サイコロ・くじ引き転生【短編集】(改題)   作:しゃしゃしゃ

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 新連載始めました。
 多重トリップもの。一つ目の世界分を書き上げ、毎日投稿中です。よろしければどうぞ。

後書き(本編)


☆□ 37番 田中一喜 享年11歳の場合

「女性体で対応する気分じゃないなー。見た目男性体になろう。

 よし、次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

「………? 」

 

「(あら可愛い)こんにちは。37番、田中一喜くんですね? こちらへどうぞ」

 

パタン   キィ・・・

 

「えと………」

 

「はいはい、大丈夫。説明しますよ。一喜くん、悲しい事ですが君は死んでしまいました」

 

「えっ…」

 

「そして、死んだきみの魂が今ここにあり、ここから君は新たな人生をスタートすることになります」

 

「…ぼくは何で死んだんですか? 」

 

「死んだときの記憶がないのですか? 」

 

「はい」

 

「ふむ…? えーとですね………

 ………はいはい、なるほど」

 

「………」

 

「聞きたいですか? 」

 

「(なんだろう…でも)はい、聞きたいです」

 

「はい。一喜くんの死因、死んだ理由は学校の階段から落ちて頭を強く打ったせいで即死、ですね」

 

「全然覚えてないです。でも、そうなんですか」

 

「はい(他殺だってのは…伝えてもしょうがないし伝えないでおこう)」

 

 

「『かくかくしかじか』で、今言ったような漫画やアニメの世界に転生してもらいます」

 

「うん」

 

「そのために、一喜くんにはサイコロを振って転生先とかを決めてもらおうと思うんだけど、わかりましたか? 」

 

「はい、わかりました。だいじょうぶです」

 

「よし。ではまず、転生先を選んでもらうよ。サイコロね」

 コロコロ…

 

「う~ん………んっ」

 

からんころころ

 

 

 

⚀:⚄

 

 

「出目は1と5 『魔法少女リリカルなのは』シリーズだね」

 

「?」

 

「この出目はもう一つ分岐があるから、今度は青と赤のサイコロのうち青いほうだけ、一個だけ投げてみて? 」

 

「? はい」

 

………ひゅっ

 

 

 

「出目は1・5-1 『魔法少女リリカルなのは(無印)』だね」

 

「……? (なにそれ)」

 

「えっと、これはですねー…異世界から魔法トラブルが降ってきて、現地の少女が魔法少女に変身して協力、リリカルでマジカルに世界を救うお話…かな? (ネタバレはつまらんし、ぼやかすとこんな感じの説明かな)」

 

「ううん…? 魔法少女が戦うやつなんですか…? 」

 

「そうそう」

 

「リリカルなのはの“なのは”って」

 

「主人公の女の子の名前だね」

 

「分かりました」

 

「まぁ、関わらなければ危険はないよ。ストーリーが進むうちに物語の舞台は地球じゃなくて異世界になっていくから」

 

「なんだ、そうなんですか」

 

「そうなんです。じゃ、次行こうか」

 

 

 

 

「転生特典は『かくかくしかじか』で“アイテム特典”の数を先に決めてもらうよ」

 

「はい」

 

 

からんからから

 

 

 

 

「出目は4。特典のくじを4枚引いて」

 

「はーい」

がさごそがさごそがさごそ

 

 

525・・・259・・・2211・・・1682

 

 

「特典の説明始めます。

 一つ目は525番『ゲネシスドライバー+チェリーエナジーロックシード+シドロックシード+スイカロックシード×3』です」

 

「ゲネシス…なんか思い出せない…」

 

「仮面ライダー鎧武に出てきた、錠前ディーラーのシドが変身した、仮面ライダーシグルドの変身セットです」

 

「シド…? あー、あの、あの…帽子の、アレ*1売ってた人! 」

 

「うん。ロックシードを鎧武たちに売ってた黒い服にひげ面帽子のあの人のだよ」

 

「たしか、腕が毛むくじゃらだった? ん? 本当に変身できるの?! 」

 

「イエス。変身できます」

 

「うおー………」

 

「シドロックシードは、『S』と書かれたやつで、それを変身した時に持っている弓*2に着けるとスイカロックシードを遠隔操作できる。

 と説明はこんな感じで、色々自分で試してみた方が楽しいでしょうし? 」

 

「(うんうん)」

 

 

「二つ目の特典は259番『アクア・ネックレスのスタンドDISC』です」

 

「???」

 

