シャナ悠二を除くと、フレイムヘイズ側では『犀渠の護り手』ザムエル・デマンティウスと“吾鱗の泰盾”ジルニトラが、徒側では“嵐蹄”フェコルーが ええなぁ なった。
今度時間ができたら原作読み直そうかな。
「次の方どうぞー」
ガチャ
「どうも」
「はいどうもー。こちらの席にどうぞー」
「はい」
「54番 梶原洋平さん、ですね」
「はい」
「残念ですが梶原さん、あなたは死にました」
「そうですか」
「………突然こんなことを言われて混乱するかもしれませんが、あなたには異世界に転生してもらいます」
「そうですか」
「『かくかくしかじか』そういうことでして、あなたには特典をもって第二の人生を送ってもらおうということです」
「なるほど」
「理解できたのならサイコロを振って梶原さんが転生する世界を決めていただきます」
「はい」
「ではどうぞ」
「………………っや! 」
からからから
⚄:⚂
「出目は5と3…『なんちゃってファンタジー』の世界ですね」
「ファンタジーですか? 」
「神さまが剣と魔法のファンタジーをいい感じの『あるある』を詰め込んだ、どの作品にも基づかない異世界です」
「ゲームとかである感じの牧歌的で古典的なものというわけですか」
「そうですね。と、そんなわけで続いて特典の選定に移らせていただきます」
「お願いします」
「ではまず『かくかくしかじか』ということで二種類の特典のうち“アイテム特典”の数を決めていただきます」
「もう投げていいですか」
「どうぞ」
「………………っや! 」
からん からからからから
⚂
「お」
「出目は3、梶原さんの“アイテム特典”は3つということになります」
「くじ引いていいですか」
「はいどうぞ」
「んーんー、んー」
がさごそがさごそがさごそがさごそ
1005・・・2474・・・282
「では特典の説明をさせていただきます。
一つ目は1005番『いいキズぐすり』です」
「? …ポケモンですか? 」
「はい。ポケットモンスターにでてくる回復のための道具の一つです。ちなみに回復量は50で」
「ん? 」
「……あぁ、剣盾では60でしたね。そっちがいいですか? 」
「いや、別に。消費アイテムの特典ならいくらでも出せるんですよね」
「はい」
「なら…………そういえば僕とか他の人とかのHPってどれくらいなんですか? 」
「人によると言わざるをえませんけど大人の一般人が100前後といったところですかね。この特典の副産物として『鑑定』の“能力特典”無しでも自分や他人のHPを見ることができるようになるので、それとかを使って確認してみてください」
「人に使えて……、けがを治せるんです? 」
「はい」
「じゃあ病気とかはどうなんですか? 」
「病気は治せませんね。病気で減少したHPを一時的に回復させることはできても根本治療しているわけではないので、容体の悪化とともに回復したHPは再び減っていきます」
「ふーん」
「二つ目の特典は2474番『わざマシン:どくどく』です」
「またポケモン? 」
「またポケモンです。
これは自分やほかの生き物に使うことで相手にもうどくの状態異常を与えるわざ『どくどく』を覚えさせることができます」
「ほかの人にも? 」
「可能です。ただ、毒消しがない以上解除ができないので散逸は避けるべきだと思いますが」
「…………そういえば僕の行く世界ってファンタジーの世界なんですよね。
ポーションとかそういうキズぐすり的回復アイテムとか、なんにでも効く毒消しとかそういうのはないんですか? 」
「ないですね。いや、なくはないんですが、あくまで民間療法程度というか、そういう回復アイテムの類はSSR級の数少ない秘宝扱いで、それ以外の毒消しの薬とかは
魔法も梶原さんの行く『なんちゃってファンタジー』世界は攻撃や防御に寄ってる感じです。回復の奇跡とかも使える人は少ない感じで」
「ふむん。
ということは『どくどく』したら毒を治すのは無理ってこと? 」
「基本的にはそうですね」
「最後、三つ目の特典は282番『
「スタンド……ジョジョの? 」
「おっ! ご存じでしたか」
「しんちゃ――、……おじさんに見せてもらった本棚の中にあったんで。
あれでしょ、あの……なんだっけ」
「第三部スターダストクルセイダースに登場した、
「らばーずってどういう意味ですか? 」
「恋人という意味ですね。作中ではエンヤ婆を殺害したりしてましたがどうです? 思い出せたりしました? 」
「分身したりしてましたっけ? 」
「(ニッチな場面思い出したものだな……)
ではそれも含めての特典の説明をさせていただきます。
スタンド『恋人』は、本体曰く「髪の毛一本さえ動かすことの出来ない、史上最弱のスタンド」で、大きさも目に見えないほどの大きさでしかありません。ただその弱さの代わりに、射程距離・持続力はとても長く、数百キロ遠くでも自由自在に動かすことができます。
『恋人』特有の能力は感覚共有。相手の耳から体内に侵入し、脳に居座った『恋人』は本体に何かあればそれを相手に反映させるなどして本体と相手の感覚を共有させます。本体が足をぶつければその痛みが、背中を掻かれればその感覚が何倍にもなって相手に返り、本体を痛めつけようものなら、相手にもその数倍のダメージが跳ね返り、場合によっては痛みで相手をショック死させることもできるというわけです」
