サイコロ・くじ引き転生【短編集】(改題)   作:しゃしゃしゃ

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☆■ 21番 北崎深谷(たかや) 享年18歳の場合

「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「あ~…えっと」

 

「21番、北崎深谷(たかや)さんですね? こちらにお掛けになってください」

 

「は、はい」

パタン ストン、

 

「さて、ここは『かくかくしかじか』の事情で北崎さんに転生していただく世界・特典を決める場です。早速ですがこのサイコロをどうぞ」

 

「は、はぁ…(うぉーっ!転生とか!まじかよ!前世に悔いはないし、よし!父さん母さん、孝行できずすんませんしたっ。俺、来世で幸せになります!)」

 

「このサイコロは北崎さんの来世を決定づけるものです。『まるまるうまうま』という転生先が存在しています。よろしいですか」

 

「はい(転生先、運任せか…まぁ『自由』が出ればいいし)」

 

「理解いただけたのであれば、サイコロをどうぞ」

 

 

「っ!」

 

からんかららん

 

 

 

⚃⚃

 

 

 

「!(よっし!)」

 

「出目は4と4、北崎さんが自由に転生先を決めることができます」

 

「…うーん。アドバイスとかはありますか?」

 

 

「特典がはっきりしないうちに転生先を決めることになるので、日常系の作品を選ぶ方が多いですね。ですが結局は北崎さんの人生ですので、お好きなように決められた方が後悔などがないと思います」

 

「(そりゃそうか…日常系といっても思いつかないし…『ちびまる子ちゃん』?『サザエさん』?………ないな。やっぱ可愛いヒロインのいる作品がいいな。画風がな…。

………うーん、どうすっかなぁ~。やっぱモテたい…なぁ。生前一度もモテたことのない俺が美少女とイチャイチャするには…特典の戦闘力に賭けるしかないか?力がものをいう世界…バトル系? 現代日本がいいな、インフラも娯楽も日本最高だし、異世界転移系とか無理…舞台は日本。 特典がカスでも何とか生き残って活躍できる………)」

 

 

 

「決まりましたか?」

 

「はい。『インフェクション』の世界でお願いします」

 

「はい…ちなみにこれにした理由は?」

 

「色々あったんですが、主人公をぶっ殺して立場を乗っ取っても心が痛まないからです」

 

「はぁ」

 

「俺、この漫画はマガジン本誌で連載されてた分しか知らないんですけど、超常的なナニカはなく、敵は頑張れば倒せるレベルだし、ヒロインはエロ可愛い。主人公は色々暴走してる変なのでした。だからまぁ、いけるかなって」

 

「………(―――)」

 

「えっと…」

 

「ありがとうございました。では次に、特典を決めていきます。特典は『かくかくしかじか』という2種類があり、先に“アイテム特典”の数を決めます。サイコロを一つ振ってください」

 

「はい」

 

 

からん からから

 

 

 

 

「っ!(2個とかうわぁ…バトル系にしなくてよかった、か?ともかくいい道具がゲットできるといいんだけど…)」

 

「出目は2 というわけで2枚引いてください」

 

「はい(戦闘系か、便利なヤツ、頼みます!神様かなんかそんな感じのやつ!)」

 

がさごそがさごそ

 

 

1663・・・399

 

 

 

「まず1663番、これは『おかし牧草』です」

 

「………(ハズレひいちゃった。語感から漂うほのぼの感…)」

 

「これはかのS・F(すこし・ふしぎ)作品の傑作、『ドラえもん』のひみつ道具の一つで、缶に入った牧草です。お菓子に食べさせることで、菓子が牧畜のように自活し、繁殖を行うようにすることができます。動き、繁殖をするようになったお菓子は、その後は1時間以上牧草を食べずにいると元の菓子に戻ってしまい、家畜状態にはなりません。菓子に雌雄の性別は不明ですが、繁殖させるには同種の菓子が2個必要です。

この牧草には種「おかし牧草のたね」があり、これを地面にまいて菓子用の牧草地を作ることもできます。なのでこの特典は正確には『おかし牧草(缶詰タイプ)+おかし牧草(種 自生タイプ)』といったところですかね」

 

「ええ…(そりゃ子どもにとってはお菓子が増える夢のアイテムかもしれないけど…いらねー)」

 

「劇中ではチョコレートやキャンディ、ロールケーキにわたあめ、どら焼きが繁殖していました。グミ・固焼きせんべい・ガムは番犬になっていました」

 

