サイコロ・くじ引き転生【短編集】(改題)   作:しゃしゃしゃ

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DEATH NOTEの新作面白かったなー!
aキラ神過ぎる…と思ったけど、自分都内に住んでなかったから関係なかった。クソが! あー10億円欲しー‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼!‼

 ちなみにアイテム特典のリストにデスノートはあります。


後書き(本編)


☆□ 47番 広川琢磨 享年13歳の場合

「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

「………間違えました」

 

 

「あーあー、大丈夫ですよ。広川さん、広川琢磨さんですよね? あってますよー」

 

「え? あ、んん? 」 

 

 

「とりあえず、疑問に思うことも多いでしょうが、諸々説明させていただきたいと思いますのでこちらの席にどうぞ」

 

「はうっ、………はい」

 

 

 

 

 

「………そうですか、お―――私死んじゃったんですね」

 

「はい。お爺ちゃんのこと、恨んでいないんですね」

 

「うん、まぁ…うっかり落ちたのは私のせいですし、お爺ちゃん目とか耳とかあんまりだったし、しょうがないですよ」

 

「そうですか」

 

 

 

 

「それで私はこれからどうなるんですか? やっぱり石積みですか? 」

 

「いえいえ、確かに親より先に死んでしまいましたが、広川さんには河原で石積みではなく、異世界への転生をしてもらいます」

 

「転生? 」

 

「『かくかくしかじか』 というまぁ、暇を持て余した神々の遊びですね」

 

「………生き返れるんじゃないんですね」

 

「ええ、それは、はい」

 

「いや、ありがとうございます。死んで思ったけどやりたいこといっぱいあったし、…ありましたし」

 

 

 

 

 

 

「ではまず転生する世界をサイコロで決めていただきます」

 

「………いくつか聞いたことのないのがあるんですけど」

 

「(あー、ISもアニメもう5,6年前? だもんねー…今の若い子は知らないよね。というかこの子深夜アニメ自体まだ見たことのない系か)

 決定した後に簡単に転生先の説明をしますので、とりあえずコロッと、どうぞ」

 

「はい、………コロ、っと」

 

 

ころころころ

 

 

 

⚄:⚁

 

 

 

「お」

 

「出目は5と2 『ポケットモンスターの世界』ですね」

 

「ポケモンか…」

 

「えっと、ポケモンが出たので、もう一段階、広川さんが生まれる地方を決めてもらいます。赤いサイコロもらいますね」

 

「はい。………ん」

 

 

 

 

ころころころ

 

 

 

 

 

 

 

「出目は3、広川琢磨さんの転生先は『ポケットモンスターDP Pt』の舞台であるシンオウ地方に決定しました」

 

「ダイヤモンド、パール」

 

「あ、」

 

「? 大丈夫です、知ってます。まーくん―――おじさんが昔のゲームとかくれて、その中にポケモンもあったから問題ないです。殿堂入りもしましたし」

 

「そうですか」

 

 

 

 

 

 

 

 

「続いて特典です。『かくかくしかじか』そういうわけで、広川さんにはまず“アイテム特典”の数を決めていただきます」

 

「はい」

 

 

 

かっ ころころ

 

 

 

 

 

 

「二ですね」

 

「ですね。出目は2 くじを二枚引いてください」

 

 

 

 

がさごそがさごそ

 

 

 

1495・・・1640

 

 

 

 

 

 

「はい。それでは特典の説明を行わせていただきます。

 

 まず一つ目、1495番『パイモンの金属器』です」

 

「?」

 

「あーっと…これは『マギ』という漫画に登場する」

 

「『マギ』? マギ…ああ、読んだ覚えがあります。たしかその、アリババとかアラジンとかそういうあれですよね」

 

「それですそれです」

 

「おじさん、漫画とかもいっぱい持ってたので、おばあちゃんの家にお泊りしたりしたときに、持って帰って読んだりしてたんです」

 

「へー(おじさんグッジョブ! 説明が楽になった! )」

 

「それでその、金属器ってのは、あれですよね、なんていうんでしたっけ、あのでっかい巨人みたいな人」

 

「ジンですか? 」

 

「あ、はい、たぶんそれです。そのジン? が入ってる、星みたいなマークがある剣とかのことですよね」

 

