ロクでなし魔術講師と投影者(リメイク中につき凍結)   作:よこちょ

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はいどうも。よこちょです。
え?いつもの2人はって?(´∀`)キニスンナ!

さて、ほんへとは全く関係ないですがジオウ始まりましたね。
ネタバレ注意⚠
個人的にはビルドの時系列が前過ぎてライドウォッチを戦兎が初見だったってのが気になりましたね。映画でのあれはなんだったんだよ…………


さて、俺の感想はおいといて、ジオウ見たよーってひとはコメントしてってください(露骨な以下略)

では、どうなる第25話!どうぞ!


第25話 魔女幼女

「………は?昨日グレンが来なかっただ?」

 

「うん………。」

 

俺は1日学校を休み、シロウに特訓を付けてもらったから知らなかったのだが、どうやら、グレンは昨日学校に来ていないらしい。

しかも、それを好機と見たのかレオスが不戦勝という形でシスティと結婚を発表。今週末に挙式するということが本人の口から伝えられたらしい。

もはや家の名誉をごみ箱にでも捨ててきたのではないかとも思える所行に思わず眉を顰める。

だが、相手がここまでやるというのならば、こちらもそれ相応の対応を取らねばなるまい。

……ちなみに、俺は特訓で漸くではあるが熾天覆う七つの円環の花弁を全部展開できるようになった。遅すぎィ!あと投影の速度も上がった。

まぁ微々たる変化でしかないのだが。

 

「それに……システィの様子もおかしいし……」

 

そっちも詳しく聞いてみると、システィはレオスに何か弱みを握られてるかも知れないというのだ。

なんでも結婚の件でシスティと喧嘩したらしく、その最中にそれっぽいことを言ってたらしいのだ。

システィが迂闊に動けなくなる弱みと言うと………身近な人間の弱みか?

心当たりがあるとすれば俺の過去かルミアかリィエルの素性といった所か。

 

「どっちにしろ、グレンに会ってみないとな。」

 

「あ、それなら昨日会いに行ったよ。」

 

「行動早すぎるだろ………」

 

「いてもたっても居られなくなっちゃってね………昨日の夜のうちに会いに行ったんだ。」

 

「んで?なんて言ってたんだ?」

 

「最初はびっくりしてたけど、事情を説明したら『任せろ』って言ってた。」

 

「そうか。………じゃあ、信じてまってみよう。」

 

俺はとりあえず待つことを選んだ。

グレンは俺らが動かない前提で事を進めてると思うから、それを邪魔しちゃダメだしな。

 

(だから…………頼むぞ。グレン。)

 

────────────────────────

 

日付は遡り、1日前。つまり、魔道戦が終わった後の出来事である。

 

「クソっ!あのグレンとかいう男め!あんな卑怯な手を使いやがって!」

 

相も変わらない顔色の悪さで悪態をつくのは、魔道戦で敗北したレオスだ。その横では、アビゲイルが義兄を心配しながら座っている。

 

「まぁまぁ。グレンとはそういう男なんだよ。十中八九負ける試合でも必ず最初に残りの1を引くんだ。」

 

馬車を運転している、目深に帽子を被った御者がそう言う。

何故、御者の青年が軍属していたグレンの過去を知っているのか。

そんなことも気にせずに問答は続く。

 

「……随分と彼を買っているのですね。」

 

「そうだね。でも君が気にすることではない。」

 

「……そうですね。」

 

自分から話を振っておきながら、不自然な程にあっさりと引き下がる。そんな奇妙な問答を繰り返すと、

 

「だが、もう君はタイムアップだ。既に天使の塵は限界投与量を超えた。」

 

そう言った瞬間だった。

レオスが苦しげに呻き声を上げ、喉を掻き毟った。

皮膚が破け、血が流れだした。その血の色はどす黒く、まるで死人の血液のようであった。

やがて、突然と動かなくなり、喉に外から手を突っ込んだまま息絶えた。

 

「ヒッ!お、お兄様!」

 

隣のアビゲイルは今の出来事に戦慄し、ガクガクと震えていた。

 

「そう、レオス。君は時間切れだ。だが、」

 

震えるアビゲイルにゆっくりと振り向き、ニッコリと笑う御者。

 

「君は違う。君も犠牲者には変わりないが……君に天使の塵は使わないよ。」

 

そう言い、小型の銃のようなデバイス─トランスチームガンを手にする。

 

「君はアラン=ジョーゼフ=エミヤの囮だ。感情や人間の顔を持った囮というとびっきりの、ね。」

 

そう。この男はアビゲイルの心にある感情─即ちアランに対する淡い恋情を悪用する気だった。

 

「や、やめて!嫌……………嫌ぁぁぁぁぁ!」

 

カチリという音とともに、先端から煙─ネビュラガスが排出された。

その煙はみるみるうちにアビゲイルの全身を覆い尽くして、感情を暴走させていく。

 

 

 

あの人は………なんで私だけを見てくれないの………?

 

 

 

 

 

私が弱いから?周りの女の子達よりも魅力がないから?

 

 

 

 

 

 

…………じゃあ、殺しちゃおう。

みんなみーんな殺しちゃえば、私、強いよね?

私が1番になるよね?

 

 

 

 

あの人も殺せれば………私が1番になれる。

 

 

 

 

だから………待っててね?

 

私が殺して

愛してあげる

 

 

 

 

 

膨大な感情の増幅に怯えた馬が、教会の前で歩みを止めた。

だが、感情の増幅は止まらない。

暴走した感情に呼応するかのように、全身が変化していく。

髪と肌は、まるで元の人格ごと漂白するかのように真っ白になっていく。

目は狂気の色に染まり、体からは「絶対に逃がさない」という意思の表れの如く触手が大量に生えた。

ぞわりぞわりとまるで一本一本が自我を持っているかのように這いずり回る触手は、見るもの正気を奪い取る。

触手が馬を取り込み、さらに大きく太く成長し、アビゲイルの身長を超えた。

 

その姿は──まるで狂信の果てに堕ちた魔女のようであった。

 

 

「ハッハッハ!こうまで変化するとは!こんな変化は流石に『計算できなかった』よ!」

 

御者は被っていた帽子を脱ぎ捨て、トランスチームガンを放り投げて高らかに笑う。

 

「さぁ役者はそろった!今度こそ僕の『正義』が正しいと証明してみせるさ!ハッハッハッハッハ!」

 

元コードネーム「正義」の男、「ジャティス=ロウファン」は、そう宣言した。

 

それを見ていたのは、物言わぬ骸と成り果てたレオスの死体と、狂気に染まったアビゲイルの涙に濡れていた双眸だけであった。

 




ちなみにアビゲイルは最初から敵として出てもらう予定でした。だがここまでヤンデレ化するとは想定外だった…………
あ、ちなみに俺自身はアビーちゃん大好きなんでそこは勘違いしないでくだせぇ。

ではでは、次の投稿まで!チャオ!(マスター風挨拶)
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