「なぜ」

 

「さぁ、使用者がなってほしいと思う生態の家畜に育つのでは?」

 

「(適当だー!…使う気ないからいいけど)」

 

 

 

 

 

「2つ目は399番『オーガギア』です」

 

「?」

 

「(仮面ライダー555(ファイズ)見てないのか)これは『仮面ライダー555(ファイズ)』の劇場版に登場する仮面ライダーの一人、仮面ライダーオーガに変身するためのアイテムです。天と地、二本の帝王のベルトのうちの一本。デルタギアを参考に作られた、金色のフォトンストリームは同じ帝王のベルトである天のベルト『サイガ』を大きく上回る出力を誇ります」

 

「へー」

 

「(こいつ…)イメージがわかないようなので、こちら用意しました『劇場版仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』です」

 

「え、見ろと?」

 

「はい」

 

「いや、いいですよ(仮面ライダーなんて…)」

 

「(イラッ☆)見ろ」

 

「はい」

 

―観賞中―

 

「どうでしたか?あれが北崎さんの特典となるわけですが」

 

「まぁまぁですね。(かっけー!)」

 

「具体的には変身アイテムのオーガフォン・オーガドライバー、そして専用武器の『冥王の剣』オーガストランザーが特典となります」

 

「あー…質問なんですが、そのー…仮面ライダー555の変身ベルトってもしかして、えっと“オルフェノク”?じゃないと使えないんじゃないですか?」

 

「(おっと、)はい」

 

「じゃあ、その…まさかと思うけど、もらったはいいけど、あのファイズギアに拒絶されたあの男みたいに…?」

 

「 いえいえいえ。神様もそこまでイジワルじゃないですよ。ちゃんと使えますよ。安心してください。ちゃんと北崎さんがオーガギアを使えるようにしてくれますから。

 オルフェノクとして蘇るようにね(ボソッ」

 

「え?」

 

「すみませんが暗示をかけさせていただきます。オルフェノクに覚醒して使えるようになるまで、人間のまま使って即死するのは可愛そうですから」

 

「うわ、なにをする!………うあー…」

 

 

「…北崎さん、あなたの引き当てた特典『オーガギア』は人間には使えず、しかもただのオルフェノクでも使えない代物です。心・技・体に優れた選ばれし者しか変身出来ないという制約が存在します。故にこの特典には『転生者が死んだときオーガに変身できるだけの力を持つオルフェノクとして覚醒』というおまけがついています。そうなって初めてあなたはこの特典でもって仮面ライダーオーガに変身することができるわけです。

 というわけで、あなたは一度死ぬまで今言ったことを忘却し、オーガギアを使おうとは思わない………手を叩くと目を覚まします」

 

 

パンッ!

 

「…あれ?」

 

「大丈夫ですか、ぼんやりして」

 

「えっと、はい大丈夫です」

 

「では次ですね」

 

「(あれー?)」

 

 

 

 

 

「次は“能力特典”を決めていただきます。サイコロを、」

 

「はい」

 

 

からんからん

 

 

 

「出目は3『翻訳』ですね」

 

「あぁ…1がよかったのに」

 

「残念でした」

 

「………」

 

 

 

では転生で

 

あなたは2つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

「行ってらっしゃいませ」

 

「はいっ!ありがとうございました!」

 

 

『インフェクション』

 友人たちによって、学校の倉庫に閉じ込められてしまった高校生・天宮晴輝と、そこに居合わせた少女・磯波きらら。ただのいたずらのはずが……、なぜか開かない扉。二人は三日に及ぶ苦闘の末、どうにか倉庫を脱出した。ところが、外の世界は一変。人を襲う“保菌者”によって、町は埋め尽くされていた‼

      マガポケの『インフェクション』あらすじより抜き出し

 

                     』

 

 

 

 




*3.11についての言及があります。トラウマに感じる方は、申し訳ありません。




No.21 北崎深谷(たかや)
 転生してしばらくは普通に生活していた。この転生のルールとして、普通なら主人公と同じ地域に産まれる。そのため、主人公である天宮晴輝とは同じ小学校に通った。
 初めは敵意を向けていたが、2年3年と過ごすうち、「なんだか普通にいいやつだな」と思うように。思い切って話しかけてみて、友達になった。普通にいい友人関係を築けた。


