それは、ある日突然やってきた、そんな日は来ないと思っていた…
道場で血を流している両親を亡きがらを見ながらそんなことをおもっていた…
あの日もこんな雨の日だっただろうか、雨が降っている夜空を電車の中から見つめながら思った、あの日から何日もたっていないだろうが自分にはもう何年もたってしまったように感じる。
父方のおじの家は関東の南に位置する政令指定都市川神市。
田舎者からいきなり都会人へ、いろいろな不安もあったがなんとか川神駅へ到着。
コンビニで買った傘をさしそのままおじの家へ…
「おぉ、よくきたねぇ~」
「ただいま…で、いいのかな」
満面の笑みで迎えてくれるおばに対して苦笑いで答えた。
「もちろん、ここが鷹の家なんだからね」
「ああ…」
おばの言葉が優しい、今はそれだけでむねがいっぱいだった。
すると奥から
「おぉぉぉ、久しぶりじゃな!孫よ!」
「じいちゃん…あいからわず元気だな」
もう80も近いおじだが20代みたいに元気だった。
今でも毎日の鍛錬は欠かしていないらしい。
「とりあえず、今日からよろしくな、じいちゃん、ばあちゃん」
「こまったことがあったら何でもいうんだよ?」
「ああ」
「おーし、じゃあわしと組み手でもやるか!孫よ!」
「これ!爺さん!」
「あはは、今日はいいよまた今度しようぜじいさん」
「むぅ…そうか…じいさんはさびしいぞ…」
がっくりと肩を落とすおじ、なんだかわるいことをした気分だ…
「とりあえず今日はもう休むよ」
「そうね、お布団準備しましょう」
「じいさん無視!?」
「そういえば、お夕飯はもういいの?」
「ああ、電車の中で食べてきた」
「そうかい、じゃあ歯磨きしておいで~」
「ん」
「……」
じいさんが泣き出しそうだったがスルーした。
その日は明日の学校の準備してそのまま寝た。
「おはよう、ばあちゃん」
「はい、おはよう、朝食できてるから一緒にたべましょ」
「ん」
いつもと違う朝、妙に体がけだるかった。
「今朝は良く眠れたかい?」
「ああ、よく眠れた」
「そうかい、よかったよかった、一人じゃ寝られないんじゃないかと心配したよ」
「ばあちゃん…俺何歳だとおもってるの…」
「ばあさんにとっちゃ孫は何歳になってもかわいい子供だよ」
満面の笑みで答えるおばはとても楽しそうだ、するとおばの顔が急に暗くなった、
「実際ね…とても心配だったよ、これから鷹はどうなってしまうんだろうかってね」
「…もう大丈夫だよ、親父と母さんためにもいつまでもうじうじしていられないしね」
「そうかい…でも、こまったときはいつでもいうんだよ」
「ありがとう…ばあちゃん」
おばは誰にでも優しい、孫には特に優しかった。
顔を洗った後食卓に着く
「あれ?じいちゃんは?」
「いつもの日課だよ」
「元気だな」
「おかげさまでね」
そんなこんなしているうちに時間になりいっきにご飯をかっこんだ後、鞄をもち学校へ行く準備をする。
「いろいろあると思うけど、楽しんでおいで、学校生活なんて人生に一回しかないんだからね。」
「うん、ばあちゃんがいうと説得力あるな」
笑いながら答えた。
「それじゃいってきまーす」
「はい、いってらっしゃい」
おばの声を聞きながら学園のほうへ歩き出していった。
マジ恋メンバーは次回から出したいと思っています。