「次の方どうぞ―」
ガチャ
「…」
「えっと、48番…白澤ゆきとさんですね(ゆきとさん…、聞き覚えが…なんだっけな)」
「えっと、ここは一体」
「困惑はもっともだと思いますが、ご説明しますのでまずはこちらにどうぞ」
「…はい」
「まず白澤さん自身自覚がないようなのではっきりさせますが、ここは死後の世界です」
「え? じゃあまさか」
「はい。残念ながら白澤さんはもうお亡くなりになられています(思い出した。さくらちゃんだ)」
「…そんな」
「死因は急性心不全。倒れた貴方を周りの人が心肺蘇生したり色々しましたけど結局どうにもならなかったみたいですね」
「…………。私は死んで、死んだとして、それで私はこの死後の世界でどうすればいいんですか? 」
「(切り替え、早)それは『かくかくしかじか』です」
「『まるまるうまうま』。なるほど…転生、特典。まるで漫画やアニメのようですね」
「あっはっは、そうですね。でもここにいるあなたにとっては紛れもない現実です。これから現実になる物語です。あなたが主人公かは、分かりませんけどね? 」
「なるほど。
まずは転生先でしたっけ。おすすめはありますか? 」
「(お、)そうですね…おすすめはやっぱり日常系ですかね。『自由』の出目が出たら、そうするべきだと思います。それこそ「サザエさん」とか」
「うーん…」
「とにもかくにも、サイコロです。どうぞ」
「…………」
ヒュッ
からんからんからから
⚀:⚃
「あら」
「ん」
「…えー、出目は1と4。白澤さんの転生先は『ハイスクールD×D』の世界でーす」
「ハイスクールというと、高校が舞台の話なんですか? 」
「ですね。それに加えて悪魔とかドラゴンとかそういうファンタジーな要素もある、学園バトルラブコメディものです」
「…バトルですか」
「まぁ異常に関わらなければ問題ないですよ。この転生では、どうあっても物語の舞台に上がることになりますけど、介入をするかどうかは白澤さん次第ですからね」
「わかりました」
「では特典についての説明をさせていただきます。『かくかく』」
「『しかじか』」
「『まるまる』」
「『うまうま』」
「“アイテム特典”の数を決めますのでサイコロをどうぞ」
「はい」
からん からからから
⚃
「はい、出目は4 特典のくじを4枚引いてください」
「ふむ…」
がさごそがさごそ
1427・251・2423・1805
「一つ目のアイテム特典は1427番『アシッド・M』です」
「??? 」
「この特典は漫画『魔法少女オブ・ジ・エンド』」
に登場した
「物騒すぎるのですが」
「モンスターパニック映画のモンスターの役割を担うような存在です。見た目は(>ɤ<)な目と顔をした可愛らしい少女。先端がラッパ状のステッキを持っていて、そこから溶解液を噴射・操作し、人間は殺すか『まじかるゾンビ』として復活させるかができます」
「(えげつな。マジカルゾンビってなによ)」
「あ、はい。『まじかるゾンビ』というのは、亜種魔法少女がステッキで殺害した人間がゾンビになって蘇り、人間を襲う木偶人形になることを言います。亜種魔法少女と違って再生能力がないので頭部を破壊すれば活動を停止します」
「待ってください。再生? 」
「あ、はい。この特典『アシッド・M』には再生機能が付いています。というか、本体がステッキなのでそれを破壊されない限りいくらでも復活して人間を襲うことができるんです。まぁ、この特典の形式だと傷ついたら引っ込めればいいだけなのであまり関係ないんですけど」
「………。その、まじかるさんは意思疎通できるんですか? 」
「意思疎通、ひいては使役ですが、可能です。基本は「ま・じ・か・るー」と口にするのみですが、白澤さんの命令には従うし、待てもお座りも
「(最後の物騒。…まぁ一つ目でなかなかの武力が手に入ったと喜ぶべきか………)分かりました。次お願いします」
「最後に、アシッド・Mの魔法ですが、ぶっちゃけステッキを持てば白澤さんも赤の他人も使用可能ですのでご注意を」
「(ガワいらないじゃん…)」
「二つ目のアイテム特典は251番『セト神のスタンドDISC』です」
「セト神…エジプト9栄神ですか」
「おや、ご存知ですか」
「ええまぁ、ジョジョはそれなりに」
「では説明は省いても? 」
「いえ、セト神ってどれだったっけなのでお願いします」
「かしこまりました。
この特典は、嵐と暴力の神「セト神」を封じ込めたスタンドDISC。原作での本体はアレッシー。口癖は『えらいネェ~』」
「繋がった。若返らせるやつですか」
「ですです。
セト神は影のスタンドであり、本体の影となり、影が交差した相手を若返らせる能力を持っています」
「ショタナレフ…確か記憶とかの内面も若返るんでしたっけ」
「はい。とはいえ、若いままでも強い相手には効果は薄いでしょうけどね」
「ああ…ドラゴンとかいるんでしたっけ(確かに幼体でも強そうだな…あとは若返りのスピードか。ファンタジーな種族といえば長命が基本だから、一瞬の交差では若返らせきれないかもしれんな…)」
「ご質問は………ないようですね。DISCは一度入れれば取り出せませんのでご注意を」
