ロクでなし魔術講師と投影者(リメイク中につき凍結)   作:よこちょ

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アラン;……なぁ。俺もう帰りたいんだけど

グレン;どうした。えらく早いな。いつもならもっとテンションアゲアゲじゃねえか

アラン;すっごいいやな予感がするんだよ………生命の危機的な

グレン;ふーん。よし、行くか!

アラン;オイコラてめぇ人他人事みたいに言いやがって!

グレン;実際他人事だしな。まぁなんかあったら作者ボコればいいだろ

作者(え…………?)

アラン;それもそうだな。じゃあいくか!

グレン&アラン;どうなる第21話!どうぞ!

作者(え、了承しちゃうの?俺がヤベーイ!今から修正しなくてh)


第21話 ここに来て新キャラ レオス?知らんな

「異議あり!」

 

静まり返り、厳粛に式が行われていた教会内が一層静まる。

 

「な、なんだね君は!」

 

壇上で式を執り行っていた神父も突然の大声に驚き、目を見開いている。

俺の左右に座っていたリィエルとルミアも、一瞬驚いた顔を浮かべたが、すぐに安堵の笑みを浮かべた。

グレンが来た。

それだけで俺らにとっては安心要素足り得るものなのだ。

 

「異議ありっつってんだよ。俺はこの結婚に大反対。」

 

そういいながらカツカツと靴を鳴らし、独身のグレンがヴァージンロードを歩いてくる。

いや、童貞だろうしドウテイロードか?なにそれダセェ。

そんなことを考えてる間にグレンは壇上まで踊り上がり、こう告げる。

 

「というわけで白猫こは貰ってくぜ!あ〜ばよ童貞寝取られクソ野郎!」

 

とんでもない下ネタを撒き散らしながらシスティをお姫様抱っこし、颯爽とドウテイロードを走り抜けて行った。

 

「…………しゃーない。俺も行くか。」

 

俺は椅子から立ち上がり、「当初の予定通り」グレンの背中をおった。

 

「はあ………くっそダルいけど行きますか。」

 

さて………なぜ俺がこうして背中を追って走っていったか。

その理由を話すためには時を少々遡らねばならない。

あれは1万………いや、114514年前の話だったか……

まあそんなはずはなくたった1週間2週間前の話なのだが。

 

────────────────────────

 

「この〜!待ちなさ〜い!」

 

「はん!待てと言われて待つくらいなら最初から逃げとらんわこの阿呆!お前は馬鹿か!」

 

「生徒に金を錬金させて売ろうとしてる馬鹿に言われたくないわ!」

 

受勲式も終わり、普段通りの平穏な日常の中。

 

「ふぅ……今日も平和だなぁ」

 

今日も今日とてグレンがやらかして逃げ、システィが魔術を撃ちながら追いかけるという、一見すれば「なんだこいつらたまげたなぁ……」となる全く平和ではない光景が始まっていた。

だが、俺を含めた生徒全員もこの光景に慣れたので、一瞬気を取られるも、「あぁ。なんだいつものやつか」と流し、普通に生活していた。

…………まぁ裏を返せばそんだけグレンがやらかしているということだから教師として大丈夫なのかという疑問は湧いてくるのだが。

 

しかしまぁ、今日は少々違った。

いつもならグレンが撃ち抜かれて説教くらってお終い………となるのだが、今日はグレンが逃げる前方に1台のいかにも高級そうな馬車が止まっていたのだ。

 

「うおぉぉぉぉぉ!あっぶねぇ!」

 

それに気づいて急ブレーキをかけ、ぶつかる寸前で急停止したグレンとそれを嗜めて謝るシスティ。

だが、馬車の御者は無言を貫き、馬車からは人が降りてきた。

その人はいかにも「The貴族」といったようなスカしたスーツに身を包み、目深に帽子を被っていた。

 

「まさかここに来て初めに貴女に逢えるとは……流石の私でも運命を信じてしまうかもしれませんね。」

 

貴族らしく嫌味な文句の1つでも言うのかと思えば、いきなりキザなセリフを放ってきた。

 

(なんだあいつ………変人の類か?)

 

しかし貴女に逢えるとか言ってたから知り合いなのかもしれん。

近づきながらそう考えていると、何やら揉め始めた。

グダってたので話を今北産業すると、

 

・名前はレオス=クライトス。その名の通りクライトス家の息子

・講師として学院に招かれた

・システィの許嫁である

 

ということだった。

 

「おや。貴方は?」

 

どうやらいつの間にか近づき過ぎていたらしい。付かず離れずの距離から静観しようと思ってたんだがな………。しゃーない。

 

「俺はアラン=ジョーゼフ=エミヤだ。システィとは……うん。仲のいい友人だ。別にお前から盗ろうなんて考えてねえから安心しろや。」

 

「そうですか。安心しました。」

 

それ以降も少し話したのだが、まるで興味を無くしたように淡白だった。

が、システィと話す時はやたら饒舌で若干引いた。

 

「ねぇレオス。早く私も紹介して頂戴な。」

 

「ああ。悪いね。さ、出ておいで。」

 

どうやら馬車にはもう1人乗ってたらしい。

声からすると女性だろうか?

 

トントンと靴底で床を踏んで降りてきたのは、予想通り女性だった。

その女性は小柄だった。が、柔らかな金髪を持ち、頭には帽子を被っていた。どことなく人形っぽい印象を受けるその少女は、ゆっくりと恭しくお辞儀をすると、自己紹介を始めた。

 

「初めまして皆さん!私、聖リリィ魔術女学院に通ってるアビゲイル=ウィリアムズ=クライトスと申します!アビーって呼んでください!」

 

「ちなみに義理の妹だよ。」

 

アビゲイルと名乗ったその少女は、まるで太陽のように明るい笑みを浮かべながら挨拶をした。

レオスの発言は無視されたが。

 

「お、おおお……眩しいぜ……………」

 

「尊い…………」

 

「オオォォォォ!貴女が神かァ!」

 

たった一言挨拶しただけで周りの男子がこうなったのだから、その可愛さは伺い知れよう。

 

「じぃーっ………」

 

だが、次の瞬間、周囲は凍りついた。

アビゲイルの取った行動によって。

 

「貴方………すっごい素敵だわ!そんな感じがする!」

 

そう言い放ったアビゲイルは小柄な身体を精一杯伸ばし…………………

 

 

 

 

俺の頬にキスをした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「キャーーーー!」」」」

 

「「「嘘だろォォォォォォォォ!」」」

 

周囲の空気は一瞬静まり返り、次の瞬間爆発した。

女生徒は急に形成された恋愛な感じのムードに興奮して嬌声を上げて色めき立った。

一方男子生徒はそのムードに当てられて血を吐くほど悔しがっていた。

 

そしてその渦中にいる俺(童貞)はどうしたか。

 

「ふっ………大丈夫。致命傷だ。」

 

そういって鼻血を出しながら倒れた。




アラン;やっぱ予感的中じゃねえかボケカスゥゥゥゥゥ!「鶴翼三連」!

作者;おいこらまて落ち着け話をs(首切断)

キーボーオーノーハナー

作者;次回の投稿まで!(ダイイングメッセージ)

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