきますね。『かくかくしかじか』………という感じです。わかりましたか?」

 

「………(運任せか。できれば転生先は現代がいいな。やっぱり自分が転生する側になってみると中世ヨーロッパとか死んでも行きたくないしな。殺伐とした世界も嫌だな。『自由』なら最高なんだが…)分かりました」

 

「ではまず、転生先をサイコロで決めていただきます。どうぞ」

 

「はい。ふむ…」

 

 

からん、からから

 

 

 

 

 

⚄⚀

 

 

 

「あ………」

 

「はい、出目は5と1 なので『Fate/シリーズ』に転生、ですね。それではもう一度サイコロを、今度は一つ振ってください。出目でどの作品の世界に転生するかを決定します」

 

 ⚀・・・stay night

 ⚁・・・zero

 ⚂・・・EXTRA

 ⚃・・・Apocrypha

 ⚄・・・kaleid liner プリズマ☆イリヤ

 ⚅・・・Grand Order

 

「ではどうぞ」

 

「………(3は無理!3は無理!できれば5!お願いします!)」

 

 

 

からんっ からから

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あああ………」

 

「あー…出目は6 よって笹木さんの転生先は『Fate/Grand Order』の世界に決定しました」

 

「質問があります」

 

「はい、どうぞ」

 

「自分、マスターになるんですか? あと、自分の中の記憶や知識は、千里眼持ちだったり、ギル様だったりに見られて大丈夫なんですか?」

 

「んー………。まず、あなたは2015年にマスター候補、一般から集められた『数合わせ』の一人、11人目の一般人・49人目のレイシフト適性者としてカルデアに連れていかれます。拒絶は不可能です。原作からしてカルデアが舞台なので。ただ、『退場』したいというなら何もせず流れに身を任せていれば爆死できますよ。

 笹木さんの原作知識は完全にブラックボックスと化し、グランドキャスターだろうがビーストだろうが知識の出所が【ゲーム】だと知ることは出来なくなります。ただ<こいつは何でそんなことを知ってるんだ?>と怪しまれる可能性は大です。がんばってください」

 

 

「えええ………(がんばれってなんだよ…)」

 

「他にはありますか?」

 

「もういいです」

 

「あ、はい」

 

 

 

 

 

「次は特典を選択してもらいます。この転生では2種類の特典を贈らせてもらうんですが『かくかくしかじか』…となっています。まずは“アイテム特典”の数をサイコロで決めます」

 

「はい」

 

 

からからからから

 

 

 

 

 

「ん、ん、ん…」

 

「出目は3ですね。では3枚くじを引いてください。くじに書かれた番号の物があなたの特典になります」

 

「(落ち着け、落ち着け。大丈夫、大丈夫。いざとなれば「ぐだお」か「ぐだ子」の、主人公に丸投げしてカルデアに留守番してればいい。くだらないのが来たって大丈夫。むしろそっちがいい。“過ぎた力は身を滅ぼす”って言うじゃないか。うん)」

 

 

 

がさ、がさ、がさがさ

 

 

 

1153・・・2193・・・1044

 

 

「はい、では説明をさせていただきます。

 1153番『ソーナノの入ったモンスターボール』です」

 

「モンスターボール?」

 

「はい。モンスターボールです。中のポケモンをおまけにして、アイテム特典ということにこじつけをした、そんな神さまの浅知恵です。

 

 ほがらかポケモン ソーナノ、たかさ0.6m おもさ14.0㎏のエスパータイプです。進化先はロケット団の名物キャラ、がまんポケモン ソーナンス」

 

「…(ん?)普通に進化するんですか」

 

「ええ しますよ?15レベルで進化ですね。

 レベルアップには、ゲームではポケモンバトルが必要でしたが、転生先にはポケモンがいないので、野生動物や人間を相手にリアルバトルを繰り広げて経験値をためてください」

 

「(ええ? Fate 世界でリアルバトルとかやばいだろ。魔術師がくるだろ、暗示かけられて一発アウトだろ。オーマイガーだろ。ううん…原作スタートまでは外に出さないのが無難か?いやでもなーLv,1でエネミーに立ち向かえるとは思えないしなー………いや、ちょっと待て、待て待て待て待て!)」

「教えてほしいことがあるんですけど」

 

「はい」

 

