ロクでなし魔術講師と投影者(リメイク中につき凍結)   作:よこちょ

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どうも。GW課題に恨みしかないよこちょです。
なんでこんなに宿題多いんや……丘people!?
まあ、いいんですがね。
前置きはこれくらいにして、第6話!どうぞ!
今回は短めです。



第6話 最後の襲撃者

「よう。そっちも無事だったみてえだな。」

 

「ああ。」

 

奥の部屋へ来て合流したアランを労うグレン。

グレンはテロリストを1人、殺さずに倒したようだ。

 

「しかし、まさか2人別れてるとはなぁ。」

 

「……ああ。」

 

声をかけるものの反応が悪いアランにしびれを切らしたのか、グレンは

 

「………どうかしたか?」

 

と問いかける。

 

「………んにゃ。なんでもねえよ。」

 

ただ一言、アランは答える。

 

「そうか。」

 

その一言に何かを感じ取ったのか、グレンはそれ以上問うことはなかった。

 

アランはその気遣いに感謝しつつ、今後の予定を話し合う。

話し合った結果、残ったテロリストどもを探し出して暗殺するしか方法がないという意見になった。

 

そしていざ動こうとして扉に向かおうとすると、

 

ドグォオン!

 

盛大な音を立てて、扉が吹っ飛んできた。

 

「あっぶね!【投影】!」

 

アランが慌てて双剣を投影し、振るう。

この双剣は『干将・莫耶』という夫婦刀だ。

かなりの切れ味を誇るその刀は難なく扉を真っ二つに切断し、後ろへ飛ばしていた。

 

「ったく。次はなんだ?」

 

干将・莫耶を構えながら視線を廊下の方へ移すと、うじゃうじゃとスケルトンがいた。

 

「……っ!これは竜の牙を使ったボーンスケルトンか!?贅沢な野郎だぜ。これ俺の給料何ヶ月分いるんだよ!」

 

「んなこと言ってる場合か!どうすんだこれ!」

 

目の前のスケルトンを切りつけてみるが、さすがは竜の牙。アランの投影の精度で出せる程度では効果が薄く、表面に大きめの傷を付けるくらいに終わってしまい、とても切り裂いて破壊することは出来なかった。

 

「どうするも何も突破するしかねえだろ!おい白猫!お前『ウエポン・エンチャント』は使えるか!?」

 

「ええ!『その剣に光あれ』─!」

 

「っしゃ!俺とアランで道を開く!白猫は援護してくれ!」

 

「わかったわ!」

 

「了解!行くぜ!」

 

作戦会議も終了し、前進する。

 

「オラオラオラオラオラァ!」

 

グレンが拳でスケルトンを殴り砕いて先に進み、

 

「せいっ!おりゃぁ!」

 

アランが、グレンを襲おうとするスケルトンを斬り、双剣を投げつけて注意を引く。

 

「『大いなる風よ』─!」

 

それでも取りこぼしてしまったスケルトンをシスティーナが魔術で押し込み、その間にグレンかアランが破壊する。

 

そんなふうにしながら廊下や階段を上へ上へと進んで行く。

上に行くのは、スケルトンが湧いてくるのが上からだったからだ。

 

「多分屋上にいる!あとちょいだ!頑張れ!」

 

「システィ!まだ行けるか!?」

 

「ええ!勿論よ!そっちこそバテないでよね!」

 

互いを励まし、叱咤激励しながらも進み、ついに屋上へとたどり着いた。

 

────────────────────────

 

「まさかここまで来れるとはな。3流魔術師とその生徒だと思って甘く見ていたよ。」

 

ボーンスケルトンをグレンが黒魔改『イクスティンション・レイ』で全て消し飛ばした後に姿を見せたテロリスト、レイクがそう言う。

 

「はっ。スケルトン使って遠くからちまちまやるくらいしかできんやつにゃ言われたかないね。これで終わりなら大人しくしてくれや。」

 

アランがそう豪語するが、後半ちょっと疲れてるせいで相手に降伏してくれないかと遠回しに言っている。

 

