「次の方どうぞー」
ガチャ
「………? 」
「こんにちはー、45番 吉田識さんですねー? とりあえずこっちの来て座ってもらってもいいですかー? 」
「え、あ、う、はい」
「初めまして。私は天使です」
「へ? 」
「うふふ、すみません。えっとですね…『かくかくしかじか』というわけで、残念ながら吉田さんは転生することになったのです」
「そんな………ッ! (僕…僕…まだ、おっぱい触ったこともなかったのに! )」
「(…おっと、そういう感じのガキか)
えー、それでですね? これから吉田さんにはサイコロとくじでもって転生先と特典などを決めていただきます。ここまで理解できていますか? 」
「え、あ、はい(天使さんのおっぱいに夢中でよく聞いてなかったけど頷いとこ。………とりあえずサイコロを振ればいいんだよね? )」
「………。
それでは、サイコロをどうぞ。この青赤二つのサイコロを、まずは同時に振ってみてください」
「はい(えいっ)」
からんころころ
⚃:⚀
「あー…(Fate/ シリーズとかかわいそうに)」
「え、なんですか? 」
「いえなんでもありません。出目は4と1。今度はサイコロを一つ振ってください(stay night ならまだましかな? プリズマ☆イリヤも関わらなければ一番いいか? )」
「? はい」
から からから
⚂
「(あー………)えーっと、出目は3 なので『Fate/EXTRA』の世界に転生です」
「えっと、そのエクストラ? ってのはどんな世界なんですか? 」
「………(さすがに何の知識もなしでというのは可哀想かな)。
西暦2030年代の近未来、月面で発見されたあらゆる願いを叶える願望機、己の担い手たる者を選ぶため聖杯は128人の霊子ハッカーをマスターとして霊子虚構世界「SE.RA.PH」に招き、各々に地球上の歴史に記された過去の英雄たちの影法師「サーヴァント」を与える。
マスターたちは厳正なルールの下でトーナメントを行い聖杯を求めて戦う。
…と、そういうストーリーの物語でして、吉田さんはその128人の霊子ハッカーの一人として月にアクセスして聖杯戦争を行ってもらうことになります」
「霊子ハッカー…? 」
「ああ、別に考えなくても大丈夫ですよ。時期が来れば勝手に月に飛ばされますから。転生者の方にはストーリ強制参加の仕様がありますので、神様パワーでぽぽーん! って」
「ならよかった」
「………(全く危機感がない…霊子ハッカーの腕が皆無で月に行ったらどうなるかとか考えないのか…? )」
「それでは続いて、“アイテム特典”の数を決めていただきたいと思います」
「はい」
「ではこちらのサイコロをどうぞ」
「(黄色だ…)………。っ」
からっ からから
⚀
「あ」
「あ」
「………」
「………ま、まぁ、月の聖杯戦争は基本サーヴァント同士の戦いで、マスターにできることはそんなにないですから。特典が少なくても問題ないですよ」
「そうなんですか(よかった)」
「………。
それではくじを一枚引いてください」
「はーい」
がさごそがさごそ
1261
「それでは特典の説明をさせていただきます。
1261番『ユクシー・エムリット・アグノムのポケモンボール』です」
「ポケモン…? 」
「ポケモンです。生ものです。
この特典は当たりですね。神様が『UMAトリオは三体揃ってこそだろぉ!』と言って一つの枠に収めたので、この特典はくじ三枚分に等しいともいえます」
「おお! (なんだかわからないけど! )」
「それで吉田さんはユクシー・エムリット・アグノムについて教えてあげましょうか?」
「え? えーっと………(どうしよう…なんとなく黄色とピンクと青の三匹ってことしか知らないや…でも、知らないっていうのはカッコ悪いし…)
………いらないです! (ふふん♪ )」
「(…)そうですか。それでは最後、“能力特典”のサイコロに行きましょうか」
「はい! 」
かちん
⚂
「出目は3 『翻訳』ですね」
「翻訳? 」
「ええ。外国語をスラスラ読んだり話したりできるようになりますよ」
「え~…僕頭いいからそういうのいらないんでけど」
「(イラッ☆) まぁまぁ、出てしまったものは仕方がありませんので」
では転生です
あなたは1つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。
今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。
これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。
あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。
私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。
三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。
転生を実行します。それではよき人生を
「天使さん さようなら! 」
「さようなら」
No.45 吉田識
3体のポケモンたちと、優しい家族と何不自由なく日々を送っていたが、ある日
「ユクシーっていつも目を閉じてるな…目を開いてるところ見てみたいな…」
つい好奇心からユクシーの目を隠れて見てしまい、すべての【記憶】を失った。
パニックになって自分を心配そうに見つめながらフワフワするUMAトリオに攻撃。
エムリットの尻尾を掴んでアグノムに向かって投げつけてしまう。
そうして吉田識は【記憶】と【感情】と【意思】を失った。
それから抜け殻のような日々を送っていたが、「SE.RA.PH」に呼ばれ、予選である偽りの学生生活に参加。ユクシーたちが頑張って(わたわた・「これは夢だよー」的なアクション。識は彼らが導くままに動き)、予選は何とかクリア。令呪ゲット!
