ロクでなし魔術講師と投影者(リメイク中につき凍結) 作:よこちょ
この作品は前書いてた艦これの話が合わないと思って勝手に消した分の補充(?)です。
なので相変わらずの不定期更新ですが、生暖かい目で見てくれると幸いです。
では、本編どうぞ。
12月7日 内容の手直しをしました。話の大筋に変更はありません。
ここはフェジテ。
アルザーノ帝国魔術学院という最高峰の魔術を学べると名高いこの学園のある、由緒ある土地だ。
志の高い生徒や職員、講師ばかり揃っていて皆毎日勉学に明け暮れている………
はずであった。
アラン「ふわぁぁぁ………ねみい……。」
この男はアラン・ジョーゼフ・エミヤ。
その学園に在籍している一生徒だ。
アラン「眠い………。よし、寝るか。」
この男、基本ダメ人間なので朝は起きれない。
それどころか学校だと言うのに二度寝しようとしている。
アラン「学校は……サボるか。うん。そうしよう。きっと神もそう言ってるはずだ。」
などとのたまい二度寝しようとしたその時、
ガチャッ!ヒュンッ!ドスッ!
自室のドアが開き、矢が飛んできて、アランの耳スレスレに刺さった。
エミヤ「起きろアラン。まさかとは思うが、さぼる気か?」
この男はシロウ・エミヤ。
固有魔術持ちの魔術師だ。
普通のの魔術とは違い、投影魔術という魔術を得意としている変わり者である。
エミヤ「全くお前と言うやつは………。久々に顔を合わせたんだ。朝飯を作ったから一緒に食べよう。」
ちなみに傭兵の仕事であっちこっちに行っているので、家にいるのは稀である。
アラン「おお!シロウのご飯は絶品だからな。すぐ行くわ。」
アランは耳元に矢がぶっ刺さったことなど気にせず答える。肝が座っているのか、はたまたバカなのか。恐らくは後者であろうが。
エミヤ「先に行っておく。制服に着替えてから降りてきたまえ。」
アラン「はいよ。メニューはなんだ?」
エミヤ「ご飯と味噌汁と目玉焼きだ。さっさと降りてこい。」
アラン「へいよ。」
こうしてエミヤとアランの朝は始まる。
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エミヤ・アラン「「ご馳走様。」」
朝ご飯を食べ終わると、そろそろ登校しなきゃいけない時間が迫っていた。
アラン「おっ。そろそろ時間か。」
エミヤ「なんだ。もう時間か?」
アラン「ああ。んじゃ、行ってきます。」
エミヤ「ああ。気をつけるんだよ。」
アラン「わかってるって。」
そう言ってアランは家を出た。
エミヤ「さて。掃除だな。あいつのことだ。ろくに掃除もしてないんだろう。」
家から続く真っ直ぐな道を行く後ろ姿を見届け、エミヤは家事を始めた。
エミヤ「………汚すぎだ馬鹿者ォォォ!」
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アランside
家を出てしばらく歩くと、噴水のある広場についた。
家を出た時に後ろから聞こえた怒号や飛んできた槍は気にしないでおこう。うん。
システィ「あ、アラン!おはよう!」
そう言って声をかけてきたのはシスティことシスティーナ=フィーべル。
勝気な目に銀のように滑らかで綺麗な髪を持った所謂美少女と呼ばれる部類に入る女の子だ。クラス内でもトップレベルで可愛い。が、いかんせん堅物っぽいとこがあるせいで男子諸君から敬遠されがちな部分のある、少しもったいない感じの美少女である。
ルミア「アラン君おはよう。一緒に学校行かない?」
一緒に声をかけてきたのはルミア=ティンジェル。
人懐っこくて誰にでも優しい、こちらも美少女である。
なおシスティと違ってどことは言わないが大きい上、前述した性格も影響して、男子生徒に人気がある。
2人は俺のクラスメイトで、結構仲がいい。
アラン「おお。おはよう。そうさせてもらうよ。それはそうと、今日も仲がいいな。」
システィ「………さっきなんか失礼なこと考えなかった?」
アラン「気のせいだ。」
このふたりは一緒に暮らしている。
