サイコロ・くじ引き転生【短編集】(改題)   作:しゃしゃしゃ

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 今日は特別編?いつもと違います。
 自分ルールを今回限り破りました。
後書き(本編)


☆■ 24番 二階堂順平(二階堂のぞみ) 享年27歳(0歳)の場合

「次の方どうぞ―」

 

………

 

「?」

スタスタスタ、

ガチャ

 

「あうー」

バタン!

 

「………」

…ガチャ

 

「…うー」

キィ・・・

 

「え、まって、え。…おかしいな。私の担当6歳以上の男性を転生させることのはずなんだけど、おかしいな。すごく赤ん坊だったな、おかしいな。

 よし、連絡しよう」

 

 

『もしもし、…はい、はい。何かの手違いだと思うんですが、こっちに転生者として赤ん坊が送られてるんですが……はい、え?………やっぱり手違いでしたか。では迎えに来てもらえますか?はい、はい、はいなるべく早く―――

………………突然割り込んでそれですか? いや、ルールが…はい、はい、確かに「ルールはあなた様」…分かりました。いつも通り転生者として転生させればいいんですね?はい、はい…はい、失礼します』

 

カチャ

「ぅー」

 

「よしよーし。お兄さん見てくださいねー。必殺『イケメンスマイル』ー!」

 

キャッキャッ

 

 

「24番、二階堂のぞみさん。いずれ物心がついたとき、これを思い出して夢かと思うかもしれませんが、これは夢ではありません。あなたは前世で赤ん坊の頃、まだ物心のついていなかった頃に事故死し、第二の人生を送る機会を得ました。今この時のあなたには、この私の言葉は ただの音にしか聞こえないでしょうが、ここで起こったこと・知ったことは一言一句魂に刻まれ決して忘れないようになっています。だから来世で物心ついたころ思い出して私の説明を理解してくださいね」

 

「『かくかくしかじか』」

 

「では、転生する世界を決めていただきます。

……のぞみちゃーん、手の平ちょっとごめんねー」

 

(手を広げさせ、サイコロをのせる)

 

「ぅぅ!」

 

じたばた

 

 

⚄⚄

 

 

 

「……あー、えっと『神様が勝手に転生先を決める』に決定しました」

 

「だぅー」

 

「(神自重しろよ、振りじゃないぞ)ごめんねー、おやつどうぞー」

 

「ぁぶぅ!」

 

「(そっと頭の上にサイコロを置いて…)」

 

 

 

からからからから

 

 

 

 

 

 

 

「出目は4 特典4個だね。では“アイテム特典”を選ぶ()()を引いてもらいます。

 ごめんねー。お手手かりるよー。

(指先に吸着性を付与。小指以外に一枚ずつくっつくように設定! つっこむ!)」

 

 

ぺたぺたぺたぺたり

 

 

 

2221・・・684・・・233・・・2056

 

 

「では説明します。退屈だろうけど聞いていてねー。

 

赤ん坊の二階堂さんが“特典元の原作”の諸々を知っているとは思えないし、特別に、世界観だったり説明だったり、常識的な範囲内の情報をインプットしますね。

 

 

キュワワワ~(四つの特典の原作基礎知識)

 

 

 まず1個目の特典は、2221番『コソクムシの入ったモンスターボール』です。

 みず/むしタイプのそうこうポケモン。Le.30でグソクムシャに進化します。

 人や動物をなぎ倒せば経験値が入り、レベルを上げることができます。インプットした知識にあるように、二階堂さん自身が代わりに戦い、トドメをコソクムシにささせることでも経験値をゲットできます」

 

 

 

「2個目の特典は684番『燦然と輝く王剣(クラレント)』です。

 原作で、アーサー王伝説の叛逆の騎士、サーヴァント:セイバー モードレッドの主武装で 「如何なる銀より眩い」と称えられた、アーサー王の『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』に勝るとも劣らぬ宝剣です。

 王の意向を増幅する力を持っていて身体能力向上やカリスマ性の付与という恩恵を担い手に与えます。原作のモードレッドは勝手に持ち出して、担い手と認められていなかったため恩恵を受けられず、宝具のランクも下がっていました。しかしこの特典では二階堂さんを宝具の担い手と『燦然と輝く王剣(クラレント)』も認めます。よってモードレッドと違い、宝具使用時の各種ボーナスを受け取れます。

