バレットガールズIF ~もしも岬守学園が共学になったら~ 作:土居内司令官(陸自ヲタ)
4丁の機関銃が火を吹いた。コンクリートの壁や装甲車を破壊する12.7×99mm NATO弾、そして人体をミンチにする(模擬弾のためそうはならないが)7.62×51mm NATO弾が毎秒40発を超えるレートで撒かれた。
5人は機関銃の弾幕の中、逃げる。曲がり角を曲がり、弾幕をかわした。しかし、その先には、96式装輪装甲車。そして、その銃座が旋回し――
「あーあ、正面から突っ込んでいくから。ま、いずれにしても包囲するつもりだったが。――にしても、いきなり戦車とかち合うとは、運の無い連中だ」
岸根公園で、陽希がタブレット端末を見ながら呟いた。
5人は急ぎ、近くの建物へと逃れる。が、突然彩が倒れた。
「彩ちゃん!」
12.7mm M2重機関銃の弾幕の中、倒れた彩に優理奈が近付き、両脇を抱えて引きずった。素早く千夏と文彦が支援射撃、96式装輪装甲車の銃座を撃つ。しかし、銃座を囲んだ防楯によって、5.56×45mm SS109弾(模擬弾)は容易く弾かれた。
2人は柱に隠れ、弾倉を交換する。
「クソっ、何かしらの対戦車兵器持ってくりゃよかった!」
M16A2LSW重小銃のボルトストップを押しながら、文彦は愚痴る。すると、QBZ-97A自動小銃のコッキングハンドルを引いた千夏が応えた。
「そういえば、部室のロッカーにミネベアの66mmグレネードランチャーがあったな」
「なんつー骨董品だよ……」
そんな中、建物――新横浜ラーメン博物館――の中を物色していた織乃が、何かを見つけた。
「こんなのあった」
木の棒の先っちょに、菱形の炸薬が付いたそれ――パンツァーファウスト30対戦車擲弾筒――を、織乃は文彦に渡した。
「ナイスだぜ!」
早速文彦はパンツァーファウスト30対戦車擲弾筒の発射筒を脇に挟み、ランチャーサイトを起こした。そして、96式装輪装甲車を狙い、押し金を押した。
発射された擲弾は、見事96式装輪装甲車に命中、一撃で吹き飛ぶ。そして、降りようとしていたもぶっち達も一緒に吹き飛んだ。
「見事なもんだ! 連中、月まで飛んでったぜ!」
ガッツポーズをする文彦の隣で、千夏はポーチからM26A1J破片手榴弾を取り出し、手頃なコップと紐を見つけ出した。
「織乃さん、トラップを仕掛けるから手伝ってくれ。文彦は優理奈さんと一緒に降りて、非常口を探してくれ」
「分かった」「了解」
千夏と織乃は小銃を背負い、簡易的なトラップを仕掛ける。
その間に、彩を背負った優理奈と文彦は階段を降り、地下へと向かう。
そして優理奈は、適当なベンチで彩を下ろし、彼女に応急医療キットを打った。