バレットガールズIF ~もしも岬守学園が共学になったら~   作:土居内司令官(陸自ヲタ)

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sortiy5 状況開始っ!

 約2ヶ月後――

「世間では夏休みで浮かれとるが、ここに『休み』なんてもんはない! 今年も『夏期合宿』の始まりやで!」

 冥香の高らかな宣言に応えたのは、陽希、海凪、玲美、千夏、優里奈、文彦、織乃だけだった。

「すいませーん、遅くなりましたぁ」

 そこへ、彩が走ってやってきた。集合場所にやってきた彼女は、大きく肩で息をする。

「全く、初日から遅刻か?」

 陽希の言葉に、彩は謝った。

「ごめんなさい」

「まぁ、場所が場所だからな。初めての奴は戸惑うだろうし」

 ここは、神奈川県 横浜市 港北区にある日産スタジアム、最近横浜市立小学校の合同運動会が開かれているのだが――今でもやってるの?

「遅刻ならまだいい方で……咲姫の奴、またサボりか。月代は多分どっかにいるだろうし、麻衣はいつも通り校外業務」

 陽希がそう言うと、彩が質問した。

「あのー、校外業務って?」

「あぁ、簡単に言えば挨拶回りさ。いつもお世話になってる豊和工業、ミネベアミツミ、ダイキン工業、三菱重工、川崎重工、スバルにトヨタに……挙げてったらキリがねぇ。本来は、顧問の仕事なんだけどな」

 そう言いながら、陽希は冥香を見た。

「しゃーないやろ、一身上の都合なんやから。でもな――」

 冥香は、1年生達を見回す。

「校外業務ばかりやからって、弱くは無い。むしろ県内最強や、現役の中ではな」

 その言葉と迫力に、1年生達は身震いした。

「確かに、1度たりとも勝たせてもらった事は無かったな」

「ふにゃー、カラダつきもそうだが、戦闘能力もチートだぞい」

 海凪と玲美が順々に言い、1年生達は新入部員歓迎会に来ていた麻衣の事を思い出した。

(あのカラダつきは、確かに卑怯だよ……)

(165cmの88-59-88、典型的なボンキュボンね)

(麻衣姉ぇ、ますます美人になっちまって……)

(あんなの落ちない男はいないよな)

(伏せ撃ちが出来なさそうな体型だった……)

 思い思いの感想を抱いていると、陽希が手を叩いた。

「細かい事は置いといて、まずは簡易任務からだ」

 それを聞き、1年生達は気を引き締める。

「ここから新横浜駅へ向かい、駅ビルの中にある岬守の校章5個を集めるんだ。それをゲット出来れば、あたしと戦ってやっていい」

「つまり、陽希さんを撃破出来れば、成績を取れるという事ですね!?」

 早合点し、喜ぶ彩。しかし、陽希は彩をたしなめるように言った。

「おいおい、そんな簡単な話じゃないぜ? あたし以外にもいる上級生全員を倒す事が転部の条件だ」

「えぇ~っ!?」

 

 すっかり項垂れた彩を尻目に、陽希は1/2tトラック(パジェロ)で何処かへと出掛け、残りの1年生達は装備を身に着ける。巨大なバッグからチェストリグと予備弾倉、ショルダーウェポン(長物)を取り出し、レンジャー部の96式装輪装甲車に積まれた弾薬を弾倉に込め、それをマグホルダーに突っ込む。

「ほら、彩さん」

 千夏に促され、彩も渋々装備を整える。89式5.56mm小銃に30連弾倉を装着、槓杆を引く。

「そーいや、リーダーはどうする?」

 文彦の一言に、1年生達は互いの顔を見合わせる。すると、織乃が口を開いた。

「……適切なのは、1人しかいない」

「そうですね、私もそう思います」

「私も、1人しか思い浮かばなかったよ」

 優里奈と彩も続けて言う。そして、文彦はとある人物を指差し、こう言った。

「僕達の命運、お前に預けるぜ、千夏」

そう言って、皆千夏を見た。千夏は一瞬「えっ?」となるが、すぐに頷いた。

「分かった、負けないように頑張ろう」

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