ロクでなし魔術講師と投影者(リメイク中につき凍結)   作:よこちょ

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グレン;よう皆。いつも通りのグレンだ。

アビー;アランの代理のアビーよ!アランは今魔道戦に向けて練習中なの!

グレン;道理で姿が見えんわけだ。んで?仕上がりはどんな感じだ?

アビー;バッチリよ!作戦は2つとも問題なさそう。でも私が参加できないのは残念だわ………

グレン;まぁクラスの実力で戦うって言われたからな。条件は対等でなきゃいけなかったんだよ。すまんな。

アビー;大丈夫よ。見るだけでも楽しそうだもの!

グレン;ならよかったぜ。んじゃ、そろそろ本編行くか!

アビー;ええ!どうなる第23話!

グレン&アビー;どうぞ!




第23話 別に、あれを使ってしまっても構わんのだろう??

先生との特訓を経て迎えた魔道戦当日。

俺たちは校内にある広いフィールドへと集合していた。フィールドは森や丘などの様々な地形が存在し、それをどう利用するかが勝負の鍵となっている。

今目の前では審判をすることになった教師の1人であるハー………ハートフル先生が魔道戦の説明を改めて行っているところだ。ルールや戦略は頭に入っているので半分聞き流していると、隣のシスティから声をかけられた。

 

「ねぇアラン。そういえばだけど一節詠唱できるようになってるんでしょうね?でないと勝ち目ないわよ?」

 

「安心しろ。バッチリできない。」

 

「そう。バッチリなら………って、できないの!?」

 

自信満々で返したら怒られてしまった。

 

「大丈夫だって。我に秘策ありってね。」

 

「………まぁアランが言うなら大丈夫か。」

 

「おう。バッチリだ。安心しろ。」

 

ではここで説明しよう。

作戦その1!巻物で術式を起動待機状態にしといて相手が見えた瞬間ぶち込む!

これが当たれば敵はひとたまりもないだろう。

これ勝ったな(確信)

 

「分かってるとは思うが、魔道具の使用は禁止だ。」

 

「「作戦がァァァァ!」」

 

おのれハー……ハーレム先生め!

魔道具使用禁止とか聞いてねえぞ!

 

「ちょ、アラン!まさか魔道具だけで勝とうとしてたの!?」

 

「あぁ!?しゃーねーだろ!一節詠唱できねえんだからよ!」

 

「だからって道具に頼るの!?」

 

ギャーギャーと言い合いをしていると、相手クラスから失笑や嘲笑の声が聞こえてきた。

 

「えぇ……あいつ一節詠唱すらできないのかよ」

 

「雑魚じゃねえか」

 

「こりゃ楽勝だな」

 

まぁ、当然っちゃ当然だな。言い合いをしているシスティだけでなく、クラス全員がムッとしているのが分かる。

よし、ならば第2プランだ。これで相手を叩き潰してやる。

 

「ふっ。いいだろう。後でその雑魚に負けてもしらんからな。」

 

とりあえず中指立てて挑発してヘイトを向けておこうっと。

 

────────────────────────

 

「よし、全員配置についたな。」

 

耳にはめた通信用の魔道具から先生の声が聞こえる。

ちなみに俺の配置場所は小高い丘だ。ここを相手に抑えられたら狙撃され放題になるので、相手は絶対にここを狙ってくるはずだ。煽ってヘイトも稼いどいたしね。

 

「んじゃ、避けるのは頑張れよ?リィエル。」

 

「ん。任せて。」

 

俺はリィエルと二人一組を組んでいる。といっても二人とも全然魔術が得意じゃないので形だけの二人一組だが。

 

 

 

「では用意………始め!」

 

開戦の合図が鳴り響き、双方行動を開始する。

しばらく待っていると、予想通り結構沢山の人が来た。総数12人。

3人1組という魔道戦において最もメジャーな編成でやってきたようだ。

 

「おいおい!丘に2人しか居ねえぞ!」

 

「っしゃ!ここは頂きだ!」

 

相手がそんな下っ端雑魚のようなセリフを吐きつつ魔術を撃ってくる。

が、リィエルには効かない。

 

「ん。」

 

フラリフラリとその場で動き回り、あるいは 【フィジカル・バースト】を駆使して迅速に動か周り、すべて回避しているからだ。さすがは軍属なだけあり、身のこなしは一流だ。

 

「くっ!当たんねえぞ!」

 

「こうならあっちの雑魚だ!やるぞ!」

 

おっと。漸くこっちを向いたな?