姉妹ではないのだが本物の姉妹のように仲が良く、いつも一緒にいるのを見かける。
たまに2人でゆるゆりな空間を作っている(偏見)大事件な時があるが触れないでおこう。
システィ「それにしても、ヒューイ先生なんでやめちゃったのかな………。」
2人と合流して、並んで学校までの道を雑談しながら歩く。
ルミア「う〜ん。まあ、きっとなにか事情があったんだよ。」
アラン「でもそのせいで休日まで登校になっちゃったしなぁ………。」
ヒューイ先生は、ちょっと前まで俺らを担当してくれていた講師だ。柔和な感じで人当たりもよく、人気もあった先生だった。
だがなんの前触れもなく突然いなくなってしまったのだ。
そのせいで授業に穴が開き休日に補習、という訳である。
アラン「いい先生だったのにな。」
システィ「そうよね……。いい先生だったのに。授業もわかりやすくて………。」
ルミア「もっと教わりたかったよね。」
3人「「「ハァ………。」」」
アラン「……まあ非常勤講師が来るらしいし、そいつに期待しようぜ。」
システィ「まあ、ヒューイ先生の半分でもいい授業をしてくれることを期待するわ。」
そうやって3人で歩いて学校へ向かっていると、
???「うぉぉぉーーーッ!遅刻ぅぅぅ!」
悲鳴に近い叫び声とともに、なんとも珍妙な男が走ってきた。
その男は血走った目でパンを咥え、まるで鬼のような表情で全力疾走をしている。これが可愛い女子高生ならば曲がり角でイケメンとぶつかって淡い恋が始まるだろう。
だが走ってくるのはどう見ても男であり、そもそも直線だった。
???「おいそこのガキ共!どけぇぇぇ!」
その珍妙な男は勢いを殺さず、そのまま俺らの方に突っ込んできた。
アラン「えちょっ!?」
ルミア「えぇ!?」
システィ「え、え!お、『大いなる風よ』──!」
突っ込んできた男は、システィがテンパッて叫びながらぶっぱなした【ゲイル・ブロウ】によって吹っ飛び、
???「ぎゃぁぁーー!なんで俺飛んでんだァァァァ!」バッシャーン
広場の噴水へと見事なダイビングを決めていた。
アラン「……あーあ。やっちゃったな。システィ。」
俺らの所属する学校、「アルザーノ学園」では、校外や人前でみだりに魔術を使ってはいけないと決まっている。問題にならなきゃいいんだが………
システィ「ど、どうしよう……!」
システィも慌てている。まぁ、今回の件はどう見ても男の方に非があるし、大丈夫だろう。多分。きっと。
ルミア「二人とも落ち着いて……。もう。」
そう言うとルミアはその男の方へ駆けていき、
ルミア「あの、大丈夫ですか?」
声を掛けていた。流石はルミア。出来る子である。
???「大丈夫さ。ふっ……それより君達、怪我はないかい?」
全身切り傷擦り傷だらけのどうみても怪我をしている男からそう言われていた。
その男は精一杯爽やかな笑みを浮かべているのだろうが、ずぶ濡れの洒落た衣装を着崩している状態では全くカッコ良くない。むしろダサい。
アラン「いや、あんたの方が大丈夫か?」
思わず突っ込んでしまったが、俺に非はないはずだ。
???「全く……。急に飛び出すなんて危ないぞ?親の顔が見てみたいもんだよ。」
システィ「いや、飛び出したのは貴方だった気がするんだけど……」
気がするんじゃなく事実だ。
どけガキ共ーーとか叫んでたし。
ルミア「で、でもシスティも魔術撃っちゃったでしょ?ちゃんと謝らないと!」
システィ「そ、それもそうね。ごめんなさい。どうかご無礼をお許しください。」
グレン「全くだよ。このグレン様が寛大な心の持ち主でよかったな!」
この男尊大な態度のはグレンと言うらしい。
まあどうでも良いが。
グレン「あーあ全く服がびしょ濡れだ。どうしてくれんだ。………うん?」
急に喋るのをやめたかと思えば俺をしばらく見つめ、ルミアをジロジロと見ていた。
なんだこいつ。変態か?
ルミア「あ、あの。私の顔に何か付いてますか?」
戸惑うルミアの様子を気にせず、ずいっと顔を寄せるグレン。
グレン「うーん。お前らどっかで……見た気が………。」
首を傾げ、ルミアの体のあっちこっちを触っている。
……………って!
