サイコロ・くじ引き転生【短編集】(改題)   作:しゃしゃしゃ

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ギリギリ2019年に間に合った……。(本当にギリギリだったので後で追記修正予定)
 今年もありがとうございました。よいお年を!


後書き(本編) 


★■ 52番 多賀始 享年14歳の場合

「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「……」

 

「52番、多賀始さんですね。どうぞこちらに」

 

「……」(コクリ)

 

「……混乱なされるのももっともですね。

 多賀さん、あなたは亡くなりました。

 ここは転生をなされる転生者の方に説明をして、転生先の世界や転生に際し贈らせていただく特典を選択させていただく場所。あなたは二度目の人生を送る機会を得たのです」

 

「……」

 

「あー……っと。んんっ! 『かくかくしかじか』で多賀さんにはまず、転生先を決めてもらうためサイコロを振ってもらいます。よろしいですか? 」

 

「……」(コクリ)

 

「はい。ではどうぞ」

 

 

 

 

 

からからから

 

 

 

 

⚃:⚅

 

 

 

 

「おー! 出目は4と6! これは当たりですね! 」

 

「……」

 

「うぅ…。……多賀さんの転生先は特典が決まってから多賀さん自身に選んでいただくことになります」

 

「……」

 

 

 

「それでは特典についての説明を。『かくかくしかじか』で、まずは“アイテム特典”の数を決めていただきます。サイコロをどうぞ」

 

 

 

「……」(コクリ)

 

 

 

 

 

からんからから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あらまぁ、出目は6。多賀さんに贈られる“アイテム特典”は6種に決まりました。くじを6枚ここから引いてみてください」

 

「……」(コクリ)

 

 

 がさがさ ごそごそ

 

 

 

 

414・・・1715・・・273・・・2571・・・1272・・・2010

 

 

 

 

「はい。それでは特典の説明をさせていただきます。

 一つ目の特典は414番『音叉+鬼鞭+鬼傘+音撃棒 烈翠+音撃鼓+音式神 消炭烏』の歌舞鬼変身セットです」

 

「? 」

 

「あ、歌舞伎じゃなくて歌舞鬼ですよ? 鬼のほう、仮面ライダー響鬼の劇場版に出てきた戦国時代の鬼の」

 

「……? 」

 

「え? ひょっとして知らない系ですか? 」

 

「……」(コクリ)

 

「えーー。でもそっか…14歳なら仮面ライダー響鬼は生まれる前の作品……そっかー、知らないのかぁ」

 

「……」

 

「あぁ、ごめんなさい。えっと、この特典は仮面ライダー響鬼という物語の中で、魔化魍と呼ばれる妖怪変化・化け物から人を守るため、体と心を鍛えて鍛えて鍛え向いた末に人が変化(へんげ)する“鬼”と呼ばれる音撃戦士に変わり戦うためのアイテムです」

 

「……」

 

「ちなみに設定の都合上、多賀さんはそのままでは鬼にはなれません。『使いこなすため』ではなく、そもそも『使用するため』に修行が必要な特典ということですね」

 

 

 

「作中では様々な“鬼”が登場し、魔化魍と戦っていましたが、その中でも今回多賀さんが変身の可能性を与えられる歌舞鬼は戦国時代、強大な魔化魍である「オロチ」を討伐するため集まった七人の鬼の一人で、太鼓と撥を使う“打”の鬼でありながら、音叉を変化させた音叉剣や傘といった多彩な武器で戦うユニークな戦士です

 (過去の話とか魔化魍サイドとかそういう話はしないでもいいだろう)」

 

「……」

 

 

「この特典の特徴は、なんといっても『変身できる』! ということでしょう。鬼としての力も魅了的ですね。映画でも、鬼の一人がその力でもって文字通り一国一城の主、要は殿様になっていました。

 また、鬼の放つ音撃―清めの音―は怪異化生、妖怪変化の類には効果抜群なので、そういう点でも優れていると言えますね」

 

