サイコロ・くじ引き転生【短編集】(改題)   作:しゃしゃしゃ

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昼食にかつ定食を食べました。
超おいしかったんですけど…しんどかったです。
最初のうちはうめぇうめぇでした。
でもそのうち…
昔はごはんお替りして汁お替りして、ばくばくむしゃむしゃ食えてたんですけどねぇ。


はっちゃけました。
直接的表現はないから…ないから…大丈夫な、はず…。
後書き(本編)


★■ 42番 山本 犀 享年22歳の場合

「…

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 」

 

「―――!! 」

 

「・・・」(耳をふさいで目をつぶっている)

 

 

 

 

 

⚀⚁⚂⚃⚄⚅

 

 

「あ゛~ づがれだ~。無差別選別つってももう少しましな人はいなかったものかね~。さて次はっと」

 

ガチャ

 

「……………」

 

「42番 山本 犀さんですね。ドア閉めて、お掛けになってください」

 

「………………」

バタン

 

「あぁ、すみませんこれ“さい”じゃなくて“せい”って読むんですね。失礼しました」

 

 

「…?! 」

 

「はい、心読めます。あなたが喋るのが得意でないことも分かっていますので、そのままでいいですよ」

 

「………………」

 

「いえいえ」

 

 

 

「そうですね、あなたの考えはおおむねあっています。あなたにはこれから異なる世界に力を持って転生してもらいます。転生モノの主人公というのは正しいです」

 

「……………」

 

「大丈夫ですよ、転生者同士で戦うとか、試練が与えられるとかそんなことはないですから。確かにあなたの他にも転生者はいます。しかしそれぞれが独立した世界で転生ライフを謳歌しています。あなたと関わることはありません」

 

「……………」

 

 

「はい、ではまず転生先を決めます。これをどうぞ」

 

「………? …? 」

 

「はいサイコロです。何の変哲もない青と赤のサイコロ。これの出目の組み合わせで転生先を決めることになります」

 

「…………? 」

 

「はい、これがリストです」

 

 

 

青 : 赤

⚀~⚂:⚀→ONE PIECE

⚀~⚂:⚁→BLEACH

⚀~⚂:⚂→IS

⚀~⚂:⚃→ハイスクールD×D

⚀~⚂:⚄→魔法少女リリカルなのは

⚀~⚂:⚅→To LOVEる

⚃~⚅:⚀→Fate/

⚃~⚅:⚁→ポケットモンスター

⚃~⚅:⚂→なんちゃってファンタジー世界

⚃~⚅:⚃→自由

⚃~⚅:⚄→自由

⚃~⚅:⚅→自由

 

 

「…………」

 

「ではどうぞ、サイコロを振って、転生先を決定してください」

 

 

「―――」

 

から。ころ。ころ

 

 

⚃:⚃

 

 

「………!! 」

 

「おめでとうございます。大当たり。あなたの生きたい世界に行くことができます。

ではどこにしますか? 」

 

「いま(決めるん)ですか…? 」

 

「はい、今決めてください。決まりでして、転生する世界を決めてからでないと特典を選んでいただくことができないんです」

 

「(どうするかな、もしも特典がしょぼいものだったらD×Dの世界なんかだとひどい目に合うかもしれない。でもせっかく転生するのに…。んん…いやまてよ。もしかして転生先って二次元が三次元に実写化されたようなものなんじゃ)」

 

「いいえ? 違いますよ? その作品の作者さんの絵をそのまま現実にしたような、そんな世界です。あなたの心配するようなことにはなりませんよ、きっと」

 

「(な、なるほど。じゃあ、転生する時期はどうなんですか、こっちで設定出来たり? あと主人公の立場になりかわったり、憑依転生したりとかは)」

 

「はい…まず転生する時期は原作開始時に主人公と同じ年齢になるように転生します。主人公の立場に、というのはあなた自身の手で介入してそうする以外にありませんね。憑依転生は扱っておりません」

 

「(そうか…)」

 

「ただ、原作に関わることができる素質は転生先によってですが与えられることになっています」

 

「 ? 」

 

「えっと例えばISであればIS適正ですね。原作の舞台がIS学園なので?でしょうか。他にはFate/の Grand Order の世界に転生する場合にはレイシフト適性とか魔術回路とかですね」

 

「(それなら、―――――――――? ―――――――――? )」

 

「えっと、それは…はい。…ありました…ここに、するんですか? 」

 

「はい、お願いします」

 

 

 

 

「では次に“アイテム特典”を決めてもらいます」

 

「……? 」

 

「“アイテム特典”とは漫画やアニメの特殊な武器や道具を特典として与えるというもので、サイコロを振って出た目の数くじを引き、その引いたくじに書かれた番号のアイテムを手にできるというものです」

 

「…? 」

 

「すみません。それはお教えできません。引いてからのお楽しみです」

 

「…………。 …? 」

 

「はい、えっと特典はD×Dの神器のように【その実の内に秘める】という形式で与えられます。仮に破損しても戻せば直ります」

 

