ロクでなし魔術講師と投影者(リメイク中につき凍結)   作:よこちょ

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アラン;ようみんな。今作の主人公のアランだ。え?なんで俺がここにいるかって?………作者がここに書くネタを思いつかないんだと。

グレン;ま、駄文書き連ねてるだけの奴じゃしゃーないか。と、ロクアカの本来の主人公のグレンだ。

アラン;まあ、今回からちょくちょくこんな感じで俺らが出る時もあると思うから、そんときはよろしくな。ちなみにここは本編とは多分関係ないから若干メタっぽくなっても気にするな!

グレン;まあそもそもこのコーナー自体ビルドのOP前のトークのオマージュだしな。

アラン;まあね。んじゃまあ、長々話してもしゃーないし、本編行くか!

アラン&グレン;どうなる第17話、どうぞ!

アラン;あ、活動報告欄のアンケートはまだまだ実施中だぞ!

グレン;メタいの早速過ぎるだろ………


第17話 愚者の正義 投影の正義

レイジさんからドライバーとボトルを受け取った夜。周りはすっかり寝静まった中、俺は、部屋で1人考えていた。

言うまでもなく、このドライバーについてである。

 

(………ビルドドライバー、か。)

 

仮面ライダービルド。

平行世界に存在する正義のヒーローの1人で、自称天才物理学者の桐生戦兎の変身する仮面ライダーだ。

ところでビルドのなかにあんまり物理要素ない気がするのは気のせいだろうか………。まあ、それは置いておいてだ。

このビルド、変身するにはハザードレベルと戦う意志が必要なのだ。

レイジさん曰く、俺とグレンは使えるらしいので、ハザードレベル自体に問題はないと思う。

だが、現在俺は、戦う意志を見い出せないでいた。

思い出されるのは学園襲撃事件の時、女王陛下暗殺未遂事件の時、それに先日の遠征学修の時だ。

あの時の俺はとにかく必死だった。

誰かを守ろうと必死になって戦った。

だが、今はどうだろうか。

今は平和だ。別に誰かが窮地に陥ってるわけでも、襲われている訳でもない。

なのに、俺がこれを使っていいのだろうか。

 

そんな風にグチャグチャと頭の中で考えていた。

………いや、考えようとしていた。

 

「はぁ………。この期に及んでまーだ迷ってんのか。俺は。」

 

迷う、というか怖いんだろう。

もし、この力を使った結果ルミアやシスティ達に恐れられてしまったら、と。

殺人を犯し、それで受け入れてもらってもなお、だ。

 

「あーもう!」

 

こんな自分に少しイラつく。

 

「………そういえば。グレンはどうなんだろうか。」

 

ふと、気になった。

グレンは、軍に属していた時期があったと聞いている。

グレンならば、己の守るもののために恐れるものはないのだろうか。

例え進む道の上で他の人に嫌われようとも、進み続けるのだろうか。

どうしても気になってしまい、忍び足でグレンの部屋へと向かった。

 

────────────────────────

 

一方のグレンも、まだ起きていて、手に1枚のアルカナを持ち、考え事をしていた。

 

「……『愚者のグレン』か。本当にいいセンスしてんな。」

 

グレンは幼い頃、家族だけでなく周りの全ての人間を亡くしている。

そこで手酷い人体実験をされていたところをセリカに助けられ、今に至っている。

助けてくれたセリカが魔術を巧みに使う人だったから、今でもグレンは絵本に出てくるような「正義の魔法使い」に憧れている。

だが、正義の魔法使いに憧れ、努力し、必死になって手に入れた軍属という「希望」は、日を追う事にグレンをすり減らしていった。

魔術をいくら使って助けようが、救おうとした人は絶対全員は救えない。

魔術師相手に魔術を使って殺してしまえば、罪悪感がのしかかる。

優しすぎるグレンは、魔術に絶望しながらも希望を追い続け、無職を経て今の教職についている。

 

そして今は、教職についてから見た生徒の中で、一番己と近しい生徒の顔を思い浮かべていた。

アラン=ジョーゼフ=エミヤ。

彼もまた幼い頃に周りの人を亡くし、人を殺めたことがある人間だ。

 

(………あいつは、どう思ってんだろうな。)

 

グレンの目には、一心に助けようとする彼の姿が眩しく映っていた。

もしかしたら、あいつなら乗り越えたかもしれない。

そう微かな希望を持ち、グレンは席を立った。

そしてアランの部屋へと移動を始めた。

 

────────────────────────

 

そして、現在。

2人は出会った廊下から場所をうつし、城の屋上にあるテラスへと足を運んでいた。

 

そして、互いに過去をさらけ出した。

グレンは、生まれ故郷での惨劇、軍属時代の話を。

アランは、人体実験のこと、人を殺した時のことを。

互いに近しい過去を持っていたからだろう。双方すんなりと口から出すことが出来ていた。

 