アラン「【何・しとんじゃ・アホ】──ッ!」
『フィジカル・ブースト』を改変して使い、目の前の変態(暫定)に回し蹴りをグレンの腰に放つ。
グレン「ぎゃぁぁ!腰がぁぁ!」
そんな間抜けな声を出しながら吹っ飛び、生垣に突っ込むグレン(暫定変態)。
アラン「…………あっ。」
やっべえ…校則で禁止されているのに魔術を使ってしまった。
アラン「ヤベーイ!」
システィ「って、あんたもやらかしてんじゃないの!」
ゴキッ!っという音がなるほど俺も蹴られ、グレンと同じ生垣に突っ込む。魔術を使ってないのにこの威力………強い(確信)。ゴフッ
システィ「もう………。ってもうそろそろ行かなきゃ不味いわね……。」
ルミア「え、ええっと………。大丈夫?」
アラン「あー。気にすんな。俺この人見とくから。先行っといてくれ。」
ルミア「わ、わかった!」
そう言って2人を先に行かせる。
アラン(今日も遅刻確定だな。)
そう思って隣を見る。
グレン「あー痛ってえ……。思いっきり蹴りやがって。」
そう言ってこっちを恨めしげに見てくるグレン。
アラン「す、すみません。つい。」
グレン「ったく。気をつけろよ?って、こんなことしてる余裕ねえ!初日から遅刻とかセリカに殺さされる!」
アラン「セリカって……あのセリカ=アルフォネア教授ですか?」
グレン「ん?ああ。」
アラン「てことは貴方はなにか学園と関係が?」
グレン「ああ。今日から非常勤講師として入ることになっている。」
これは驚きだ。まさかこの変態(確定)が俺のクラスの非常勤講師とは。
アラン「じゃあ俺のクラス見てくれるんですね。」
グレン「そうなのか?まあ見知った顔がある方がやりやすいし助かるわ。ほれ、早く行くぞ!間に合わなくなる。」
アラン「そうだった。………ん?いや、まだ時間ありますよ?」
登校時間までまだ少しある。女子の足なら少しかかるかもしれないが、俺らならゆっくり歩いても間に合うだろう。
グレン「まじか!よかったぁ〜。んじゃちょっと寝るから起こしてくれ。」
そう言って寝始めるグレン。
ぶっ飛ばしてしまった手前、止められない。
アラン「………まあ、おこせばいいか。」
そう思い、隣に腰を下ろした。
アラン「あ〜。朝から疲れた…………。」
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グレン「それでてめえまで寝たら意味ねえだろうが!アホかてめえ!」
アラン「うっせえ!先に寝んのが悪ぃんだろうが!」
そんな応酬をしながら学園への道を全力疾走する俺ら。
起こすはずの俺まで寝てしまったので結局授業開始時間を大幅にオーバーしてしまったのだ。
いつの間にか敬語が外れてしまったがそんなことを気にしてる余裕はない。
グレン「だぁぁぁもう!朝から最悪じゃぁぁ!」
アラン「そりゃ俺もだわ!」
そんなことを叫びながら校門を駆け抜け、廊下を疾駆する。
アラン「お先に!」
そう言って先に進む。もう始業のチャイムが鳴り始めた。
グレン「オレが先だっての!」
そう言いながら追い越すグレン。始業のチャイムは鳴り終わった。
そうやってギャーギャー言いながら邪魔をしあって教室へ着き、ドアを体当たりで開ける俺ら。
派手に吹っ飛んで反対側の壁まで飛んでいく扉を尻目に、
グレン「ふっ……俺の勝ちだ。」
勝利宣言をするグレン。
アラン「くそっ!負けた!」
何か知らんが敗北感がある!
システィ「どっちも負けに決まってるでしょうがぁぁ!」
システィの叫び声とともに俺らの頭に辞書が直撃した。
グレン・アラン「「ゴハァッ!」」
そのまま倒れふした。
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グレン「えー今日から1ヶ月間非常勤講師としてこのクラスを見ることになった、グレン=レーダスだ。よろしく頼む。」
グレンが復活したので授業が始まる。
グレンは自己紹介から入っていた。
勿論あのずぶ濡れボロボロのスタイルで。
システィ「前置きはいいです。早く授業を始めてください。」
Oh。相変わらずの「教師泣かせのシスティーナ」だ。
今日もツッコミが冴えきっている。
グレン「へいへい。えーっと。」
そう言って黒板へ向き直り、チョークで字を書く。
大きな字で、「自習」と。
…………えっ?