「なるほど……いいキズぐすりがあるしいくらでもサンドバックになれると、そういうわけですか? 」
「いやいや、そんな意図はありませんでしたよ。でも確かにそういうこともできますね」
「痛いのは嫌いです」
「そうですか」
「はい」
「まぁ、原作ではDIOの肉の眼を携帯していましたが、この特典にそれは含まれていないのであしからず」
「大丈夫です。それでスタンドDISC? ってのはなんなんです」
「あ、はい。スタンドDISCとはジョジョの奇妙な冒険第6部ストーンオーシャンに出てくるスタンド「ホワイトスネイク」の能力で物質化された他者のスタンドを総称するものです。このスタンドDISCを頭か何かに挿すことでそのDISCのスタンドを己の物とすることができる、というものです」
「へー」
「最後は“能力特典”です」
「サイコロ」
「はい」
「………………っや! 」
⚃
「出目は4、梶原さんの“能力特典”は『リスタート×1』に決定しました」
「やり直し……んんー、はい、はい、はい。うん」
「さてさてさてさて それではそれでは」
それでは転生です。
あなたは3つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。
今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。
これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。
あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。
私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。
転生を実行します。それではよき人生を
「ありがとうございましたー」
「はいどうもー」
No.54 梶原洋平
田舎村の平凡な農民夫婦の間に生まれる。
スタンドと「どくどく」を身に着け
帰って来たら村全滅。
両親死亡。
幼馴染(勇者)覚醒。
流されるまま、巻き込まれるのを避けて都市のほうにとんぼ返り。
冒険者活動開始。
2年後、討伐したモンスターがほぼ毎回毒に侵されている→→毒使い? →→知らん毒や……
→→闇ギルド(非合法集団)に情報が売られて召喚命令(強制)受ける。
暗殺者になりました。
6年後、魔王が討伐されそうという頃。外が昨日行われた勇者様祭りでざわざわしてる中、所属していた組織のボスに呼ばれた。
→行く。
→→待ち伏せ。罠だった。
ザクザクザクッッッ!!
ち~ん(死亡)。
「RESTART」
殺される前の日に戻った。
ヨーヘイ「このままじゃ殺される。逃げよう……どこに……? 」
→外を見る。勇者の凱旋パレード。
…………。
…………。
…………。
…………。
…………。
…………。
…………。
…………。
…………。
…………。
…………。
…………。
…………。
…………。
…………。
…………。
…………。
…………。
…………。
…………。
…………殺っちまうか。
↓
↓
勇者パーティーに一人ずつ「
全員の死亡確認後、顔面を剥いで負けかけの魔王軍に「入ーれーてー! 」しに行った。
魔王「採用ッ! 」
魔王群を苦しめた勇者一行を皆殺しにした功績で人間でありながら一気に準幹部クラスの厚遇を受けた。
ヨーヘイ「いえーい! 」
工作部隊に入れられて、敵(=人間side)の強者・指導者を毒殺して回ったり、「
ヨーヘイ「キズぐすり作ってみたよー! 奇跡の賜物だよー! 」
魔王軍「神か! 」←多少の傷は覚悟でレッツ進撃
12年後、人類及び味方した亜人種 魔王軍に完全敗北。
ヨーヘイ「勝ったッ! 第3部完! 」←意訳
魔王様から褒美上げるから来て来てとラブコール(比喩)。
<キュピーン…!
ヨーヘイ(あれ、この流れなんかデジャヴ)
案の定用済み処分の流れで睡眠薬ボッシュート。
理由)どうやって毒に罹らせているのかわからない。時間経過で効果が倍になる毒とか原料なに? 報告によると体から毒を分泌できるっぽい。やべぇ。どうしよう。殺したいけど殺したら毒が撒き散らされたりしたりして。
誰も手が出せない世界最強の生物、真龍の巣にポーイされた。
ヨーヘイ「ここはどこ? 」
真龍「誰だお前」
→魔王群で鍛えた面の皮の厚さで何とかコミュニケーションをとり「食べないでくださーい! 」「食べないよー」言質とった。
それからなんだかんだあり、真龍(外見可変100%龍→10%龍とか)さんと
→→発情期が云々、不感症なのーってことだったので「
相手側激しすぎて死にそうになったけどそこは「いいキズぐすり」で回復(残弾も、発射したそばから補充)。
そうしてテリトリーの中で嫁と子供といつまでもいつまでも穏やかに幸福に暮らしましたとさ。
めでたし めでたし 。
はい。こんな感じで。
★■ですが、この梶原洋平くん/さんは言われるがまま殺しただけなので、罪悪感や後悔がないけれど悪意もありません。
金払いが良かったから、必要とされたから力をためらいなく振るったという感じですね。
戦いが終わる度に殺されそうになるのは『刀語』の真庭忍軍的な。戦国最強でも太平の世にはいらない集団――みたいなイメージです。
ではではまた次回。