ロクでなし魔術講師と投影者(リメイク中につき凍結)   作:よこちょ

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ドーモ。読者=サン。よこちょです。
筆が乗って連日投稿!
ちなみに今回はオリジナル回です。しかもネタマシマシ。
内容は読んでのお楽しみ。
では、第12話どうぞ!



………あ、活動報告のアンケート、お待ちしてます(ステマ)



第12話 男の覚悟

サイネリア島へ遠征学修へ来ていた俺たち。

まあ半分遊びなので、本日は当然のごとく自由時間である。

生徒達は1日、男女混合でビーチバレーで遊んだり、全力で鬼ごっこをしたりと、全力で体を使って遊んだ。

なぜならば…………

 

「「「「そう。我らの目的の為に!」」」」

 

男子全員が一部屋に集まり、会議を開いている。

この集まりは「如何にして女子風呂を覗くか」という男子全員のスケベ心を結集した集まりである。

ちなみに昼間全力で遊んだ理由のひとつに、「汗をかかせて風呂に入らせたくする」というのがある。

 

「くそっ……何故僕まで……!」

 

そう言うのはギイブル。

この男、覗きなどには全く興味が無いのだがカッシュに散々煽られてここにいる。

相変わらず乗せられやすい男である。

 

「ではまずルートの確認だ。」

 

宿泊しているホテルの見取り図を囲み、確認する。

 

「このホテルは風呂は大浴場、それに隣接した露天風呂がある。大浴場はガラス張りだ。」

 

「裏の林の中を迂回しつつ静かに通り、ここの大きな木に登る。あとは………わかるな?」

 

「「「「「了解!」」」」」

 

「注意点は特にないが、誰かがもし脱落しても、止まらずに走ることだ。必ず、1人でもいいから楽園を見よう!」

 

「「「「オォーーー!」」」」

 

「では各自、女子の入浴開始時間の30分後まで待機だ。」

 

「「「了解!」」」

 

そして今夜、男子生徒(バカ)達は、動き始める。

 

ちなみにこの時誰も気づいていなかったが、ドアが少しだけ空いていて、そこからグレンが覗き見をしていたことを付け加えておこう。

 

────────────────────────

 

「────という事があった。」

 

所変わって女子部屋。

この部屋には、女子が全員集められていた。

そこで話をしているのはグレン。

さっき偶然聞いたこの話をなんと女子生徒に話していたのだ。

ちなみにその時の女子の反応は、

「最低」や「キモイ」や「ゴミ以下」、「野蛮」などと散々だった。

 

「さて、諸君、このまま俺が担任として制裁してもいいが………どうしたい?」

 

ニヤリと笑いながらグレンの提案した言葉に女子は互いに顔を見合わせ、ニッコリと笑いあった。

 

余談だが、この時の全員の目にはハイライトが点っていなかったという。

 

────────────────────────

 

そして、運命の30分が過ぎた。

 

「さて、野郎ども──Are you Ready?」

 

「OK!」

 

「では行こう!皆の者、出陣じゃァァァァァァァ!」

 

「「「「「ウオォォォォォォォォ!」」」」」

 

男子全員、部屋を出発し、裏の林へ一直線に走った。

 

────────────────────────

 

「さてお前ら、行くか。」

 

「ええ。」

 

「目に物見せてやりますわ!」

 

「ん。よくわかんないけど、とりあえず頑張ってみる。」

 

「移動するぞ。」

 

「「「了解」」」

 

グレン率いる女子の方も移動を開始した。

 

────────────────────────

 

男子が林へ入って暫くした時、アランが皆を止めた。

 

「待て………なんだこの雰囲気……。っまさか!皆回避ィィィ!」

 

そう言った瞬間に、足元に雷閃が刺さり穴をつくる。

ゾッとした男子が飛んできた方向を見ると、

 

「「「……………………………」」」

 

片手をあげ、無言でこっちを見ながらゆっくりと近寄ってくる女子の姿と、

 

「ギャーッハッハ!やっぱりここを通ったなァァァ!」

 

