「次の方どうぞー」
ガチャ
「お邪魔します…」
「はい、29番の潮谷
「はい」
「さて、潮谷さん。あなたは残念ながらお亡くなりになりました」
「ああ、やっぱりでしたか」
「落ち着いていますね」
「まぁ…頭に何かが当たったような気がして、意識が遠のいていきましたからね。これは死んだなと、思いましたよ」
「ははぁ…ちなみに潮谷さんの上に落ちてきたのは花瓶でした。住人の不注意ですね。ちょっとベランダのコンクリに置いていて、それを忘れて体を動かし落下、運悪く落下地点に潮谷さんが通りかかり…という」
「自分のことながら運が悪いですねー…事実は小説よりも奇なり、ということでしょうか」
「まぁそうとも言えますね。それでは、これからの話に移らせてもらってもよろしいでしょうか? 」
「あ、はい」
「これから潮谷さんには『転生』をしてもらいます。ご存知ですよね? 詳しくジャンル分けすれば『神様転生』というものです。アレです」
「あー………はいはい! 今や書店の一スペースが丸々それであることも珍しくなくなったアレですか」
「ま、といっても、今回潮谷さんに行ってもらう『神様転生』は少し毛色が異なるのですが」
「というと? 」
「『かくかくしかじか』」
「『まるまるうまうま』。なるほど」
「ほかに質問はございますか? 」
「うーん、と…例えば、リストの中にある『ハイスクールD×D』なんかでは、一般人が『神器』を持って生まれてきたりするじゃないですか、自分が転生した場合、『神器』って宿ったりするんですか? 」
「はい、可能性はあります。転生する世界によっては私たちの神様が贈る“特典”とは別に、その世界の何かを宿して生まれてくることも十分にあり得ます。ただ、『神器』の場合ですと、あれはなんだかんだ言って確率極小です。原作にたくさん登場するといっても、ほとんどの人類は持たずに生まれてきますからね」
「確かにそうですね」
「他にはありませんね? ではサイコロをどうぞ」
「転生先ですか…ろ~くぅぅぅ………ろぉぉっくぅぅぅ………! 」
ヒュ からからから
⚅:⚃
「出目は6と4 『自由』ですね」
「あっちゃー。んー………先に決めるんですよね? 」
「はい」
「うーん………
………………決めました」
「どうぞ」
「『僕のヒーローアカデミア』で、お願いします」
「おー、そう来ましたか。やはり『個性』目当てですか? 」
「ですね。特典が使えなくても特殊能力が使えるかもしれないのは選んだ理由の一つですね。仮に無個性でも、身近に超人がいるって環境はワクワクしますし。ヒーローになるにしろ、ヴィランになるにしろ、楽しそうな世界ですし」
「ですか。あ、名前は転生前と転生後一緒ですが、『個性』には影響はありませんので」
「あ、うっかりしてました。でもそうなんですか」
「はい。
では“特典”を決めていきます。『かくかくしかじか』で今からその“アイテム特典”の数を決めてもらいます」
「はい。サイコロ一つですね」
「はい、では どうぞ」
「ろく ろく ろく ろく ろく ろく ろく ろく ろく ろく、ろくっ! 」
からっ からからからっ から
⚀
「あ、ああ、あああ……ああ」
「あー、出目は1 よってくじを一枚引いてもらいます」
「まぁ、しゃーなし、しゃーなし、うん」
「どうぞ」
「はい」
がさごそがさごそがさごそ
2064
「はい、特典の説明を行わせていただきます。
2064番は『三つ星極制服・
「獄制服? 生命繊維? 」
「あー、違います違います。極制服は『極まった制服』、生命戦維は『生命を持った戦う繊維』です」
「ふんふん。で、それはどんなものなんですか? 」
「これはアニメ『キルラキル』に登場したもので…って、潮谷さん『キルラキル』見てないんですか」
「んー…。あー…なんか聞き覚えが…ああ、あれですか、あの、恥ずかしい感じの…」
「なるほど、大体わかりました。『恥ずかしくって見れないよぅ』と、そういう感じだったわけですか」