「(ふわっふわだな記憶…間違ってはないけど)そうですね。それであってます。

 パイモンの金属器は、煌帝国第一王女、練白瑛の持つ扇形の金属器で、狂愛と混沌の精霊にして風を操るジン“パイモン”が宿っています」

 

「んー………」

 

「思い出せませんか? 」

 

「はい…」

 

 

「まぁ、分からないことは転生後にパイモンさんに聞いてください。魔装とかマゴイとかいろいろ気づけば教えてくれるかもしれませんよ」

 

「わかりました」

 

「(かも、で納得するのか…危ういなぁ…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

「二つ目の特典は1640番『創世セット』です」

 

「そうせいセット? 」

 

「(ひらがな発言。創世って言葉の意味わからない? いや、言葉が連想されないのか)

 創世セットというのは映画『ドラえもん のび太の創世日記』に登場したひみつ道具の一つです」

 

「あ、ドラえもんですか。どんな道具なんですか? 」

 

 

「はい、創世セットはなんと、世界を一から作り上げる道具なのです」

 

「…あ、創世ってそういう………え? つまりどういうことですか? 世界を作る? 」

 

「ありていに言って、宇宙創造の神になれる道具です」

 

「宇宙……、なるほど、つまりシミュレーションってことですか。創世日記っていうのはそういう…」

 

 

 

「違います。本当に、まじで、言葉通り、お手軽に宇宙を作って、星を作って、生命を作って、しかもその作った宇宙に入り込むこともできる、そういう道具です」

 

「………………ふぁあ」

 

 

 

 

 

 

 

「説明を続けます。

 改めまして、この『創世セット』は未来デパートで小学生の夏休み自由研究用にと売られている道具で、映画の中では、自由研究のテーマが決まらないのび太くんのため、ドラえもんが購入した道具として登場しました。

 

 特殊空間に広がる広大な宇宙空間を舞台とし、もうひとつの太陽系を自らの手で創造する道具のセットで、いくつも惑星が形成されたり、地球のように生物が発生して知的文明が形成されたりするかどうかは、本人の技量次第。映画ではのび太くんがのび太くんなので、そもそも太陽系を作ることに失敗したり、作った太陽が小さかったせいで頻繁に寒冷期が訪れるようになってしまったりしていました」

 

「失敗もあるんですか…責任重大」

 

 

「セットの内訳は大きく5つ。

 

 一つ目、ベースマット。神様シートとも呼ばれ、この道具で作り出す宇宙への入り口となります。シートをステッキでとん、とすると入り口が開き、もう一度叩くと閉じる仕組みで、丸めておけば場所をとることもありません。

 

 

 二つ目は宇宙の素。

 レプトン、クォーク、ゲージ粒子の3種類の瓶詰めで、ベースマットの中の空間にぱらぱらと撒いて、ステッキでよくかき回すとビッグバンが起きてマットの中に新たな宇宙が創り出されます。ちなみに、爆発は結構な規模なので、かき混ぜるのはマットの外で行ってください。

 

 

 三つめはコントロールステッキ。

 これがビックバンを起こしたり入り口を作ったりするために使うステッキです。文字通りこの道具のコントロールのための杖で、ベースマットの開閉に用いる他、スタート、ストップ、倍速、巻き戻し、スロー、キャンセル等の各ボタンがあり、創世のスピードを速めたり、巻き戻してやり直したり機能は多岐に及びます。

 倍速では現実の一時間で、マットの中では三億年が経過するように設定もできます。

 

 また、天辺のボタンを続けて二度押すことで惑星目掛けて雷を放つこともでき、映画では地球を雷で刺激することで、海中の有機物質から生物を発生させていました。

 

 四つ目と五つ目はフワフワリングと神さま雲。

 神さまというよりは仙人のようですが、要するに神様なりきりセットです。どちらも使用者に空を飛ぶ力を与えるものであり、これを使えば宇宙空間でも問題なく移動できます。神さま雲のほうはただ乗るだけでなく、寝床としても使用可能で、雲を毛布のように羽織ることもできます。

 

 あと、これは神さまからのサービスで、フワフワリングに言語翻訳機能が搭載されていますので、人間のような知的生命体が生まれたときはそれで会話を聞いたり話してみたりすると面白いかもしれません」

 

「………頭がこんがらがってきた。

 えっと? そのリングを付けていれば言葉が分かるんですか? ならポケモンの言葉も分かったり? 」

 

