「次の方どうぞ―」
ガチャ
「……… 」
「23番 今井惠太さんですね。こちらにおかけになってください」
「…どこだ ここ」
「(おーっと…)あのー」
「チッ!」
ギッ!
「はい、えーっと、今井さんあなたはお亡くなりになりました。ですが神様から第二の人生を送る権利が与えられました。おめでとうございます」
「はぁ?(頭大丈夫か?)」
イライラッ☆「(説明は最低限でいいな、うん)では、説明しますね。『かくかくしかじか』というわけです。なのでサイコロどうぞ―」
「(何言ってんのかさっぱりわかんねぇ。サイコロ振って?どうなるんだよ?説明が足りねぇよボケが)」
からからから
⚁⚄
「ほほー(リリカルか、似合わねぇ。ぷげらー)」
「なんだよ」
「いえいえ。もう一度、今度は青いサイコロ一つを振ってください」
「くっ」
からからから
⚄(転生先『魔法少女リリカルなのはvivid』)
「なるほどなるほど。今井さんの転生先は『魔法少女リリカルなのはvivid』の世界です。本作においての主人公である高町ヴィヴィオと同い年になるように、原作スタートの十年前に転生していただきます」
「(さっぱりわからないが、生まれ変わるっていうのは分かった。魔法少女とか知らねえし、わけわかんねぇ。頭がおかしくなりそうだ)その、なんだっけか、それはどんな話なんだ?」
「申し訳ありません。転生先についてお教えすることはできないんです。一つ言えることは、転生先が『地球』ではないということです」
「地球じゃない…?」
「続きまして、特典の選択に移らせていただきます。特典は2種類あり、“アイテム特典”と“能力特典”です。まずは“アイテム特典”の数を決めていただきます。サイコロをどうぞ」
「………(特典ってなんだよ。んな「分かりますよね?」みたく説明されても分かんねぇよ!)」
からんからから
⚀
「な」
「あちゃ~。残念でした~。出目は一、どんまいですよ。きっといいのが引けますって(ぷげらぷげら)」
「…引く?」
「はい。くじ引きです。引いていただいたくじに書かれた番号と対応する特典が今井さんに与えられます。
さぁ、どうぞ」
「(くそが…)」
がさがさがさ、
865
「えとえと、865番は…(わーお)」
「………」
「865番は『タマモキャットのセイントグラフ』です」
「………(なんだそれ。ドラえもんの親戚か?)」
「この特典は『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』のクラスカードを模していて、3つの使い方があります。
一つ目は『
二つ目は『
三つ目は『英霊召喚』。バーサーカー・タマモキャットをサーヴァントとして召喚します。ただし令呪はありません。セイントグラフを介してパスは繋がっていますが、令呪がないため強化や抑制ができません」
「(さっぱりわからない)」
「よろしいですね?よろしいですね。
では次、“能力特典”を決めていただきます。サイコロを」
「(………もう、いいや)」
からからん
⚃
「出目は4『リスタート×1』ですね。不慮の事故など寿命以外の原因で死亡した時、回避可能な時間に戻って 1度だけ やり直しができる能力です。よかったですね!もしまた恨まれて殺されても生き返れますよ!」
「え、俺、殺されたのか?」
「ええ、はい」
「え?だ、だれが」
「それを教えるのは私の仕事には入っていないので。では転生させていただきまーす」
あなたは1つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。
今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。
これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。
あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。
私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。
三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。
転生を実行します。それではよき人生を(棒読み―)
「っと、まてっ!」
「ではさようなら~」
No.23 今井惠太
ミッドチルダのとある一般家庭の長男として生を受ける。
ミッド語の習得に四苦八苦しながら(転生者のため子どもの頃は秀才扱いで)親の期待を受けて育つ。
St.ヒルデ魔法学院に入学(強制力)。
初等部3.4年とヴィヴィオと同じクラスで、認知はしていたがそれどころではなかった。
→本来の学力に合わない学校に入学してしまったため、初等部で既に落ちこぼれの危機に直面し、親の期待を裏切るわけにもいかないから、勉強に全身全霊を傾けていた。
=「原作?主人公?知るか!授業についていくだけで精一杯なんだよ!」
必死に頑張ったが、、、
中等部でついていけなくなり、転校(両親とは気まずくなって、一人暮らしを始めた)。
就職し、10年ほどかけて金を貯め、脱サラ→喫茶店経営。
立地を考えてオープンしたので安定した客入りで、贅沢はできなくても普通に暮らしていけるレベルで稼げた。
老衰で死去。
喫茶店の常連や学生時代からの友人が彼の死を悼んだ。
ちなみに、彼は初めてキャットを召喚した時から彼女に一目惚れ。生涯ずっと彼女と共にあった。
*********************
【初召喚】
「我こそはタマモナインの一角、野生の狐、タマモキャット!