「ふん。俺の手札がこれで終わりだと思わないことだ。」

 

そう言って背後から出てきたのは、6本の浮いた剣だった。

 

「うっへぇ。お前それあれだろ?『ロード・エクスペリエンス』で使い手の技量まで出した自動剣。」

 

「うわぁ。浮いてる。すげえ。」

 

「おいアラン。半分任せたぞ。」

 

「了解」

 

「行け!剣よ!」

 

迫ってくる3本の剣に対し、干将・莫耶で対抗するアラン。

 

「チッ!流石に難しいな。」

 

元々ただの学生であるアランには当然ながら剣術などはあまりない。

なんとか対抗できているのは、シロウに教えて貰ったことがあるからである。

だが、このままではアランの体力が持たない。

 

(何か策は………。)

 

考えながら戦っていたからだろうか。

足元のちょっとした段差に足をぶつけてしまい、転倒してしまった。

 

(しまった!)

 

そう思ったがもう遅い。

その隙を逃すまいと、3本の剣が飛んでくる。

なんとか2本は軌道を逸らせたが、残る1本が足を斬った。

 

「うぐっ!」

 

斬られた痛みが駆け巡る。

確認すると、結構深くまで斬られていた。

出血もかなり酷く、このままでは出血多量で死ぬだろう。

 

(早く手を打たなければ……。仕方ない。奥の手を使うか。)

 

アランは異能「魔力増幅」を少しだけ起動する。

そして自分自身に流れる魔力にブーストをかけ、

 

「せいっ!」

 

自分の前へ向けて魔力そのものを噴射し、スラスターのようにしてかっ飛ぶ。

 

「何!」

 

いきなり後ろへ向かって飛んでいったアランにレイクが驚いている隙に、詠唱を開始する。

 

『鶴翼、欠落ヲ不ラズ

心技、泰山二至レリ

心技、黄河ヲ渡ル

唯名、別天二納メ

両雄、共二天命ヲ断ツ』

 

干将・莫耶の刃が大きくなり、光を纏う。

 

『鶴翼三連!!』

 

掛け声共に投げられた2振りの剣は円を描くようにレイクの元へと飛んでいき、腹に突き刺さる。

 

「グゥ……!まさかここまでやるとはな。少しばかり見くびっていたようだ。」

 

「……悪いな。生憎ちょいと特殊でね。」

 

再び魔力を放出し、レイクの元へと移動したアラン。

 

「やはり『聖杯』は特殊か?失敗作とはいえ、あることには変わりないんだからな。」

 

「黙れ。」

 

これ以上言わさせまいと思ったのか、アランは思いっきり剣を横に凪いだ。

 

剣はレイクの肉体を半分に切り裂き、その肉体を地に落とした。

 

「「………!」」

 

アランの後ろから、二人分の息を呑む音が聞こえる。

 

「…………はぁ。終わったか。すまん。あとは頼んだわ。」

 

アランはそう言って、息絶えたレイクの死体と2人を背に、校舎の中へ歩いて消えた。

 

 

 

その後、グレンとシスティーナが尽力して事件は無事に幕を下ろした。

だが、事件が終わってもアランが学校に姿を見せることはなかった。




レイクを殺したのはアランってことにしました。
最近オリジナル要素少なかったからねしょうがないね。
アランの新しい技が出たので下に書いときますね。
あと、「鶴翼三連」の詠唱が間違ってたりしたら教えてください。
では、次の投稿まで!

──以下、新技解説──

魔力放出

自身の体内の魔力を意図的に噴出することで推進力を得て、一時的に飛んだり高速移動したりする技。
異能「魔力増幅」の応用。
多くの魔力を使うため、聖杯のあるアランくらいしか使える人がいない。
元ネタはFateの魔力放出。


鶴翼三連

投影した干将・莫耶をオーバーエッジ化させ、投擲する技。
詠唱の省略は可能。
別に3対使わなくてもよい。
設定が違うのはオリジナルだからってことで。
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