「ソーナノって、攻撃わざ、なかったような」

 

「あー…そうですね。ソーナノ時代は代名詞の『カウンター』『ミラーコート』も覚えていませんね」

 

「じゃあ?」

 

「ゲームと同じで、一旦出して、交代して代わりに戦ってください。それなら経験値入るので」

 

「誰が?」

 

「笹木さん?」

 

「まじですか?」

 

「マジです」

 

「そーなの?」

 

「そーなんす」

 

「………」

 

「………」

 

 

 

 

 

「続きいきます」

 

「はい(ううう…)」

 

 

「2番目1044番は『アチャモの入ったモンスターボール+メガバングル・キーストーン+バシャーモナイト』です」

 

 

 

「(………よっしゃあああああ!)」

 

「(おぉう…) ひよこポケモン、アチャモの入った、先ほどのと同じモンスターボールの特典です。その上で、メガシンカできるようにオマケがついています。

 

 アチャモ、たかさ0.4m、おもさ2.5㎏、ほのおタイプ。ホウエン御三家の一体で、アチャモの時点でも摂氏1000度の火球を吐けるという、よく考えたらマグマ並みの熱さを生めるポケモンです。16レベルで進化。「わかどりポケモン」ワカシャモになり、36レベルで「もうかポケモン」バシャーモになります」

 

「えっと、これアチャモに戦ってもらえれば、自分がソーナノの代わりに戦う必要はないってことで、いいんんですよね?」

 

「そうなりますね」

 

「………よしっ!」

 

 

「他には…あー、ないですね。では次に行きます。いいですか?」

 

「はい」

 

 

 

 

「最後は2193番―――」

 

「(え、なに)」

 

「失礼しました。2193番『アルターエゴ・殺生院キアラのセイントグラフ』です」

 

「………(ぎゃああああ!ちょ!それ、おま!まじでか!)」

 

「………はい。この特典はこの特典は『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』のクラスカードを模していて、3つの使い方があります。

 一つ目は『限定召喚(インクルード)』。キアラさんが武器として扱う魔神柱が召喚されます。

 二つ目は『夢幻召喚(インストール)』。あなたの体を媒介アルターエゴ・殺生院キアラの力を具現化し、デミ・サーヴァントのようになり能力・技術を付与します。ただ、このサーヴァントは“あれ”なので精神が乗っ取られるというか、自我が塗りつぶされてしまう危険があります、「極めて高い」です

 三つ目は『英霊召喚』。アルターエゴ・殺生院キアラをサーヴァントとして召喚します。ただし令呪はありません。セイントグラフを介してパスは繋がっていますが、令呪がないため強化や抑制ができません。抑制ができません。カルデアに行って、マスターになり、令呪を得れば、その令呪で影響を及ぼすことも可能ですが…自害させても、特典なので消滅しません。あなたに命がある限り、一生滅びることはありません。ただ、笹木さんが召喚をしなければ、勝手に飛び出してくることもないんので、そこはご安心を」

 

「何一つ安心できないんですが(ガチャで課金しても来なかったくせに、今になってなんで来るんだよ!いらねえよ、怖えよ、チェンジできねえかなァ!)」

 

「あー、まあ そうですよね。本当にご愁傷さまです」

 

「あの、このキアラって、セイントグラフの状態でも動いたり話しかけてきたり、そういうバグった要素持ってたりしませんよね?」

 

「大丈夫です大丈夫です。バグが起こる可能性はありません。勝手に動いたりなんてしませんよ」

 

「不安だ…(自分が信用できない。召喚しなければいい、っていうけど、自分考えなしの大馬鹿で、こらえ性もないからな。もし召喚したら、溺れてしまう自信がある。なのに根拠なく「大丈夫だ。」と思って召喚してしまいそうで怖い。自分が信じられない)」

「(本当になんで来ちゃうんだよ…)クーリングオフ、できませんか…?」

 

「ごめんなさい。かわいそうだから、してあげたいんですけど、駄目なんです」

 

「ううう………(´;ω;`)」

 

 

 

 

 

 

「………気を取り直して、次は“能力特典”を決めていただきます」

 

「……はい」

 

からから

 

 

 

 

 

「出目3 『翻訳』ですね。これがあれば礼装だったりに頼ることなくレイシフト先の人とも会話ができるし、魔術用語・文字の書籍をすらすら読むこともできます」

 

