どうも~!ワシは暁の国織田領の当主:織田 信彦だ!これから戦に向けて、あの“伝説の人斬り”を呼ぼうかなと思っちゅう!では話をどうぞ!
成安32年1月16日 9:30
~暁の国-織田領-志塚学舎兼屋敷~
志塚『よし、準備は良いかな。』
俺の名は志塚 頼智。領主:織田 信彦様の使い:真田 繁継《さなだ しげつぐ》が人斬りの罪を知っときながら説得してきたので仕方無く了承し、その人が出す迎えの使いが来るまで、細かな準備をしていた。
子供1『志塚先生、今日は何処に行ってしまうのですか?』
志塚『今日は領主である織田様に会うために城へ向かうんだよ。』
子供2『挨拶だけでしょ?』
志塚『あぁそうだ。だから帰ってくるまで、代わりの先生に迷惑をかけないようにするんだぞ。』
子供一同≪は~い!≫
俺の言った言葉に子供が返答して了承したのを確認したあと、俺の使いがやって来た。
使い『志塚様、例の使者が参りました。』
志塚『お、いよいよか。』
使いからそう聞いた後、荷物を持って屋敷の玄関に向かったのだった。
―
―
―
―
―
―
成安32年1月16日 10:00
~志塚学舎兼屋敷-入り口~
使者2『待ちくたびれたぞ、志塚殿。さ、早く名護屋城に向かいますぞ。』
志塚『す、すみません。い、今準備致します。』
俺は残りの仕事をやってから来たので、随分と待たせてしまった事にお詫び言いながら、自分の所有している馬に乗って領主:織田様の建てた難攻不落の城:名護屋城へ向かう。
志塚『では行きますか。』
―
―
―
―
―
-1時間後-
使者1『あの、志塚殿ですよね?』
志塚『そ、そうだが、急に何だよ…。』
俺の屋敷から出馬して約1時間がたった頃、急に真田さんの使者が話し掛けた。
使者1『す、すみません驚かしてしまって。私は真田 繁継に仕える清水 京太郎と申す者です。』
志塚『そ、そうなんか…よ、宜しく。』
清水『実は私、今日真田様に仕えたばかりなんですよね。』
志塚『そ、そうなんですか…(いきなりで驚いたぞ)。』
あれから俺と清水は、雑談をして名護屋城に向かって行ったのだ。
―
―
―
―
―
成安32年1月16日 12:00
~名護屋城-正門~
清水『もうすぐですね志塚殿。』
志塚『そうだな、名護屋城の城内に入るのは初めてだぞ。』
俺と清水はすっかり仲の良い関係となっていた。俺はそう言って馬から降り、名護屋城正門の前に着いた。すると、小さな戸から昨日説得しに来た真田さんが出迎えてくれたのだ。
真田『おお~これはこれは志塚殿。よくぞ遠くから参られました。ささ、名護屋城の入口はこちらです。』
志塚『あ、ど、どうも。』
そう言って案内する真田さんに礼を言ってから歩き出す。意外と城内は綺麗に調えられており、多分桜が咲く時期には城下町に住む人々に一般公開をするなどの対応がされているのであろう。
清水『ここは誠に心癒される景色ですな志塚殿。』
志塚『そうだな清水さん。特に木々の配置などが良いよ。』
俺と清水が歩きながらそう言っていると、それを聞いていた真田さんが会話に乗ってきた。
真田『そうであろう。この庭園の務めを致したのが我が主である織田 信彦である。まぁわたくしも加わったのだがな。』
清水『へぇ~』
志塚『(じ、自慢か…)そうなんですか。この景色を見ての宴等有るのですか?』
真田『勿論あるぞよ。毎年春には桜が満開に咲いたり、紅葉も綺麗に色付くから城下町の民に一般公開として招き、楽しく花見や茶会を行っておるぞ。』
清水『そうですか~。』
真田『お前達もどうだ?この件が終わったら花見や茶会に招き入れてあげるぞ。』
志塚『あ、ありがとうございます。』
清水『楽しみですな!』
志塚『そうだな。』
俺は清水、真田さんと会話をしていると、もうすぐで名護屋城の入口近くまで来ていたのだ。
真田『お、名護屋城入口までもうすぐですな。くれぐれも失礼な行動をしないようお願い致すぞ。』
志塚『分かってますよ真田さん。清水さんも分かりましたね?』
清水『心配しなくても良いですよ志塚殿~。』
真田『うむ、なら頼んだぞ。』
俺と清水の返答を聞くと、中に入って行くので、俺達も続いて中に入って行ってのだ。
―
―
―
―
―
成安32年1月16日 13:00
~名護屋城-大間~
志塚『(い、いよいよだ…いよいよ仕える主に会うんだ…迷惑をかけた家系に。)』
俺はそう思いながら大間の屏風に着いたあと、真田さんが俺らに何か合図を出した。不思議に成ったが、すぐに理解して合図を送った。多分入る準備が出来ているかどうかだろう。
清水『き、緊張しますね…』
志塚『そうだな、清水さん。』
清水に小声でそう言ったあと、真田さんが屏風を開けて礼をして中に入ったので俺らも同じようにして入った。
真田『織田様、こちらが“伝説の人斬り”の志塚 頼智と、“現役の人斬り”の清水 京太郎と申します。』
志塚『(へ?げ、“現役”?)』
俺はそう聞いて驚いたが、余り姿勢を乱さずに正座して礼をした。
織田『そうか、面を上げよ。』
志塚・清水≪ハッ≫
清水と俺はそう言われて顔を上げる。すると正面に織田 信彦≪あの主≫が居たのだ。
織田『初めてじゃのぉ、志塚 頼智。』
志塚『ハッ、その通りでございます!』
織田『叔父を随分と迷惑掛けさせてくれたな。』
志塚『ハッ、も、申し訳ございません。』
織田『でもいつまでもその事に囚われていたら何にも変わらない。だから、お主がちゃんと我のために力を尽くしてくれるのなら、今まで念に持っていた罪は無しにしよう。』
志塚『あ、ありがたきお言葉!わたくし、織田様の為に今、そしてこれからも尽力致します!』
織田『うむ、それで宜しい。』
俺は少し安心したあと、隣の清水との会話に耳をたてる。
織田『貴様は志塚ほどじゃないが、随分と迷惑を掛けさせてくれたな。清水 京太郎。』
清水『ハッ。申し訳ございませぬ。』
織田『貴様の場合は今日まで“人斬り”に代わる善の行いをしていないため、大将の首を討ち取るまで許さぬぞ!』
清水『その思考で参りました。必ず織田様のお役に立てるように尽力致します!』
織田『うむ、それで宜しい。ではもう良いぞ。二人ともこの城内をゆっくり見て帰りなさい。』
真田『殿直々の命だ、有り難いと思え!』
志塚・清水≪畏まりました。≫
俺達はそう言ったあと、静かにその場を去った。これから織田様の為に尽力する様になると思いながら、清水の方に向かって行ったので有った。
―
―
―
―
―
―
疲れた…俺の名は清水 京太郎。あの“伝説の人斬り”と呼ばれる志塚 頼智の後輩だ。1分で10人殺す程の腕前を持つぜ。
さて、次回のFor Honor~武道の英雄伝~は、其の三 ~支度~。楽しみに待っておれよ!
作者感想
いや~大変だった(特に時代劇のような台詞)。まぁフォーオナーの小説は約5日ぐらいの間隔で投稿しますのでよろしくお願いします。ではまた何処かでお会いましょう~!せーの、アデュー!
其のニ終了