本選出場、サーヴァントとして織田信長を召喚。
ノッブのカリスマに導かれるままに一回戦二回戦を突破。(「ふういん」やら「じんつうりき」やら「いやしのねがい」やら。敵マスターからは『チート』だのなんだの言われたが、知ったことではない)
三回戦の対戦相手に暗殺されかけ、「ここで終わるわけにはいかない! 」と生きる意思を芽生えさせた。
意思が芽生えてからは無感情ながら行動的になり、残ったマスターやサーヴァントたちに積極的に話しかけたり、ノッブを自慢したり、過去無し仲間としてザビーと仲良くなったりした。
個性あふれる面々との交流によって蓄積された記憶、芽生えた意思、三要素の二つが生えてきたことで、失った感情が少しずつ戻り、急速に自分を取り戻していった。
感情を取り戻しつつあった彼、彼のノッブへの憧れが恋慕へと変わるのにそう時間はかからなかった。
五回戦、強敵。
→→魔力供給(意味深) ←織田サー大炎上間違いなし。
(ノッブのイケメン力が凄すぎて、むしろ抱かれる感じだったということを明記)
六回戦、レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイとセイバーに敗北し、消去された。
六回戦、割と死にかけるも、令呪使ってブースト勝利。
七回戦、ザビー&ネロwith玉藻に敗北。
初手『黄金劇場』からの、ウィザード二人分の支援で妨害されて敗北した。
はい。
惜しかったですねー。残念!
レオには、サーヴァントの相性と
主人公力では負けてはいなかったと思うんですけどねー。
ちなみに、吉田識くんはUMAトリオに漂白された結果、最終戦ではめちゃくちゃ主人公っぽくなりました。転生前と「SE.RA.PH」で成長した彼とは完全に別人といっていいほど中身が違っています。
書き終わって思いますけどアポのジークみたいな感じですかね。
ちなみにちなみに、吉田くんの鯖に織田信長選んだのはFGOのマイルームくんの仕業です。あと、このノッブはガチモードおふざけ控えめ、覇王感マシマシの超絶イケメンノッブというイメージです。魔王スキルもONなので、ボインノッブです。
そんなんだから、自己を客観視できるノッブは
「まぁ、わしこんなんじゃし、マスターを魅了してしまうのも是非もないことじゃな。溢れ出る第六天魔王オーラは隠しようがないというもの」
とか思っても、
「え? わしに恋? …え? それちょっと違くない? ほら…「信長様ー!」とかわしを讃える感じでなく? マジラブ120%とか、え? マジで? 」
魔王オーラ全開にしても変わらぬいまだ脆くとも不屈の意思と、鈍いからこそ純粋な感情をぶつけられてめちゃくちゃきょどった。
色々()あった後は愛い奴愛い奴と愛でられていたり。
ファインプレー、ユクシーたち。彼らが漂白していなかったら予選敗退していました。(騒いでも信じない)
それでは次回。ちゃお~。