スーパーロボット大戦X とある転生者の旅路   作:加宮慎司

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だいぶ遅くなり申し訳ございません。
仕事が忙しい時期になり更にオリジナル話といったりアイデアが欲しい‼︎

後ご意見があったらメッセージに(こんなもの出してとかオリジナル武装とか)お願いします。できる範囲で対応します。


第5話「DC(ディバイン・クルセイダーズ)」

魔従教団、ゾギリア、キャピタルアーミィの襲撃から数時間後、シグナス、メガファウナの主要メンバーで話し合いをしていた。

「聞かせてもらうぜ、アマリ。お前と魔従教団の事を」

サイバスターの操者マサキ・アンドーが話を切り出した。

 

「私は…教団の脱走者です」

やっぱりな…

 

「な、なんだって⁉︎」

「まあ、そんなこったろうと思ったぜ」

シバラク先生が驚き鳥獣人(?)も俺と同じ予想をしていたようだ。

 

「簡単に言うな、クラマ!これはとんでもない事だぞ!」

確かにシバラク先生の言うことも一理あるが、元フューリーの騎士でシャドウミラーの一隊員だった俺には世界レベルで敵回すと言っても別に今更って思うし。

 

「それってそんなに驚くような事なの?」

小学生のワタルにはさっぱり分からんよな。

 

「何度も言っただろうが!魔従教団と言えば、法と秩序の番人!そこの術師と言えば、アル・ワースでは人々の尊敬を集める存在なんだぞ!」

とは言ってもおかしな点がいくつかあるから完全に信用は出来ないんだよな。

 

「そうは言いますけど、シバラクさん…僕たちはその魔従教団に襲われたんですよ」

Gセルフのパイロット、ベルリ・ゼナムがシバラクの意見に異議を申し出る。

 

「そ、それはだな…」

 

「教団が攻撃を仕掛けてきたのは脱走者である私を捕らえる…あるいは粛正するためだと思います。」

 

「皆に迷惑がかからないように出て行こうと思ったんですが、結局巻き込むことになってしまいました…」

既にこの世界来て何かしら全員巻き込まれているのだが…

 

「どうして、アマリは魔従教団を抜けたんだ?」

 

「あんた自身は教団に不満があったようには見えないけど…」

 

「グランディスさんのおっしゃる通り、私は今も教団の在り方を信じています。私が教団を脱走したのはただのわがままです」

 

「わがまま!子供なのか!」

 

「こどもなの?」

 

「駄目だよ!大事な話なんだから茶化したりしたら!」

 

「教団で術士としての修練をしていたある日、私はホープスに会いました…」

 

「最も、その頃の私は名無しの魔法生物でしたけどね。」

 

「ホープスは教団の研究室で生まれて、そこから脱走したそうです」

 

「こいつも脱走者なのか...」

 

「あのまま教団にいて実験材料などにされるのは御免被るものでしたので」

 

「私は、ホープスの話を聞いた時、自分の中に何かが生まれたのを感じました…」

 

「その何かって何です?」

 

「うまく言い表せません…言葉にするなら…自分が生きている事への疑問…としか言い様がない者です」

 

「なんだそりゃ!?まるで思春期のガキじゃねえか!」

 

「同時に私は、その答えが教団の中にいては得られないことを直感的に理解しました…」

 

「それでゼルガードに乗って脱走した経緯…て訳だな…」

よ…ようやく会話に入れた…このまま行ったら忘れられるところだった…

 

「おい、あんたの機体…まさか「マサキ・アンド―…後で説明するから今は待ってくれ」…仕方ねえ...後で説明しろよ」

 

「今でもあの時の感覚が思い出せますが、理性では自分の決定が理解できない時もあります…そして今もよくわからないまま、こうして旅を続けています…」

今まで成り行きや記憶喪失の形はあったがまさか直感で組織脱走するとは…

 

「じゃあ問題ないよ!!」

ワタル?

「え…」

 

「僕、ドキドキしてたよ。アマリさんが、本当は悪いことして教団から逃げ出してきたんじゃないかって」

 

「それどころか、困っている僕達を助けてくれたアマリさんは、ちゃんと法と秩序の番人…ううん、正義の味方をやっていると思う」

 

「正義の味方…」

 

「アマリさんは、自分のことよくわかっていないと言ったけど…いいんだよ好きにすれば!!だってアマリさんは自由なんだから!!」

 

「私が…この旅の中で手にしたかったもの…教団に追われても守りたかったもの…自由…。それが自由なんですね…!」

ゾクッ!!なんか今…すごく恐ろしい者が転移してきたような…

 

 

一方とある秘密結社(?)

