サイコロ・くじ引き転生【短編集】(改題)   作:しゃしゃしゃ

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3回目のゾロ目回。
今でもゾロ目の時間に、時の列車に迷い込めたらいいなと思いながら扉を開くことがあります(パスもチケットもないのにというツッコミはなしで)。
後書き(本編)


☆■ 33番 黒岩勇悟 享年22歳の場合

 やぁやぁ、神様ですよ。

 今回はゾロ目転生という訳なの だが、いつものように始める前に、今回の転生者くんの生前の話をしよう。情報公開だ。

 別に、どうしたというわけではないのだがね。じゃ、スタート。

 

*********************

 黒岩勇悟 享年22歳

 物心つく前に父親の勤めていた会社が倒産、父親は職を失いその後再就職することもなく、家族三人を母親の稼ぎで養う家庭だった。

 勇悟の覚えている母はいつも忙しそうで眉間にしわを寄せていた。父は日がな一日酒を飲んでは母にあたり、週末になればアルコールの匂いのする男たちと麻雀を行う。それしかしないような人だった。

 小中と貧困の中でも母親と、福祉制度の利用によって通っていたが、友達は一人もいなかった。人との関わりがなく、自分の家庭がおかしいということにずっと気づかなかった。

 中学卒業の頃、母親が亡くなった。過労死だった。

 

 母親が死に、金を稼ぐものがいなくなったので父は勇悟に働くように命令した。勇悟はそれに従うしかなかった。勇悟は栄養が足りていなかったのか小柄で、中年酒飲みの父に力で逆らうことができなかった。それに、勇悟には家以外行くところがなかった。

 

 それからはひたすら働かされた。中卒で働かせてくれるところを見つけて働き、仕事が終わったら別のバイトに行って働き。そうして得た給料はすべて父親に奪われ酒代と賭け麻雀に消えた。

 奴隷のような日々を送り、人生に希望を見いだせず、けれど自殺することなんてできなくて、つらくて、くるしくて、頭の中がぐちゃぐちゃで、将来の不安・父親への感情・プレッシャー ストレスで歩きながら失神するほど追い詰められた時、「大丈夫ですか? 」と声をかけてくれる人に出会った。

 

 その人は、「だいじょうぶです」と言う勇悟に何度も話しかけて、「大丈夫ですか? 」と聞いてくれた。何度も何度も。そして勇悟は少しづつ、自分のことを話すようになった。

 話しながら、嗚咽が止まらなくなり、父親に対する呪詛の言葉を吐く発作、息が荒くなって首をがりがりがりがり掻き毟ったり、顔を真っ赤にしてぶつぶつと何事かをつぶやき続けたり、急に 突然電源が切れたように熟睡してしまったり。まとめれば30分ほどの話を数時間かけて話し終えるとその人は涙を流して泣いてくれた。

 勇悟にとって、自分の環境はひどいものだという自覚はなかった。自分が苦しい・つらいと思うのは自分の心が弱いからだと思っていた。父の言う「お前より苦しい奴なんていくらでもいるんだ! 生きていけるだけお前はまだましだ! わかったらさっさと金持ってこい! 」というような言葉を事実だと思っていた。あるいは勇悟は自分が「かわいそうなやつ」だと思いたくなかったのかもしれない。

 

 そうしてしばらく、仕事の合間に彼から一般常識や社会で暮らしていくための、本来なら親から教わるような知識を学び、自分の父親はおかしくて、自分の家庭はおかしくて、今の自分と父親の関係は家族ではない ということを認めた。

 

 彼の助けを借りて、父との縁を切り引越しをして新しい、本当の「自分の人生」を始めようとした矢先 殺された。

 

 

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 と、まぁこんな感じでね。

 そうだね…『不幸だねー不幸だねーそんなキミに、魔法の力を与えよー。』って感じ? まぁ無作為抽出で転生者にしたから、偶然なんだけどね♪

 …そろそろスタートしますか。前世のことを説明したのは、今回の転生者くんが絶望している、ということを伝えるためだ。生きる気力を無くしている。そのために説明をしても彼は無反応だ。よって、今回の転生説明では、ひたすら説明だけが進む。

