己の世界を守る楓   作:ふぁむな

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タイトルの己の世界がここで出てきますー。
今回も読んでいただきありがとうございます。


己の世界

 

 それから7人はウォールローゼの壁まで行き、壁にアンカーを打ち込み、ガスを噴射させて登った。

 

 高さ50m幅10mの壁の上―――そこで待っていたのは駐屯兵の兵士達だった。

 

 

駐屯兵の1人が壁を登ったばかりの8人のところへ走って近寄ってくる。その様子はどこかビクビクしているようだった。

 

 

「お前らの活躍は望遠鏡で見ていた。よくやった・・・。・・・エレン・イェーガーをこちらに預けてもらいたい。他の訓練兵は話がある、私の隣にいる兵士について行き、話を聞いた後に集合場所まで行け」

 

「「「はっ」」」

 

 

 ジャン、アニ、ライナー、ベルトルトは心臓に右拳をあてる敬礼をしたあと指示をだした兵士の隣にいる兵士についていった。

 

 

「私がエレンを背負ってそこの場所まで行って、目を覚ますまでそばにいます」

 

「私もそうする!!私は所属が調査兵団だから駐屯兵の命令に従う理由もないしね」

 

「僕も・・・僕もミカサとカエデさんと同じようにします」

 

 

 ミカサ、カエデ、アルミンはこの兵士が、これからエレンに何かするのだろうと読み取り、頑として意思を曲げなかった。

 

 

「そうか・・・。ならばそのままエレン・イェーガーを背負ったままでいいから下へ降りてくれ」

 

 

 エレンと一緒にいれる――そう思いほっとした3人は注意もしないまま下へと降りてしまった。

 

 

「構えろ!!!」

 

 

 3人が降りたところは、壁から出た出っ張りと壁が直角になっている構造の場所で、さらに目の前には大勢の駐屯兵がこちらに向けて刃を向けていた。その兵士の大勢はトロスト区で活動している駐屯兵で、その多くはカエデが知っている人だった。

 

 

「なっ!?!これはいったい!?」

 

 

 驚く3人をよそに、この駐屯兵団を指揮している50代くらいの隊長である男性――キッツ・ヴェールマンは巨人に対しての怯えが尋常ではなく、こちらに向かって次々と叫ぶように命令を出していく。

 

 

「今すぐそのイェーガー訓練兵が目を覚ます前に引き渡せ!!さもなければ貴様ら4名に向けて榴弾をぶち込み抹殺する!!早く引き渡せ!!」

 

 

 そこでエレンのことはアルミンに任せ、ミカサとカエデはエレンを守るように前に出て刀を構える。

 

 

「エレンをどうするつもりですか!?」

 

「カエデ・サクライか、なんでお前がその訓練兵を庇うのかは知らないが、その訓練兵は巨人かもしれないんだぞ!!我々がどうしようと――――」

 

「・・・・殺シテヤル」

 

「え・・・・?」

 

 

 そう突然にエレンが目を覚まし、言ったことによりカエデは振り返り、駐屯兵全体が騒がしくなる。

 

 

「今のを聞いたか!?」

 

「殺してやるって言ったぞ!!」

 

「俺らを食い殺すつもりなんだ!!」

 

 

「ま・・・待って」

 

 正気に戻ったエレンはひどく混乱した様子であたりを見回した。

 

 

――なんで彼らは俺に向かって刃を向けているんだ・・・?

  それは巨人の肉をそぎ落とすものだろう!?

  これは夢か!?腕だってちゃんとついて――

 

 

 そう思考していたエレンは左腕は存在しているが、肘のあたりから服が破れているのを見て、夢でなかったという現実がエレンの思考を支配する。

 

 そこで再び駐屯兵団の隊長であるキッツが、エレンに向かって大声で言う。

 

 

「イェーガー訓練兵意識が戻ったようだな!!いま貴様4人がしている行為は人類に対する反逆行為だ!!貴様らの処遇を問わせてもらう!!下手にごまかしたり、不用意に動いたりしたら躊躇わずに榴弾を貴様らにぶち込む!!」

 

「は・・!?」

 

 