「いやだって、今思い出してもなんか、その、アレな感じで…」
「もったいない! 実にもったいないですよ、潮谷さん! あのアニメ、格好はあんな感じで、画像で見れば『何事か』という感じですが、色っぽさはほとんど感じられませんからね? 動いてしゃべれば大違いです。
あの、エグゼイド レベル1同じですよ。画像で見れば『なんだこのゆるキャラ』と思うようなものでも、動けばかっこよく見えたでしょ? それです。ストーリーも勢いすごくて熱量すごくて、熱くなれるバトルものですから。超面白い作品でしたよ」
「そう、だったんですか…あのー」
「だめです」
「まだ言ってないんですが」
「だってー。見なかったのはあなたが悪いんですしー。見せてくれって言われても―」
「関心煽っといて、そりゃないですよ」
「ごめんなさぁい」
「では脱線した説明の続きを行います。この特典は本能字学園裁縫部部長の伊織 糸郎の使用した三つ星極制服とその極制服の特徴を活かすために必要な生命戦維セットとなっております。
極制服とは、本能字学園生徒会から学園に在籍する一部の生徒に与えられる「生命戦維」と呼ばれる特殊な赤い繊維が編み込まれた制服で、特徴として服のどこかに星が描かれ、その星の数に従い一つ星は全体の10%、二つ星は20%、三ツ星極制服は30%の生命戦維が編み込まれています。
編み込まれた生命戦維が着用者に力を与え、超人的な身体能力発揮可能となる、一種の戦闘強化服で、編み込まれている生命戦維の量に比例してその効果は高くなります。そのため星の多い極星服程強い力を得ることが出来ますが、着用者自身の生命戦維耐性や精神状態によって発揮出来る力が左右されてしまうなどその効能には個人差もあるため、生命戦維の割合が多くなり過ぎると常人では制御が利かなくなり暴走してしまう危険も孕んでいます。
一つ星極制服は特徴のない平凡な強化型。
二つ星は「○○部特化型」と枕につく部の特色・ルールになぞらえた強化服で一つ星とは強化度合いも比べ物にならない感じです。格好も派手派手です。
三つ星は通常の制服形態から各人の得意とする戦法を行う戦闘形態の「装」へと変身する機能を有しています。その際装着者は全裸になります。原作では改良版の「○○の装・
50%配合の五つ星極制服が実験的に作られ登場しましたが、暴走してしまいました。100%生命戦維で作られた戦闘服を『
そしてごく制服製作用の素材として、生命戦維をおまけです。
生命戦維とは、先ほど訂正したように『生命を持った戦う繊維』で、その正体は、宇宙から飛来した地球外生命体です。他の生物のエネルギーを喰らって生きる寄生生命体。ですが肉体内部に直接寄生すると、宿主となる生き物が生命戦維のエネルギーに耐え切れず死んでしまうため、その皮膚表面を覆う、つまり“服として着られる”ことで効率的にエネルギーを摂取する特性を獲得しているというわけです。
『キルラキル』の世界では生命戦維こそが、人類に英知を与え、進化を促した生命体とされており、自分たちのエネルギー源としてふさわしくなるまで進化を促すまで眠りについているという設定でした。
つまり極制服や神衣は、脅威となる存在そのものの力の一端をもって、脅威に打ち勝とうとする、仮面ライダー鎧武とかまどマギとか、グレンラガンとかな感じの力でもあるというわけです。
ざっくり説明して、こんなところでしょうか。何か質問はありますか? 」
「…………はい、はい、あー…オーケーです。だいたい…分かりました。生命戦維ってのはどんな感じで出てくるんでですか? 糸巻きな感じというか、既製品のボビンみたいな感じで? 」
「いえ、スパイダーマンみたいな感じですね。一本ぬるりぬるりと出現します。体内から生成されるわけではなく、体表面に沿うように出現します。ある程度の長さで出すのをやめて糸巻きにして保存しておくこともできますよ」
「なるほど…それでその、生命戦維…安全なんですか? 寄生生命体とか、不安でしかないんですけど…」