 返答はない。会話はない。ただ、特典の説明をする天使のセリフだけ。

 

 というわけで、お待たせしました、いよいよスタートです。

 

 ちゃんかちゃんか ちゃんかちゃんか ちゃん ちゃん ちゃん♪

 

 

 

 

 

 

 

 

「次の方どうぞー」

 

「? 不思議ぱぅわー! 」

 

ガチャ

 

「33番 黒岩勇悟さんですね。どうぞこちらに―――………あぁ、なるほど」

 

「―――あなたは今、私のことが見えていないのでしょうが、これも仕事なので、始めさせていただきます」

 

「黒岩さん、あなたは死にました。そして転生する機会を得ました。拒否権はありません。あなたがどう思っていても、神様転生をしていただきます。この“転生”というものは『かくかくしかじかまるまるうまうま』というものです。ここでの記憶は転生した後、死ぬまで決して忘れることなく、一言一句記憶しておけるので、後々思い返してみてください」

 

「それで、黒岩さん。

 あなたの転生番号は33番。ゾロ目です。なので他の転生者さんとは違い、転生する世界と特典の数がすでに決まっています。なのでその説明はカットさせていただきます」

 

 

「では黒岩さんの“アイテム特典”を決めます。

 動かない、動けないようなので…手を貸していただきます」

 

ぺたぺたぺた

 

「手にくっついてきた くじを、特典にさせていただきます。

 えーっと? 」

 

 

561・・・1313・・・665・・・348・・・1414・・・442

 

 

 

「それでは特典の説明を ば。

 まず561番『誠刀「(はかり)」 』です。

 これは『刀語』に登場する。伝説の刀鍛冶「四季崎記紀」の作りし完成形変体刀 十二本が一本。

 “誠実さ”に主眼を置いた刀といわれ、刃がなく 柄と鍔しかない一見すると刀には見えない日本刀です。

 分かると思いますがそれ故に武器として全く役に立ちません。どうしようもありません。

 

 とがめさん曰く、『己自身を測る刀。人を斬る刀ではなく、己を斬る刀、己を試す刀、己を知る刀、だから刃無き刀「無刀」というわけだ』そして刃がなければそれを守るための鞘もいらず、『決意と共に握り、己自身と向き合うための柄と鍔だけがあればいい』というわけだそうです。

 そして、この刀も紛れもなく四季崎の刀。「持つと人を斬りたくなる」という変体刀の“刀の毒”が存在します。刃のない刀で、何を斬るというのかは…」

 

 

 

「続いては1113番『プルリルの入ったモンスターボール』です」

 

「………………プルリルどころか、ポケットモンスターすらほとんど知識がない? 黒岩さんマジですか…? さすがに哀れすぎて放っておけないので、『ポケットモンスター』についても説明を行わせていただきますね? 」

 

割愛

 

「―――です。これで一般的なポケットモンスターの世界観、概要、設定等々については説明し終わりました。

 さて、長々と失礼しました。それでは肝心の『プルリル』についての説明をさせていただきます。

 

 プルリルは ゴースト/みずタイプ

 分類:ふゆうポケモン

 図鑑の説明に関連付けて『水死体クラゲ』と呼ばれることもあるポケモンで、レベル40になるとブルンゲルに進化します。

 生命エネルギーが大好物で、命を吸い取るポケモンです。

 懐かせないと襲われる可能性があるので、ちゃんと世話をしてくださいね」

 

 

 

「3つ目の特典は665番『全て遠き理想郷(アヴァロン)』です」

 

「あー…、えっと、『かくかくしかじか』で、そのサーヴァントの持つ宝具の一つがこれです。

 『全て遠き理想郷(アヴァロン)』は型月のドル箱こと青セイバーの宝具、最強の聖剣、約束された勝利の剣(エクスカリバー)の鞘でランク:EXの結界宝具。

 真名解放を行なうと、数百のパーツに分解して使用者の周囲に展開され、この世界では無い「妖精郷」に使用者の身を置かせることであらゆる攻撃・交信をシャットアウトして対象者を世界単位で遮断し干渉を不可能にする、この世界最強の守りをもたらすといいます。