 

 

 

「何か質問はありますか? 」

 

「……」(フルフル)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「続いて二つ目の特典は1715番『強力ハイポンプガス』です」

 

「?」

 

「この特典はドラえもんのひみつ道具の一つでその機能は「肺活量を1000倍にすること」です。

 外見は理科の実験で使われるようなガラス製のポンプ装置。

 のび太くんが泳げず困っているのを見るに見かねたドラえもんが、溺れないようにと出してくれたひみつ道具で、中に入っているガスを吸うことで肺が強化され、通常の1000倍まで空気を吸い込んでおけることができます。

 肺活量が1000倍になるので抑えて呼吸しなければ、ただ息をするだけで人や物が飛んで行ったりしてしまいます。『一息の空気弾(エアロブラスト)』というやつですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「三つ目の特典は273番『ハーヴェストのスタンドDISC』です。スタンド、ジョジョの奇妙な冒険、ご存じですか? 」

 

「……」(コクリ)

 

「(あら意外)ハーヴェストは? スタンドDISCは? わかります? 」

 

「……」(コクリ)

 

「(あらあらまぁまぁ)でしたら、説明は最小限でいいですね。

 ハーヴェストは本体を重ちーこと矢安宮重清とする4部登場の群体型スタンド。その数500体以上で、射程距離と持続力が優れ、杜王町全体は軽く行けるほど。圧倒的な数とそれを活かした応用性によってパッと見た印象とは真逆の恐ろしさ凶悪さを誇るスタンドであると言っていいでしょう。

 弱点は500体にもなる群体型ゆえの一体一体のパワー不足。あるいは普通のスタンドが当たり前にできるスタンドの攻撃をスタンドで防御、ということが難しいこと」

 

「……」

 

「スタンドDISCはご存じプッチ神父のホワイトスネイクの能力によって物質化された、いわばスタンド能力そのものの結晶です。今回の特典、『ハーヴェストのスタンドDISC』はまさにそうであり、これを挿し込むことで挿入された生き物をスタンド能力者にする特典です。

 何か質問はありますか? 」

 

「……」(フルフル)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では四つ目、2571番『わざマシン:スピードスター』です」

 

「……」

 

「わざマシン。つまりはポケモンです。ポケモン、知ってますよね? 」

 

「……」(コクリ)

 

「よかった。この特典はそのポケットモンスターシリーズに出てくるわざマシンの一つになります。本来は……というかなんというか、わざマシンはポケモンに使うものですが、この特典は人にも使用可能です」

 

「……」

 

「つまり! 多賀さんがスピードスターを放つことができるようになる! ということなのですっ! 」

「スピードスターは威力60、必中のノーマルタイプ特殊わざ。

 設定を元に、星形の弾を降下範囲内の全体にばらまき攻撃するわざとなっています。必中技なので適当に使っても必ず当たります。

 ノーマルタイプなのでゴーストタイプには効果なし。幽霊や悪魔、妖怪といった霊的存在には効果がないというわけですね。

 PPについては回復しません。スピードスターのPPは20なので覚えてから20回使用すると使えなくなるので、再度わざマシンで覚えなおしてください。そうすればまたスピードスターを放てるようになります」

 

「何か質問はありますか? 」

 

「……」(フルフル)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「五つ目の特典は1272番『ビクティニの入ったモンスターボール』です」

 

「……」

 

「はい。ポケモンです。モンスターボールです。生き物です。

 イッシュ地方における幻のポケモン、ビクティニ。

 ぶんるい:しょうりポケモン タイプ:エスパー/ほのお

 たかさ:0.4m おもさ:4.0㎏

 フレーバーテキストから『無限にエネルギーを作り出し触れた相手に分け与える』だの『ビクティニを連れたトレーナーはどんな勝負にも勝てる』だの言われているポケモンでもあります」

 

「……」

 