 状況を理解できていないエレンは唖然としてしまう。

 それもそうだろう、意識が目覚めたら兵士たちが自分達に剣を向け、さらに榴弾まで打つと言う。そしてどちらも巨人を倒すためのものであり、人間に向けるものでは決してないのだから。

 

 

――俺はいま守られているのか・・・。ミカサと・・・調査兵団のリヴァイの隣にいた女性!?なんでここに・・・。

 

 

 その考えもこちらに睨みを効かせている駐屯兵団の隊長によって拒まれる。

 

 

「率直に問う・・・貴様の正体は・・・人か?巨人か?」

 

 

――なんなんだその質問は・・・!!

なんで俺を化物を見るような目で見る!?

  俺がそうだというのか!!

 

 そう思ったときにはエレンは言葉を発していた。

 

 

「し・・・質問の意味がわかりません!!」

 

「シラを切る気か!?大勢の者がお前が体内の中から姿を現すのを見たんだぞ!!化物め!!もう一度巨人化なんかやってみろ!!貴様を粉々にしてやる!!一瞬にして榴弾をお前らのところにぶち込んで正体を現すヒマを与えん!!」

 

 

 自分の目の前から危険な存在をすぐにでも消したいと必死にキッツは自論を言い、自分を正当化しようとする。

 

「今にもシガンシナ区の壁を壊した超大型巨人とは別のウォールマリアを破壊した鎧の巨人が姿を現すかもしれない!!そんな少しでも兵士を門のところへ配置したい今!!これ以上貴様相手に兵力も時間も割くわけにはいかんのだ!!」

 

「抵抗の様子を見ると有益な情報を引き出せそうにないですね・・・。おっしゃる通り兵と時間の無駄です」

 

「今なら簡単です!!」

 

 

「奴が人に化けているうちにバラしてしまえば!!カエデちゃん 早くこっちにくるんだ!!」

 

「いやっ!カエデちゃんもわからないぞ!!あんな身体能力は人間じゃ普通ありえない!!」

 

「たしかにそうだ・・」

 

ヴェールマンに続き、副隊長と思われる女性、そして駐屯兵が次々とヴェールマンのエレンを殺すという案に賛成の意を示す。

その際、住民達によく話しかけていたカエデだけは、少なくとも殺したくなかったのか、こちらに来るように言う。しかし、一部の駐屯兵がカエデの存在も怪しいと言い放ったことにより多くの駐屯兵の意見も変わってしまった。

 

 

カエデの方を怯えた目で見る駐屯兵。その様子にカエデは思わず一歩下がる。

そして、多くの駐屯兵が剣をカエデの方にも向けてきた。

 

 

その瞬間――カエデの中に作り上げられていた世界のほとんどが崩れ落ちた。

 

 カエデの中の世界。自分を中心にし、自分を囲む友人であるエレン達。そして5年前から少しずつ仲良くなっていた住民達で作られていた。幼い頃3人だけだった世界が広くなって幸せだった世界がたった今、彼らから自分に向けられた視線と剣によって崩れ落ちた。

 

 

「え・・・・。あれ・・・?

 おかしいな・・・私、皆になにかしたのかな・・?それと・・・エレンはあなたたちに対してなにかやったかな?」

 

 そうカエデは少し泣きそうな声を出しながら彼らに言う。カエデが言う前、ミカサも何か彼らに言おうとしていたが、カエデが最初に言ったために引き下がった。

 

 

「なにか起こってからじゃ遅いんだ!!早くそいつを殺さなきゃいけないんだ!!」

 

 

 その言葉を聞いたカエデは刀を構えながら腰を落とし、いつでも動き出せる体制になる。

 

 

「エレンが巨人だろうと人間だろうと私の友達なんだ!!

 君たちがエレンを殺そうというのなら・・・私の中の世界を壊そうというのなら

 私は・・・私の命をかけてでもエレンを!!私の世界を守る!!