 他にも所持者に加護を与え、傷を癒し、活力を与える力を持ちますが、本来の持ち主である彼女から魔力を供給されないと効力は微弱なものとなる―――といいますがこの特典では本来の持ち主―担い手―が黒岩さん自身になりますので、この治癒能力もセイバー自身が持つのと同等の、まさしく不死身の再生力となります。

 ただし、守りとしての真価を発揮するのは真名開放時なのでタイミングはきっちり計らなければいけません。遮断という性質上、アヴァロンの結界を展開している状態では攻撃することもできません。これぐらいでしょうか」

 

 

「4つ目の特典は348番『ヘイ・ヤーのスタンドDISC』です」

 

「――省略――というわけでして、この特典は7部に登場したスタンド「ヘイ・ヤー」のスタンド使いとなることができる特典です。

 ヘイ・ヤーの能力は「励ますこと」、それだけです。スタンド自身が自我を持っているタイプのスタンドで、励ましたりアドバイスをしたりするだけで、持続力を除けばすべてのパラメーターがEの貧弱なスタンドです。

 あなたには、一番かもしれませんが。話し相手・相談相手にもなってくれるでしょうし」

 

 

 

「5つ目の特典は1414番『クロノス・M(マジカル)』です」

 

「これは『魔法少女オブ・ジ・エンド』に登場する亜種魔法少女(オルタナティブ・マジカル)という生体兵器の一体で、ステッキを使って『魔法』を使うことができます。

 もっとも? そもそも彼女たちはステッキが本体のようなものなのですが。というのも、彼女はステッキを所持している間はどれだけダメージを負っても再生して、ステッキを壊されると粉々になって消滅するという作りになっているからです。

 

 クロノス・M(マジカル)はステッキからの光線を当てたものを過去に飛ばす魔法少女。「まじかるー…」と発声し、それ以外の言葉は口にしません。外見は頭にヘッドホンのような物をつけ、丈の短いワンピースを着ていて、背中に小さな翼がある比較的人間よりの外見をしています。

 

 ステッキは小さな星形のパーツのついたSF風の大型光線銃。そのステッキで発動させる魔法は時間の神の名前の通り、時に関するもの。

 ずばり『物や人を10年前の過去に飛ばすこと』です。ステッキが破壊されると過去に飛ばされた人間は現代に戻ります。

 

 注意することは、この魔法によって過去に行き、過去を変えると、現在に影響が出るということです。例えば、10年前の過去から“今”に至るまでの間に親になっている人間を過去で殺せば、彼ないし彼女の10年の軌跡は消滅し、子どもの存在も消えてしまうことになります。時間の矛盾が起きないように、くれぐれも注意してください」

 

 

「最後、6つ目の特典は442番『闇のキバの鎧(キバットバットⅡ世)セット+ザンバットソード』です」

 

「これは中々に当たりですよ。

 『かくかくしかじか(仮面ライダーキバについて説明)』

 

 そしてこの特典がその、ファンガイアの王が纏うべき最強の鎧なわけです。

 一般的には結界を使った『紋章ハメ』が有名なライダーですね」

 

「全身を赤く染めてしまうほどの強大な魔皇力を内包し、装着者であるキングの魔抗力を掛け合わせることで悪魔のごとき無類のパワーを発揮し、資質に呼応してその力を無制限にまで高める能力を持ちます」

 

「そして装甲は“核爆発を受けても傷一つつかない”キバ:エンペラーフォーム『インペリアルアーマー』の3倍の防御力を有し、エンペラーフォームのものよりも高純度の「宙」「水」「地」の魔皇石を持ちます。

 

 そしてそんな闇のキバ、『仮面ライダーダークキバ』への変身を可能とするのが、誇り高き名門の二代目たる「キバットバットⅡ世」です。適格者たるキングの肌を噛み、ベルトとして取り付くことで魔皇力を活性化させ闇のキバの鎧を纏わせます。魔皇力を引き出しコントロールすることに長けているといいます」