 

「ではよろしいですか? 」

 

「………」

 

 

「あ、サイコロは一つでお願いします」

 

 

「…。 ―――」

からん、から

 

 

 

 

 

「4、ですね。すごいですね、山本さん、4しか出していませんよ。もしかして『異常(アブノーマル)』ですか? サイコロもう2個ありますし振ってみますか? 」

 

「…! …………」

 

「冗談です。では4枚くじをお引きください、どうぞ」

 

「…………………」

 

 

がさごそがさごそがさごそがさごそ

 

 

 

166・・・1029・・・313・・・1594

 

 

「はい、まずは166番。これは『巨象兵(マムート)』です」

 

「え」

 

「あ、『BLEACH』の十刃、バラガン・ルイゼンバーンの従属官の一人ニルゲ・パルドゥックの持つ斬魄刀の帰刃の名前ですね」

 

「 ??? (だれだっけ)」

 

「あー、二番隊副隊長の大前田さんと戦った象です」

 

「(あーあの機敏なジャンプ野郎)」

 

「はい。彼の斬魄刀、ひいては破面としての力が特典となります」

 

「(破面としての力? もしかして破面になるの? )」

 

「いえ、そうではなく、死神の、斬魄刀の意思っているじゃないですか、アレがニルゲ・パルドゥックになってあなたの持つ斬魄刀の中にいるというわけです。そして、刃禅を行うことで対話し、帰刃可能になります。帰刃している間はあなたは霊体となり、破面となるというわけです」

 

「(ん、んーなる、ほど? )」

 

「他には、おまけというか、副次効果というか、否応にも霊圧が高まり、幽霊が見えるようになるというのがありますね」

 

「え(ゆ、幽霊? いるの? )」

 

「おそらく」

 

「(だ、大丈夫、怖くない、斬魄刀で斬るか魂葬すればいいだけの話…)」

 

 

 

 

 

「そうですね、では次です。1029番、これは『ケーシィの入ったモンスターボール』ですね」

 

「(ケーシィ? ポケモン? え、生き物? )」

 

「はい、ポケモンのケーシィです。特典としては、あくまでボールが特典なのであって、ポケモンをアイテムとみなしているわけではない、とのことです」

 

「?」

 

「神様がそう言っていました」

 

「(…進化とか、どうするんだ? )」

 

「えっと、進化はレベルを上げて、ですね。レベルのあげ方はバトルです。動物をボコらせるか、あなたがボコるのをケーシィに見せれば経験値が上がり、16になると進化します」

 

「(言い方ってもんが…)」

 

「いや、こう書いてあるんです…」

 

「……………」

 

「……………」

 

 

 

 

 

「さて、気を取り直して3つ目、313番は『サバイバーのスタンドDISC』です」

 

「(スタンド! ん? サバイバー? 何部のだろう)」

 

「サバイバーは6部に登場したスタンドで、説明させていただくと、

まず形は地面に出現する円盤状のスタンドです。

次に能力は濡れた地面を通じて微弱な電気信号を送り、周囲の人間の闘争本能を刺激させることで、死ぬまで殺し合いをさせるというものです。

このスタンドの影響を受けた人間は相手の「最も強い部分(長所)」が輝いて見え、ダメージを受けた部分は黒ずんでいくように見えるようになります。

DIO曰く「最も弱いが手に余るスタンド」

これがスタンド・サバイバーです」

 

 

「……(い、いらねぇ。というかせめて人型のスタンドがよかった)」

 

「残念ですがこの特典は手にした時点で同化し、あなたのものになります。発現させないという選択肢もありません」

 

「(しかたない、か。最後のは厄介なのじゃないといいんだが)」

 

 

 

 

 

「では最後、4つ目の特典です1594番は『明日せんたく機』です」

 

 

「(洗濯機? もしかしてひみつ道具? )」

 

「洗濯機ではなく せんたく機 ですね。選ぶ選択と洗濯機がかかっているんですね。そしてその通り、某猫型ロボットのひみつ道具の一つです」

 

「(聞いたことない…明日ってことは未来改変系のやつかな)」

 

「うーん、そうですね。ドラえもんも「運命を変える」と言っています。このひみつ道具は運命を捻じ曲げるものなんでしょうね。あと、その捻じ曲げた明日を夢として見ることができることから、未来予測系ともいえるでしょう」

 

 

「(なるほど。で、説明は? )」

 

「はい、このひみつ道具のふたを開けると、うずのような物が回っており、その中が《あした》になっています。Tシャツを象った白いカードに、 あした 自分が混ざりたいことを書き、うずの中へ入れる。うまく混ざると赤ランプが青ランプに変わり、混ざったことを音声で知らせてくれます。本来であれば自分が混ざらないはずのことを、未来をねじ曲げて混ざるようにするので、混ざったおかげで物事が順調に運ばずに予想外の危険を受けるおそれもあります」