 それが人間であろうと、巨人であろうと!!」

 

「「「なっ!?」」」

 

 

 今まで決して自分たちに敵意を向けることがなかったために、カエデの発言にこの場にいる全員が驚いているが、構わずカエデは続ける。

 

 

「先程・・・そちらの隊長は反逆行為と言ったね・・・。ならば私はこんな壁の中に籍を置くのをやめる・・・。幸い私は外でも生きていけるからね!!そして・・・そちらの隊長が榴弾の指示を出す前にその命を刈り取る!!それこそ一瞬だよ!!」

 

「・・・カエデ!?」

 

 

 いつもと様子が違うカエデにミカサ、アルミンは驚く。そしてミカサの放った言葉に目の前の女性がカエデであることがわかったエレンも驚いた。

 

 

「くっ!!!」

 

「ヴェールマン隊長・・・少なくともカエデ・サクライを殺すことは人類の希望の光を消すのと同意義です。今の調査兵団は彼女で成りなっているといっても過言じゃありません。

彼女の働きは普通の兵士を何人集めても比べることができません。そして後ろにいるミカサ・アッカーマンも普通の兵士100と同じ戦力を持っています」

 

 

 カエデから発せられる威圧にキッツは押されながら駐屯兵の兵士からの言葉を聞く。

 

 

「まさか・・・お前・・・カエデなのか?それにこれは・・・いったい・・・」

 

「そうだよエレン・・・。久しぶりだね・・・こんな再開で残念だけど・・・」

 

「カエデさん!?人と戦ってどうするんだ?ここからどうやって逃げるつもりなの!?」

 

「彼らには悪いけど・・・。一瞬で終わらせるために死んでもらう」

 

「人と戦う意味なんて――」

 

「少なくても私にはある!!」

 

カエデはアルミンに大声で言った。

そこで再びキッツが振り絞って声を出す。

 

「い・・・イェーガー訓練兵。最後にもう一度問う。貴様の正体はなんだ?」

 

「じ・・自分は・・・人間です!!」

 

 

 そうエレンが言った瞬間に指示がドンッという音と共に、少し遠くからこちらに向けられていた固定砲台から榴弾が放たれた。

 

 

「「「なっ!?」」」

 

 

 カエデは指示が出されていないのにも関わらず放たれた榴弾に驚くが、すぐさま冷静になってミカサ、エレン、アルミンを端まで素早く突き飛ばして向かってくる榴弾を向かい打とうとする。

 

 突き飛ばされたエレンの服の中からネックレスにつけていた鍵が出てくる。

 それを見たエレンは5年前ウォールマリアが陥落したあと父にあった記憶が一瞬にして蘇る。

 

―――「お前はウォールマリアを奪還して地下室に行かなけらばならない。

   この『力』はその時に役に立つはずだ。

   使い方は彼らの記憶が教えてくれるだろう。

   友人たちを救いたいのならば、お前はこの『力』を支配しなくてはならない」

 

 

 その記憶が蘇ったエレンは急に頭に流れてきた『力の使い方』を実行するために左手の親指のつけねのあたりを噛みちぎり、右腕を前に出した。

 すると噛みちぎった左手の親指のつけねから巨人の骨、肉が形成され、巨人化した伸ばした右腕によって榴弾を受け止めた。

 

 

 カエデは自分で受け止めようとしていた榴弾が、急に何かによってほぼ真上で受け止められたことにより、爆風が襲ってきて壁側に吹き飛ばされた。壁に打ち付けられたことで体に痛みが走るが、榴弾受け止めた何かを見ようとエレン達の方をみると、そこには巨人になりきれていない、右手を伸ばした胸から上だけの骨や肉が見えるグロテスクな巨人がいた。

 

 

「エレン・・・」

 

「「「うわあああああああああああ!?!」」」

 

 

 隊長を始めとした駐屯兵全員が突然出てきた巨人にパニックになる。パニックになるのは仕方がない事だろう。今彼らが一番恐れている存在で、今一番恐れている状態になってしまったのだから。

 

 

「くぅぅっ!うあぁあああ!!」

 

 

 エレンは自分のことながら唖然としていたが、左手に燃えるような熱さを感じて思わず叫んだ。

 そして自分から形成された巨人から左手を引き抜き、巨人を蒸発させる。

 蒸発したときにできる白い煙によって視界が奪われた駐屯兵達は榴弾の指示を出すこともできず、いつやってくるかわからないエレンの巨人化を恐れて動けないでいた。

 

