サイコロ・くじ引き転生【短編集】(改題)   作:しゃしゃしゃ

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 今週のワンピ、おでんを騙し討った後のカイドウの何とも言えない表情がツボ。

後書き(本編)


☆■ 53番 久里次郎 享年26歳の場合

 

「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

「失礼します…? 」

 

「どうも~。えーっと? 53番 久里次郎さんですね。こちらの席にどうぞ」

 

「は、はい………」

 

 

「あの、ここは、どこ、なんでしょうか…病院ではなさそうですが」

 

「あー、はい。ここは死後の世界で、小原さんに第二の人生を送ってもらうため、サイコロを振ってもらう場所となっています」

 

 

「なるほど、つまりここはそういう場所ですか」

 

「はい? 」

 

「今流行りの異世界転生的な」

 

「異世界転生ファンタジー 廃れつつも息長いですよねー。いつまで続くんでしょう」

 

「もう文芸の一ジャンルとして確立した感はありますよね

――それはともかく、どうなんですか? 」

 

「おっとっと。えぇ、はい。久里さんのお考えの通り。()()()()()()ですよ」

 

「おぉ……! ………ということは私死んでしまったんですか。『黙示録アリス』のコミック第4巻、漫画喫茶で見つけて今度読もうと思っていたのに……っ」

 

「お悔やみ申し上げます。

 さて、さてさてさてさて。気を取り直してこちらを向いて、私の説明に耳を傾けてくださいませ。これからの人生、これからの来世にかかわる重要な説明です」

 

「はい」

 

 

 

「『かくかくしかじか』」

 

 

「『まるまるうまうま』」

 

 

 

「はい。こんなところでよろしいでしょうか。説明を終了し、転生世界の設定に移ります」

 

「お願いします」

 

 

「ではでは久里さん、サイコロを二つ、同時に振ってください。出た目がそのまま久里さんが生きる世界となります」

 

 

「すぅ、はぁー。すぅ、はぁー」

 

「(声に出すんだ……)」

 

 

 

「ふっ! 」

 

 

 

 

 からんからん からんからから

 

 

 

 

 

 

⚄:⚃

 

 

 

 

「お」

 

「ん」

 

「サイコロの出目は5と4、よって久里次郎さんの転生先は『自由』です」

 

「4は…今決めるんでしたっけ? 」

 

「はい。特典を決める前に、おねがいします」

 

「んー………んー……。

 ………ちなみに他の転生者の方で、この『自由』を出した人は例えばどんな世界を選んだとか、教えてもらうことってできますか? 」

 

 

「そういうのは、あんまり教えられないんですけど……。

 そうですね、傾向的にはやはり日常系の世界でしょうか。特典が使い物にならない場合も考えられますし、リスク回避という意味でも命の危険がなく、インフラがちゃんとしている現代の日常系がいいなーという感じで『自由』ではそういうのがよく選ばれていると感じます」

 

「んー。そうですかー……」

 

 


 


 

 

「―――…………決めました」

 

「ようやくですか」

 

「はい、お待たせしてしまって」

 

「いえいえ、ここでは時間の流れもありませんから。

 それで、何にするのですか? 」

 

「『いぬやしき』でお願いします。漫画版でもアニメ版でも、劇場版でなければいいので」

 

「『いぬやしき』…? 奥浩哉先生の? 」

 

「はい」

 

「決められた理由を聞かせていただいてもよろしいでしょうか」

 

「んー、えーっとですね。

 理由で一番は、主人公の年齢です」

 

「年齢? 」

 

「はい。さっきの説明によると、私が転生するのは転生した世界の主人公が生まれた年なんですよね」

 

「そうですね、原作開始時に同い年になるようにということなので」

 

「で、そういくと、この『いぬやしき』の主人公の犬屋敷さんは確か60歳手前ぐらいだったと思うんですよ」

 

「……ですね」

 

「作中で明確に西暦何年とは書かれてなかった気がするんですけど、ワンピとか進撃の巨人とか、某大統領とか、そういう要因からして原作スタートは2010年代になるわけじゃないですか」

 

「そうなりますね」

 

「で、それの約60年前生まれで、1950年代に転生して生きていくと……このシステムならそうなるわけで、ざっくり昭和生まれになるわけですよね? 」

 

「まぁ、はい。それがなにか? 」

 