ご主人、よろしくな!」
「なんだこれ(きれい。すき)」
「ん?どうしたご主人。我のボディにナニカついているか?」
「いや!その、別に。…ごめん見蕩れてた」
「うむ!素直なご主人でキャットは嬉しい!我のわがままボディをみて「キャット
「
「謎電波で拾った。萌えの一歩先を行くセンシティブな褒め言葉らしい。
キャットもご主人を『おいしそう』と思うからオアイコなのだな!」
「どうしたのだご主人、こんな夜にアタシを呼び出して。
まさかお散歩か! 夜のお散歩、いや狩りの時間か!」
「大声を出すな!父さんと母さんに聞こえるだろうがっ。
………ダメもとで聞くぞ。キャット、この問題の解き方とかわかる?」
「わはははははははは!」
「笑うなっ。聞いた俺がアホだった。じゃあな」
「待つである ご主人。賢いキャットに解けぬとでも?その程度朝飯前―――うむ朝飯はしっかり食べたい。ご主人も朝食はちゃんと摂るのだぞ」
「それてるそれてる。え、まじで?お前解けるの?」
「余裕すぎてあくびがでるナー。しかし労働には対価が必要、目には目を歯には歯を、キャットにはニンジンを!」
「あー… つまり?」
「(太陽のような笑顔で、首輪を指さす)」
「…わかった。ただし真夜中にな。誰かに見られたらヤバすぎる」
「うん、楽しみなのだな!では前払いだ、キャットの教導を受けるがよい」
「ご主人これはなんだ?いい匂いだがウマくはなさそうだぞ」
「いや食うなよ。
その、感謝の気持ちっていうか、これからもよろしくっていうか…
あー、恥ずい…。俺なんかに尽くしてくれてありがとうな。これからも、よろしくお願いします……………うー、その、もっとグレードが上のもあったんだけど、バイト代が足りなくて、いや手抜きとかじゃなくてだな」
「アタシが召喚されてからちょうど10年だったか?
………キャットはとても嬉しい。記念日を大切にするご主人への好感度上昇は限界突破だ。
アタシの乙女心にキャッツ!と来た。この花束はそこそこのものということは獣であるアタシにもわかる。でも、うん。すごくすごく嬉しい。ご主人の感謝の気持ちがキャットは嬉しいワン!」
「キャット…!」
「でも次はネコ缶がよいな!」
「キャット………。 っ」
「好きだぞ、ご主人…」ギュゥ…
「………俺もだよ」ギュッ…
「ただいま~………」
「ご主人!おかえりなさいである。
キャットにするか? 我にするか? それともア・タ・シ?」
「ごめん、むり」
「…むぅ、本当にお疲れのようだな。ではキャットの膝を使わせてやるのである。さぁ、ご主人、来い!子守歌も歌ってやろう!」
「いや、布団でいい…」
「ノリが悪いぞ、ご主人!」
「あが…!体が…」
「聞き分けのないご主人は強制的にキャットの奉仕を受けてもらう。
アタシの48のメイド技が火を噴くぞ!」
・・・・・・
「………」
「…すまなかったのである。キャットの野生が爆発してしまった」
「………」
「むぐぐ…」
「いいよ。キャットはバーサーカーだしな。仕方ないってことにするよ」
「許してくれるのは嬉しいが、その許し方は少し刺さるぞ!ご主人!」
「はっはっは」
「む~!まぁ細かいことは考えないのがキャットのいいところ!
退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」
「いや、反省はしてくれ(真顔)」
「…なぁ、ご主人」
「ん?」
「ご主人は、子どもとか欲しくはないのか?」
「あ~…」
「アタシは、すごく幸せだ。ごはんは美味しいし、喫茶店は楽しい。ご主人はキャットを可愛がってくれる。でも、あたしはサーヴァントで、ご主人がどんなに精をそそいでも子を孕むことはできぬ。もしご主人が子を得たいなら―――」
「それ以上は言うな」
「ヌ、」
「…そりゃ、欲しくないと言えばウソになるさ。友達ん家で親子でいるのを見て、憧れたりしないわけじゃない。でも俺が愛してるのはキャットだけだし、子どもを作るのもキャットとじゃなきゃ嫌だ」
「寂しくないか?」
「キャットがいるから、寂しくない。ずっと一緒にいてくれるだろ?」
「うん。キャットはご主人とずっとずっと一緒である」
「ありがとう。………大好きだぞ、キャット」
「んん♪ キャットも、ご主人が大好きだ…」
「―――キャット、そこにいるか」
「アタシはここにいるぞ、ご主人」
「キャット…ありがとうな。楽しかった、とても楽しかった。おまえのおかげで、俺の人生は、幸せであふれていた」
「ア、アタシも楽しかったのである。ご主人と一緒に過ごして、ご主人と一緒に笑って、毎日が幸せいっぱいで、夢のようであった」
「ありがとう、ありがとう…………永遠に、愛してるよ」
「―――ありがとうございました。愛しい愛しい私の
おやすみなさい。大好きでした。これから先も………
ご主人、キャットはずっとずっと愛しているのである」
はい。
イチャラブさせました。
このタイミングで「タマモキャット」を引いたのは運命だと思いました↓。
赤城九朗先生の全作品が非公開になるということで、どこぞの副隊長のごとくイチャイチャさせちゃろう、と。スキンシップが足りなかったカナーとも思いますが。
私自身、初金鯖がキャットで、思い出深いサーヴァントだったので、イチャイチャが書けて満足です。
あ、『
ではではー。