「はー…めんどい…副総帥なんてやめたい…書類やだ…前線で暴れたい…」

一人の男が机に積み上げられた書類とにらめっこしていた。するとドアを数回ノックされたので入室の許可を出す。

 

「はいはいご自由に入ってください~。」

「失礼しますよ。」

「は…な!!?な…なんで…ここにいるんだよ…○○○博士…」

 

入室してきた男は二十台前後の男で優しそうな言葉使いとは裏腹にその場にいるだけで押し潰されうなプレッシャーが襲いかっかてくる。

 

(直也…今回の戦い楽できるかもな…)

「一応警告しておきますが私を利用しようものなら「すいませんでしたー!!!」最後まで喋らせなさい。」

一瞬邪な考えを浮かんだがすぐさま土下座した"副総統"だった。

 

場所は戻ってシグナス・メガファウナ組

 

(なんかヤベェのがこの世界に転移してきたような…気のせいのような…)

 

「気のせいにしておくか…」

なんか深く関わったらアル・ワースからBANされそうな気がするから考えるのをやめた。

 

「おい!なんで黄昏てるか知らないが説明してもらおうか‼︎あの"アシュセイヴァー"についてもな!」

マサキ・アンドーに声をかけられ部隊全体から注目が集まり喋っていく…スパロボ知識と本当のこと交えたらまあ大丈夫だろう。

 

「地球連邦軍、特殊任務実行部隊"シャドウミラー"所属 白波・直也。階級は特務少尉…ずっと前の話だけどな…」

 

「そのシャドウミラーとはどんな部隊なんだい?」

シグナスの倉光艦長が質問してきた。

 

「情報操作、偽装工作、潜入調査、破壊工作、まあ表でできない事全部担当している部隊で…たった一部隊で世界そのものに喧嘩売って返り討ちに遭い並行世界に逃げた部隊だけど。」

 

「君は一体何を言っている?」

メガファウナの艦長ドニエルが胡散臭いと言った目をしながら口を出してくる。

 

「それが普通の反応だと思うが全て事実だ、俺達の部隊には次元転移装置がありそれを使ってマサキ達の世界に転移したんだろうな…マサキ、そっちに転移したシャドウミラーはどうなったんだ?」

わかっているけど一応聞いておく予想通りなら…

 

「アクセルとラミア以外のシャドウミラーは全滅…俺達が倒した。そもそもお前は何故ここにいる?」

やっぱりかー…俺がいたAの世界ではレモン様も生き残ってたからもしかしたらと思ったが

 

「俺はベーオウルフ…ゲシュペンストmkⅢとともに自爆したらこことは別の世界に飛ばされて…まあ、そんな訳であのアシュセイヴァーはシャドウミラー時代に使っていた物だ。そっから改造を繰り返した結果ああなった。」

改造したのこの間だけど黙っておこう。

 

「それで君はこちらに協力してくれるという事でいいんだね?」

 

「もちろんそのつもりで戻ってきた…と言っても知ってるのはアマリさんとワタル達だけど。あっ忘れてたフレメヴィーラ王国はこちらに協力してくれるって」

 

「なんと⁉︎お主本当にやってのけたのか⁉︎」

 

「お陰でベヘモスなんて化け物と戦ったがな。」

 

「「「ベヘモス⁉︎」」」

アマリさん、シバラク先生、アンジュが声を上げて驚いた。

 

「ああ…師団級魔獣を仕留めた礼に何が欲しいと言われたからこちらが望んだ時に協力してくれるとさ。」

 

「ねえねえ直也さん、ヴォルレントは?」

 

「ベヘモスに潰されたからフレメヴィーラに置いてきた(外装だけ)」

 

「「えええぇ⁉︎」」

 

そんなこんなで部隊名は《エクスクロス》に決定し3日ほど過ぎた頃。

 

 

 