 ちなみに真名解放でビームも打てます。当然ですが」

 

 

 

 

「3個目の特典は233番『ストレングスのスタンドDISC』です。

 ジョジョの奇妙な冒険の3部に登場したシリーズ初のスタンド能力を持つ人以外の動物、オランウータンのフォーエバーのスタンド『ストレングス』のスタンド使いになれる特典です。

 「ストレングス」は物質と融合しそれを自由自在に操る能力を持ったスタンドです。原作では小舟に取り憑くことでタンカーにまで強大化させ、船内のクレーンやプロペラ、ガラスの破片までもを操り主人公一行を窮地に追い詰めました。その名の通り、尋常ではないパワーを持ったスタンドです」

 

 

 

「4個目の特典は2056番『裸の太陽丸』です。

 アニメ『キルラキル』に登場した反制服ゲリラ組織「ヌーディストビーチ」の旗艦で“最後の切り札”にして“最後の一枚”。基地モード、船モード、上部甲板をたたむことで「グレートマッパダガー」という突撃モードに変形可能。

 道頓堀ロボ(DTR)とチャコペンミサイル装備の対生命繊維ヘリも船の一部として特典に組み込まれています。

 ちなみに動力は人力。ハムスターのくるくる回るアレを人が回して動力を確保しています。本来なら人を乗り込ませて動かす必要がありましたが、二階堂さんは一人でも裸の太陽丸を航行させることができますね」

 

 

 

「……」ウトウト

 

「さて次は“能力特典”を決めてもらいます」

 

(うつらうつら の 頭にセット)

 

から…ん

 

 

 

 

「出目は4ですね。では二階堂さんの能力特典は「リスタート×1」、不慮の事故など寿命以外の原因で死亡した時、回避可能な時間に戻って 1度だけ やり直しをすることができる能力です」

 

 

「だぅう…」

 

 

 

 

 

それでは転生です。

 

あなたは4つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

あなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を

 

 

 

「………転生先は『GANTZ』です。強く生きてね」

 

「ぶぁー!」

 

 

 

 

 






No.24 二階堂のぞみ

 自我の確立と共に自分が転生者であることを自覚。
が、しかし、「だから 何?」といわんばかりに特典をどうこうすることもなく日々を過ごしていた。
 高校一年生のある日、クラスメイト(女子)に告白され断ったらめった刺しにされた。

→GANTZ部屋に転送。(岸本 恵の後)
 訳も分からないままミッションに挑むことに。
  (スーツ無し・武器無し)

現実逃避気味に帰ろうとして、境界線を越え、頭ボンッ!


―『リスタート』―

 覚悟を決め、戦うことを決意。
燦然と輝く王剣(クラレント)』を振るいクリアした。

 西君に色々聞かれたが無視し、帰った。
銃向けられたが、身体能力が英雄級に強化された彼女からすれば避けるのは容易かった。


その後、特典をフル活用し、
時にビームをぶっぱなし、時に船底で押しつぶし、
星人を倒しまくった。町も壊したがコラテラル、コラテラル。
カタストロフィでは裸の太陽丸をグレートマッパダガー形態で乗り回し大暴れした。

「戦って勝つ。どいつもこいつも私の日々を乱しやがって」
「敵は殺す。私の人生に、非日常なんかいらないんだよ! 」
ジー(転送中)「―燦然と輝く王剣(クラレント)ォォォォ!! 」

ジー…(転送戻し)「よし仕留めた」
←町が瓦礫の山



はい、今回は趣向を変えて女性転生者にしました。
 感想で女性転生者は出さないのですか?と聞かれたので、やってみました。

 もうやらないかな。
 なんか性別を女性にした甲斐が全くなかったので。なんでこうなったんだろう…。転生先GANTZにしたのがいけなかったですね。普通に日常系やプリキュアとかにすればよかった。でも特典が武器に偏っていたから、バトル系に行かせてやりたくなって……。それでなぜGANTZを選んだのかは自分でも謎ですが。

 余談ですが脳内設定では二階堂さんは痩身長躯な超絶美人です。(容姿整ってないとカリスマ性持たせづらいよね!)

GANTZ玉のあだ名→「みつあみ」
ではでは~


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