 そして、小学5年生の時、東日本大震災が起こり、津波に巻き込まれ北崎深谷は死んだ。
生前彼は被災していなかったので、年代を気にすることもなかった。まさか二次元の世界で現実の災害が再現されるなんて想像もしていなかった。仕事で出張していた父親は無事だった。しかし母親は…。

 そして死が彼をオリジナルのオルフェノクとして覚醒させた。

*(作者の妄想。興味ない人はスクロール)*

ヒュドラオルフェノク
 上位オルフェノク。
 悪魔の意匠を宿すゴートオルフェノク、ケンタウロスの意匠を宿すホースオルフェノク、フェンリルの意匠を宿すウルフオルフェノク、そして竜そのもののドラゴンオルフェノク。彼らと同様に現実には存在しない幻想の生物をイメージに産まれたオルフェノク。具体的には彼の死の間際に見た津波から水の化け物をイメージして産まれた。
 ドラゴンオルフェノクと同等以上の力を宿し、3つの形態・灰化能力を持つ。

形態
・魔人態
 魔人態は3つの頭部にそれぞれ3つの顔合わせて9つの顔を首から上に持つ二足歩行の化け物。武器は両手に持った三叉槍。この槍を用いて使徒再生を行うことも可能。
鎧のような表皮が全身を覆い、通常兵器はもちろん ライダーズギアのエクシードチャージでも一発程度ではよろめくことすらない。ファイズアクセルフォームの<アクセルクリムゾンスマッシュ>でもふらつく程度のダメージしか与えられない。()()を行うにはファイズブラスターやオーガ並みの高出力でないと話にならない。
 身長230㎝ 体重214㎏

・分裂態
 魔人態から顔が離れ計9体のオルフェノクとなる形態。
鎧もなく武器もない。分裂体は一体一体が<グランインパクト>一発で灰化消滅するほどに弱体化する。しかしその分生存力に特化していて9体をコンマ0秒のズレもなく殺さなければ再生し、殺すことはかなわない。
 その上鎧を捨てたことで高速移動が可能になった。(ゴート>ドラゴン≧アクセル>>ヒュドラといったところ。それでも人間からすれば目にもとまらぬ速さであることに違いはない)
 身長165㎝ 体重78㎏

・激情態
 ひたすらデカくて堅くて強い。
 その姿はまさにオロチ。9つの頭から大瀑布を放ち万物を灰化させる。
ただ転げまわるだけでも大災害。
 変化して理性を保てるのは30棒が限界。それ以上子の姿でいると理性を失い劇場版に登場したエラスモテリウムオルフェノクと同じように激情態のまま暴れまわる怪物(モンスター)となる。
 それでなくともこの姿は消耗が激しく、オルフェノクの短い寿命をガリガリと削ってしまう。
 全高70m 体重8万t(70mは建造物でいうと太陽の塔、マンション23階相当)

 激情態はよく見ると9つの頭が皆泣いている。トラウマを元にした恐怖と絶望のイメージを最も象徴している。


灰化能力
 触れたものを灰化させるドラゴンオルフェノクと違いヒュドラオルフェノクは体液に灰化の力を持つ。汗、涙、唾液、尿、ヒュドラオルフェノクの体液は彼以外の全てにとって猛毒となる。(初期の江迎怒江の『荒廃した腐花(ラフラフレシア)』のように入切(オン・オフ)は出来ないが強弱(ハイ・ロウ)の調節は可能)
 トイレに行けば便器が灰になってしまう。人間体で、最弱に調節すればギリ表面が灰になる程度に抑えられる。
 あえて明記するまでもないが、この能力のせいで彼は性行為ができない。できなくはないが達したら相手は灰になる。強弱(ハイ・ロウ)の調節は感情が昂ると難しいため、仮に避妊具をつけて事に及んでも それごと灰になってしまう。仮に使徒再生をしてオルフェノクの女を見繕ったとしても、体の内側では抵抗できず灰になってしまう。


脱皮
 ヒュドラオルフェノクは脱皮する。そしてその抜け殻はヒュドラオルフェノク本体以外で唯一体液の灰化能力を受け付けない物質。北崎は自分の抜け殻で全身を覆っている。そうしなければ汗で服が灰になってしまうから。
 そしてこの皮はライダーズギアのフォトンブラッド汚染(衝撃)も防いでくれる。オーガギアほどの高出力であれば変身してギアを纏う度寿命が削れるものだが、それを弱めてくれる。