その後ろで高笑いをしているグレンがいた。

 

「なっ……!何故ここを通ることを!」

 

「お前ら、作戦を立てるならきっちりドアを閉めるんだな!そとに丸聞こえだぜ?」

 

「だ、だとしても!なんでピンポイントでここを通るって!」

 

「甘いな。アイスに蜂蜜と練乳と砂糖を大量にぶっ込んだレベルで甘い。」

 

「糖尿病で死ぬぞ?それ食ったら。」

 

アランが冷静に突っ込む。

 

「まあ、簡単な話だ。俺がお前らなら絶対ここを通るからだァ!」

 

「「「ですよネー!」」」

 

男子全員+グレンの心が1つになった瞬間であった。

 

「まあ、悪いことは言わん。素直に降参するって言うなら………気絶で済ませてやるよ。」

 

「ふっ……先生に女子よ。お前らは……覚悟してきてる人なんだよな?」

 

アランが立ち上がり言う。

その姿には妙な凄みがあった。

後ろに文字が見えそうなレベルで。

 

「……?どういう意味よ。」

 

システィが聞き返す。

 

「人を気絶させようとして来ているなら、逆に自分が気絶させられる覚悟が出来ているんだよな……って意味だよ。」

 

「は、はあ。」

 

「覚悟とは!暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開くことだ!そして道というものは自分で切り拓くものだ。今からそれを俺らが証明してやる。」

 

「「「あ、アラン……!」」」

 

「行くぞお前ら!ここが正念場だ。気合い入れろよ!」

 

「「「「応!!」」」」

 

「な、なんなのよアンタ達!もういいわ!皆、すぐ片付けましょう!」

 

「「「ええ!」」」

 

男子は自らを鼓舞して、女子は気圧されながらも腕を構えた。

そして今、人っ子一人いない林の中で、激しいバトルが始まった。

 

────────────────────────

 

「【雷精の紫電よ】──!」

 

「ギャァァァァ!」

 

「怯むな!進めェェェ!」

 

林は戦場と化していた。

 

「オラオラオラオラオラオラオラァ!」

 

「【雷精の紫電よ】─!ってなんでショックボルトくらって平気なんですの!」

 

ある者は魔術を己の拳のみで受けつつ進み、

 

「グハァ……ッ!」

 

「お、おい!大丈夫か!」

 

「俺のことはいい!先に進めェェェ!」

 

「くっ……すまない!」

 

「お前らが行く先に俺はいるからよ………。だから……止まるんじゃねえぞ………」

 

ある者は仲間の屍を超えて進み、

 

「【大いなる風よ】──!」

 

「「「うぎゃー!」」」

 

ある者達は全滅し、それでもなお、先に進もうとしていた。

 

そして、そうやって攻防を続ける中、ようやく一人、楽園の目前までたどり着けた人がいた。

 

「フハハ!やはり、運はこのアラン=ジョーゼフ=エミヤに味方してくれている!」

 

アランであった。

 

「やはり覚悟ある者が生き残ったか……。ならば、俺は皆の屍を超え!更なる楽園へと到達する!」

 

「エロスの神よ!俺を導いてください!行くぜェェェ!」

 

自らの力を振り絞り、女子風呂の中へと柵を超えて乗り込む。

 

「おお……!この湯気の先に!」

 

もうもうと立ち込める蒸気を手で払いながら、周りを見渡す。

だが、誰もいない。

 

「可笑しい……。こういう時は絶対誰かいるって約束なんだが………(メタ)」

 

そして、ふと気がついた。否、気づいてしまった。

 

「さっきの戦闘………いない女子っていたか?」

 

そう。実は今回の件、全女子が攻撃に回っているため、そもそも誰も風呂に入っていないのだ。

 

「…………………」

 

アランは、1人空を見上げ、こう言った。

 

「これが…………これが人間のやる事かよォォォォォォォォォ!」

 

そして、足元に仕掛けられていた『スタン・フロア』によって吹き飛ばされた。

 

「不幸だァァァ!」

 