「いえいえ、これはあくまで創世セットで作った宇宙の中でのみ使用可能です。他では使えません。それじゃ、ほんやくこんにゃくもオマケした感じになっちゃいますからね」

 

「むー…」

 

 

「なにか質問などはありますか? 」

 

「ちょっと待ってください。

 ………。

 ……。お―――私が転生するのってポケモンの世界なわけじゃないですか」

 

「そうですね」

 

「なら、創世セットでできる世界もポケモンがいるんですか? 」

 

「いえ、ポケモンはいません。

 あくまでこの特典は、22世紀の科学技術で作られたひみつ道具ですからね。順当に科学的に、ポケモンという摩訶不思議な存在は生まれることはないでしょう」

 

「そうですか」

 

「あ、でも」

 

「? 」

 

「作った星にポケモンを放してしまえば、長い時間の中でそれが繁殖して進化して、ポケモンのようでそうでない、ポケモンの栄える惑星が生まれるかもしれませんね」

 

「なるほど」

 

 

 

 

 

 

 

「それでは最後に“能力特典”を決めてもらいます」

 

「はい っと」

 

 

 

からからからん

 

 

 

 

 

 

 

「あ」

 

「出目は4 『リスタート×1』ですね」

 

「死ぬ予定とかないんですけど」

 

「不慮の事故はいつでもだれでも起こり得るものですよ」

 

「…そうですね。うん、俺もそうだったわけだし、そっか」

 

 

 

 

 

 

 

それでは転生です。

あなたは2つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

 

 

「ありがとうございました」

 

「貴方の人生に幸あらんことを」

 

 

 





No.47 広川琢磨

 フタバタウンに生まれ、10歳で旅に出た。
 ジムを3つ回ったあたりでしんどくなって、アルバイト生活開始。金を貯めてポケモン料理学校入学。
 親の援助とローンでヨスガシティにポフィン屋オープン。質素に暮らす。

 ………。

 ………。

 生活が安定したので『創世セット』で世界作ってみるか、と思い立つ。
 宇宙作って太陽作って地球作って人間作って「うわ、これ見てるだけで結構おもしれー」と笑っていたら


 突然空からディアルガが‼

 ときのほうこう で消し飛ばされた。


    ―DEAD END―


 『リスタート』(ディアルガの影響でリスポーン位置大幅にズレ)


 5歳の頃に戻った。
 なんで消されたのかわからなかったため、ディアルガについて調べてみる。→アルセウスのことを初めて知る。(もしかして世界作ったの癇に障った?! )


 *********
 ****真相***

ディ「あ? 何この時間流。俺知らねぇんだけど? なぁなぁ、アルセウス父さん、また世界作った? 」

アル「作っとらんよ」

ディ「じゃあぱるぱる? 」

パル「ぱるぱる言うなし。わしも知らんで」

アル「見てみたらこいつが作ったみたいやで」

ディ「はぁー?! 俺等に断りもなしに世界作るとかこいつ俺等なめとるやろ! 一発シバいてくるわ! (世界作れるとか言うのでときのほうこう一発ぐらい余裕で受け止められると思っている鋼龍)」


 *********
 *********


 考えた末、ゲーム主人公(ヒカリ)についていくことに。→(たしかやりのはしらで会うはずだから)

 女子と旅とか色々説得が大変だったが、中身20後半の弁舌で乗り切った。

 そっからは黙々と歩いては知ってバトルして、二人旅。前回の料理人経験を活かしてヒカリちゃんとその手持ちの胃袋をわしづかみ!

 自身もポケモンゲットしたり進化させたりして、事務攻略、ギンガ団ぼっこぼこ。


 ゲームシナリオ通り、やりのはしらで神降臨。





タクマ「いっけー! マスターボール! 」

 やったー!
 ディアルガを つかまえたぞ!



 ヒカリちゃんには黙ってもらってそのまま下山。
 リーグに向かう彼女とは別れ、ポフィン屋開店のための準備を開始。(免許やら手続きやら資金集めやら…)



 『創世セット』、神様シートの中でディアルガと対話(グギュグバァッ!!! しか言ってくれなかったけど)

 パルキアとアルセウスの前に連れていかれて説明させられ、なんだかんだあって創造神に
 「ウチのモンが済まんかったな。世界ぐらいいくらでも作ったらええ」

 とテレパシーで認めてもらった。


 よっしゃー。(ディアルガはリリースしました)




 ポフィン屋オープン。殿堂入りしてトップトレーナーになったヒカリさんが()()()毎日来てくれるので宣伝効果抜群で商売繁盛!

