ロクでなし魔術講師と投影者(リメイク中につき凍結)   作:よこちょ

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どうも。なんか筆が乗ったよこちょです。
今回はちょっと短めです。(戦闘なのに。)

それと、今回お試しで台本形式じゃなくしてみました。
こっちのほうがいい!とか元ものままがよかった!って言うような感想があったらコメントください。(露骨なコメ稼ぎ)

では、第5話、どうぞ!


第5話 アランの固有魔術

「ぜぇ……ぜぇ……。」

 

校舎内を走り回り、テロリストを探す。

廊下を駆け抜けドアをぶち破り、階段を駆け上がって周囲を見渡す。だが、行く先々全部に人影は無く、とうとう最後の二部屋となった。

 

「………俺運悪すぎないか?」

 

そう思ってしまったのも不思議じゃないだろう。

だってさんざん走り回って最後の二部屋まで見つかんなかったし。

ていうかここにしかいないんなら紛らわしく全部屋のガラスを曇らせんじゃねえよ。

まぁ本当にそうなったらただの間抜けだが。

 

「んで?どっちから行くよ?」

 

そう問うのは無論、我らが講師のグレン先生だ。

どうやら先生も道中テロリストに襲撃されたらしく、急いでこっちまで走ってきたようだ。

 

「さぁ?ってか、二手に別れません?どうせ二部屋ですし。」

 

「まぁどっちかにしか居ないだろうしな。いいぜ。んじゃ、俺は奥の部屋で。」

 

「じゃあ俺はこっちで。」

 

グレンが選んだのは廊下の突き当たりの部屋。

俺はそのちょっと手前の部屋だ。

 

ガラララララッと言う音を伴って空いたドアの向こうに居たのは、

 

「ん?お前誰よ?」

 

………わざわざどこかからか持ってきたのであろうでかい鏡の前で半裸でポーズを取った変態だった。

 

「………お邪魔しました。」

 

そう言って廊下に出る。

 

すると同じタイミングでグレンが奥の部屋から出てきた。

 

「どうしたんすか?」

 

「いや、なんかお邪魔しちゃったかなって。」

 

「奇遇っすね。俺もなんすよ。」

 

「ちょ!助けなさいよ!」

 

奥の部屋からシスティーナの声が聞こえる。

 

「え〜……やっぱそういう感じだったの?お互い合意の上でやってるリア充爆破しろ案件じゃなく?」

 

なんて言いながら部屋に戻っていくグレン。

 

「……俺はどうしようか。」

 

悩んだが、結局もう一回部屋に入ることにした。

 

────────────────────────

 

「よう。よくここまで来れたな。俺はカリスだ。どうやって抜け出してきたかは知らんがここで素直に死んでもら……」

 

「いや、取り繕えてないから。思いっきりさっき見ちゃったから。」

 

なんかいい感じに仕切り直そうとしてるが、どう頑張っても最初の出会いが半裸の状態だったのだ。

どうしようもないと思いますこれは。

 

「……………」

 

「……………」

 

お互いの間に、気まずい沈黙が流れる。

 

「……なぁ、お前、名前なんていうんだ?」

 

「はぁ、アランですが。」

 

「アラン、か。なぁアラン。俺は今超恥ずかしい。」

 

「でしょうね。」

 

初対面が半裸で恥ずかしがらん人がいたらそいつは恐らく変態だろう。

 

「だからよ、お前は口封じのために死んでもらう。いいな?」

 

「嫌ですよ?」

 

即答する。

なんでこいつの半裸見たからって死なにゃならんのだ。

丁重にお断りさせていただこう。

 

「まぁ、お前に決定権はねえ。だからよ、死ねやぁ!」

 

いきなりブチ切れて殴りかかってくる。

 

「っとあっぶね!」

 

慌てて横に避ける。

だが、初動が遅かったせいで腕を少し掠ってしまった。

 

「ッ!」

 

鋭い痛みが腕を走る。

 

(なんだ?この痛みは。殴られたにしては随分鋭利な感じが……。ん?あいつ、手に何か持ってるのか?)