「人でも動物でも、バトルをして勝利すれば経験値をもらえ、レベルアップ。当然ですが覚える技はレベルわざのみとなります。

 回復はいったん消して、もう一度ボールから出すことで完了します。つまり多賀さん自身がポケモンセンターみたいなもの、というわけですね」

「こんなところでしょうか、何か質問……ないですよね」

 

「……」(コクン)

 

「ですよねー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「最後、六つ目の特典は2010番『魔王の小槌』です」

 

「?」

 

「はい。『魔王の小槌』は漫画「ぬらりひょんの孫」に出てくる刀…妖刀です。妖怪の“畏”……あーっと……妖力? とか? そういうエネルギーを斬る度吸い取って自身の力とすることで、どこまでも際限なく強く鍛え上げられるのがこの刀の特徴であり、それは対妖怪の特効武器といえるでしょう。

 強くなる武器、強くなる刀というとジョジョの奇妙な冒険第三部エジプト編登場のスタンド「アヌビス神」が連想されるかもしれませんが、あちらが経験で対処能力や技術が強化されるのに対して、こちら『魔王の小槌』は単純に出力・パワーが増大するといった感じでしょうか。切れ味が増す、圧が増す、“畏”が増すというように」

 

「……」

 

「ついでに言うと『魔王の小槌』とは、ぬら孫で江戸時代に生まれた大妖怪「魔王・山ン本五郎左衛門町」の心臓が変化して生まれた刀、“山ン本の心臓”という妖怪でもあります。とはいっても、刀が喋りだすわけでも刀に意思があるわけでもありませんが……ご使用の際にはくれぐれもお気をつけ下さい」

 

 

「…………」(……コクリ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では“能力特典”のサイコロタイムです!

 どうぞっ! 」

 

「……」

 

 

 かっ

 

 ころころころ

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい。出目は4、『リスタート×1』ですね。ゲーム的に言うなら残機あり、何かでうっかり死んでしまってもその原因までさかのぼって、死を回避する機会を与えてくれる能力です」

 

「……」

 

「どこまで戻るのか、はその死の要因によって変わります。何でもない事故なら事故が起こる少し前までかもしれませんが、根の深い問題…怨恨による殺意からの死亡などなら、その原因が芽生えるところまで戻るかもしれません。説明は以上でよろしいですか? 」

 

「……」(コクリ)

 

 

 

 

 

あなたは6つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を

 

 

 

 

「それではそれでは最後の最後! 多賀始さん! あなたが転生する世界を高らかに宣言してください! 」

 

「…………………………………………………………。

 

 『ゲゲゲの鬼太郎』で」

 

 

「はい! 転生先『ゲゲゲの鬼太郎(アニメ6期)』!!

 行ってらっしゃいませ!」

 

 

 

 






No.52 多賀始


 東京 調布に生まれ、優しい両親のもとすくすくと成長。
 幼馴染の犬山まなとは子どものころは仲が良かったが、犬山家の両親が出かけていないからと多賀家にまなちゃんがやってきた小学四年の夏、家の中で鬼ごっこをしてついうっかり彼女の胸と股間にタッチしてしまうハレンチ行為を……それ以来疎遠――というほどではないが若干意識してしまって…以下略。
 それから三年、
 狸たちの電波ジャックと宣戦布告を聞き、魔王の小槌を手に妖怪退治に出発。
 体が出来上がっていなかったので鬼にはなれず、しかし魔王の小槌で団一郎、団二郎、団三郎、そして刑部たぬきを斬り伏せ、果ては妖怪獣(蛟龍)までを打倒し魔王の小槌に畏を吸わせ四国八百八狸たちから日本を救った。