教室にいる生徒全員の思考が一致した。
グレン「えー今日は自習にします。……眠いんで。」
さらっと物凄い理由を言いながら教卓へ突っ伏し、イビキをかきながら寝始めた。
アラン(わーお。こりゃすげえや。)
ここまでやる気がないと一周まわって尊敬の念を抱くぞ。
アラン(まあいいや。俺も寝よう。)
かく言う俺も朝の騒動で疲れていたので、あっさり意識を手放し、眠りの世界へ入った。
システィのグレンに対する抗議を聞きながら。
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錬金術の移動授業以外を寝て過ごした俺は昼食を摂るために食堂へと向かっていた。
(ちなみに錬金術の授業は不幸な事故によりグレンが負傷し、中止になった。)
食堂で食事を適当に頼み、席を探してキョロキョロしていると、
システィ「あ、アラン!こっちこっち!」
とシスティが声を掛けてくれた。
アラン「おう、そっちだったか。」
そう言って近づき、ルミアの前へ腰を下ろす。近かったし。
アラン「んじゃ、いただきます。」
そう言ってパンにかぶりつく。
今日はずっと寝てたのであまりお腹が空いていない。
だからパンとシチューとサラダいう簡単なメニューにしてある。
アラン「しかしシスティ、お前もっと食わんと大きくならんぞ?」
主に胸とか。
システィ「う、うるさい。眠くならないようにしてるだけよ。」
システィはそういうが、食べているのはスコーンにサラダ。どう考えても少ないと思う。大きくなれんぞ?胸とか(2度目)
グレン「ちょっと失礼。」
そんなことを言いながらシスティの隣の席にグレンが腰を下ろした。
グレンは手に持ったお盆いっぱいに乗った料理を持っている。こいつは午前中あんだけ寝てんのによくこんな食えるな。
アラン「先生はいっぱい食うんだな。」
ルミア「よく食べるんですね。」
気さくに話しかける俺らに対し、
システィ「………。」
終始無言を貫こうとするシスティ。
グレン「まあな。食事は俺の数少ない娯楽の1つだからな。………にしても。」
そう言ってシスティへ向き直るグレン
グレン「お前それで足りんのか?たくさん食わんと大きくならんぞ?」
システィ「貴方も言うんですか……。私は眠くならないようにしてるだけです。最も、あなたの授業ならもっと食べてもいいかもしれませんがね。」
皮肉を混ぜながらそう言い返すシスティ。
グレン「ふぅ〜ん。ま、お前がそう言うなら知ったこっちゃないがな………」
そう言いながら自分の料理の皿を一枚システィの前に置く。
システィ「……………なんですか?」
グレン「別に。お前を心配してるとかじゃないけど?授業中に空腹で倒れられたら困るし?」
システィ「は、はぁ。」
グレン「まあなんだ、その。やるよ。それ。」
ガリガリと頭をかき、そっぽを向きながら言っているが、多分この男は優しい人なんだろう。
そう思わせるには十分な行動だった。
少々捻くれてはいるが。
システィ「………ありがとうございます。」
グレン「ふっ。俺に盛大に感謝しろよ?この俺があげるんだからな!」
システィ「………あぁもうやっぱこの男ムカつく!そこに直りなさい!」
グレン「お、ちょっ!暴力反対!」
キンキンッという金属音が立つくらい激しくフォークで打ち合う2人。
アラン「なあ、ルミア。」
ルミア「うん?何?」
アラン「こいつらさ、」
ルミア「……うん。」
アラン・ルミア「「仲いいな(よね)」」
そう言って再び目を向けると、グレンが俺の分のフォークまで使って戦っていた。
グレン「ガーッハッハ!これで二刀流じゃぁい!」
システィ「ちょっあんた!卑怯よ!」
グレン「ハッハッハ〜!最終的に勝てばよかろうなのだァ!」
どっかの柱の男のような叫びをあげたりしながらギャーギャーと騒いでいた。
ってか俺まだ食ってる途中なんだけど。
アラン「はぁ………。【投影】(ボソッ)」
取りに行くのも面倒なので、こっそりとフォークを投影する。
アラン「うん。やっぱうまいな。ルミアも早く食った方がいいぞ?」
ルミア「うん。」
食べながらルミアにそう言い、騒ぐふたりを気にせず食べた。
グレン「ぜえ……ぜえ……」
システィ「はぁ……はぁ……。」
アラン「………お前らも早くくった方がいいぞ?」
システィ・グレン「「わかってるわよ(っつうの)」」
なんだかんだ息ピッタリな2人であった。
ルミア(………あれ?アラン君、フォークどこから出したんだろう?)
はい。こんな感じでゆるりと話が進んでいきます。
しかし初の投影対象がフォークか………。
投影魔術やキャラの詳細は次の投稿で纏めます。
では、次の更新まで気長にお待ちください。
では、次の投稿まで。