正義の味方と冥界の女神のカルデア生活 作:エミヤ好きのギルファン
冥界の女主人
「─んぱい! 先輩!」
「う、うん…?」
目を開けるとマシュが私の体を揺さぶっていた。
「よかった。やっと目覚めましたね」
「う、うん……ここ…は…?」
「─すいません、そうも言ってられない状況です」
そう告げて鋭くなったマシュの目線の先を見るとそこには骸骨のようなものが立っていた。
「言語による意思疎通は不能─敵と判断します。先輩、2人で力を合わせて戦いましょう!」
なんとか戦いを終え、Dr.ロマンと一瞬通信が繋がり、言われた通りのポイントにたどり着いた。そこには所長がいて、ロマンとのやりとりの中で─。
「マシュ1人では負担が大きすぎるわ!ロマニ、召喚よ!」
「えぇ!?そ、そんな…ただでさえ成功率は低いっていうのにレイシフト先でなんて…」
「いいからやるのよ!」
そんなこんなで所長はマシュの持っていた盾になにやら仕掛けを施したようだった。
「いい?これから英霊の召喚を行います、といっても成功する確率は低いけど…」
その後、所長は長々と説明していたけど要するにマシュ同様戦える手駒を増やすということなのだろうと勝手に解釈した。
「始めるわよ」
「はい…」
所長に言われた通りマシュの盾に手を翳すとなにやら光の粒子のようなものが回転しだした。
「やったわ!成功よ!」
どうやら召喚は成功したらしい。よかった、と内心ホッとしたのも束の間─白かった光の粒子が虹色に輝き出すと所長の様子が一変した。
「な、なに!?何よコレ!?こんなの見たこと─あなた何したのよ!?」
そんな事言われても言われたとおりにしただけなんですけど…なんて思ってるとマシュの盾に人影が現れた。
「サーヴァント・ランサー。冥界の女主人エレシュキガル、召喚に応じ参上したわ。一個人に力を貸すのは不本意だけど、呼ばれた以上は助けてあげる。感謝なさい」
そこに現れたのは金髪の女の人─いや、美女だった。
「………」
「………」
「………」
初めて見る光景に私やマシュはもちろん、所長までも黙りこくってしまった。すると─。
「って、なんで黙っているのかしら!?私、立派な女神なんですけど!?」
エレシュキガル、と名乗ったその女性は私たちが無視していると思ったのか慌ててそう告げてきた。
「かわいい…」
「かわいいです…」
「かわいいわね…」
その様子に私たち3人は初めて意志がひとつになった。
「エ、エレシュキガルだってぇぇぇ!!?」
Dr.ロマンに召喚結果を伝えると、劈くような叫び声が通信越しに発せられた。なんでもエレシュキガルはまだ人と神が共生してた時代の本物の女神様らしく、本来なら高貴すぎて召喚できない存在らしい。
「立香ちゃん、これまでにどれだけ徳を積んだらこんなことが出来るんだい!?」
「ははは…」
「ちょっと!そろそろ私を無視するのはやめなさい!」
すると放置されてたことにご立腹だったのかエレシュキガルが会話に割り込んできた。
「そうですね、ではまず自己紹介から…私はマシュ・キリエライトです」
「ふ、藤丸立香です…」
その後、所長が(ビビりながら)簡単に事情を説明したところ─。
「そういう事だったのね…わかったわ。人理救済、全力でフォローするのだわ!」
「ありがとうございます!エレシュキガルさん!」
エレシュキガルは快諾してくれた。
「マシュ、だったかしら?よく1人で頑張ったわね。でもこれからは安心なさい。私が貴女の背負ってたもの、持ってあげるから」
「…!……はいっ!お願いします!」
そしてエレシュキガルの暖かい言葉にマシュは感激したようだった。私もエレシュキガルの言葉にすごい安心感を抱いた。
「ところで、この焼け野原は一体…?」
「そうだ、その説明もしなければならないね─」
そこからDr.ロマンがエレシュキガルにこの特異点─冬木について説明した─。
「そう─合点がいったわ。私が呼ばれた理由の、ね」
一通り事情を理解したエレシュキガルはそう意味深に告げた。
「えっ?それってどういう…?」
「
エレちゃんと一緒に人理修復したい人生だった…。
序章はある程度深くやりますが、設定はかなり改変します。