────────────────────────

 

「さて、もういいだろ?お前ら。」

 

グレンの声で、攻撃を辞める女子生徒。

周りには、男子生徒がまるで死体のように転がっていた。

だが、非殺傷性の魔術しか使っていないので気絶しているだけだ。

 

「これでもう懲りただろうしな。さ、お前らさっさと風呂入ってこい!また汗かいただろうしな。野郎共は俺が回収しとくから。」

 

「まあ、お仕置きはこれくらいにしときましょうか。」

 

「そうですわね。」

 

「これ以上は可愛そうだしね。」

 

そう言って各々林から出て、風呂に向かう。

 

「さーて。俺は回収作業をしますか。」

 

グレンは30分程かけ、林にいた生徒を全員回収した。

 

「あるえ?アランがいねえ。あいつどこいった?」

 

だが、アランの姿だけ見えず、探し回るハメとなった。

 

────────────────────────

 

教育的指導─!

そう言って目の前の生徒にトライアスロンで鍛えられた腕が刺さって倒れ──ってハッ!

 

「……ここは林?ああ。気絶してたのか。」

 

危ない危ない。意識がちょっと別世界のバカに移ってたわ。

 

「目が覚めましたか?」

 

「お前は……エレノア!」

 

後ろを向くと、そこには天の知恵研究会所属の魔術師、エレノア=シャーレットがいた。

 

「どういう要件かは知らんがちょうどいい。ここで死んでもらうか。」

 

干将莫耶を投影し、首筋にあてがう。

だが、エレノアはこちらの目をじっと見つめながら

 

「今の私は敵ではありません。」

 

と言う。

 

「……どういうことだ。」

 

「そのままの意味です。私には外道魔術師としてのエレノアと、本来の性格のエレノアが存在するのです。」

 

「……二重人格なのか?」

 

「そう捉えてくれて結構です。そして今の私は本来のエレノア。ですが時間がありません。あと僅かしかこの性格を保てないのです。」

 

「お前……乗っ取られているのか?」

 

「………そうです。何者かが私を乗っ取り、身体を勝手に使っているのです。」

 

「目的……が分かってたら言ってるか。で、わざわざ俺にそれを明かした要件はなんだ?」

 

「………何も言わず、これを受け取ってくだだい。」

 

そう言って手に握らせてきたのは、数本のボトルだった。

 

「なんだこれ?」

 

「……私にもわかりません。ですが、外道魔術師エレノアにとって、とても重要なものだということは確かです。だから、これを持っていてください。」

 

「………承知した。これは俺が預かる。」

 

「ありがとうございます!」

 

エレノアは笑顔でそう言った。

不覚にもその笑顔を「可愛い」と思ってしまった。

が、頭を振って追い出し、話を聞く。

 

「もう時間がないので、ここでお別れです。詳しく話せなくてごめんなさい。」

 

「いや、これで助けになるんならいいさ。俺はこのまま帰って大丈夫か?」

 

「ええ。大丈夫です。あ、最後に1つだけ」

 

「なんでしょう?」

 

「『バークス・ブラウモン』に気をつけてください。」

 

「……わかった。それじゃあな。」

 

「ええ。お気をつけて。」

 

エレノアと別れ、ホテルへ向かう。

 

「バークス・ブラウモンか。」

 

バークスは俺らがこの遠征学修で向かう目的地「白金魔道研究所」の所長だ。

なにを気をつければいいかはわからないが、用心しておこう。

そう心に決めたとき、目の前からグレンが走ってきた。

 

「いた!お前どこいたんだよ!随分探したんだからな!」

 

「悪ぃな。ちょっと気絶してた。」

 

「ったく。ほら、帰るぞ。」

 

「おう。」

 

俺はグレンと連れ立ち、ホテルへと足を向けた。




はい。風呂の覗き回でしたね。(覗けてませんが)
そしてエレノアが誰かに乗っ取られている!?
イッタイダレナンダロウナー(棒)
感想、意見、アンケート、お待ちしてます!
では、次回の投稿まで!
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