「は?食料が足りてない?」

なんでもシグナスは補給中に襲撃され弾薬、推進剤は積み込んだものの食料が満足に積まれてない状態で出航したらしい。そしてメガファウナの食料を頼りにしているが…

 

「全部ヒミコが食べちゃったと…」

スッカラカンになったメガファウナの食料庫を前に直也は完全に呆れていた。

 

「で…どうしてヒミコちゃんはブリキントンを焼いてるのかな?」

ヒミコはというと先程女の子を追っかけていたブリキントンのうちの一体を丸焼き(?)にしようとしていた。

追いかけられていた女の子の話によると第一階層のボス、クルージング・トムの部下のジョン・タンクーガーが村人に腹がはち切れんばかりのご馳走を食べさせて丸々太らせようとしているらしい…なにそれ?(詳しくはワタル本編4話を)

 

 

 

「焼けば食べれるかも知れないよ?」

「「食えるか‼︎そんなもの‼︎」」

ワタルと一緒に突っ込んでしまう始末…腹減っているのかな?俺も…

 

その結果

「俺とアマリさんが村に食料調達と情報収集でその他がタンクーガーの退治にというわけか…」

 

「まあ、彼女の話では食料は山ほどあると言うので…」

俺の所持しているパーソナル転送システムに入れたら荷物が軽く済むと言う事で担当になった。

 

「直也殿、少しよろしいでしょうか?」

シグナスから借りた軍用ジープを運転しながらホープスの質問に答えていく。

フューリ―時代、シャドウミラー時代、Z-BLUE時代の話などを交えながら

 

「あの…直也さんは元居た世界に帰りたいとか思ったりしないんですか?」

あー…やっぱり聞いてくるか

 

「ないかな…俺さ最初に言った世界で騎士やってたんだよ。」

 

「騎士…ですか?」

「ほう、騎士ですか…その割に礼儀作法はずぼらですね。」

そりゃ6年も騎士業から離れたらこうなるって

 

「まあそれはいいんだよ、で、そん時の主…姫様に惚れてたんだけどさ…他の男に任せたというか…騎士の役割譲ったというか…」

 

「なるほど、振られたんですか」

ホープス…お前ひでえな

 

「その男のこと最初は憎かったんだよ。でもこいつには勝てないな…こいつにならて思って姫様を託しておれはガウ=ラの中枢で自爆した。向こうに戻れたとしても死亡扱いだ。これが最初の世界の話だ」

 

「ちなみにその男性とは?」

 

「師匠の息子」

「何もかもボロ負けですね」

そろそろいっか

 

「アマリさん、こいつ羽ひん剥いて焼き鳥にしていいかな?」

「だ、駄目ですよ!!後さん付けしないでアマリでいいです!」

ジープに揺られながら村に向かって行った。

 

村に付き食料は譲って貰えるということになった。

しかし話を聞いていくとおかしい点がいくつかあった。

 

「えっ?救世主が来た?」

丸々太ったおじさんに話を聞くと

 

「ああ。私達がタンクーガーに脅されているのを知ると俺に任せておけ…とタンクーガーのアジトに向かって行ってな」

 

「それも一人で」

 

「一人で⁉︎」

竜馬さんなら一人で殴り込みに行きそうやな…

 

「それってどんな人ですか?」

アマリさんが尋ねると

 

「確か…俺を誰だと思っていやがる!とか言って行きました誰かわからないけど」

ちょっと待てー⁉︎完全にタンクーガーが可哀想になったイジメだよ完全に。

 

「大変だ!!村長!!ハードシェルザリガの群れがこっちに来ているらしいだ!!」

なんかまた変な事に巻き込まれた気がするな…

 

「アマリ、そのハードシェルザリガって何?」

 

「凄く硬い甲羅に覆われた魔獣です。」

 

「硬い甲羅ね…アマリ、ホープス‼とりあえず村の人の避難頼む、俺はそのザリガニもどきを引き付ける。」

グレイセイヴァ―をコールしスラスターをふかしながら飛んでいくと進行してくるザリガニもどきを捉える。

 

5分後…

 

「ちょっと待て、こいつらまさか1分おきに防御強化魔法(精神コマンドの不屈)使ってる!?無理だ!!こんなのジリ貧じゃねえか‼?神様の詐欺師‼」

 

ハードシェルの名前はこの防御魔法から来てるんだろう。しかも何故か統率が取れているのか援護防御ばかりしてて全く倒せる気配がない。

 