*********************



 オルフェノクになった後、表面上は普通に暮らした。母親のことは悲しかったけど、新しい体に慣れるのに必死で、悲しんでいる暇なんてなかった。
身体能力も感覚器官も人間時代とは比べ物にならないほど向上し、その異常性を隠すことに全力を傾けた。そして望まず得た灰化能力への対応も。
本能で自分の皮が灰化能力を受け付けない唯一のものと察していたので、無理に脱皮してそれをチクチク縫って纏えるようにした。一回目は縫うのに使った糸が市販の意図だったために灰化しほどけてしまった。ので、皮を裂き、糸状にして縫った。成功した。

 父親は妻を失った悲しみを振り払うように仕事に没頭し、息子に構わなくなった。オルフェノクになってしまった北崎深谷にとって、ありがたい事だったが、やっぱり 少し 寂しかった。

 そんな境遇で、逆に震災で父を失い母から「血のつながった親子じゃない」と言われた原作ヒロインの一人、五月雨紗月を通じ、天宮家とつながりが深まった。


 中学、高校と何の変哲もなく暮らした。品行は優等生で成績は劣等生(高校:県下有数の進学校、天宮家は天才一家。次男にして主人公の天宮晴輝も当然頭がいい。落ちこぼれになるのは分かっていたが、原作開始がその高校である以上どうやっても入学してしまう。父親が勝手に手続してしまっていた、案の定落ちこぼれた。成績は学年最下位)。
第二次性徴期、自分を抑えるのが大変だった。オルフェノクの殺人は生殖に似る。肉体が成熟してきたことで性欲が本能と結びつき、殺人衝動が暴れだした。
 必死に抑えた。寝たら体が勝手に人を襲いに行ってしまいそうだから数か月睡眠をとらなかったりして、抑えた。相手の同意を得ていない時点で、それは強姦と同じ。まして殺人はいけない事。だから耐えた。その甲斐あって中高と彼は人間を一度も襲うことはなかった。


 原作開始、高校二年生のある日『天宮と紗月倉庫に閉じ込めてやるから告白しちゃえYO☆』。いよいよパニックが始まることを察する。
――第一“保菌者”発症推定時刻21分前

 学校で“保菌者”が行動開始。大勢が犠牲となり生き残った生徒は体育館に避難した。北崎は戦わなかった。ここで戦ったら学校にみんながとどまって、物語が進まないから。三日後天宮たちが合流。同日、体育館のバリケードが突破され山に避難。
天宮組と「榎並先輩を見捨てられない」とかっこいい事を言って別行動をとった。

*榎並夏苗…作中の胸糞展開は大体こいつのせい。悪女。

 天宮が妹を助けるため永町小学校に向かっている頃、北崎 初めての使徒再生。榎並は使徒再生でオルフェノクとして蘇った。スパイダーオルフェノク(澤田とは異なる)となった。
殺すつもりだったがそれはそれ。オルフェノクとしての力の差を見せつけ手元に置いておくことにした。

 タイミングを見計らい、天宮組+消防団がピンチの状況でさっそうと現れ
<Standing by >
「変身ッ!」
<Complete>
 仮面ライダーオーガに変身。“保菌者”を斬殺した。
力を見せつけ、警戒されたり戸惑われたりしつつ、川内地区避難所へ。

 川内地区避難所。天宮の妹・天宮香織が“保菌者”に噛まれていることが発覚。天宮は妹を連れ出したいと。協力。脱走。

 永町の天宮家へ。風呂入ったり飯食ったりして、香織衰弱していき………北崎は香織に使徒再生を行った。

 翌日、そこには昨日の衰弱が嘘のように元気な天宮香織の姿が…!
昨晩、死ぬ直前、窓から光の触手を侵入させ使徒再生した北崎は覚醒した香織にオルフェノクのことを説明。  香織はローズオルフェノクになった。(モチーフは特に青いバラ。花言葉は「奇跡」「神の祝福」。村上社長とはモチーフは同じでも全くの別個体。強さはまるで違うし、容姿も全然異なる。スパイダーオルフェノクとスパーダ―アンデットとスパイダーイマジンとスパイダーファンガイアが皆全然違うのと同じように違う)