「ご安心ください。“特典”として再現されたものなので、地球を覆いつくして宇宙に散らばろうとか、そういう原作のような目標を抱くこともありません。おおもとの原初生命戦維が“アイテム特典”だったらまた違いましたが」
「本編そんなことになってたんですか…うあー、見ておけばよかった………」
「いいですか? 」
「はい、大丈夫です」
「では次に“能力特典”を決めていただきます。サイコロをどうぞ」
「はい、えいやっ」
からん からから
⚂
「出目は3 『翻訳』ですね」
「おっ! これはなかなか、うれしいやつですね」
「では、転生です」
あなたは1つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。
今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。
これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。
あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。
私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。
三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。
転生を実行します。それではよき人生を
「ありがとうございました」
「行ってらっしゃいませー 」
No.29 潮谷
生まれて間もなく、ベビーベットで生命戦維を試しに出していたら両親に見つかり、それが“個性”として登録される。
⇒個性(偽):創糸…赤白く光る糸を創造する。
4歳まで本来の“個性”が発現するのを期待していたが現れず、自分は“無個性”だとあきらめる。
生命戦維を用いた極制服の製作を行いたかったが、製作のための資材を買う金がなく、なんとなく「生命戦維100%」神衣(試作第一号)を作り上げた。しかし生命繊維への適性が足らず、着こなすことができなかった。
⇒当時5歳。無理に着ようとして血みどろになって気絶した。失血死寸前だった。幸いヒロアカ世界の未来技術医療によって一命をとりとめた。
自分の作った服を着れないことに悔しさを感じどうにか適性を上げて着こなせるようになろうと試行錯誤開始。いろいろ考えた結果、『生命戦維に抗体を持つようにすればいんじゃね? 』と生命戦維を摂食。
生命戦維は体内で分解され循環されて全身に浸透。数年かけて潮谷の意思を反映する形で集まって再構築、融合した。
⇒これにより人並み外れた身体能力、首を切られても復活する再生能力を得た。
小-中との間で緑谷出九と友達に。『DTボッチ同盟』を(勝手に)締結。
進学先『国立雄英高等学校』でいつの間にか提出されていたのを見て原作を思い出す。ヒーロー科志望をサポート科志望に書き換えて再提出。
倍率ヒーロー科ほどでなくても鬼高かったが、まじめに勉強していたこともあり無事合格。雄英高校1-H 生徒となる。
サポートアイテム製作用資材を用いて念願の極制服製作をスタート。一つ星二つ星三つ星と、作りまくった。『誂の装』もこれを機に実物として製作改良、『三つ星極制服 誂の装・
⇒未来技術で手のひらサイズまで極制服を圧縮収納、複数の極制服をストックしておいて状況に応じて装着できるように。
原作とは緑谷出九との関わり以外にはなかったが、雄英体育祭で原作 初介入。
第一種目 障害物競走:生命戦維と融合したことで得た馬鹿げた身体能力で余裕をもって33位突破。(ザ・フォールと地雷原を走り幅跳びで越えた。プレゼント・マイクもテンション高めで実況 「オイオイ、地雷原をジャンプで突破とかマジかよ!!しかもこいつはサポート科所属!!一体どんなアイテムを使いやがったか、これからの活躍も要チェックだぜ!!」)