 

 そしていま、アルミンとミカサはエレンが形成した巨人の骨に囲まれていた。

 

 

「カエデさんに突き飛ばされたところまでは覚えてる・・・。そのあとは凄まじい音と衝撃が・・・。この熱は!?まさか僕達は巨人の骨格の内側に!?」

 

「エレンが・・・私たちを守った。今はそれだけ・・・!?カエデは!?」

 

 

 呼ばれたカエデは後頭部を抑えながらミカサ達のもとへと歩いてきた。

 

 

「いてて・・・。あはは・・・爆風で吹き飛ぶのはちょっと予想外だったかな」

 

 

 そして、巨人の肉から自分の左手を抜いたエレンも巨人から飛び降りて4人のところへと来た。

 

 

「すまないカエデ・・・」

 

「ううん!いいんだよ!私がしようとしたことは失敗する可能性もあったからね。それよりエレンなにか思い出したの?」

 

 

 エレンははっとしてカエデの方を見る。

 

「親父が言っていたことを思い出したんだ。地下室にこの『力』の秘密があるって。なら俺はなんとしてでも地下室に行かなければならない。だから・・・俺はここを離れる」

 

 

「・・・なら私が彼らを全員気絶させるよ。この蒸気に紛れてやれば殺さずにできる。エレンは巨人になっちゃだめだよ?顔色すごく悪いし、これ以上巨人になったら命に関わるかもしれない」

 

「私もカエデを手伝おう」

 

「カエデ、ミカサ・・・。そんなことしたらお前達ここにはもう帰って来れないぞ?」

 

「あはは・・・。さっきは勢いで言っちゃったけど・・・調査兵団のみんなと離れるのはやっぱりヤダかな・・・。でも、外にいても調査兵団とは会えないこともないんだけどね。」

 

「私はエレンを守れるなら問題ない」

 

「俺は・・・」

 

 エレンもここから離れたくはないのだろう。先を言えずに黙ってしまう。

 

 

「俺もここを本当は離れたくはない・・・。だからアルミンに判断を任せようと思う」

 

「え・・?」

 

 

 話に入って行けず、暗い顔をしていたアルミンがエレンの方を見た。

 

 

「アルミンがもしここで俺は驚異じゃないって駐屯兵団に説得できるというなら俺はそれを信じてそれに従う。それができないというならカエデとミカサには悪いけど手伝ってもらってここを出る。アルミン・・・あと15秒以内に決めてくれ。できるか・・・できないか・・・俺はどっちでもお前の意見を尊重する」

 

「エレン・・・。どうして僕にそんな決断を託すの?」

 

「お前ってやばい時ほど、どんな行動が一番的確かを当てることが出来るだろ?俺はそれに頼りたいと思ったからだ」

 

 

 エレンにそう言われ、アルミンは身に覚えがないことに考え込む。しかし、思い出そうとしてもそんなことはなかったのかエレンの方を向く。

 

 

「いつそんなことが?」

 

「いろいろあったけど一番は5年前・・・シガンシナ区が超大型巨人に破壊されたときだ。お前が俺達を助けてくれたハンネスさんを呼んでくれなかったら俺もミカサも巨人に食われて死んでいた」

 

「じゃあ・・・私の恩人でもあるんだねアルミンくん。私はエレンとミカサがいなかったら立ち直れなかったんだ。私もアルミンくんを信じて決断をまかせるよ」

 

「アルミン・・・。考えがあるなら・・・私もそれを信じよう」

 

 

 3人の意思を任されたアルミンは決意の篭った目になって3人を見つめた。

 

「必ず説得してみせる!!エレンとミカサは武器を捨てて抵抗の意思がないことを示して!カエデさんは武器をそのままに、だけど体はエレンの方へ向けていて!」

 

 

 

ガチャガチャガチャ

 

 アルミンは自分の立体起動装置を捨てながら両手を上げ、抵抗しない意志を表しながらキッツの方へ歩いていく。

 

「き・・貴様!!そこでとまれぇ!!我々に何をするつもりだ!!」

 

 

 巨人の蒸気の中からアルミンが自分達の方に歩いてきたことに怯えるキッツ。

 

 

「何もしません!!・・・彼は人類の敵ではありません!!」

 

「命乞いをするつもりなら諦めろ!!」

 

「彼が人間か巨人かを判断するのかが問題ではありません!!