オルゴン・エクストラクターで消費したエネルギーを回復していると上空から援護射撃が入った。初めはゼルガードからの援護かと思ったが放たれたのがIGENESTやTEMPESTAではなく非魔法の武器だったためその考えを切り捨てた。

確認すると戦闘機に手足をつけ無理やり武装させてるような機体からレールガン、ミサイル、マシンキャノンが次々撃たれる。

 

「あれは、AM…リオンか?」

新西暦の世界で急速に発達を遂げた機体でスパロボの機体の中でも有名な部類に入り何より航空戦力ということで軍からも正式採用された機体の一つだ。

 

援護攻撃と同時にビームランチャーとハルバードランチャーを展開し照射する。先ほどとは打って変わりハードシェルザリガを次々に撃破していく。

 

『敵はあの殺意の塊…GO!!T-LINKリッパ―!!』

わざと通信回線を開いているのか聞き覚えのある声がし次の瞬間ハードシェルザリガ4体がまとめて切り捨てられる。

 

『よ!お久しぶり!』

こいつ…なんでいんの?

銀色のカラーリングと基本的な武装構成の量産型ゲシュペンストMkⅡ改

 

『なんだよ無視かよ"ナオ"!!半年ぶりに会ったのによ!』

軽口を叩きながらもちゃんと敵を始末するので気にしないけど…

 

「"カズ"、お前ガミラス戦役から何してた?」

こいつは白崎一弥たぶん分かると思うがこいつも転生者で能力は…念動力者しかも大分強力な。

 

『こっちの世界で"ネメリオン"や"ガルべリオン"主にNAM(ニューアーマードモジュール)を制作してたな。』

一弥はシシオウブレードのような刀でザリガニもどきを三枚におろし俺はレーザーブレードで鋏を切り飛ばす。

 

「お前…今どこに所属してん…の!」

ソードブレイカーを放ち次々甲殻を破壊する。

 

『そのことでいい話持ってき…た!!』

装着されたプラズマバックラーでザリガニもどきを宙にあげジェットマグナムを叩きこむ。

 

そんな中

 

『隊長!一匹抜けられました!!』

振り向くとゼルガードが待ち構えている方にがむしゃらに突っ込んでいくザリガニもどきがいた。

 

しかしアマリさんは引く気配は一切なく魔力を収束させていた。

そして収束した魔力を両脚に収束させ次々に蹴りを入れていくそして次は両腕のドグマで殴りつけ最後に融合させ発射そして最後は帯電させた右脚で蹴り抜き最後のザリガニもどきは爆発四散した。

 

『秘術!電光切過!!これが私のドグマです!!』

一つのドグマを生み出すことは奇跡に近いという。

アマリはそれをやってのけたということはこのスパロボ世界の主人公かも…え?誰が主人上だと思ってたって?ワタルかエル坊かなーと思ってました。

 

こうしてガラガラ村で起きた魔獣騒動は終わりを告げた。あの村ガラガラ村って名前だったんだ。

 

 

 

そして

『このように先のアンジュリーゼ皇女がノーマだとわかった途端にミスルギ皇国は目の色を変え追放した!!そして都合のいいようにノーマを迫害してきた!!しかしノーマがなんだと言う!!ミスルギ皇国の外にマナが使えない人間がどれほどいる!!今この世界必要なのは一部の特権階級者を守ることではなく隣人を一人でも守れる力のみ!!よって私"ビアン・ゾルダーク"はここにDC(ディバイン・クルセイダーズ)を設立することをここに宣言する!!集え志ある者たちよ!!!』

 

 

「ノーマを守る…ですか。困るんですよね~そういうの…僕の楽しみが減ってしまうじゃないですか」

 

「フン!!大将よおそんなことはいいが俺たちの出番はまだか?」

 

「金だけ貰うのは性に合わないんでな」

 

「ええ!それはもちろん用意しますとも!!君たちのそういう点は嫌いじゃないですよ~僕。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回!…未定‼︎

参戦予定作品
機神大戦ギガンティック・フォーミュラ(機体・パイロットのみ)
コードギアス LOST COLORLS(機体・パイロットのみ)
太陽の勇者ファイバード
超重神グラヴィオンzwei(機体・パイロットのみ)

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