「いらない」

 

「まぁ、そういわず」

 

「…………」

 

 

 

 

 

それでは転生です。

 

あなたは3つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「いってらっしゃいませ~」

 

「死なないように頑張ります!」

 

 

 

 





No.20 笹木こうき

 初めに、笹木こうきは生涯 殺生院キアラを召喚することはなかった。 耐えきった、よろけそうになりながら、自制し続けた。1.5部に相当する、セラフィックス‐深海電脳楽土_SE.RA.PH‐の時は全力で参加拒否してお留守番した。幸いB.Bにはセンパイ認定されず、一部で積み上げた信頼もあって「よっぽど理由があって、それを話すこともできないんだな」と察してもらえたので。←なお、行って、殺生院キアラを“見た”ら自制できなくなって召喚してしまっていた。その場合BADENDルートだった。(藤丸立香は殺され、キアラは増え、笹木は蕩けさせられ、地球は………だった)

 いたって普通の一般家庭で育ち、2015年に拉致に近い形でカルデアに連れていかれた。覚悟を決めてカルデアで生きることを改めて決意した。
 説明会でわざと不真面目な態度をとり、藤丸立香(♂)と一緒にシバかれた。そして二人と一人で説明会を追い出され、マイルームに行き、(レフに見逃され)生き残った。管制室に向かい、マシュを助ける藤丸さんを手伝い、レイシフトした。
 レイシフト先ではぐれ、転生して初めてモンスターボールを取り出し、ソーナノとアチャモを出した。合流を目指しつつ、スケルトン他を経験値として倒しながら進んだ。
 →ソーナノはソーナンスに進化、アチャモはワカシャモに進化した。

 マシュの宝具が~とか言ってるところで合流。ポケモンについて突っ込まれるが宥め賺して戦列に加わる。
といってもポケモンの力じゃサーヴァントには敵わず、終始オルガマリー所長の傍で震えていただけだったけど。


 そして例のごとく所長は突き落とされて、レフが嘲笑して、First Orderは終了した。



 サーヴァントを召喚。
アーチャー・エミヤ[オルタ]「お前がマスターか。…酷い面構えだ、まぁいい。おかしななりをしているが、これでもアーチャーだ。せいぜいうまく使え」

笹木「(『デトロイトのエミヤ、略してデミヤ』………キアラさんか?殺生院キアラの縁ですか?!)」

 第一特異点にカルデア第二のマスターとしてレイシフト、未熟ながらもエミヤ・ソーナンス・ワカシャモに指示を出して精いっぱい戦った。(ソーナンスメイン盾、「カウンター・ミラーコート」で反射か、「みちづれ」で倒す。ワカシャモかく乱役・攻撃役がデミヤ)
効率重視(というか…)のエミヤと他現地サーヴァントとが意見の相違になったりしたけど、どうにかこうにか折衷案を提示して抑えた。
 第一特異点修復完了。ワカシャモがバシャーモに進化した。


 契約に身体が慣れ、複数の英霊との契約が可能になった(-turas realta-より)ので早速2体目を召喚。(*藤丸さんの方は思いつかないのでぼかします)

キャスター・アンデルセン「三流サーヴァント、アンデルセンだ。本棚の隅にでも 放り込んでおいてくれ」

笹木(キアラ縁か?縁召喚しちゃってるのか?!)←No。作者のランダム表示設定より。



 第二特異点へ。特異点で、アンデルセンに色々批評されて、落ち込む。ネロ皇帝の丹下ボイスに萌え殺されたり、スパルタスクさんにビクビクしたり、余裕が出てきた。

 初めての人殺しを経験した。吐き気と頭痛と悪夢に襲われた。余裕も消えた。取り繕ってもあっさりバレて、リタイア。笹木さん第二特異点はカルデアで修復を見届けた。


 ドクターのカウンセリングや精神安定剤でトラウマを緩和して、第三特異点発見までの日々を過ごした。間にあった月見イベやハロウィンイベは藤丸さん一人で戦ってもらった。


 精神が安定したので、3人目のサーヴァントを召喚。
アーチャー・アタランテ「汝がマスターか? よろしく頼む」

笹木「よかった。縁じゃなかった!ご本人が来たらどうしようかと…」

 アップルパイを作って機嫌を取ってみたり、そうしていたらレイシフト。心配されたりしたけど、反対を押し切り人理修復に再トライ。


 第三特異点。ダブル アタランテ あたっく!
その他には特筆すべきこともなく、人理修復完了。
(ドレイク船長やアンのおっぱいをチラ見してしまい、揶揄われたりもした)