「昭和生まれということは、つまり! リアルタイムで仮面ライダーやウルトラマン、あとはガンダムとか、そういう長寿番組を最初期から追うことができるわけですよ! 」

 

「あ~~なるほど」

 

「ドラゴンボールを週刊のリアルタイムで追っかけてみたりもしたいですね。そんで近所の子どもらにネタバレしてやりたいです」

 

「最低ですね」

 

「あとあと、ビデオとかグッズとかも大人買いしたりしてみたいです。いずれ廃れてしまうとしてもビデオテープでぎゅいんぎゅいんって。あとは楽しそうだしジャンプとかは頑張って創刊号から買い集めておきたいですねー」

 

「なるほどなるほど」

 

「あ、それと、選んだ理由、他にというと特に被害なく物語を終えることができるからですね。中盤の虐殺は煽ったりスマホ使わなければ大丈夫だし、終盤の隕石は放っておいても二人もとい二機が自爆で解決してくれますし」

 

「ふむふむ………でもあの作品、奥先生の作品あるあるで治安が割と低めですけど大丈夫ですか? 」

 

「んー………。そう……なん……ですよねぇ……。

 でも~……現代が舞台で、高齢の主人公で、大体あらすじ把握してるのがこれしか思いつかなくて……。

 ………まぁ、作画的に美人はちゃんと美人ですし? そっちでも、期待が? 持てますし? 」

 

「はぁ…」

 

「特典が良いものであれば! 最悪駄目でも問題はない! …はず! 」

 

「おやじ狩りから身を守れる程度のはゲットできるといいですね」

 

「―――ですね! 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、特典です」

 

「はい」

 

「『かくかくしかじか』 で、まずは“アイテム特典”の数を決めていただきます」

 

「わかりました」

 

「サイコロです」

 

「はい」

 

「振って。どうぞ」

 

「はい」

 

 

 

 

 

 からからからから からん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぐぅう………ッッ! 」

 

「苦悶に満ちた声いただきました。

 出目は1、よって久里次郎さんの“アイテム特典”は一つのみとなります」

 

「………あ、あのぅ、再トライは」

 

「できません」

 

「ですよね……」

 

 

 

 

 

「くじをどうぞ」

 

「はい……」

 

 

 

 がさごそがさごそがさごそがさごそ

 

 

 

 

「えいっ」

 

 

 

 

 32

 

 

 

 

 

 

 

「それでは特典の説明をば。

 久里さんが引かれた番号は――32番。『アワアワの実』です」

 

「……悪魔の実? 」

 

「です」

 

「アワ、は……CP9の、…………眼鏡美人」

 

「カリファさんですね。

 彼女が食べた超人系(パラミシア)悪魔の実『アワアワの実』が特典となります」

 

「んー、当たりですかね? 」

 

「どうでしょうか。食べるだけでい能力を身に付けられるのは当たりだとは思いますが、カナヅチになってしまいますし、汎用性があるわけではありませんしねー」

 

「そうですよねー。

 んん、そうだ。あれ、あのー、あれ。六式? って私使えるようになったりそういうオマケあったりしません? 」

 

「ありません。そういう世界でもないですし。頑張っても習得は不可能です。仮に久里さんが転生するのがワンピースの世界であれば六式やら覇気やらを習得できるでしょうし、ドラゴンボールの世界であれば気弾を放ったり舞空術で空を飛んだりできるようになったかもしれませんが」

 

「ですか」

 

「ですです。

 っとと、説明がまだでした。知っているかもしれませんが一応。

 『アワアワの実』は食べた者を全身泡立つ“石鹸人間”へと変える超人系悪魔の実。体をこすることで泡を出し、そしてその出した泡を触れることなく自由自在に操ることができるのが基本的な能力です。

 体から出る泡は汚れくすみはもちろん(パワー)も、あらゆるものをそぎ落とし、あるいはつるつるピカピカに磨き上げることができます。

 弱点は水。泡であるため効果は水によって消えてしまいます。

 こんなところでよろしいでしょうか」

 

 

「はい。大丈夫です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、いよいよラスト。“能力特典”のサイコロです」

 

「はい」

 

「どうぞ」

 

 

「やー」

 

 

 

 

 

 からからから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「出目は2、『鑑定』です」

 