「………なあ、アラン。お前は『正義』って、なんだと思う?」

 

グレンは縋る様な目でアランに問う。

まるで、答えを欲しているかのように。

 

「……正義、か。俺の正義は……なんだろうな。」

 

「俺はまだ正義を名乗れるほど大人じゃねえし、まだ知らない。でもまぁ、『必死になってる人』とかなのかもな。」

 

「多分、俺は『正義の味方』になりたいんだろうよ。カッコよく、みんなを救えるような。」

 

「………そうか。お前もだったんだな。」

 

2人はしばし無言で風を感じた。

 

「………お前なら、なれるかもな。『正義の味方』。」

 

グレンは、寂しそうに笑いながら言う。

 

「なれるかもって………。先生も充分正義の味方っぽいじゃないか。」

 

「んにゃ。俺はダメだ。なんせ『愚者のグレン』だし?それに、ヒーローってのは期間限定らしくってな。俺みたいな年になるとどうもな。」

 

「なのに俺はまだそんなものに執着してる。笑っちゃうよな。」

 

無言が流れた。

そして、アランはその無言の間に何を感じたのか、こう言った。

 

「んじゃまあ、俺が努力してみるよ。正義の味方ってやつになれるように。」

 

と。

そう言ったアランの目は、まるで初めてニチアサの仮面ライダーを見た幼い少年のように輝いていた 。

グレンはその目を、過去の自分の目と重ねた。

 

セリカみたいな魔法使いになりたい

 

そう言った過去の自分と。

そして、今なおそれを目指している、荒んでしまった自分を。

 

 

「…………ああ。頼んだぞ。」

 

「…………ああ。」

 

互いに言葉を交わし、2人はまた、風を感じた。

だが今の風は、先程の風よりも清々しく感じた。

 

「…………さて、もう寝るとするか。明日は観光だろ?早く起きねえと白猫達にドヤされる。」

 

「ああ。ちげえねえや。」

 

2人で笑い合い、階下へと起きようとしたその瞬間、背後からゾクリと、嫌な気配がした。

振り向くとそこには、いつの間にか2体の黒い化け物がいた。

 

「なっ………!」

 

「あれは……スマッシュ!?なぜここに…グレン!」

 

「ああ!」

 

スマッシュ─ネビュラガスを使った兵器のようなものだ。

その肉体は固く、その力は鉄を容易く破壊するほどのパワーを持っている。

 

アランは知識から、グレンは直感からまずいと悟り、拳に『ウエポン・エンチャント』を掛け、突進する。

2体のスマッシュはゆっくりとした動きで迎撃の構えをとるが、その時既に2人は懐へと入り込み、鳩尾の部分を殴り飛ばしていた。

 

スマッシュは後ろへ後ずさるが、あまり効いた様子ではない。

 

「なんだこいつ固え!」

 

「しかも重っも!なんじゃこいつら!」

 

魔術で強化した拳で殴ってコレなのだから、正直普通の魔術が通じるかは怪しい所だ。

まあ最も、二人とも普通の魔術はあまり得意でないからあまり意味はないのだが。

 

「………そういえば!グレン!これを!」

 

そう言って「バットフルボトル」を投げ渡す。

 

「なんだこれ?なんか意味あんのか!」

 

「いいから持っとけ!」

 

グレンは不審がりながらも振り、それを握った拳でスマッシュを殴りつける。

すると、フルボトルで強化された拳は、さっきよりも強くスマッシュを吹っ飛ばす。

そのまま2人で殴り続け、なんとか倒しきった。

 

「ふぅ………。なんとか倒せたな。」

 

「あぁ。しっかし、なんでここにスマッシュが……。」

 

「ほぉ〜う。まさか変身せずに倒しちゃうとはねぇ〜。感心したよ。」

 

「誰だ?お前。」

 

煙を伴って表れたのは、全身に真っ黒な鎧を纏い、目の部分に蝙蝠を模したバイザーのある、異様な姿だった。

 

「お前は………ナイトローグか。なんで揃いもそろってここに居るんだ………。」

 

「ナイトローグっていうのか、こいつは。まあいい。一先ずお前に死刑宣告をしに来たぜ?アラン=ジョーゼフ=エミヤ。」

 

ナイトローグは仮面の下で不敵に笑いながら、そう告げた。




はい。こっちでは作者ことよこちょが喋ります。
今回ようやくナイトローグを出せました。
エレノアスタークは暫く出番ないかな………。
恐らく次回あたりでアランが初の変身をすると思います。
え?学園祭でローグになったって?あれはギャグみたいなもんやし(震え声)。まぁ、大目に見てください(土下座)

では、次回の投稿まで!アリーヴェデルチ!
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