 

 

「この特典には6本の“フエッスル”が付属しています。フエッスルというのはキバットバットⅡ世に噛ませ、吹かせることで効果を発揮する、ベルト両サイドのスロットに装備された召喚・覚醒笛です。

 

 必殺技を放つためのウェイクアップ フエッスル。

 キャッスルドランを呼び出すためのドランフエッスル。

 ブロンブースターを呼び出すためのブロンフエッスル。

 そして封印のためのシールフエッスル3本の計6本です」

 

「シールフエッスルは原作と異なり、未調整であろうとどんな種族のものでも封印し、Ⅱ世の『闇の盟約』でキャッスルドランに縛り付け、服従することを義務付けることができるようになっています」

 

「また、武装として『ザンバットソード』も特典中に含まれます。

 これはファンガイア皇帝のために最高最良の魔皇石を贅沢にも削り出し作られた魔皇剣で、この世に存在する剣のうち最強の剣と言われる『最強の魔剣』です。それと同時に、ライフエナジーを常に求める『命吸う妖剣』でもあり剣自身が認める資格者でなければ扱えず、力に飲まれ暴走し、命を吸われて力尽きてしまう危険な代物です」

 

「この特典にはオマケ…というか、特典を十全に扱えるようにするための機能が備わっています。それはズバリ、『ファンガイアとして転生すること』です。それもただのファンガイアではありません。ファンガイアのキングにもふさわしいほどの圧倒的『力』と『才能』を持ったファンガイアの王子として転生してもらいます。何のファンガイアになるかは転生してからのお楽しみです。まぁ…ファンガイアになることで、本能でライフエナジーを求めて人間を襲うようになったりもしますが…別に黒岩さん的にはどうでもいいことでしょう? 」

 

 

 

「最後に“能力特典”のサイコロを…って、無反応にもほどがありますよー?

 まぁいいですけど。手ェ動かさないでくださいね? 私が投げて、当たって跳ね返って出た目で“能力特典”決定しますから」

 

こんっ ころころ

 

 

 

 

「あ。出目は3 『翻訳』ですね。

 ………黒岩さんの転生する世界的には外れ寄りですねー」

 

では転生です。

あなたは6つのと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

 

転生を実行します。それではよき人生を

 

「………失礼します」

 

 

 

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*********************

*********************

 

「はいな。入れ替わって神様だよ~? いえーい、ピースピース」

 

「………ふうむ。これも無反応。思った以上に心の傷が深いようだね」

 

「これは転生しても自殺しかねない…かな? 別にいつもならそれもそれで面白いと言えたんだけどなー。今回はゾロ目転生だからなー、うー………よし」

 

「黒岩勇悟、きみに『自殺防止』の呪をかけよう。

 これで君は自ら命を絶つことができなくなった。そして、そうするよう他者に促すこともね」

 

「さーて、んじゃあ、うん。

 石投げちゃお♪ もといサイコロ投げちゃお」

 

どご! ごろごろ…!

 

 

 

「はい、出目は4。よってー、黒岩くんは『ハイスクールD×D』のー、誰かにランダム憑依転生してもらいまーす。誰が出るかな誰が出るかなー♪ 」

 

「じゃん! 」

 

「『木場祐斗』。

 へー、ほー、ふーん。闇の“キバ”の鎧と“木場”祐斗で縁でもできたかね? 」

 

じゃあ今度こそ転生だ。

 時系列的には、木場裕斗が木場祐斗になるころ。少なくとも「イザイヤ」でなくなったころ。悪魔に転生する前後に憑依転生ってことになるのかな?