 ぐだぐだ本能寺は参加したが、サンタ・オルタは誘われなかったので不参加。


 第四特異点を前に、4人目のサーヴァントを召喚。
ライダー・マルタ「私はマルタ、ただのマルタです。きっと、世界を救いましょうね」

 第四特異点へレイシフト。ジャックのことでアタランテが曇ったり、エミヤと悪い雰囲気になったりしたけど、衝突は避けた。がんばった。
最終戦の後、ソロモン()登場。呪いから身を守ろうと「しんぴのまもり」をソーナンスに使わせたが、効果はなかった。呪われた。


 サーヴァントと離され、監獄塔とは違う地獄に囚われ、精神も肉体もボロボロにされたが、ポケモンたちとの絆、バシャーモとの絆、メガシンカで地獄を抜け出した。←藤丸さんの目覚めから遅れること数日、契約しているサーヴァントからは色々褒められたり貶されたり、特に何もなかったりだった。

 サーヴァントが消え、『空の境界/the Garden of Order』がスタート。戦力不足なため5体目のサーヴァントを召喚。
ランサー・ク・フーリン〔プロト〕「アルスターのクー・フーリン。一つよろしく頼むぜ」

 マシュ&藤丸・笹木&クー・フーリンでレイシフト。
特異点消滅完了。“地獄”に比べたらましだった。メガバシャーモならサーヴァントにも食い下がれることが分かった。



 第五特異点、GO!
 交渉は藤丸さんにぶん投げて、ひたすらケルト兵をぶっころがした。エミヤが撃ち、アタランテが射貫き、マルタがタラスクし、クー・フーリンが刺し貫き、アンデルセンが書く。そしてバシャーモが燃やして、蹴り殺す。そんな感じ。
 そして最終戦。笹木さんは「自分がメイヴ討伐に行く」と立候補。
・ラーマ&ナイチンゲールと笹木チームで南部、ワシントンへ首魁討伐に。
・エジソン他現地サーヴァントと藤丸チームで北部戦線。

 愛しき私の蜂蜜酒(マイ・レッド・ミード)の奔流に飲み込まれて魅了されかかったが、マルタさんの鉄拳祈りで回復、分断し、プロト クー・フーリンVS女王メイヴにした。
噛み砕く死牙の獣(クリード・コインヘン)』を相手にタラスクをぶつけて怪獣大決戦!


一方、プロトクー・フーリンは『穿ちの朱槍(ゲイ・ボルク)』でメイヴを倒し、さらに強化されたクー・フーリン・オルタを必死になって討伐。
←バフがん積みの支援マシマシ、令呪使いきりで何とか倒した。

  魔神柱ハルファスが出てきたけど、それも根性で倒した。
 戦いが終わり、ナイチンゲールと握手、ラーマと挨拶。帰還した。



 第五特異点後、マシュが復調しないままイベントクエストの特異点が連続して発生。

 の前に、6体目のサーヴァント召喚。

バーサーカー・源頼光「こんにちは、愛らしい魔術師さん。サーヴァント セイバー…あら?あれ?(わたくし) セイバーではなくて…まぁ…。あの、源頼光と申します。大将として、未だいたらない身ではありますが、どうかよろしくお願いしますね?」

 ………ぎゃー。
 幸い、召喚でビビりまくっていたので息子認定はされなかった。戦力増強!

・ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊
 藤丸さんは不参加。邪ンヌは拗ねた。

・Fate/Accel Zero Order
 うっすらと残るFate/zeroの知識を基に、サーヴァント(元帥)を倒したりマスター(うっかり)を暗殺したり、最期はケリィの方のエミヤ・オルタと共にアンリマユ倒して特異点消滅させた。

・鬼哭酔夢魔京 羅生門
 金時に会って、テンションの上がった頼光の大将がワンターンキル決めてくれました。
哀れイバラギン…。

・星の三蔵ちゃん、天竺に行く
 藤丸さんが眠ったら行ったらしい。それなりに楽しかったらしい。

・天魔御伽草子 鬼ヶ島
 またしても頼光さん大活躍。
マスターの笹木さんは、酒吞童子と源頼光が殺し合いをしている横で、マルタの姐御とお茶したりしていた。肝が据わり、強かになってきた。




マシュ復調。第六特異点安定()。レイシフト。
 出しゃばったマネはせず、藤丸立香についていった。最終決戦では聖都で暴れまわった。そのためエクスカリバーの返還とかキャメロットとか、名シーンを拝むことはかなわなかった。



 魔法少女紀行 ~プリズマ・コーズ~を挟んで、第七特異点へ。

7体目のサーヴァント召喚。

アルターエゴ・パッションリップ「…愛憎のアルターエゴ、パッションリップ、です…。あの…傷つけてしまったら、ごめんなさい……」

  ………すごいおっぱいが来た。

笹木「頼光さんもすごかったんですが、それ以上でしたね。いけないってのは、わかってるんですよ。危険だって、ヤバいって。なのに…衝動を抑えるのに必死でした。あれが『被虐体質』か、って……。止めてくれたアタランテには本当に感謝ですよ………」



 第七特異点 絶対魔獣戦線バビロニア 突入。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ラフム
ラフムラフムラフムラフムラフムラフムラフムラフムラフムo2](ラフム)o2](ラフム)o2](ラフム)o2](ラフム)o2](ラフム)o2](ラフム)o2](ラフム)o2](ラフム)o2](ラフム)o2](ラフム)o2](ラフム)o2](ラフム)o2](ラフム)! 33333(あああああ)! ラ フ ム !

 終盤ではパッションリップを囮に使って、アーチャー勢に吹き飛ばしてもらう等の抵抗を行った。
藤丸立香と花の魔術師、“山の翁”、パーフェクト英雄王たちの活躍によってビースト討伐完了。



 7つ目の聖杯から時間神殿の場所が割り出されるまでの間に、最期の語らい。
エミヤ・オルタ「…ん。あぁ…問題ない。覚えている、覚えているとも。これまでの旅は…正直言うと、ぼんやりとしか覚えていないが…、それでもいい旅、いい仕事だった。
――――ック、冗談はよしてくれ、マスター。俺には似合わないさ、俺はただの道具で、サーヴァントだ。『正義の味方』はお前だろう?」

アンデルセン「話だと?最初に言ったとおりだ。『お前は知力も魅力も体力も平均以下で、もう一人と違って誠実さにも欠けている。パッとしない、とりえもない人間だ』…そんな人間がこんな馬鹿げた祭りに参加して 生き残るのは奇跡だ。誇れ、マスター。お前は偉業を成し遂げようとしている。詰めを誤らんように気を付けておけ。俺からはそれくらいだ。わかったらさっさと出ていけ!執筆の邪魔だ!」

アタランテ「どうした、マスター。………不安、か。それはまたずいぶんと余裕だな。「何を言っているのか」だと?―――マスターは「不安」なのだろう?もしかしたら負けるかもしれないと恐れるのではなく、ただ「不安」を感じているだけだ。それはいい感情だ。恐れは視野を狭めるが、怯えは生存の道を必死で探る源になる。成長したな、マスター」

マルタ「お話ですか……。少し待っていてください。

………お待たせしました。―――ふふっ、お腹がすいていたのでしょう?それくらい気づきますよ?どうぞ、ありあわせで作ったものですが。   ―――おいしい、ですか。ありがとうございます。さて、何を話しましょうか。マスターのことですから「何か話そう」とは思ってもその中身を考えてはいないのでは?………そうですね、いい機会ですし、マスターとの初対面での感想でも話しましょうか。
 今まで話していませんでしたけど、マスターの第一印象は私のなかでは相当に低かったのですよ? ………そんなに驚かなくても。
気づいていなかったんですか? 「理由は」って…
 ①「自信がなくて、余裕がなくて」
 ②「顔色を窺って、愛想を作っているのが見え見えで」
 ③「それなのに胸や足を性欲のこもった目でちらちら見てきて」
 ④「こちらが視線を向けると露骨に私の顔だけを見て」
あとは………っと、すみません マスター。あぁ、そんなに落ち込まないでください。今はそんなふうには思っていませんから。初めは甘っちょろい坊やだったのに、どんどん成長して立派なマスターになっていって、涙を見せないようになって、それで…マイルームでいつも泣きじゃくって。 バレバレって言ったでしょう?今だって不安に押しつぶされそうで心が震えてる。
 ああ、もう。……んんっ!―――ほら、泣きたいなら泣きなさい。不安なんて、口に出せば消えていくものよ。全部聞いてあげるから、どーんと受け止めてあげるっての」