 そして、「ぬらりひょんの孫」で一時期刀の所有者であった隠神刑部狸(いぬがみぎょうぶだぬき)玉章(たまずき)同様、力を増す刀の魔力――畏に魅入られ暴走してしまう。
 我を失い刀を振るって人も妖怪も見境なく斬殺し、流れ込む負の畏に多賀始という人間の器では耐えきることができず、刀に操られるような形で“山ン本の心臓”を飲み込み《再現魔王・山ン本五郎左衛門》に変生。
 最後には復活した鬼太郎@テイキング要石パワーまなちゃんの指鉄砲で『心臓』を撃ち抜かれて死亡した。





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 死亡時から約十三年前に『リスタート』。
 生まれた時代に、死んだときの肉体でポンッと放り出された。
 →*誤作動*(魔王の小槌で人も妖怪も魂まで細切れにして取り込んでいたため能力特典がブレブレガクガクになってスタート地点まで戻された。肉体情報は死ぬ少し前の物しか残っていない=赤ん坊時代データロストだったのでそのように再構築)

 訳も分からぬまま新聞に書かれた年月日に驚き、調布の自宅に帰ったが、そこには何もなかった。→赤ん坊(多賀始)と一緒に両親家族のデータも破損、再構成不可。


 一昼夜泣きわめいた後、暴走してしまったことを後悔。
 山籠もり。鬼の修業を始める。


 4年後(17歳)、音激戦士・歌舞鬼として心と体の修業鍛錬完了。
 変身・戦闘 可能なまでに。
→参考までに、戸田山は二年間で変身と戦闘をこなし、あきらは二年間で変身が可能になり、京介は一年間で変身と戦闘が可能になった。

 そろそろ山を下りるべきかと考えていたところ、「山で見かけた鬼のような化け物」の話を聞いた鬼道衆が訪ねてきた。
 →事情を多少ぼかして伝え

カブキ「いやー、山籠もりしてたら鬼になれるようになってさー」



 →力のことで詳しく聞きたい学びたいと言って鬼道衆の里へ。

 頼み込み、封印術や結界術など、とりわけ『魔王の小槌』の制御に使えそうな術を学ばせてもらった。
 特に、倒した妖怪の魂と力を取り込む呪装術は類似点からコツを学べるのではと師匠に正式に弟子入りして術の全てを学びつくした。

→鬼道衆の里の皆とはそんな修行生活(約5年間)を通してかなり親密になった。特に同門の石動零と、彼を兄と慕うサヤの二人とは特に仲が良くまるで家族のように親しくなれた。


 修行開始から5年後、前世と合わせてカブキ(改名)24歳。
 免許皆伝。
 里を離れ、フリーのゴーストハンター(妖怪退治の専門家)に。



 それからは、
――東に「新築なのに家がギシギシ揺れる」と不可思議現象聞きつけたら行ってハーヴェストで回収・懲らしめ、

――西に「髪を切られた」という依頼が出たら行って鬼髪を『鳴刀・音叉剣 煉獄点火』で斬り捨て、出てきた畏を魔王の小槌に吸い取らせ、

――北に「工事現場で超常現象が! 」という悲鳴を聞きつければ『音撃打 乱打殴打の型』で雷獣をおとなしくさせ、

――南に「悪霊に憑りつかれた! 」という自業自得の学生がいれば悪霊になってしまった悲しい被害者の女性を『音撃打 業火絢爛』で浄化し、


 そんな感じで、人の側に立ちつつ妖怪退治で日銭を稼ぐ毎日。
 鬼太郎を筆頭にゲゲゲファミリーとは面識多少。依頼がバッティングすることも何度か。

カ「(うわー! 鬼太郎さんじゃー、お久しぶり。前会ったときは盛大に吹き飛ばしてくれおって助かったわ。)
  (ひゃー! 猫姉さん! うっわ、スタイル()っ! あっし! おみあしっ! )」





 そうして、カブキ26歳。一周目で命を落とした年が来た。

 まず因縁の八百八狸・刑部狸、妖怪獣。


→日本政府に宣戦布告することをわかっていたので、前もって政府高官につなぎを作っておき、正式に依頼を受け、護衛と称して潜入。
 総理たちのもとに殴り込みをかけたシルクハットの狸(団一郎)を瞬殺し、手下の狸を脅して刑部狸たちのもとへ。