 

よく注意してカリスの手を見ると、まるで鱗のようにささくれている部分があった。

 

「なんだ。もう気づいたのか?こいつは逆鱗っていう龍の部位を真似したもんだ。結構切れ味良くて重宝するぜ?」

 

なるほど。逆鱗か。

しかし困った。

相手が近距離ならば遠距離から行くしかない。

だが生憎俺は攻撃魔術を一節で出せないのだ。

学院を襲撃するくらいだから恐らく相手は相当の手練のはず。

俺の魔術じゃ対抗できない可能性が高い。

ならば……!

 

「逆に近づく!【投影】!」

 

そう言って真っ赤な槍『ゲイ・ボルグ』を手に出す。

 

「ってめえ!どっからその槍を!」

 

相手が驚いている隙に、槍を突く。

狙うは心臓ではなく、腹。

心臓は狙われやすいと相手も承知のはずだから、あえて腹を狙った。

 

「わかりやすいな。そらっ!」

 

だが、いとも簡単にいなされる。

 

「チッ……。さすがに獲物が長すぎたか。」

 

遠くから狙えるのはいいのだが、直線的すぎて避けられたようだ。

 

「ならば何度も突くのみ!」

 

さっきよりも勢いを付けて何度も何度も違う場所に叩き込む。

 

頭、心臓、足先、腰、腕。

 

不規則に何度も叩き込んでいるのだが、相手はいとも簡単に軌道を逸らしてしまい、掠らせるのが限界だ。

 

「はっ。こんなもんか。急に槍が出たのにゃ驚いたが本人がこの程度じゃな。それじゃぁ、死んでもらおうか!」

 

そう言って俺の槍を掴み、

 

「オラァ!」

 

後ろに放り投げた。

 

「死ねぇ!」

 

勢いを付けるために飛び上がり、俺へと落下してくるカリス。

そのまま俺を殴れば、獲物のない俺はもろに食らってしまい、死なないにせよ重傷を負うだろう。

 

だが、そんな未来はありえない。

 

なぜなら………

 

「【投影】!」

 

再びゲイ・ボルグを投影させればいいだけの話だからだ。

 

そしてこの機会を狙っていた。

相手が確実に俺を仕留められる。

そう思ってしまうその瞬間を。

 

「かかったな阿呆が!行くぜ我が固有魔術!

【真名部分解放・刺し穿つ死棘の槍】!」

 

これこそが俺の固有魔術【真名部分解放】だ。

例えば俺の今投影しているこの「ゲイ・ボルグ」。

これは元々、平行世界の英霊「クーフーリン」の宝具だ。

それを投影し、使うだけなら普通に誰でも出来る。

だが、真名解放つまり「宝具として発動させせる」ことはできない。

なぜなら使っているのが本人でないからだ。

だが俺の場合はちょっと特殊で、体にある聖杯から「宝具自体をデータ化して投影」している。

よって部分的ではあるが、宝具として活用出来るのだ。

 

そしてこのゲイ・ボルグは端的に言えば「必ず心臓に当たる一撃」を放てる。

 

俺が突き出した槍はそのまま真っ直ぐに進み、

 

「ガッ………!」

 

大ぶりに振りかぶっていたせいでガラ空きになっていた腹に吸い込まれるように突き刺さり、

 

「ゴハァ………!」

 

心臓を木っ端微塵に破壊し、カリスの息の根を止めた。

 

「……………はぁ。終わったか。」

 

緊張状態から抜け出したせいで、疲れが一気に出てき、思わず座り込む。

しかし、

 

「なんなんだろうなぁ……この感覚は。」

 

俺は今、確かに人を殺した。

しかも人生で初めて。

なのに、あまり実感がわかない。

というより、罪悪感があまりないのだ。

相手が外道だったからだ、と言われればそれまでなのだが、どうも後味がわるい。

 

「………どうしたんだろうなぁ。俺。」

 

わからないままに廊下を出て、奥の部屋へと入っていった。




投影魔術はこれであってたんだろうか………
自分の中で、「投影魔術はエミヤ準拠」ってのと「宝具の真名解放はできない」っていう解釈なんでそれに乗っ取って書いたんですが……合ってましたっけ?
違ったらコメントください。
では、次の投稿まで!
ちゃお〜(マスターク風)

追記 アランの投影魔術は【真名部分解放】などの技を含めて「エミヤ準拠」としたいと思います。
指摘してくださった方、ありがとうございます
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