「おぉ、いい感じですね」

 

「ですね」

 

「目にこう、ぐっ! と力を入れればいいんですか? 白眼みたいに」

 

「意識するだけで大丈夫ですよ。意識するだけで基本的な情報は浮かび上がってくるので、よりディープな情報を求めるときにはこう、ぐっ! と注視してみてください」

 

「了解です」

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは転生です。

 

 

 

 

あなたは1つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

 

 

「ありがとうございました」

 

「よい人生を」

 

 

 

 

 






No.53 久里次郎
 当時としては珍しい?(21世紀基準で)優しい両親のもと、すくすく成長。
 歯が生え始めたころ『アワアワの実』かぷかぷ。能力者に。

 アワアワの能力を鍛えつつ、並行して『鑑定』ももっと詳しく見れないか、と修行修行。


→→そんなこんなしていたら中学卒業。親は高校に行ってもいいと言ってくれたが、勉強とかだるいので進学せず。


 家を出て単身東京へ。東京の街中で『鑑定』。
→修行によってステータス:資産額 が見れるように!

 裏事情がなく、いい感じに金を持っている奴を見つけ、『鑑定』で知った住所の近くで待ち伏せ。


 人目につかない路地などで遠隔操作リラックス(アワー)

 からの

 「心透性黄金(ゴールデン)(アワー)」!



*説明しよう!*
**心透性黄金泡とは!**
*汚れを落とす泡を対象に擦り込むことで、心を漂白し、意思をそぎ落とし、何に対しても抵抗しない操り人形にしてしまう非人道能力である‼ *

*ちなみに水が弱点なのは変わらず。しかし体の内側に作用するので水をかぶった程度では泡が落ちることはなく、『シャドーハウス』の()()よろしく大量に水を飲ませれば元に戻る*



 心神喪失(あたまふわふわ)状態になったそいつに全財産を差し出すよう命じて「お金持ちの全財産」ゲット!

 →横の繋がり(金持ち仲間)を伝って、もう何人か「心透性黄金泡」ぐちゅぐちゅ。


 →金持ちじーさんの養子に。
 →いい感じにデカい家と莫大(心神喪失から奪った)な財産持って独立。引きこもりニート生活開始。


 →→ちなみに「心透性黄金泡」した金持ち並びにうるさそうな親類縁者(義理の家族)は適当に行方不明 or 意識不明になってもらった。


 日本の警察は優秀なのでまぁ当然色々疑われたものの、証拠も何もそもそもちゃんとした手続きで財産が移譲されているので法律に引っかかることもなくどうともならなかった。



 それからは毎日、マンガ読んでテレビ見てゲームして爆睡。マンガ読んでテレビ見てゲームして爆睡。マンガ読んでテレビ見てゲームして爆睡。
 悪銭身に付かずのことわざ通り、浪費しまくって関連商品もじゃんじゃん購入。
 リアルイベントも金と時間を惜しまず参加! きゃっほう‼




 そんなこんなで何不自由なく、ニート生活満喫を50年ほど続け、原作開始。


 とはいえ、特に関わることもないのでそのまま普通に日常を謳歌し、
 98歳 老衰で亡くなった。(アワアワの実の効果で死ぬまで肌にシミそばかす皺などはなく、実年齢よりずっと若く見えていた&同じくアワアワの能力で体内洗浄することで不摂生な生活を送りながらも健康そのものの肉体を維持していた)

















 はい。
 アワアワの実は泡で汚れを落とすことが本質だからこういうこともできると思うんですよね。という。
 「心透性黄金泡」は“大参謀”おつるさんのウォシュウォシュの実の能力から(アワアワとウォシュウォシュ似てるしこういう風にできてもおかしくないかな((←心に干渉できてもおかしくないかな))と考えまして)。

 産まれる年が自分もうちょっと早かったらなー! って思い誰にでもありますよね。子どものころ売ってたおもちゃとかゲームとか、あのころ自分が子どもじゃなくて大人だったら全部買えてたんだろうなとか(まぁ、大人だからって趣味に使えるお金なんてそんなにないって今は知っているけども)






 最近遠出したとき寄ったカードショップでデュエマのカードを買ってからというもの、なんとなく懐かしくなって一人デュエルばっかりやってる私です。楽しい。

 ではまた次回、ちゃおちゃお~♪




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