 まぁ、がんばって。おもしろおかしく過ごしてくださいな。

ちゃお(^^♪

 

 

 

 

 





No.33 黒岩勇悟(木場祐斗)
 活動報告(プロフィールへ)↓
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=199531&uid=223131


 憑依転生したのは原作の4年前、ヨーロッパにて死にかけて転生、日本に連れてこられた時。だった。
 目が覚めた黒岩(木場)はイザイヤとして生きてきた肉体の記憶をフラッシュバックさせられ半狂乱に陥った。

 数日後、落ち着いたが、転生前同様に抜け殻のようになってしまった。

 「どうしようかしら」とリアス姫(中学生)は兄の眷属で騎士の沖田総司を派遣してもらった。そうして顔合わせをして、連れられて山奥の剣道場に。

 意訳「強くなければ奪われるままですよ? 」と言われた。

 その言葉が彼に生きる気力を与えた。
 前世で、自分に力があったなら………。何かが、変わっていたのかもしれない。力が、力が欲しい。誰にも何にも奪われない力が。傷つけられることのない力が!

 強くなろうと決めた。



 その日の夜、彼はスタンドDISCを自身に差し込んで、スタンド使いになった。
 早速「ヘイ・ヤー」に相談してみた。どうすれば強くなれるのか、何を得て、何を捨てれば、自分は強くなれるのか。

 話し合った結果、誠刀「銓」を取り出した。“己を斬る刀”でもって弱い自分と訣別するつもりだった。←修行中『逃げたい』『痛いのはイヤだ』『何もしたくない』などと思う自分がいることが修行の妨げであると感じていたから。

 彼は誠刀を自分に向け、そのまま突き刺した。刃が存在していないのに、貫か列ような痛みを彼は感じた。悪魔としての・ファンガイアとしての自分が、己の大切なナニカが引き裂かれることに悲鳴を上げていた。
 それを意志の力とスタンドの応援によって抑え込み、そのまま刀を動かして自分を真っ二つにした。


 結果――木場祐斗は本人が望んでいた通り、負の自分を切り離すことに成功した。切り離す、というか真っ二つに両断することに、成功。光と闇・正と負の二つの人格保有者になった。←ぶっちゃけジキルとハイド。

 そして純度100%の闇人格に反応して神器が禁手化。⇐原作の『双覇の聖魔剣』ではなく、順当な『魔剣創造』のグレードアップバージョン。

 そのまま、精神を集中し一振りの魔剣を創造した。
 後に名付けて「非実体無形怨念刀 無窮無血無量刃 憎刀『 』 」


 次の日から、光人格を表に出して沖田総司の下で剣の修行に励んだ。弱気な心や怠惰な思い、「こいつぶっ殺したい」といった殺意などの悪感情は全部闇人格に負わせ、憎刀に吸収させた。
 そのおかげで木場はまるで熱血主人公の少年のように、「鍛えるのが楽しくてしょうがない! 」と笑顔で積極的に修行に取り組めた。

 そうして日々が過ぎていき、原作通り(木場本人は知らないが)獣人のはぐれ悪魔『騎士』と遭遇。戦闘になった。
   死にかけた。
→憎刀は成長不足。
 誠刀・・・「さすがにこれ、どうしようもないんですけど」
 プルリル・・・Lv.1
 ヘイ・ヤー・・・励ますだけのスタンド
 クロノス・M・・・過去に送ったら何をするかわからない
 アヴァロン・・・結界解けたら?
 闇のキバの鎧・・・力不足。纏えない。

 アヴァロンの不死性のおかげで生きていたけど普通に死にかけた。←リアス来て、光人格的に全力で守ろうとしたけどスピード負け・パワー負けして。


 反省会開催。自我持ち特典と話し合った結果、「強くなるための時間が足りない」ということになった。Answer――クロノス・Mで過去に行って修行しよう。

 ひとまずグレモリー眷属のマンションに返されたので、時間移動。

10年前に。 修行開始。
 元の時間に追いつきそうになったら10年前に戻り更なる修行を行うといったように何度も何度も時間を繰り返し強くなるために修行した。
 体感時間数百年過ぎたころ、過去の(時間移動修行初ループ)自分に遭遇。勝負して、指導した。するとその経験がフィードバックされて、技の冴えが増した。
 それを気づきに、『過去の自分を鍛える』『修行の厚みが増し、強くなる』『強くなった少し未来の自分で、強くなった少し過去の自分を鍛える』を繰り返した。
 どんどんどんどん強くなっていった。