 

「投影、開始!」

 

地面に手を付き、錬金術の振りをしながら投影をする。

投影したのは1本の長槍と1振りの短剣だ。

 

「あいつ錬金術で対抗するつもりだぞ!」

 

「あれで攻撃できねえのに馬鹿なやつだ。撃て!」

 

ビュンビュンと空気を裂き、【ショック・ボルト】やら【スタン・ボール】やらが飛んでくる。

流石はレオスの仕込んだクラスだ。魔術の速度が早い。でもなぁ……

 

「こいつらの前にゃ無力だぜ!」

 

長槍を振り回し、短剣を魔術自体に突き刺して魔力へと還す。リィエルが避けきれなさそうな魔術に短剣を投げつけ、打ち消す。

 

そう。これが俺の作戦2。投影した長槍の宝具「破魔の紅薔薇」(ゲイジャルグ)と短剣の宝具「破戒すべき全ての符」(ルールブレイカー)の2つを使い、撃ってきた魔術そのものを無に返すというこの場では俺にしかできない戦法だ。ゲイジャルグは触れてる間しか効果を発揮しないので、保険程度にしか使えないのが難点だが。ちなみにさらに保険として熾天覆う七つの円環(ローアイアス)を貼る準備をしているので、ほぼ突破は不可能だろう。

 

「フハハハハハハハハァ!無駄無駄無駄無駄ァ!」

 

どこぞの吸血鬼のごとき叫びを上げながら槍と短剣を振り回す。勿論、その合間3節詠唱で魔術を放つのも忘れない。当たりはしないが、牽制くらいにはなっている。

 

「あいつ雑魚じゃなかったのかよ!」

 

「おい皆!指示が出た。撤退だ!一旦引くぞ!」

 

「ちっ!たった2人相手に撤退かよ!」

 

それを続けていると、相手も諦めて一旦撤退してくれたようだ。

ふむ。少し暴れ足りないがまあいいか。

 

「うし。なら一旦休憩だ。」

 

「ん。」

 

とりあえず相手が来るでは休憩しながら待ちますかねぇ。

 

────────────────────────

 

視点かわってこちらはレオス陣営。

指導者であるレオスは血相を変え、ブチ切れながら指示を出していた。

ブチ切れた理由は言うまでもない。

 

魔道戦という舞台に武器を持ち込み、それで無双しているアラン。

指導者なのに前線で指揮を取り続ける上、ブービートラップで生徒を足止めするグレン。

 

この2人の異質さと魔術師としてのプライドのなさにイライラしているからである。

しかもその2人に思うように翻弄されているというのも怒りに拍車をかけていた。

 

「くっ!またですか!」

 

だが、怒りながらも的確に指示を出し、巻き返して行った。

 

「貴方達の思うようにはさせませんよ!」

 

────────────────────────

 

試合はどんどん泥仕合と化していった。

 

魔力が尽きてその場に倒れる者。

なりふりかまってる余裕も消え、がむしゃらに魔術を放つ者。

体力に限界が来たところを撃たれ、動く元気もなく倒れ伏す者。

 

そんな状態が一体どれほど続いたか。

 

「そこまで!双方の損失が8割を超えた!よってこの勝負、引き分けとする!」

 

結局勝負は付かないまま、引き分けという形で幕を下ろした。

 

 




はい。というわけで宣言通り早めの投稿です。
ところでルールブレイカーについて、撃たれた魔術を消せるかという点についてです。
…………すみませんここは独自解釈です。
というのも、改めてstaynight見直してみたんですが自力ではメディアが魔術に対して使ってるのを確認できなかったからです。本来使えなかったとしてもそこは目を瞑りながらも教えていただけると幸いです。

感想コメント等お待ちしております!
では、次の投稿まで!
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