 大勢の人が見たのなら知っているはずです!!

 彼が巨人を多く倒し、そして巨人たちは彼に群がっていくところを!!

 つまり巨人は彼のことを私たちと同じ捕食対象と認識しました!!

 そしてそれは事実であり、揺らぐことはありません!!

 たとえ彼が巨人になって暴れたとしても人類最強であるカエデ・サクライが行動不能にします!!」

 

 アルミンの言ったことは駐屯兵達に響き、改めてエレンがしてきたこと、巨人がエレンにしたことを思い返すとエレンが味方だと思い始める。

 そしてエレンに向けられているカエデからは絶対的な存在を感じとり、先程までの不安のほとんどがぬぐい去られた。

 

「思い返せばそうだぞ・・・」

 

「彼は我々の味方なのかもしれないぞ・・・」

 

 

駐屯兵達が納得する中、この場にいる人間の中で一番の臆病者のヴェールマンはそうではなかった。

 

 

「こ・・・撃退体勢をとれ!!これは奴らの罠だ!!そもそもあのカエデも人間ですら怪しいのだ!!そんな人間が奴のそばにいても意味はない!!」

 

 

 考えることを破棄している様子にアルミンはエレンたちの方を振り返るが、エレンたちはまだアルミンは説得できると信じて動かない。精神面で強くないカエデは涙を流しながらだが、そのカエデの手をぎゅっとミカサが握ることでなんとか落ち着いていた。

 

 その様子をみて再びアルミンは説得を始める。

 

 

「彼の持つ『巨人の力』と彼女らが協力すればトロスト区の奪還も不可能ではないのです!!私はあなたたちが納得するまで彼の存在の価値を説きます!!」

 

 

 そのアルミンの説得に対してもヴェールマンは聞く耳を持たず、榴弾発射の指示を出す腕を振り下ろそうとする。

 

 しかし、その腕は後ろから来ていた60代前半くらいの男性――ドット・ピクシスに掴まれることによって指示は止められた。

 

 

「お前は本当に子鹿のように繊細な男じゃ。ブルブル震えておるではないか」

 

「ピクシス司令・・・!!」

 

 

「ワシは・・・あの者の話を聞いてみる価値はあると思うがのぅ。カエデ・・・もう大丈夫じゃ。その刃を下ろしなさい」

 

「なっ!?」

 

 

 ヴェールマンはピクシスの行っている意味がよく理解できず、前を見るとそこには鋭い目つきをしたカエデが隊長の首に刀を当てていた

 あと少しでもピクシスが来るのが遅かったらキッツは死んでいたかもしれない。

 

「分かりましたピクシスさん。お久しぶりです! そして・・ありがとうございました!!」

 

「よかったのぉ・・・。あと少しでも私が止めるのが遅かったらおぬし死んでおったぞ。それと、カエデ久しぶりじゃのぅ。お礼ならあの少年に言うといい」

 

「はいっ!!」

 

 

 南側の領土を束ねる最高責任者であるピクシスと南側から調査へ向かうカエデはある意味当然だが知り合いであった。ピクシスはカエデが調査兵団に入った時からカエデのことを孫のように接してくれていたのだった。

 

カエデは全力でピクシスにお礼を言うとエレン達の方へ戻っていった。

 

 

 

 

「アルミンくん ありがとう!!」

 

「アルミンありがとう」

 

「アルミンやっぱりお前は俺たちを助けてくれた!ありがとう!」

 

「役に立ててよかった・・・。それでもあのピクシス司令がこなかったら危なかったよ」

 

「そうだねー 。それにしてもあの小鹿の臆病さは危険だよ・・・。みんなピクシスさんについていこう!あの人は本当にいい人だから!!私が保証する!」

 

「「「うん!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 




挿絵・・・。
手書きですみません。あと想像と違かったかもしれません。(;・∀・)
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