ダークキバに変身しても体調に変化が見られなくなり、ザンバットソードを正しく扱えるようになり、憎刀『 』が成長により禍々しいオーラを垂れ流すようになり、仕方なしに『全て遠き理想郷』を憎刀の鞘にすることに決めた。どちらも体の内側に収納した。

 剣技が極まり『相手を理解して相手からして見えていても避けられない剣閃』を振るえるようになった。

 100周以上の自己鍛錬の末、神格級も一太刀どころか一タッチで葬ることができるようになったので、終了。クロノス・Mを破壊し元の時間軸に戻った。
←魔力で外見を偽っています(キバットバットⅡ世に魔皇力のコントロールを直々に習ったので誰にもバレないレベルです)。


・・・(ループ修行の中で、ファンガイアとしての彼が殺したのは数万人。本来生まれるはずの子どもの命も間接的に奪った)
←ファンガイアとしての木場祐斗は偏食家。 アスリートのみを狙ってライフエナジーを食ったシースターファンガイアのように、ホエールファンガイアたる彼は『愛されている子ども』を狙って襲いライフエナジーを吸い取る。本人(闇人格)曰く「両親に愛されて、恵まれているやつを見るとイライラする。そいつを食うと美味いんだ。美味くて、楽しいんだ」
 光人格は強い罪悪感と自責の念を抱くが、それは憎刀に流れて吸収される。そのためストレスにはならない。


 強くなったので、主のリアス・グレモリーに「自分がファンガイアという種族で、色々武器持ってます。種族的本能で人食いをしてしまうかもしれませんよ」と告げる。なんだかんだあったものの受け入れられた。


 ギャスパー・ヴラディに会った。一目惚れした。
 男子同士ということで、色々話した。だんだん楽しくなってきて会話が弾んで、ギャスパーの心のどんよりした部分を憎刀で吸収したりしたら、笑顔を見せるようにもなってきて、寝た(婉曲な表現)。
 生まれたままの姿で拙くも愛を確かめ合った(曖昧な表現)。
 ミンナニハナイショダヨ? の関係になった。


 その後4年間ごく普通にリアス・グレモリーの『騎士』として過ごした。光人格だから失態などありえない。勇気・礼節・名誉・寛容の精神をもって忠誠を奉げた。


 原作開始。
→一巻…フリードもレイナーレも全員、憎刀の限定奥義で廃人状態にして捕縛。堕天使側に正式な手続きを踏んで罪人として引き渡した。

→二巻…赤龍帝が鍵と主様が言っていたので活躍の場を譲ろうとしたが負けてしまいそうだったので、ダークキバに変身。
「我が王のため、倒させていただきます」

「ありがたく思え、絶滅タイムだ。」
 ガブリ!
   ↓
ライザー・フェニックスを紋章ハメで降参させる。
  派手な方が望ましいだろうと考えて変身した。

→三巻…こちらは何の隔意も抱いていないのに、エクスカリバー奪還のチームに入れられた。監視もかねて付き合い、敵を泳がせて駒王学園でコビカエル・バルパー・聖剣使い(フリードではない)をサクッと無力化。
 変身からのザンバットソード。聖剣斬って、聖剣使いも斬って、バルパー気絶させて、コビカエルは「ウェイクアップ・1」ダークネスヘルクラッシュでどてっぱらに穴をあけて捕縛。白龍皇に渡した。

→四巻…会談中、停止の波動でギャスパーが襲われたと気づいた。ホールファンガイアとなり、潮吹き、(特撮)ワープで駆けつけた。魔法使いを吸命牙でエナジードレインして粉々に砕いて殺した。ギャスパーを抱えて戻り、主の命令のままにテロリストを次々に滅ぼした。
 リングの力で「赤龍帝の鎧」を纏えても、経験不足(木場のせい)でヴァ―リに手も足も出ず、兵藤一誠敗北してしまったので、選手交代。
 5秒で終わらせた。限定奥義「笑裏憎刀(しゅうりぞうとう)」「憎牙之刀(ぞうげのとう)」の合わせ技。ザンバットソードに魔皇力ではなく『 』の怨念を込める。心身相殺(あいさつ)混成接続技「竜刀虎憎(りゅうとうこそう)」で(一目見て天才だということが分かった。なので絶対に“覚醒”的な進化を遂げないように、肉体も魂も斬り殺す奥義でもって倒した)。