「三つ目のアイテム特典は2423番『医者医者~Docteur,docteur~』です」
「いしゃいしゃ? 」
「はい。これは『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』に出てくる敵組織ギャングラーが大怪盗アルセーヌ・ルパンから奪った不思議な宝物、ルパンコレクションの一つ。本編では幹部怪人のライモン・ガオルファングが所持していたコレクションです」
「(色々追いつかない…)」
「要するに、ドラえもんのひみつ道具のように摩訶不思議な現象を起こす道具の一つです。本編の設定では異世界の代物だから人間には扱えませんが、その制限はカットされています。
そしてこのコレクションは『超重傷ダメージも完全に治癒させる生命のライフタンク』と説明にあるように、どんな致命傷を負っても生きてさえいれば傷を癒し全回復させる力を持っています」
「つまり…仙豆的な? 」
「あ、その例えドンピシャです。こっちは爆散しても回復する分即効性と不可思議性が上ですけど。あと、この特典はオマケとして、半自動的に作動します。身につけていればほとんど不死身になれますよ」
「不死身…(いいこと、なんだよな? それこそここに来たような突然死や事故で死ぬことがなくなるわけだし、…でも傷が治るのを他人に見られるのは…)
あの、半自動ということは作動させないこともできるんですか? 」
「はい。誰かに預ければ効果はその人に移ります。いざとなれば“戻れ”と念じれば戻ってきますし。あとは、寿命には反応しないので、白澤さんが老衰なされる時も作動しませんね」
「なるほど…埋めておくとかでも大丈夫ですか? 」
「問題ありませんよ」
「ラスト四つ目のアイテム特典は1805番『チッポケット二次元カメラ』です」
「? 」
「名前でなんとなくわかるかもですが、この特典はドラえもんのひみつ道具の一つです」
「聞いたことないですね」
「『チッポケット二次元カメラ』は撮影した物体を二次元の写真に変えることができるひみつ道具です」
「インスタントカメラ的な? 」
「的な的な。シャッターを押すと、レンズを向けていた対象の物品が消え、カメラの裏側に写真にされた元三次元の品物が収まる、という感じです。
本編では、のび太くんが捨てられそうになったコミック雑誌の束を写真化したのを皮切りに、ゴルフバッグやぬいぐるみ、ドラえもんに犬に車に、果てはジャイアンの母ちゃんまでも小さな写真に収めてしまいました」
「生き物もできるんですか」
「はい。ただし写真にされた生き物は意識を保ち、痛覚というか触覚を有したまま、自力では絶対に戻れない状態が続きますのでご注意を」
「戻るにはどうすれば? 」
「普通のものを三次元に戻すときも同じなんですが、お湯をかければいいんです。お湯一滴を写真に滴らせればむくむくと立体的になっていき、写真にする前と変わらない状態になります」
「お湯…カップラーメンみたいですね」
「そうですね。ちなみにお湯といってもお茶でもなんでも、単純に温度が高い液体なら何でもいいみたいです。
さっきの話で、最終的にのび太は自分で自分を写真にしてしまって戻れないと絶望するんですか、犬のマーキングで戻るというオチになりましたし」
「マーキングということは」
「ええ、はい。―――おしっこです」
「Oh…」
「“アイテム特典”の後は“能力特典”のコーナー! 」
どんどんぱふぱふ~
「サイコロ一つ、どぞ」
「はい」
からんからからからから
⚄
「あっ」
「はい、出目は5 『○○○コントロール』です」
「(いらねぇ…)」
「まぁまぁ、そんな嫌そうな顔しないでくださいよ。これがあれば、ほら、うっかり立ち上がれなくなった時とか便利ですよ? あとはセルフ感度3000倍ごっことか」
「最低じゃないですか」
「あっはっは」
それでは転生です。
あなたは4つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。
今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。
これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。
あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。
私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。
三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。
転生を実行します。それではよき人生を
「いってらっしゃいませ~」
「ありがとうございました。行ってきます」
No.48 白澤ゆきと
D×D世界に生まれ落ちてすぐにセト神のスタンドDISC挿入。スタンド使いに。
以降、駒王学園入学までの十数年、能力の検証や研鑽に努める。
15歳、駒王学園入学。学園のアイドル、リアス・グレモリー(2年生)のことを知る。
→「あっ(察し 」
→セト神どーん、チッポケット二次元カメラぱしゃり。………=ロリ少女誘拐成功!