タクマ「ヒカリちゃん、いっつも買いに来るなぁ…俺のポフィンよっぽど気にいってくれたんだなぁ」
 →(鈍感)


 『創世セット』スタート! 地球創造人類誕生、手持ちを連れて降りてみる。

「私は神だ(by某クソアニメ)」とやってみる。

 各国(村)に降り立ち信仰を植え付ける。←ポケモンと一緒に空から雲に乗って現れて、全身魔装して極大魔法ぶちかませば、そりゃ崇められるわ。

 干渉、コントロールステッキで倍速しながらちょいちょい行って世界統一宗教実現! 神としての権威を産み、神様ムーブした。

Q.神様ムーブって?
A.ギリシャ的な美女誘拐からの~…だよ! 言わせんな恥ずかしい。
  要するにゼウス的行為。まぁフォローちゃんとしたけども。

 あと、美形同士を掛け合わせて人類を品種改良したり。神さま雲の中でにゃんにゃんしたり。うん。


 リアルに連れてきて、店員として働いてもらったり。
⇒ヒカリちゃん超ショック‼‼
 一週間くらい来なかった。

 来た。
ヒ「…あれ? この前の綺麗な店員さんは? 」

タ「ああ、辞めたよ」

ヒ「ふ、ふーん…そうなんだー。そっかそっか… よかった





 82歳に脳梗塞を起こして寝たきり⇒死亡、までは創世セットで作った世界を観察して過ごした。


 ある程度文明が発達すると神さまの甲斐がなくなるから、飽きたらリセットを繰り返し、たくさんの世界を作った。
(←結果、数多の時間流が生まれディアルガ「ときのほうこう」連発する羽目に。
 ディ「あいつマジぶっ殺す」)


 火の鳥的にナメクジがアダムとイブした世界もあったし、粘菌生物が霊長類化したスライム王国な世界もあった。
←太陽作るときの力加減やステッキの雷の加減で命がバグった結果。


 見た目クトゥルーなイカ娘ちゃんが触手で木から木に飛び移っている世界もあった。
 タクマ「まさか中にも吸盤が付いてるとは思わなかった…(意味深)」


 故意に地球を二個作って、宇宙大戦争させたり、ゴキブリを火星に放してステッキでぴしゃー!したり。
 虐待されたポケモンをテキトーに放して人間と対立させ、末代まで憎しみあい争い合う、『モンスターハンター(真)』な世界を作ってみたり。

→大爆笑。





 生涯独身。ポフィン屋は弟子に譲った。
 晩年は手持ちポケモン(ギャロップ・ゲンガー・ビクシー・ドータクン)と共に静かに暮らした。

(ヒカリさんは30代半ばまで気持ちに気づいてくれるのを待っていたが………周りの友人たちが皆所帯持ちになっていく中で恋を諦め、仕事で知り合ったブリーダーと結婚した)









 はい。
 いかがだったでしょうか。


 いやー、さすが劇場版ドラ(↑)えもん(↓)のひみつ道具。すごかったですね。
 ディアルガくんが頑張ってくれたので、映画のビノタ君に相当する“創世セット宇宙”からのタイムトラベラーなどは広川琢磨のリアル世界に進出することはありませんでした。

 ディアルガ様を讃えよ。
ディ「マジ疲れた」



 女主人公(ヒカリ)ちゃんは作者的に、こんな奴と一緒にならなくてよかったと思うよ。本当に。




*影が薄かったパイモンさん。
 おっぱい。
 精神世界で会ってたりした。
 この男胸しか見てこねぇな…とか思われてたよ。
 ぶっちゃけ嫌われていたよ。まぁ、迷宮クリアしたわけでもないから仕方ないね。

 それでも狂愛と混沌の精霊として、「いい感じにぐっちゃぐちゃにしたいんだけど、どうすればいい? 」的な問いには答えてくれたよ。
 結果 神さまハーレムや宇宙大戦争だよ。



 次回は間空いてしまうかも。
 匿名設定で書いている方の小説が乗ってきたからそっち書きたいの。

 そんなわけで来月ぐらいまで、ばいちゃ。




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