ロクでなし魔術講師と投影者(リメイク中につき凍結)   作:よこちょ

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どうも。物凄いお久しぶりなよこちょです。
長い間更新できずにすみませんでした。
色々リアルの方が立て込んでおりまして…………。
これからもこんな風に遅れることがあるかもしれませんが、そのときは大目に見てください………。
では、お待たせした第22話、どうぞ!







………あ、いつもの茶番は後書きにあるよ!


第22話 違反?ルールに書いてないだろう?

俺がアビーにズキュゥゥゥン!されてから数日。

俺は周囲からの興味の目線に耐えつつ登校していた。

 

「ねえねえ!今日のお昼一緒に食べましょう!私作ってきたのよ!」

 

理由は至極簡単なことだ。

突如現れたイケメン講師レオスとその可愛らしい妹アビゲイル。

レオスはシスティの許嫁、アビーは唐突な頬キスとくれば興味を持たない人間はいないだろう。

しかし、それだけではない。

 

「あ、アラン君!え、ええっと……私も作ったんだけど一緒に食べない?!」

 

えらいテンパりながら対抗するかのようにくっついて来るルミアの存在である。

アビーだけでも十分目を引くのに、さらにルミアまでいるのだ。

おかげで俺は動物園の珍獣の如く見られている。

 

(…………はぁ。これからどうすっかねぇ。)

 

頭を悩ませつつ、学校へと若干早足で行くしかない俺であった。

 

────────────────────────

 

なんとか今日も登校を終えた俺は現在、ルミア達と連れだって学院で1番でかい講堂へと来ていた。

劇場のように階段状の造りになったその講堂は現在授業を行っているレオスの声を充分に増幅させ、集まった全ての生徒に声を届けている。

授業内容は「軍用魔術理論」というものである。

「魔力を術式で魔術に変換する際にどれだけ効率よく変換されるか」というのを非常にわかりやすく教えていた。

まるでグレンの授業のようだ。

 

「すげぇ……」

 

そのグレンもこの授業には感じ入るものがあったらしい。

 

「いつも通りすごい授業だわ。流石お兄様。」

 

アビーも得意顔である。

かくいう俺も魔術は苦手で変換効率などさっぱりだったが、この授業内容を理解出来ているので、自慢げになるのもしょうがないだろう。

………だが、この授業は突き詰めれば「どれだけ効率良く破壊ができるか」という物だ。以前レイジさんから言われた「力の使い方を間違えるな」という言葉がある俺ならともかく、力を持つのに憧れる俺らの歳にこれは早すぎるのではないだろうか。

 

「やぁ。システィーナ。どうでしたか?私の授業は。」

 

おっと。噂をすればなんとやら。そう考えているうちにご本人様の登場だ。

相変わらずのイケメンフェイスで俺の中ではギルティ。イケメンに慈悲はないのだ。

そして俺らどころかアビーにも声をかけない辺り、相当システィにご執心のようだ。けっ( ・´ー・`)

 

「れ、レオス……。……そうね。非の打ち所のないいい授業だったと思うわ。」

 

システィも顔を赤らめて答えている。

おやおや?これは2人が腕をとりあってヴァージンロードを歩くのを見られる日も近いのではないだろうか?

 

「それはよかった。将来の伴侶にも納得してもらえる授業ができたようですね。」

 

「れ、レオス!どうして貴方はいつもこうなのよ……」

 

ふうむ。どうも気に食わんな。いや、別に嫉妬してる訳じゃない。ホントダヨオレウソツカナイ。

 

「2人で一緒に散歩でもしませんか?」

 

そして散歩のお誘い。

普通に見れば仲睦まじいカップルが予定を立ててるように見えるだろう。

だが、俺の目にはその光景がまるで透明な蜘蛛の糸が少しずつ伸びているように見えた。

何故だろうかと考えながらその光景を見ていると、俺の制服の裾がちょいちょいと引っ張られた。

 

「ん?どうした?」

 

引っ張ったのは、アビーだった。

 

「………ちょっと、お時間いいかしら?」

 

 

────────────────────────

 