「原作では、例によって「スネ吉兄さんの車は5人乗りなんだ。僕らと兄さんと、あとバーベキューセットを積むから、のび太をピクニックには連れていけないよ」と仲間外れにされたのび太が「僕もピクニックに行きたい! 」とドラえもんに駄々をこね、使われました

 

「のび太もいく」

 

と書いたカードを入れ、その結果ピクニックには行けたのですが、ジュースが本来の4人分しかなかったり、のび太を乗せるために、バーベキューセットを置いてきたため、バーベキューできなかったりといったアクシデントがありました」

 

「(うむむ…)」

 

 

「まぁ、それはシミュレートした夢で、結局キャンセルしたという落ちがあるのですが」

 

「(わかりました。ありがとうございました)」

 

 

 

 

 

「さて、最後は“能力特典”です」

 

「…? 」

 

「はい、サイコロを振って出た目の便利な能力を手にできるというものです」

 

「…………? 」

 

 

「はい、内訳はこんな感じです」

 

 

⚀ アイテムBOX(内容量無限)(内部時間停止)(中身把握)(生物不可)

⚁ 鑑定(名前など基本的な内容が丸わかり)(人の名前忘れちゃったとき便利だね)

⚂ 翻訳(どんな言葉も理解できるよ)(読めるし書けるし聞けるし喋れるよ)(on/off可能だよ)

⚃ リスタート×1(不慮の事故など寿命以外の原因で死亡した時、回避可能な時間に戻って 1度だけ やり直しができるよ)

⚄ ○○○コントロール(アレを自由に動かせるよ)(○倫男になれるよ)(たっちゃってたちあがれない時に便利だね)

⚅ はずれ(残念外れだよ、アイテムで我慢してね)

 

 

 

「……………」

 

「あう」

 

「……………」

 

「え、あ、はい。そうですね。山本さんの考え通りですね当たれば、確かに大活躍だと思います」

 

 

 

「――――――――――!!!! 」

 

「うわっ びっくりした」

 

からん からから

 

 

 

 

 

 

 

「1番ですね、残念…でもこれはこれで」

 

「あ、(確かに、こっちも悪くはない。そもそも原作時に食糧あってもずっと腐らない訳ないし、これなら必要なものを前もって確保しておける…うん、これが一番だったな)」

 

「よかったですね。では“能力特典”も決定したということで、転生に移ります。よろしいですね? 」

 

「(はい)」

 

 

 

 

それでは転生です。

あなたは4つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「………  ありがとうございました」

 

「はい、さようなら」

 

 

 

 

「あ~ダルイワ~」

 

 

 

 





No.42 山本 (せい)
 幼児期から修行開始。刃禅、数年かけ、ニルゲとの対話に成功。
 帰刃し、動物園の動物をボコり、それをケーシィに見せてレベリング。←阿鼻叫喚の地獄絵図(即死だったから悲鳴はなかったけど)。ケーシィのなつき度が著しく下がった。
 ケーシィ、ユンゲラーに進化。犀もちろん触れ合いを忘れない。なつき度UPも並行して行った。
 ある時はテレポートで海外に飛び、『サバイバー』を活用してユンゲラーVS猛獣軍団とかしてみたり。レベリングに励んだ。
 物資を保存しておくことも忘れず、ユンゲラーに世界中の倉庫やショッピングモールにテレポートしてもらい、食糧・消耗品・生理用品・衣類・医薬品その他諸々盗み、アイテムBOXに入れて、原作開始に備えた。

 そしてアラサーになろうとしていた時、『感染~世界で唯一抗体を持った俺はゾンビの王様になった』スタート。日本でパンデミック発生。自分は主人公同様、ゾンビにならないことを確認。
 ユンゲラーのテレポートでゾンビのキャリアをまだ感染の広がってない地域に転移させ、感染拡大を加速させる。
 全人類のゾンビ化を確認。主人公の男を見つけ、殺害。
 原作同様に、男ゾンビは片っ端から片付けて、女ゾンビはオモチカエリ。の暮らしを行うことに。

 享年53歳。風邪をこじらせて死んだ。死ぬ寸前まで欲望に生きた。





ちなみにユンゲラーはユンゲラーのままでした。ひかえめな性格。
山本さんのことは「うわぁ」と思いつつも懐いていました。

ニゲルとは波長が合いました。最初は対話できても「人間が」とか言っていたニゲルさんですが、10年ぐらい一緒にいたら情を湧かせてくれました。

明日せんたく機は極々稀に使いました。片手で足りる回数ぐらいしか使用しませんでした。
山本さん、あまり頭よくなかったのです。



というわけで山本さんが転生先に選んだのは『感染~世界で唯一抗体を持った俺はゾンビの王様になった』でした。

イズミノアル先生のr18作品。作者がr18としてのゾンビもので初めて触れたエロいやつです。
どんなもんか気になる人はpixivにもありますので↓どぞ
https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=41447396

明日は はっちゃけません。

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