→五巻…騎士として、命令された以上のことはしなかった。兵藤一誠が乳を突いて禁手化した。

→六巻…ディオドラがアーシアを攫おうと転移してきたとき、普通に斬り殺した。警戒? するでしょ。転移の前兆を感じ取って刃を走らせるぐらい朝飯前。

→七巻…『もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな』⇒悪神ロキ襲来。『スッといってドス』で神の魂も押しつぶすほどのストレスを流し込み 廃人――もとい廃()にした。

→九巻…京都にて、『絶霧』の空間に呼ばれなかった。一人だけ取り残された。ハブにされた。二条城決戦の事前に、一誠たちに発信機能を備えた魔剣を渡して、それを元に受信機能付きの魔剣・空間把握の魔剣・知覚強化の魔剣を用いてフィールドへの侵入経路を探し、突入。無理に作った高機能魔剣の副作用で顔面血だらけにしつつ突貫して幹部を根絶やしにした。レオナルドは外にいたので捕まえられなかった。
 霧の防御も魔帝剣も聖剣も筋肉も聖槍も、すべて諸共にザンバットソードで斬り捨てた。(違和感を感じさせず、足元から微弱な憎刀『 』の形無き刃でテンションを下げておいた。感情でパフォーマンスが変わる神器は「イケイケ」の時は強くても、気持ちが萎めば脆くなる)


→10巻…冥界の人々が求めるまま仮面ライダーダークキバに変身。バアル眷属と一進一退の攻防(演出です)を行う。普通に最後まで残って、最終戦で『獅子王の剛皮』纏ったサイラオーグ・バアルのパンチを余裕で耐え、「ウェイクアップ・2」キングスバーストエンド(ライダーキック)で倒した。
 勝者は称えられ、敗者は忘れられる。

→11・12巻…なし。
 ※未来から「木場祐斗」がやってきて、『幽世の聖杯』の所有者と現在地について教えてくれた。「シールフエッスルを使って封印しろ。ギャスパーの恩人だ。気づかれないように実行するように。ギャスパーの傍にいるのは、僕だけでいい…」
 剣士として、「憎牙之刀(ぞうげのとう)」の応用派生技術で気配を消してヴァレリー・ツェペシュの元に赴き、変身。
 「グラール、封印だ! 」
 ヴァレリー=グラールとして、キャッスルドランの中に幽閉し聖杯の付属品として隔離した。


 (この世界では)7巻で、E×Eとの接触がなかったので、リゼヴィㇺが動くこともなく、『禍の団』の活動は魔法使いを中心にしつつも下火になり散発的な攻撃、神滅具『魔獣創造』の禁手化による襲撃も行われたり神滅具『幽世の聖杯』によるバイオテロ・ウイルステロがあった。


 その後木場祐斗は功績などから中級悪魔に昇格した。←上級は望まない。
 ごくごく普通に、偶に悪魔の敵と命令を受けて戦ったりしながら悪魔の生を生き抜いた。
 原作と異なりギャスパー君は魔力で外見を保って「男の娘」のまま、木場祐斗とイチャイチャラブラブしながら過ごした。




はい。
 がんばった。超がんばった。キバのDVD 借りてダークキバについて復習したり、BOOK OFF 巡って資料探ししたり。チカレタ…。
 ダキバがどこまでやれるのか不安でした。最終的に今回の転生者さんは精神と技量の化け物に…憑依先が憑依先なのでいける気がしました。何気に誠刀が要でした。実際そんなこと(精神切腹)ができるのかは不明です、たぶんできると思います。
 ギャスパーがヒロイン?になったのは勢いです。気が付いたらヒロインになっていました。別に二人とも男色趣味なわけではありません。たまたま好きになった人が男子だっただけです。






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