そして俺らは連れ立ち、学校内の空き教室へと来ていた。

 

「んで?わざわざどうした?」

 

「………実は、お兄様のことで相談があるの。」

 

お兄様……レオスのことか。

 

「レオスがどうかしたのか?」

 

「変……っていうのかしら?なんか前と少し違う感じがするの。」

 

「変?」

 

俺からすれば容姿端麗で可愛い妹を持ち、女子にモテモテ。さらに貴族とかいう生まれながらのチーターが存在する時点で変なのだがな。

天は人に二物を与えないんじゃなかったのか。俺なんか下半身にあるイチモツくらいしかねえぞ。

………っと。話が逸れたな。

 

「うん。なんか、心ここに在らずっていうか関心が薄いっていうか………とにかくちょっと前と違うの。」

 

「なるほどなぁ。……分かった。ちょっと調べてみるわ。」

 

「本当!?ありがとう!」

 

パアァっと明るい顔になり嬉しそうに笑うアビー。うむ。可愛い。

 

「んじゃ、そろそろ休み時間も終わるし、教室戻ろうぜ。」

 

「ええ!一緒に行きましょう!」

 

────────────────────────

 

「では今から………魔道戦についても授業を行う!」

 

「「「ふっざけんなぁぁぁ!!」」」

 

教室に戻った俺達を待っていたのは、グレンがキレてレオスに喧嘩を吹っかけてそれに俺らが巻き込まれるという事件(?)だった。なんでも、レオスのシスティに対する物言いにキレたグレンが手袋を投げつけ、決闘することになったのだとか。

 

「ええい黙らっしゃい!」

 

皆の不満を一喝して沈め、教師権限で授業を強行した。

 

「では授業を始めよう。まず最初に言っておく。戦場に英雄は存在しない。」

 

こんな言葉を皮切りに。

 

 

 

 

 

結局座学は程々にして、二人一組の練習をすることになった。

っと、その前にルールを確認しなければな。

 

「えーとなになに?……………なるほど。」

 

確認したが、結構俺には不利だとわかった。

何故なら、使える魔術は初級魔術もしくは非殺傷性呪文のみだったからだ。俺はまだ一節詠唱の成功率が低いため、合戦になれば詠唱速度の遅い俺が確実に負ける。ならば詠唱後の速度を変ようかとも思ったが、それだと異能を使うから確実に怪しまれる。よって、この条件は不利だ。

 

「不味いな…………。これじゃ役に立たん。」

 

どうしようかと策を巡らせつつ歩いていると、森でなにやら小細工をしているグレンと会った。

 

「………何やってんだ?」

 

「ん?ああ、アランか。魔道戦に向けての”準備”だよ。」

 

ニヤリと口端を吊り上げ、不敵に笑うグレン。

 

「いいのかよ、そんなことして。キレられてもしらんぞ?」

 

「知らんな。渡したルールにゃ『森に罠を仕掛けてはいけません』なんて書いてねえだろ?」

 

「確かにな。」

 

なるほど。ルールに書いてなければ大丈夫、か。

 

「…………なぁ、先生。ちょいと俺に策があるんだが。」

 

今考えたアイデアをグレンに伝えると、またまたニヤリと笑った。

 

「いいじゃねえか。それ。できるんなら最強だぞ。」

 

「だから今から試すんだよ。ちょいと付き合ってくれや。」

 

「いいぜ。」

 

そして、俺達は秘策を実現するため、準備を始めた。




アラン;久しぶりだな。

グレン;ホントだぜ全く。あの駄作者散々待たせやがって。

アラン;まぁ、遅れた分は取り戻すとかなんとか言ってたから次回の更新は早目になるだろうよ。

グレン;でないと困るんだがな。ったく。そうこうしてるうちに最新巻出ちゃってるしよぉ。

アラン;全くだ。全然追いついてねえよ。

グレン;まぁそこは追追ってやつだな。っと。長々しゃべってもしゃーねーか。んじゃ、やる事やって閉めるか。

アラン;せやな。投影、開始!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この後、ズタボロの雑巾のようになった肉塊が発見されたようだが、関係ないだろう。多分。

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