 香織の回復に喜ぶ天宮一行はさておいて、天宮晴輝 消防隊への入隊を進められる(強いられる)。承諾。ついでに北崎も加入。

 仙台市消防局平岡主張所に。訓練したりして数日を過ごす。北崎はパフォーマンスを人間並みに抑えるのをやめたので全く苦痛にはならなかった。ただ大浴場に部隊皆での入浴は固辞した。断固として。
(怪しまれるわけにはいかないので『オーガギア』は常に実体化させておいた。すると何度か盗まれた。が、「落ちてましたよ」と毎回戻ってきた。落ちていたところには灰が積もっていて人一人消えていたという)


 平岡大学避難所に救出に向かった。
北崎、「“保菌者”は建前上、未知の病気に侵された一般人で殺してはいけない」と言われたがそんなことは無視して到着早々オーガストランザーで薙ぎ払い、ぶっ殺した。
 榎並の手綱を握っていたおかげでクズ親にならずに済んだ半沢賢治(父)・半沢小鳥(長女)・半沢ちひろ(次女)救出。
→原作では次女のちひろは死亡していたが、父親の半沢賢治が残って尽力したことで家族全員救出できた。救出したのは天宮、北崎はぶっぱしてた。
 伊達大学に。“保菌者”を持ち込んで病理解剖。研究者の半沢賢治も送り届け研究に専念してもらった。


 数日後、大規模作戦を開始。学生の天宮と危険思想()の北崎は避難所で待機。

 作戦実行で消防隊がいない時、体が肥大した化け物のような保菌者、通称『新型保菌者』が川内避難所を襲撃。北崎、変身し保菌者をぶっ殺しつつ、避難民を誘導した。
 地下鉄東西線に逃げ込ませた。

 神城(*オルフェノクを除いて最強の個人)と共にマンション制圧に。


その後いろいろあって、紗月と再会した天宮組の救援に駆け付けた。

 巨大化し、怪獣のようになった“メット”をエクシードチャージ<オーガストラッシュ>で滅多切りにして討伐。


 秋保温泉、安全地帯へ。天宮がヒロイン3人と修羅場っていたがスルスルスルーした。

 地下研究所。ギスギスムードで、半沢親子もかなりピンチに。消防隊で子どもたちを連れていくことになったが半坂家は残るというので、北崎も残った。オルフェノクの直感。
 地下研究所はくそくそな環境になった。榎並が煽らなくても派閥の対立から争い、対立してすったもんだが起こり、原作通り小鳥ちゃんはレ〇プされかけて、(原作ではすでに亡くなっている)半沢・父が下手人をぶん殴り一触即発になった。
 そんな環境で北崎は心にどす黒いものがたまっていき………爆発した。
地下研究所にいた人間を全員殺した。老若男女容赦なく。使徒再生ではない。復活はしない。
 天宮父も、半沢親子も、鮫島教授も。

 その後榎並と共に行方をくらませ消息不明になった。保菌者騒動が収束した後も行方知れずだった。



はい。
 北崎さんはその後世界をあてどなく放浪し、オルフェノクの寿命を迎えて死にました。地下研究所の虐殺の後精神が不安定になり、フクイデ先生(かわいそうな人ver,)や鷹山仁(season2 ver,)並みにボロボロのよたよたになりました。かつての仮面ライダーオーガ、英雄の影もないほどに。



はい(2回目)。
 私、この漫画、バトルやパニックパートは結構好きです。ヒロインもエロ可愛いです。ただ日常パートが読んでいて辛いです。まさに読み辛い。
恋愛で、「そこツッコむ?」って感じだったり、変に普通の価値観を持ちだしてきたり、主人公の天宮晴輝が恋愛初心者でそっちにおいてはうじうじ系なため読むのがしんどくなります。
 バトルパートでは普通に頼りになる(?)主人公してるのに、だれと付き合うか悩んだり、かと思えば突然キレて3人共と付き合うとか言い出すし。

 本誌で読んでいたころは主人公大嫌いで、単行本で10巻イッキ読みしたら嫌いでなくなり、マガポケのまだ単行本になっていない105話前後を読んでまた嫌いになりかけました。
 ヒロイン3人が無駄にドロッドロだったり現実的だったりがなー。
悩んだ末に、泣かせた末に、一人を選ぶ。という男気を見せるのかと思ったら、「全員と付き合う!全員、俺が幸せにするって決めた!」という最低男宣言。ナイワー…。
 Niceboat. されればいいと思うよ。

ではではー。次回ゾロ目回、こうご期待!


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