「スタンドというのは、ジョジョの奇妙な冒険という漫画で出てくる『かくかくしかじか』というようなものなんです」

 

「えっと、はい、はい。特典でぼくが貰えるのは、そのスタンド能力を得ることのできる『DISC』で……頭とかに差し込めばぼくがスタンド使いになれるん、ですね? 」

 

「その通りでございます」

 

「? ………えーっと、それでその、アクア・ネックレスってのは? どんなのなんですか? 」

 

「アクア・ネックレスは水と同化して出現する遠隔操縦型のスタンドです。同化した水の量によってスタンド自体のサイズも変わり、『水と同化』なので水蒸気にスタンドを同化させることもできます。といっても、遠隔操縦型の宿命で、あんまりパワーは強くないんですが…。特徴として、物質同化なので他の一般的なスタンドと違いスタンド能力者以外にも見ることができ、壁をすり抜けたりすることもアクア・ネックレスはできません」

 

「そうなんですか…(あんまり使えなさそう)」

 

「他には…溶け込んだ水ごと色や形なんかを自由自在に変えることができます」

 

「はあ(攻撃できるスタンドじゃないんだな…弱そう)」

 

 

 

「三つ目は2211番『オドリドリ ぱちぱちスタイルの入ったモンスターボール』です」

 

「モンスター…ポケモン? 」

 

「はい、ポケモンです。サン・ムーンで登場した鳥ポケモンで分類は『ダンスポケモン』。このオドリドリは“ぱちぱちスタイル”と呼ばれる姿でタイプは『でんき・ひこう』、チアリーダーのような黄色い鳥です」

 

「ポケモンまで特典になってるんですね…」

 

「ええまぁ、神様の力技ですね。「生き物を特典というのはどうなんだ?」とおっしゃられて、特典のリストに生き物系は入っていなかったのですが…主義をこじつけで曲げになったらしいですね。

 

 特典と言えど生き物なのでレベルアップや回復をします。それには『かくかくしかじか』というようにしてください」

 

「わかり、ました(どんなわざ覚えるんだろう…? )」

 

 

 

「最後、四つ目の特典は1682番『かくれマント』です」

 

「?」

 

「この特典はご存知ドラえもんのひみつ道具のうちの一つで、「透明マント」と似たような道具です」

 

「…ってことは、それに身を隠すと透明になるってことですか? 」

 

「はい。周りから自分の姿を隠すマント…というわけです。

 かくれマントは透明マントと違い、足とかが全部隠れていなくても完全に透明人間になれます」

 

「へー(………悪い事には使わないようにしよう。ぼく知ってる、天狗の蓑の話とか読んだし。悪いことに使ったらばれるんだ)」

 

 

 

 

 

「続いては“能力特典”です。サイコロお願いします」

 

「はい…! 」

 

からんからからから

 

 

 

「あっ」

 

「出目は6ですねー…『はずれ』です」

 

「あー………」

 

 

 

それでは転生です。

 

 

 

 

あなたは4つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「行ってきます」

 

「はい、行ってらっしゃい」

 

 

 

 

*1
ロックシードのことです

*2
創世弓ソニックアローのことです





No.37 田中一喜
 A's時代、転校してきたフェイトちゃんに一目惚れ。
 告白しようとしたけど、色々観察()するうちになんだか『なのはちゃん』と仲が良いことに疑問を抱き、色々考えた末「かくれマント」でストーキング(子どものすることなので…)
 ミッドチルダやら何やらを知る。一般人じゃ、告白しても「ごめんなさい」される?
→ストーキングを続け、計画を立て、接近。
 情報収集の甲斐あって自然と親しくなれて友達に。

 頃合いを見て「アクア・ネックレス」を“力が暴走してる?! なにこれ! ”みたいな感じで演出して明かし、一般人枠から外れる。
 魔導サイドスタンド能力解析を介して繋がり、色々事情を話し合って、さらに仲良くなって、なんだかんだありまして、
「付き合ってください」
「………はい」 恋人同士に。


 中学卒業後はミッドに一緒に行って、最終的に専業主夫になった。
 幸せに暮らしましたとさ。



 はい。
 一喜くん、イメージとしては まどかパパになりますかね。そんな感じです。結婚したのは成人後なのでStrikersの頃はまだ内縁関係ですね。
 エリキャロ二人やヴィヴィオには「一喜さん」と呼ばれていました。偶にパパ・お父さん呼び。
 シグルドで戦闘はしませんでしたし、オドリドリもLv.1でした。

 そんな感じで、ありがとうございました~。

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