盾の少女の手記   作:mn_ver2

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シリアスばかりでお口が苦いでしょう。
少し甘いものでもどうぞ。

ずっとタイトル詐欺してましたからね。今度はちゃんとマシュマシュに手記を書いてもらいます。


英霊召喚システム・フェイト

 私の盾を敷いて召喚サークルを形成、先輩が呪文を唱えて英霊を召喚する。

 初めの頃は忘れないように、噛まないように、メモ書きした紙をゆっくり読み上げていた頃が懐かしく感じられます。

 盾に反応があり、魔力の渦が屹立する。

 かつての特異点で敵同士だった方。味方として共に戦ってくれた方。特殊な条件下で、普段とは異なるクラスで召喚される方。様々な方が先輩の呼びかけに応じます。

 そしてそのたびに、私は密かに残念に思うのです。

 

 ……ああ、先輩じゃなかった、と。

 

 ◆

 

 ーー英霊には時間の概念はない。私のように未来の英霊が召喚される場合だってある。私でない私が過去の自分と戦ったこともあるらしい。過去の私を見るというのは、なんとも奇妙な感覚なのだろうな。

 

 エミヤさんは昔、ソーセージを炒めながらそんなことを私に教えてくれました。

 古代の英雄王からBBちゃんまで。世界に功績を認められた人物が座に登録され、魔術師によって召喚されます。

 

 ならば。

 ならば先輩はどうなのでしょう。

 

 先輩は世界を救ったのです。

 誰かが考えるお伽話のような話ですが、ゲーティアを倒し、先輩は、2017年を取り戻しました。

 それほどの大偉業を成したのです。座に登録されないわけがありません。ですがこれまで、一度も先輩が召喚されたことはないです。

 それはいったいなぜなのか。

 ロマニ……真名ソロモンはゲーティア戦にて座からすら消滅しました。あの人が存在しているかどうかすらわかりません。だからこそ、私はふと思うのです。英霊としての先輩もソロモンと同じ状態なのでは、と。私の勝手な妄想です。先輩が座に登録されていることが前提の、まったくもって想像の域を出ないもの。ですがそう考えればこの身勝手な考察は筋が通ります。

 英霊へと昇華した先輩は彼岸のかなたで『無』として漂う。果たして何をし、何を捨ててソロモンと同じ道を辿ったのか。ソロモンの消滅を誰よりも近くで見たはずの先輩が、どうして。

 ……考えすぎです。ただの妄想なのに、ここまで深く考えてしまう私がバカみたいです。

 ……ただの『イフ』だというのに。

 

 もしすると。もしかすると先輩が「お、久しぶりだねマシュ!」と召喚されるかもしれない。そんな淡い期待を抱いて私は召喚に立ち会うのです。

 

 4つもの亜種特異点を無事解決してみせ、2018年を迎えるために先輩含め皆大忙しです。年末には査察官がカルデアにやってきます。それが無事に終わればカルデアは解体され、先輩は元の生活に戻ることになるでしょう。魔術とは縁のない、先輩のあるべき生活が。

 先輩が私を呼んでいます。

 掃除でたまりにたまったゴミを大量に抱えてこっちに小走りでやってきます。

 ああ、そんなに不安定な状態で走ったら……。

 ……やっぱり盛大にこけてしまいました。ゴミが散乱し、そばを通ったBBちゃんがいやな顔をして「私がそんな汚物に触れると思いますか?」と先輩をいつもどおり煽っています。やれやれ、手伝いに行きましょうか。

 

 今日はここまで。また今度。




え? 苦い? いやですねーもー笑。

次のネタはまだ完全には決まっていません。
でもジャックちゃんは登場させます、絶対、ハイ。
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