カ「亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜ァッッッ‼‼

→『鬼神()声』の攪乱で注意をそらし、ビクティニのエスパーの力で狸の神通力を無効化し、『魔王の小槌』で斬り捨てる。一体一体純粋な剣技でもって首をはね、魂ごと畏を吸収した。



 妖怪獣は刑部狸の支配から解かれ暴れ始めたので現場に急行して、




********



――ゆらり ゆらり

 鬼になったカブキの持つ刀、『魔王の小槌』が妖しく光る。蠱惑的なその光は、見た者を溺れさせ心を闇に染めあげる、正しく妖刀と称される輝きだった。
 しかしその光はもう通じない。ここにはもう力に振り回され、力に飲み込まれるだけだった少年はいない。ここにいるのは、心と体を鍛えて鍛えて鍛えぬき“鬼”になった男である。


「――“刃畏一体(ジンイイッタイ)” 歌舞鬼・纏」

 歌舞鬼(カブキ)の言葉と気合を合図に刀から目で見えるほどの“畏”が放出される。それは宙を漂うでもなく、歌舞鬼の体に纏わりつき 暗くおどろおどろしい闇色の装飾へと変化した。

 吸収した妖怪の畏を鬼の肉体に宿し――百鬼夜行をその身に背負い――『魔王の小槌』の力を十全に振るう音撃戦士・歌舞鬼の強化形態。

 名付けて――


『魔王の小槌』の鬼纏(まとい) 襲色(かさねいろ) 鬼王碧落紅鉄漿(きおうへきらくべにとかね)


 どこからともなく現れた烏のような巨鳥、『音式神・消炭烏』乗せに飛び乗り、超高速で接近しながら歌舞鬼は妖怪獣に刀を突きつけ呟く。

「妖怪の怪獣――妖怪獣、お前の畏 俺がいただく 」

 妖怪獣が口を開き攻撃するよりも早く目前に迫り、急上昇。
 消炭烏を目で追う妖怪獣の死角に飛び降り刀を構えた歌舞鬼の姿。


「魔刃一刀流」

 推進、加速。魔王の小槌の発する力を推進力にして、流れ星のように地上に急降下する歌舞鬼。腰だめにした刀からはそのまま暗く攻撃的な畏が濃く、長く、染みつくように途切れず伸びる。

「紅燭」

 長く長く伸ばされた刀身を力と技で振りぬく。



「……ふぅ」

 たった一撃。
 たったの一撃で自衛隊の戦闘機の攻撃を歯牙にもかけず、町一つをあっけなく滅ぼした強大な妖怪獣「蛟龍」はその巨体を真っ二つに切り裂かれ、魂ごと全ての“畏”を吸収、討伐された。

「あいたたた……、久々の大技で全身が痛い。あ゛~~腰が腕が腹がー……いたた」

 鬼纏を解除し、刀を納め、消炭烏を降ろす。
 顔だけ変身解除して、月を見上げる。

「いい夜、いい月だ。自分が前、見ることができなかった、迎えることができなかったお月様……なんてな」



 
********






 事件解決。
 その後も短いスパンで結構暴れる妖怪をじゃんじゃん相手取ってバトル&ゲット(“畏”)の毎日が続く。




――西洋妖怪編――

 バックベアードのブリガドーン計画では「ひゃっほう妖怪(けいけんち)がいっぱいだー! 」と妖怪人間を誤って攻撃。何人か吸っちゃった。
 ヴォルフガングやフランケンシュタインたちに八つ当たり。



――名無し編――

 逃げた西洋妖怪を追いかけ、海を渡って国外に居たため関連事件接触なし。
 途中で海外のいい感じの妖怪を狩って『魔王の小槌』強化。
 カミーラを探して吸血鬼の痕跡を辿ったら、吸血鬼エリート(ジョニー)や吸血鬼ラ・セーヌといった面子と遭遇戦に。