第二種目 騎馬戦:心操チーム所属。特に何もなく。※庄田二連撃 君大ジャンプの煽りを受けて地雷踏んで爆発連鎖、リタイア
チアで目の保養をしつつ、レクリエーションにも参加。
最終種目 ガチバトルトーナメント:
第一回戦第三試合 VS上鳴
➡プレゼント・マイクの煽りは「障害物競走での大ジャンプは何だったのか?!サポート科潮谷光人!!」
試合は①開幕大ジャンプで上空に逃れた潮谷。②上鳴は着地の瞬間に放電を食らわせようと考えていた。③潮谷『ウェブ・シューター@生命戦維』を使って上鳴拘束。④強引にぶん回して場外に。
※ウェブ・シューター…パワーローダー先生やクラスメイト達と共同製作した高速糸射出サポートアイテム。名前は『スパイダーマン』のものから。今回は内部に液体絶縁体を仕込み、生命戦維に電気が通らないようにコーティングして射出した。
第二回戦第二試合 VS飯田
➡試合開始直前。『三つ星極制服
驚いている間に「磋の装」でバトルステージのコンクリをつるっつるにする。
機動力を奪って一撃ドーン! (ゲームの
準決勝第一試合 VS轟
➡試合開始直前。「『人衣一身』! 神衣・英傑!!」
試合開始。氷を走らせる轟の攻撃を神衣を纏い極限まで高まった身体能力で回避。
距離を詰め加減したパンチを放つ。腕をつかまれ氷結!
「潮谷くん、行動不の」「まだだッ!」
「英傑 炎神!!」
氷を溶かし突撃。虚を突かれた轟を場外に投げる。氷壁を作り場外を免れた轟、追撃の潮谷。
「英傑 蛮神!!」
右腕を肥大させ振りかぶって殴る!
強引に勝利!
決勝戦 VS爆豪
➡神衣を纏って戦闘。速度では潮谷が上でも、格闘センスでは爆豪が上。掴もうとしても爆破で撒かれ、蛮神モードで殴り掛かると接近されて爆破を食らう。潮谷が攻め手に欠く状態が続き、集中の切れた隙を狙って爆豪の「
敗北理由:焦りと高揚感で神衣に血を吸わせすぎて、決勝戦終盤には失血状態だった。英傑には意思がないので吸わせすぎと警告してくれることもなかったため気づけなかった。実験的に使うことはあっても、実戦使用はこれが初めてだったため、「血が滾る」ことになるとは想定外だった。ついでに爆豪の勝負強さが想定以上だった。
雄英体育祭一年 準優勝で終わった。
雄英高校卒業後、サポートアイテムの制作会社に就職。数年間在籍したのち独立。生命戦維を用いた装備アイテムとしての強化服製作販売する企業設立。アパレルにも手を出し一般とヒーロー両方にかかわる複合企業に。ロゴ「CtC」
20年かけて生命戦維入りの服を世界中に広めた。
…CtCの服を着ると力が湧く、という噂でシェアを伸ばしていった。
神衣「神威 怪傑」によって世界征服をなそうとしていたところ、ヒーローに計画を知られ健闘したが「悪は滅びる」。収監された。END
はい。
Q.なんで潮谷さんは世界征服しようとしたの?
→A.生命戦維で人の精神を支配することが融合してから15年ほどして判明して、「せっかくだしできるところまでやってみっか!」となったからだよ。生命戦維入りの衣服を市場に流した時は、いつばれるかと内心ワクワクしてたよ。力があるなら使ってみたいと思うのは当然だよね。そういう意味ではAFOと一緒だね。世界征服への策略とかすごかったよ。(ただし作者の表現力・想像力を超えているため省略)
ぶっちゃけ「お前は何がしたかったんだ」な潮谷さんですが、彼は突然死んでしまって、転生して、何かがしたかったんです。その何かが、世界征服というワクワクする目標に繋がったという…。ヒーロー科に行かなかったのは自分が入ることで原作の誰かが消えるのは嫌だなぁ・・・という考えから。サポート科ならだれか代わりに落ちても気にならないからいいや。でした。
神衣・極制服の設定はこちら↓
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=196248&uid=223131
ではではー。