バレットガールズIF ~もしも岬守学園が共学になったら~   作:土居内司令官(陸自ヲタ)

6 / 9
sortiy6 ヴィジュアルバンディッツ

 5人は周囲を警戒しながら、浜鳥橋交差点へと向かい、横浜市総合リハビリテーションセンターの駐車場に止まっていたバスの陰に隠れた。

「2人ずつ、あの橋を渡ろう」

 千夏の提案に、彩以外の全員が頷く。

「どうして2人ずつ? 一気に渡った方が――」

「スナイパーや機関銃を警戒して、だろ?」

 彩の疑問に、M16A2LSW重小銃を手にした文彦が解説すると、千夏は頷いた。

「その通りだ」

「でも、いきなり襲われたりなんて――」

「あくまでも陽希さんは『新横浜まで行けば』としか言っていなかった。つまり、途中で戦闘があるかについて言及していない。なら、注意しておいて損は無いでしょ?」

「……確かに」

 ようやく彩は納得した。そして千夏は、ポーチから単眼鏡を取り出し、バスの陰から顔を覗かせて窺う。そのすぐ側で、織乃がSG550重小銃の二脚を開き、伏せて構えてスコープを覗いた。

「スナイパーはいそうか?」

「……訊かないで。第一、簡単に見つかったらスナイパー失格」

「だよなぁ……」

 そして、千夏は指示を出した。

「彩さん、優理奈さんが先に渡って。その後に俺と織乃、文彦は殿だ」

『了解』

 

 89式5.56mm小銃を手にした彩と、M870MCS手動散弾銃を背負ってM933自動小銃を持った優理奈が、橋を走って渡る。

(もし、スナイパーが狙っていたら……機関銃がこっちを向いていたら……)

 彩は不安になりながらも2人は橋を渡り切った。すぐに川沿いの植え込みに隠れ、無線で連絡した。

〔了解、そちらへ向かう〕

 

 そして5人は橋を渡り、市街地に突入した。

 

 

 

〔市街地に突入しました〕

「了解。手筈通りだ、気付かれんなよ?」

〔了解〕

「さて、アップしとくか」

 HK417自動小銃の槓杆が引かれた。

 

 

 

 市街地を、上や周囲を警戒しながら進む。すると、彩が何かに気付いた。

「ねえ、何か聞こえない?」

 その言葉で、全員が耳を澄ます。すると、キュラキュラキュラという音と地響き――

「戦車だこれ!」

 文彦が叫んだ。そして、交差点から「それ」が出てきた。丸みを帯びた砲塔、クローラを隠すサイドスカート、突き出た105mm L7A1ライフル戦車砲、正面防楯上に付けられた12.7mm M2重機関銃、車長用キューポラの全周囲シールド、砲塔前面の巨大な投光器――三菱 74式戦車であった。

 市街戦用カスタムが施されたそれは、砲塔が旋回、4丁の機関銃が5人を狙う。

「戦車いるなんて聞いてない!」

「こっちには対戦車兵器はねぇんだぞ!?」

「逃げるぞ!」

 真っ青な顔の彩と文彦が叫び、千夏が撤退を促す。しかし――

「いたぞー!」

「喰らえー!」

 74式戦車に乗っているもぶっちが、機関銃の押金を押した。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。