カ「てごわかった……」←割とガチ





――大逆の四将編――

 見失ったので帰国し、久々に鬼道衆の里に里帰りしたら里が全滅していた。
 かたき討ちをとも考えたが、下手人が一切不明なので断念。

 黒坊主の事件で里の生き残り・石動零と依頼でバッティング。
零「かくかくしかじか」
カ「まるまるうまうま」

零「里を焼いた妖怪ぶっ潰したい(意訳)。カブキさん、これは鬼道衆である俺のやるべきことだ。手を出さないでくれ」
カ「おk。でもでも自分ってば政府の依頼を受けることもあるから、大逆の四将とかいうのが国家規模の事件起こしたら解決に来るからね」




 で。
 九尾の狐「玉藻前」が暗躍。
 日本が戦争危機に。

お得意様政府高官「日本を誰も助けないなんておかしい! 妖怪じゃ! 妖怪の仕業じゃあ! 助けてカブキ! 」

カ「りょ」


 潜り込ませておいた(石動零付き)ハーヴェストの情報から九尾の狐撃破に向けて行動開始。

 途中、零とにらみ合う鬼太郎と「操られてる? 今のガチめな殺気だったよ? 」と勘違いから“vs鬼太郎”なったり、



 色々あって鬼太郎の後ろをついてってGO TO HELL!!



 最終的に、

「“清妖合一(せいようごういつ)”」

「歌舞鬼・装甲」

「転()畏砲(いづつ) 虹天破魔(こうてんはま)葬送閃(そうそうせん)


 撃破!!




 で。

 現世と地獄を救った功績として玉藻前の分身体(尻尾一本分)を所望。
→理由:一目惚れ。(里? 仇? 恋の前では相手にもならんわ! )


 そっから玉藻前の罪を雪ぐため、世直しの旅(ついでに鍛錬と強化の旅)にレッツゴー!



 それから12年。カブキ38歳の時。
 子どもができたので帰国。
 玉藻と乳から生まれた乳太郎 明日夢を連れて調布の街に帰ってきた。

 帰国から4年後、明日夢が6歳になったので小学校に入学させた。

⇒殺人事件。明日夢、うっかりイジメっ子をバラバラに。

 以前の伝で一家揃って人がめったに来ない山の中に移住。
 明日夢を育て、鍛え、鬼に育成。

 特典を明日夢に継承。

 
 鬼を辞めた後は嫁とイチャイチャしたり、帰ってきた息子、息子が連れ帰ってきた息子の嫁さんとワイのワイの平穏な日々を送り、
 72歳で大往生。

 死後は嫁と一緒に地獄に落ちた。


(なお、地獄でも普通に嫁とは一緒に暮らしている。後に落ちてきた息子ともワイワイ楽しく殺し合いをしてる)

⇒閻魔大王から有事の戦力として備えられ地獄に留め置かれている。



 いつまでもいつまでも魂が消滅するまで一家団欒、(地獄で)楽しく暮らしましたとさ。

 










 はい。


 今回は『転生特典を継承させてみた』でした。明日夢(息子)くんに音叉と一緒に魔王の小槌やわざマシンといった特典を受け継がせて地獄に行きましたカブキさん。ハーヴェストはDISC取り出せないからできませんでしたが。
 亡くなった後、現世に残った特典群がどう影響を与えたかは活動報告のプロフィールに。
 転生者、多賀始さん。プロフィールは↓です。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=229966&uid=223131

 家族など詳しくはこちらに↓。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=229967&uid=223131


 今回書くにあたってぬら孫読み直してみましたけどやっぱり超面白いですね! あと羽衣狐(山吹乙女)様うつくしぃ……。
 当時を懐かしみ、あの頃のジャンプは魔境だったなぁ、なんて思ったりして(あの頃から残ってるのがもうワンピしかない)。

 それではそれでは。


 よいお年を~♪



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