10歳程度にして、情報収集(質問)開始。
← 「きゃああああああ! (魔力弾)」
→「ぐぼぉっ!(重症/腹に穴)」→「治った!(医者医者 サマサマ)」
→→「油断した…やはり悪魔だったか…」
『質問は既に…拷問に変わっているんだぜ』
溶かして、割って、潰して、曲げて
斬って、砕いて、潰して、かき混ぜて
剥がして、彫って、抉って、捌いて
開いて、弄って、掃いて、塞いで
捻って、千切って、繋いで、研いで
治して、壊して、直して、壊した
尋問も忘れて残虐行為に夢中になった白澤ゆきと。←極度の興奮状態///
→「そうか、そうだったのか(己の本性自覚)」
突然のクロスアウツ!
―――(自主規制)―――
リアス・グレモリーの心と体をぶっ壊して、セト神解除。質問開始。
世界のこととか三大勢力と呼ばれる天使悪魔堕天使のこととか、ソーナちゃんのこととか吐いてもらって、もっかいロリ化[セト神]
**しばらくお待ちください**
すっきり(キラキラお目目)
チッポケットぱしゃり(―自主規制―が―自主規制―っているリアス・グレモリーちゃんの写真)
リアス・グレモリーの情報を元に彼女の眷属を襲撃(セト神の影アタック)
→ロリショタ化。→→チョメチョメ(婉曲表現)
感想:
●ギャスパー、怯え方が堂に入っていて一番気持ちよかった。
●木場もといイザイヤ、神の名を出したら盲目的に耐えてくれて真実を明かしたときの絶望が最高だった。
●小猫もとい白音、元々ロリではあるけど、精神のギャップがいいよね。
●姫島パイセン、「父さま! 母さま! 」ってシンプルに泣き叫んでくれてシンプルに気持ちよかった。
チッポケットかしゃかしゃ。
アルバムに入れて持ち歩き。
きっと大変なことになるだろうなーと思ったので、そのまま県外に逃亡。(←紅の魔王さんが色々あったけど知ーらない)
以降、各地を転々としながら目についた美人をロリショタ化して〇姦。写真をシュレッダーにかけて、お湯バシャっ! 死の一瞬に『医者医者』で蘇生とか、適度に虐待。アルバムコレクションに加えながら人生を謳歌。
たまに気取られて、人外に襲われることもあったが、アシッド・Mとのコンビネーションで撃退、あるいはコレクト(=強〇・虐待)
「楽しいなったら、楽しいなっ♪ 」
↑←使われていない山中の別荘で裸踊り中の白澤ゆきと。…周囲には体を鮮血と白い液体()に染めた美幼女美少年の変わり果てた姿。
楽しくって楽しくって仕方がなくて、本性をさらけ出すのは気持ちよくって、こっそりこそこそ移動して北は北海道から南は沖縄まで日本数周、コレクションの旅。
旅を初めて12年、白澤ゆきと27歳、某県某所に家を買い、暮らし始めました。
たまに旅をしてコレクションを増やし。
そっから老衰で亡くなるまで、数十年。アルバムは本棚3つ分。
とても楽しい人生に幕を下ろしました。
家族を奪われた堕天使悪魔両上層部が血眼になって下手人を捜索。
山中の別荘にいることを突き止められ、雷光と消滅と氷雪その他ドーン!
ぼっこぼこのぼこにされ、苦しみ悶えて死んだ。命乞いは聞き入れられなかった。
はい。
ちなみに白澤さん、生活費等は『医者医者~Docteur, docteur~』を使用した闇医者業で稼いでいました。
白澤さんのソレは、もともと素養があって、で、開花したと。そんな感じです。。
セト神を引いた時点でなんとなく思いつきました。アレッシーあいつ絶対やってるよ。あいつそういう顔してるもん。気に入らないやつ子どもにして殴ったり蹴ったり××したりしてるよ。そういう顔してるもん。
追記)
救出された少年少女たちは、白澤さんの死によって元の年齢に戻り、事件の傷をゆっくりと癒していくことになりました。
次回また一月以上開くかも。
それでは、ではではまた次回~。