クー・フーリン[プロト]「話ぃ?今更話すこと何ざねえだろ。決戦前だからって、別に格式張って、腹を割って、話をしなきゃならないってことはねえ。この後の決戦も、俺たちが勝った特異点での戦いも、変わりはない。おまえさんともう一人、マスターとサーヴァントが力を合わせて死力を尽くし、勝てば世界は救われ、負けたら死ぬ。そういうもんだろ、何にも変わりはねえ。俺は俺でいつも通り力を尽くす。マスターもいつも通りにやればいいさ」


源頼光「あら、マスター 私とお話ですか?―――謝る?…はぁ、そういえばそうでしたね。マスターが私を召喚してくださったとき、マスターが私に向けた恐ろしいものを見る目は、確かに心に刺さる棘のようなもの、私ちょっとだけ悲しい気持ちになったのですよ?
 ――はい、許します。マスターの反応は普通のものです。人は化生を恐れるもの、それに私は不本意ながら、バーサーカーですし…恐れられて当然です。私は物の道理も人の気持ちも、うまく読み取れないこともありますが、私を恐れる人間の感情は理解できるつもりです。
…ああ、そんな顔をしないでください。マスターが私を嫌い というわけではないことも、普通に接しようと努力していたことも知っていますから。“あなた”のことをちゃんと理解できているわけではないけれど、あなたのこれまでの行動は信用に値します。命令してくださればこの頼光、あなたの剣となり槍となり弓となり、力の限りを尽くしましょう。ともに世界を救いましょうね」


パッションリップ「ひゃっ…な、なんですか? 話、ですか…ならその前に、腕を下ろしてくれませんか…?「―――!」 いえ、気にしてない訳じゃないですけど、私の体質のせいだってわかってますから。でも、その…私、マスターさんのこと嫌い…じゃなくて、怖いんです。サーヴァントとしてのお仕事はちゃんとします。だから、それ以外ではあまり話しかけないでください…。ごめんなさい、今まで黙ってて。でも、最後かもしれないから、ちゃんと話した方が…いいと思って…。ごめんなさい!」


泣いた。


 そうして、通路でばったり会った藤丸立香と世間話をした。
「お互い遠いところまで来たな」とか
「聖杯探索の旅、いろいろあったな」とか
「生傷が絶えないな」とか
「家族と過ごしたり、学校で友達と遊んでいたころが懐かしいな」とか
「日常に帰るために最後の戦い頑張ろう」とか


 そんなことを話した。

 冠位時間神殿 ソロモン  突入
 英霊たちの助力もあり、ソロモン、もといゲーティアの元までたどり着いたものの、サーヴァントは薙ぎ払われ、ソーナンスは消し飛び、メガバシャーモは焼き鳥にされて消し炭になった。流れ弾で右腕が吹き飛び胸に穴が開いた。治癒魔術で命を繋ぎ、血反吐を飲み込んで耐えた。
 そして………

 ○○○を死なせたこと、結末を知っていて何もしなかったことの後悔と悲しみに涙し、Grand Orderは終了した。

 その後、1.5部『Fate/Grand Order -Epic of Remnant-』 2部『Fate/Grand Order -Cosmos in the Lostbelt-』 カルデアの一員として前人未到の旅に身を投じる()()()()()()

 第2部序章2017年12月31日、言峰綺礼神父の魔手からダ・ヴィンチちゃんをかばい、致命傷を負い、

笹木「“カルデアァ!”  負けるな!!」
バシャーモを組み付かせ、自分ごと「フレアドライブ」。自爆して、言峰神父の足止めをして、その生涯を終えた。






はい。
疲れたー。初のFate/ 系への転生者で、気合入れすぎました。
疲れたけど、すっごく楽しかったです。
 「死なないように」とか言っていた男が…成長したなぁ。

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